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まいじつエンタ2021年7月28日 19:00
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開催中の東京五輪で、北京五輪以来、3大会ぶりの競技種目復帰となった野球・ソフトボール。特に野球はプロ野球を1カ月もの間中断して選手を送るほど、金メダル獲得に本気を見せている。しかし、これだけ熱量を持っているのは日本だけで、国際的には全く盛り上がっていないのが実情のようだ。
「日本はペナントリーグを中断してまで〝世界一〟に固執していますが、他国の本気度はさっぱり。本場・アメリカでは『五輪はアマチュアの大会』という認識で、野球の最高峰という位置付けのメジャーリーグが五輪中も開催されています。そしてこのメジャー枠に入っている選手は五輪に出場しないため、アメリカ代表はスター不在のアマチュア集団。これはベネズエラ、ドミニカなど他の強豪国も同じであり、各国国民の関心は低く、アメリカのスポーツ報道では『本気なのは日本だけ』と揶揄されています」(スポーツ紙記者)
実際、アメリカ代表はメジャーの2軍にあたる3A・2Aの選手や、日本でプレーする助っ人ばかり。日本に関しても、ダルビッシュ有や前田健太、大谷翔平といったメジャーのトップ選手は出場せず、五輪への関心より、大谷1人の快進撃の方が注目を集めているのが実情だ。
■参加国はたったの6カ国! 3回負けても金メダルが取れる野球
野球自体の競技人口・参加国が少ないため、トーナメント表やリーグ形式の対戦カードが組みづらく、他の競技に比べて圧倒的にメダルが獲得しやすいのも問題のひとつ。なんと、東京五輪は6カ国しか参加しないにもかかわらず、「4勝3敗」という成績でも金メダルが取れてしまうのだ。これでは〝世界一〟と言われてもシラてしまうのも無理はないだろう。実際、ネット上にも
《エントリーした半分メダルになるのは確かに違和感があるわ》
《本気でやってる日本が馬鹿みたい》
《WBCもだけど敗者復活しすぎなんじゃないかねえ 興醒めしちゃう》
《50年以上新興国がひとつも出てこない野球 逆にキューバ、パナマと弱体化が激しい国が出てくる始末》
《真剣なのは日本と韓国だけだな。有力な選手が国内にいて国内リーグが協力してるのはこの2つだけ》
など、冷ややかな声は多い。
「野球発祥の地は、ご存知アメリカ。国際大会の上位常連には、日本、韓国、キューバ、ドミニカ、プエルトリコといった国々があります。これらを見て分かるように、野球が普及しているのは、アメリカの影響や支配下にあった国ばかりなんですよ。日本は戦後、実質的にアメリカの支配下に入り、韓国もいわば冷戦下におけるアメリカの衛星国家ですからね。キューバは冷戦後長らく対立していましたが、20世紀前半はアメリカの支配下にあり、地理的にも近く文化的影響を受けてきた国。〝発祥国アメリカ〟の影響がないと普及しないことが、競技人口が増えない理由のひとつでしょう。世界はアメリカ中心ではありませんから」(スポーツジャーナリスト)
少子化や体育会系の厳しいイメージで、日本でも競技人口が激減中の野球。五輪を機に将来の選手を夢見る子どもたちが増えてほしいものだが…。
★1:2021/07/29(木)
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