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「週刊文春」編集部
「再発防止特別チームの調査結果を公表した上で、社としてのケジメを示さない限り、新規でジャニーズタレントとCM契約をするのは難しいですね」
そう声を潜めるのは、ある大手企業宣伝担当者だ。
ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題。藤島ジュリー景子社長はこの件に関して5月に動画と文書を公表したが、「知らなかった」とする釈明に疑問を抱くCMスポンサーは少なくない。
同月、ジャニーズタレントが出演するCMスポンサーに小誌が行ったアンケートでは、更なる対応を求める声も上がった。例えば二宮和也が出演する日清オイリオグループは、
〈現時点では一連の説明が終わったと判断しておらず、引き続き、同事務所に対応を求めてまいります〉
「ムヒ」のCMは相葉雅紀、平野紫耀から中川大志に
イメージキャラクターを変更する企業も現れた。池田模範堂の虫さされ薬「ムヒ」のCMは、長年にわたり相葉雅紀、平野紫耀とジャニーズタレントが出演してきたが、5月からは他の事務所の俳優・中川大志に変わった。
そんな中、あの大手企業にも動きが……。
「資生堂です。この秋の高級メンズ化粧品のリニューアルにあたって、CMなどのイメージキャラクターに木村拓哉さんを起用する予定でした。それが性加害問題を受け、白紙になったそうです」（広告代理店関係者）
大谷と張り合える大物としてキムタクに白羽の矢が
資生堂のキムタク起用案の背景にあったのがライバル・コーセーの躍進だ。同社が「コスメデコルテ」シリーズの美容液「リポソーム アドバンスト リペアセラム」の広告に大谷翔平を起用すると、3月に侍ジャパンがWBCで優勝。商品は爆発的なヒットとなった。
「キャンペーン初日は、公式オンラインショップの販売個数が通常時の20倍となった」（経済誌記者）
そんな大谷と張り合える大物として、白羽の矢が立ったのがキムタクだった。
「ジャニーズ事務所としても、50歳を超えるキムタクが、資生堂の広告塔に選ばれるのは嬉しい話でした」（事務所関係者）
ところが、契約の交渉が進んでいた春先、大手メディアでも次々と性加害について報じられ始めたのだ。
「資生堂は海外売上比率が7割を超えるグローバル企業で、リスク管理に対する意識も高い。『この状況下でジャニーズと契約するのはまずいのでは』という話になったそうです」（前出・代理店関係者）
事実関係を確認するべく、資生堂広報に尋ねたが、
「未発表のタレント契約に関しては、回答を差し控えたい」
ジャニーズ事務所から回答はなかった。
スポンサーの“ジャニーズ離れ”は進みつつある。
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