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野球=野蛮なスポーツ。たびたび報じられる野球指導者による暴行事件のせいで、そんなマイナスイメージを抱く人も多いかもしれない。
そんな野球の〝反道徳性〟を象徴するような事件が、9月23日に羽田空港で起きた。この日、「マサカリ投法」で昭和のプロ野球を彩り、通算215勝を挙げたレジェンド・村田兆治氏が、女性検査員への暴行で現行犯逮捕。25日には保釈されたものの、筋骨隆々な元アスリートが女性に手を出す悪質な行為に、世間は怒りに震えた。
しかし、これはあくまで数ある事件の1つにすぎない。野球というスポーツはプロ・アマ問わず、他の競技ではあり得ないほど犯罪が頻発しているのだ。
「昨年末、フードデリバリー先の女性のアパートに侵入し性的暴行を加えたとして、群馬独立リーグ所属の選手が逮捕されました。2012年には、甲子園優勝経験もある名門校・作新学院の野球部員が、ベンチ登録外メンバーとはいえ大会期間中に強姦致傷・強盗の疑いで逮捕。雑木林で背後から通行中の16歳少女に襲いかかり、膝に全治数日の軽傷を負わせ、おびえに乗じて現金数千円を奪ったというのですから、相当に悪質と言わざるを得ません」(スポーツジャーナリスト)
日頃鍛え上げた肉体を暴行に用いるとは、何とも悪質なこれらの行為。しかし、野球関係者による不祥事は、経済犯罪にも及んでいる。
殴る蹴るの暴行も平気で行うケースが横行!?
「1987年、当時、西武ライオンズの現役投手だったH氏が麻雀賭博で書類送検。92年には引退後の元巨人・S氏もポーカー賭博で現行犯逮捕され、謝罪会見に〝トランプ柄のセーター〟で臨んで物議を醸しました。97年には多数の選手やコーチが関与した大規模な脱税事件が発覚。中には、在宅起訴とはいえ懲役1年・執行猶予2年・罰金700万円の有罪判決を受けたような人物が、後に日の丸を背負ってオリンピックを戦うことに反対の声が多く上がりましたね」(地方紙記者)
他にも、野球関連の不祥事は、挙げればいくらスペースがあっても足りない。その多さはもはや、「野球界は犯罪の温床」との意見も偏見に聞こえないほどだ。
「軍隊色を濃く残した野球は、以前より改善したとはいえ、いまだ前時代的な風潮が残っているスポーツ。アマチュア界は特に酷く、少年野球の指導者は未成熟な子どもに対し、殴る蹴るの暴行も平気で行うケースが横行しています。結局、野球ばかりやって勉強もしなければモラルも身に付かないため、平気で罪を犯す非常識人間が出来上がるんですよ。昨今、野球の競技人口が急速に減っているのも、こうした人間にしたくない・なりたくないという親と子どもの意志の現れでしょう」(教育評論家)
昨年には、『日本プロ野球犯罪事典 球界刑事事件史』なる本まで出版されている。一競技だけで1冊書けるほどの犯罪量があるのは、スポーツ界広しといえど野球くらいだろう。
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