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2022年10月9日 5時15分 東スポWEB
NHKらしからぬ表現のウラには….
マスクをめぐってNHKが炎上した。7日に「NHK@首都圏」のツイッターアカウントがマスクのことを「顔パンツ」と表現したツイートが物議を醸し、内容が修正される騒ぎがあった。ちょうど岸田内閣が脱マスクのルールに着手したタイミングでもある。政界関係者は「NHKは国の方針に引っ張られているんじゃないか」と懸念を指摘した。
NHK@首都圏のツイッターアカウントは7日に「外すのが恥ずかしいという声から『顔パンツ』とも呼ばれるマスク。なぜこうした声があがるのか、調べてみました」「【“顔パンツ”ご意見募集】マスクをすることで安心したり、外すときにためらいを感じたことはありませんか。思い・ご意見・体験談を募集しています」などとツイート。これが炎上し、削除に追い込まれた。
同アカウントは8日になってツイートをし直して「当初の記事で、人前で外せないとの意味でマスクを下着に例えた表現に対し、不快感を示す意見が寄せられました。表現を改め当初のツイートも削除しました」と説明。そして「もはやマスクは外せない?…その下にある心理とは」という記事を紹介していた。
これらのツイートに対しては「医療関係者を舐めてるんか? こっちだって好きでマスクしてる訳じゃないぞ」と医療の現場でマスクをせざるを得ない人たちから苦情が殺到。「一線を越えた表現であり、単なる揶揄ではすまされない」「マスクの役割について、国民へ周知徹底するのが役目だろ」「これが天下のNHKの発信とか、すごいね」などと不満の声も寄せられている。
政界関係者は「NHKに悪意はなかったと思うが、公共放送としての信用性やメッセージ性がある媒体が使っていい言葉ではない。『顔パンツ』は反マスク派の人たちがマスクをする人をバカにするニュアンスで使われているのだから」と指摘した。
マスクをパンツに例える表現は2020年にはすでに存在し、NHKが顔パンツという言葉を使用する前からメディアでよく登場していた。下着と同じように毎日着用するものに、マスクがなったことを意味している。必ずしもマスクをする人を揶揄する使われ方だけではなかったが、最近は意味合いが変わってきているようだ。
もっとも、懸念はほかにある。前出の政界関係者は「まさかとは思うが国の方針にNHKが引っ張られているのではないだろうか」と首をかしげた。
たしかに国の動きは脱マスクに向かっている。今国会の所信表明で岸田文雄首相が屋外でのマスクは原則不要と訴え、厚労省も7日にツイッターで「屋外では原則不要」とつぶやいていた。それどころか岸田内閣は屋内においてもマスクを外しやすいようにルール作りをすることを検討している。
このタイミングで顔パンツという言葉をNHKが使ったことに「国に合わせる意向があるのかと疑ってしまう」(同)。
このまま脱マスク社会になるのか。
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