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８日に大麻取締法違反（所持）の疑いで警視庁組織対策５課に逮捕された俳優の伊勢谷友介容疑者（４４）が家宅捜索時に乾燥大麻を巻いてたばこ状にする「ジョイント」の作りかけだった可能性があることが１０日、捜査関係者への取材で分かった。
伊勢谷容疑者はこの日朝、送検された。同容疑者を乗せたシルバーの車は午前８時１５分頃、送検のために約５０人の報道陣が集まった留置先の東京湾岸署を出発。８日の身柄移送時同様、この日も後部座席がカーテンで仕切られ、表情をのぞかせることはなかった。
捜査関係者によると、伊勢谷容疑者の都内の自宅から海外製巻き紙の箱がリビングの机の上から３つ見つかった。箱は開封済みで枚数が減っていたが約５００枚あったという。そばには丸まった巻き紙数枚のほか、燃えかすが残った灰皿、厚紙で自作したとみられる吸い口３個も置かれていた。
大麻は、たばこ状にする「ジョイント」と呼ばれる吸い方が主流。巻きたばこ１回分の使用量は０・５グラム程度とされている。伊勢谷容疑者が所持していた大麻は計２０・３グラム（末端価格１２万円相当）で、４０回以上吸引できる量にあたる。
伊勢谷容疑者は「大麻は自分が吸うために持っていた」と容疑を認めている。同容疑者が代表取締役を務める「リバースプロジェクト」は、公式サイトで役職を解任する意向を示した。同社取締役ＣＥＯ・大釜翼氏は、今後の対策として「企業統治・社内ガバナンスの見直し」「組織体制の再編」の２点を挙げ、「再発防止策及び伊勢谷友介に対する処分を含め、可及的速やかにご報告させていただきます」とした。
同社は社会貢献活動などの取り組みを行う。伊勢谷容疑者の逮捕について「重大かつ許されない事態と受け止めております」「弊社は本事件への関与は一切ありません」などとした。また俳優として所属している「カクトエンタテインメント」にも取締役として名を連ねるが、同様に解任、契約解除になるとみられる。
報知新聞社
9/11(金) 6:00
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