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3/19(金) 14:30配信
日刊ゲンダイDIGITAL
渡辺直美(C)日刊ゲンダイ
東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式で、演出を統括するクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)。数多くの人気CMを手掛けた著名ディレクターがオリンピックにピッグをダジャレで掛け、檻の中にブタに扮したタレントの渡辺直美(33)を登場させる“ブタ演出”を提案。その詳しい内容が発売中の「週刊文春」で報じられ、波紋が広がっている。
渡辺は吉本興業のホームページで“見た目を揶揄されることも重々理解”して仕事していると心境を明かしつつ「私自身はこの体形で幸せです」「それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております」と冷静に記した。そんな渡辺だが4月から活動拠点を日本からアメリカに移す理由のひとつにこの“ブタ問題”もあったといわれている。
「コロナ禍でリモートでの仕事が多くなり、活動場所を問わなくなったのに、あえて日本を離れる理由は、やりたくない仕事と距離を置きたかったからだともっぱらです。日本にいる限り、体形いじりや女芸人が体を張る企画がどんどん舞い込む。海外セレブ並みのSNSフォロワー数を有する渡辺さんなら海外に移住し、海外のエージェントと契約すれば意に沿わない仕事は断ることもできるというわけです」(スタイリスト)
エンタメ界の闇が表面化
同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「佐々木氏は森喜朗氏よりタチが悪い」としてこう続ける。
「いじりを伴う笑いにはお互いの信頼関係と笑いのセンスがあってこそ。『文春さんから電話取材を受けた段階で、この私のLINE上での、大失言が表に出て、渡辺直美さんにも伝わるときが来たら、責任をとって辞表を出すべきと考えて来ました』と謝罪文に記すモラルの低さは森喜朗氏の女性蔑視発言以上。もし表に出なければそのまま進めていたのか。まさに“佐々木クライシス”と言っても過言ではないと思います。渡辺直美さんはスマートにかわしていますが、渡米しなければ断れなかったとみられても仕方がない。過去の功績を隠れみのに“時代錯誤なクリエーター”に権力と富が集中してしまう構造、この件に関するテレビ報道の及び腰な姿勢。エンタメの闇が全て表面化したと言えます。今後は、MIKIKO氏が再任され、ご本人純度100%で作品を手掛けることが、クリエーターとして、女性として尊重するベストな選択肢なのでは」
森前会長の女性蔑視発言に続く“ブタ演出”。男尊女卑の老人国家となった日本を才能ある女性がどんどん見限っていく。
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