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宮崎吾朗監督、新ジブリ「チームで作りたい」初全編3D「アーヤと魔女」近日公開
2021年4月29日 5時0分スポーツ報知
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手料理でスタッフをねぎらうこともあるという宮崎吾朗監督(カメラ・山崎 賢人)
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魔女の助手として奮闘するアーヤと黒猫のトーマス(c)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli
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スタジオジブリの世界的アニメーション監督・宮﨑駿氏(80)の長男・宮崎吾朗監督(54)が「アーヤと魔女」(近日公開)で2011年公開の「コクリコ坂から」以来、10年ぶりにメガホンを執った。昨年12月30日にNHKで放送されたジブリ初の全編3DCG作品を劇場公開。製作過程のエピソードや、三鷹の森ジブリ美術館の館長からアニメーション監督へと転身した経緯、さらに偉大な父への率直な思いも聞いた。(有野 博幸)
テレビ放送後の劇場公開。映画館の大スクリーンでの上映が決まり、吾朗監督は「うれしいですね。映画と同じ感覚で作っていたので、多くの方々に見ていただけるのは幸せなこと」。出来栄えにも「見終わったら、明るく元気になれる作品になった」と手応えを感じている。
「カメラワークが自由自在で現実に近い表現ができるし、キャラクターが芝居をする幅が広がる」と判断し、全編3DCGを選択した。製作の過程で「どちらが優れているということはないけど、CGの方が何度も手直しができる。手描きの方が、アニメーターの個性、才能、人間的な部分が強く出る」と両者の違いを感じたという。
児童養護施設で育った少女・アーヤが魔女のベラ・ヤーガに引き取られ、奮闘する物語。「アーヤは決して、良い子ではない。自分がやりたいことがはっきりしていて、それを実現するためにどうすればいいか、考えて行動する。何があっても、めげない。見方によっては憎たらしいキャラクター。良く言えばたくましい。それは現代社会で必要なこと」と作品に込めた思いを明かした。
3DCGでありながら、ジブリ特有の温かみのある絵は健在だ。「3DCGって、やればやるほどリアルに寄せられる。それが冷たさ、作り物っぽさを強調しちゃう。だから人形アニメに近いイメージで、色味もカラフルにした」。駿氏から「どういうふうにやるんだろうと思っていたけど、出来上がったものを見て、不満がなかったです」と太鼓判を押され、ほっと胸をなで下ろした。
自分の意思で道を切り開くアーヤに共感するという。幼い頃からアニメ好きだったが、「親が才能ある人だから、同じようにはなれない。その道はやめよう」と信州大学で建築を学び、設計事務所に勤めた。30代でジブリ美術館の館長に就任したが、「もっと現場でバリバリ仕事をしたいと思って、逃げたくなった」。その頃、鈴木敏夫プロデューサー(72)に「若い人の力で作品を作りたい」と誘われ、この世界に入った。
父としての駿氏は「とにかく仕事中心。父子でキャッチボールをした記憶もない。土日に家族サービスという発想もない、昔ながらのおじさんですね。もはやおじいさんですけど」。アニメーターとして英才教育を受けたこともなく、監督デビューしてからも「けちょんけちょんですよ。ダメ出しがあって、反発して、お互いに口を利かなくなる。どちらも大人じゃないですよね」と苦笑した。
偉大な父へのリスペクトも忘れていない。「発想が豊かだし、理屈じゃないところで映画を作れる人。思いついたところから絵を描いて、途中で『どうしよう』と言いながらエンディングまで勢いで持っていく。アドリブで作って、最終的に破綻するギリギリのところでまとめ上げる。それがすごい」と感心している。
その一方、吾朗監督は「僕にはアニメーターとしてのバックボーンがない」と自覚している。「宮﨑駿にしろ、高畑勲にしろ、強力な個性があって、その吸引力で作品を作っている。僕はみんなの力を借りてチームで作りたい。それは建設現場で建物を造るのと同じ。専門職の人たちの意見を聞いて、みんなにやる気になってもらいたい」。今回もスタッフの力を結集させて、ジブリ初の3DCG作品を完成させた。
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