19/12/11 22:26:27.85 +1DBkeRs9.net
◆ この試合であまり、ああだこうだと言う価値を感じない
中国戦で先制アシストをマークした森島だが、結果を出しても継続的に起用されなければ融合や底上げにはつながらない。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)
韓国で行なわれているE-1選手権の中国戦で、日本は2-1の勝利を収めた。いい時間帯で得点を奪って、最後は1点差に追い上げられながらもなんとか90分で勝ち切った。最後は冷や汗をかかされたけれどね。
両方ともベストメンバーではないうえに、シーズンが終わったばかりでコンディション的にも良くなかったはず。
閑古鳥が鳴くようなガラガラのスタジアムが、この試合への関心度の低さを象徴していた気がするよ。
テーマとしては、国内組だけのメンバーでどれだけやれるのか。今季のJリーグで活躍した選手たちがアジアレベルでも実力を発揮できるのか、というところにあったと思うけど、試合を観る限りでは、もうちょっとやれることはあったと思うよ。日本は少し相手をリスペクトし過ぎたんじゃないかな。
相手はかなりの激しさを持って日本に挑んできた。荒っぽいプレーと同時にピンチも作られたけど、終盤は引き過ぎたことで危ない場面が多くなってしまった。同様に、攻撃面でもこれまでは日本がボールを支配することが多かったけど、今回は中国の方が主導権を握って日本がカウンターを狙う場面も多かった。
ただ結局はベストメンバーじゃないから、なんとも評価が難しい。いろんな制約があるなか“かき集めて”作ったチームでなんとか勝利を手繰り寄せた、という印象だ。だから、この試合であまり、ああだこうだと言う価値を感じない。
それでも、サンフレッチェの森島はまずまずの出来だったんじゃないかな。とくに前半は先制点のアシストのシーンをはじめ、よく前線の上田や鈴木、遠藤たちと絡んでチャンスを作っていた。
もちろん後半はだいぶ運動量が落ちたから、90分を通じて攻守に絡むというところが課題と言えるね。
そのうえ、2列目あるいはシャドーのポジションは堂安や久保、A代表では中島、南野、それに今大会にも招集された仲川などもいる。中国戦のような出来で良かったとしても、次にチャンスがもらえるかは分からないよ。
◆ 結果を出しても使われなかったら、融合も継続性も生まれない
最終的には日本と韓国の争いになりそうな雰囲気だけど、1週間後の試合までにどれだけコンディションを整えていけるかが鍵になる。
ベストメンバーではないとはいえ、前回大会ではハリルジャパンが韓国に大敗して大バッシングに遭っているから、今回は無様な試合はできないだろうね。
ただし、これに勝ったとしても選手個々への評価がまた微妙になる。A代表とU-22世代の融合といいながら、A代表の主力は今回、不在なんだから融合も何もないし、ここで活躍したからといって、次にまた試合にあまり出ていない欧州組を優先的に使ったら継続性も生まれない。例えば、森島は香港戦、韓国戦で結果を出したら、次もA代表に呼ばれて起用されるのかな? そうでなければ“融合”にはならないからね。
スタンドの様子はともかく、E-1選手権が盛り上がっているという話も聞かないね。結局、どの国もメンバーを揃えられないし、「まあ時期が来たからやっておくか」という大会になっているのをサッカーファンも敏感に感じ取っているのだろう。せめて、ここまでのチーム作りの過程で、この大会が今後のポジション争いに何らかの影響を与えると期待感を抱かせてくれていれば、少しは見方も変わっていたのかもしれないけどね。
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