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2004年のライブで演奏するゲイリー・ロッシントンさん（右）
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「スイート・ホーム・アラバマ」「フリーバード」などのヒットで知られるバンド、レーナード・スキナードの創設メンバーでギタリストのゲイリー・ロッシントンさんが5日、死去した。
71歳だった。バンドが公式フェイスブックで公表した。
64年、米フロリダでバンドを結成し、ブルースなど米国のルーツ音楽を基調とした泥臭いサウンドが特徴の「サザンロック」の雄として、70年代にオールマン・ブラザーズ・バンドとともに一時代を築いた。
共作者に名を連ねた大ヒット曲「スイート・ホーム・アラバマ」は、70年代初頭にニール・ヤングさんが南部の保守性や人種差別を痛烈に批判した曲「サザンマン」「アラバマ」へのアンサーソングで、南部の良さを歌い、ヤングさんを批判したことで知られる。
このほかバンドは、南北戦争で奴隷制度存続を求めた南部側が使った旗をステージで掲げるなどした。
ロッシントンさんのスライドギターを前面に押し出した「フリーバード」は、24歳の若さで死去したオールマン・ブラザーズ・バンドのギタリストで、スライドギターの名手、デュアン・オールマンさんに捧げた曲で、バンドの代表曲となった。
だが、人気絶頂だった77年、バンドメンバーを乗せた飛行機が墜落する事故が起きた。
ロニー・ヴァン・ザントさん、スティーブ・ゲインズさんら主要メンバーが亡くなったが、ロッシントンさんは一命を取り留めた。
バンドはその後、活動を一時停止したが、80年代後半に新メンバーを入れて活動を再開していた。
ロッシントンさんは最後の創設メンバーだった。（定塚遼）