20/12/04 17:40:17.34 CAP_USER9.net
【テレビ用語の基礎知識】
最近、学生からこんな話が出て驚きました。
「紅白歌合戦は一体、いつまで男女に分けて対戦させるつもりなんでしょうね」
そんなこと思いもしませんでしたが、言われてみればそうです。私が教えている上智大学ではミスコンを廃止して、今年から男女関係ない「ソフィアンズコンテスト」という新しいコンテストを開催していますし、学生がそう考えるのも不思議ではありません。
ジェンダーの問題が言われるようになり、性的マイノリティーの人々の権利についても理解が進んできている現在の日本で、日頃は「LGBTQの人々に対する理解を深めよう」と放送しているNHKが、大みそかは「白組と紅組どっちが勝つのか」と急に男チームと女チームの対決番組を無邪気に放送するのもちょっと…ですよね。
「男女混成のユニットもいますよね。紅白に分けるの苦しいでしょ」とも学生に言われましたが、確かに「男女対抗」という演出が結構古くて陳腐で、茶番かもしれませんよね。
茶番といえば、毎年この季節になると繰り返される茶番が、民放各局のワイドショーなどで「紅白歌合戦に出場が決まった歌手」について放送すること。なんで他局が制作する番組に誰が出演するかをわざわざ紹介してやる必要があるのか? 私には意味が分かりません。
よく「自局の番宣が多すぎる」というテレビへの不満の声を聞くことはありますし、私もそう思いますけど、「誰々が紅白に出場する」とか「他局の番宣」ですもんね。やるなら広告料もらった方がいいですし、自局の営業妨害ですよね。
しかも各局ともそれに若干気づいていて、「その時間に放送する自局の番組のスタッフに悪いな」とでも思うのでしょうか、「ちなみにその時間帯に、こちらのチャンネルでは○○を放送しますが」というエクスキューズをしてから紅白の話を延々と放送したりします。あれ、かえって自局の番組を馬鹿にする感じになってませんかね?
僕が紅白の裏番組のスタッフだったらそんなの嫌です。「国民的行事で、視聴者の関心事だし…」とか言う人もいますが、そんなに紅白が好きなんだったら、その時間放送休止して「NHKをご覧ください」って画面に出しとけばいいじゃん、って思います。
あと、12月といえば「新語・流行語大賞」はその存在自体がすでに流行遅れだと思うのに、なんでわざわざ放送で紹介しなきゃいけないのかもナゾです。選ばれる言葉も結構違和感ありますしね。…日本の年末にはナゾが多いですね。
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