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東京五輪 マラソン・競歩「札幌での実施を検討」IOC発表
マラソン代表内定選手の関係者は…
男子マラソンの代表に内定している服部勇馬選手を指導するトヨタ自動車、陸上長距離部の佐藤敏信監督は「9月の代表選考レース・MGCで、
コースや暑さなどをシミュレーションできたのが日本選手の強みだったが、札幌に変わるとなると温度や湿度が違うし、アフリカ勢が有利となると思う。
ただ、服部もスピードがないわけではないし、臨機応変に対応するしかない」と話しています。
同じく男子マラソンの代表に内定している中村匠吾選手が所属する富士通陸上競技部の福嶋正監督は
「暑い中でやると思っていたので、はっきり言って困惑している。中村選手は暑い中でのレースに強いのが1つの武器だ。
北海道でやるのであれば速いペースになることが予想され、取り組み方も変わる。東京でやるのであれば“地の利”がありチャンスがあると思っていた。
会場を変えるのであれば早くしてほしかったし、いまさらという感じだ」と驚きを持って受け止めていました。
女子マラソンの代表に内定している前田穂南選手が所属する天満屋女子陸上競技部の武冨豊監督は
「何の話も聞いていなかった。東京オリンピックが決まってから、日本陸連として8月に合わせて合宿を行ってくるなど東京でのレースに向けて準備をしてきた。
また、9月の代表選考レース、MGCを全力で走って代表になったアドバンテージもある。
『えっ』という気持ちと『いまさら』という感じで現場としては困惑している」と戸惑いを隠しませんでした。
同じく女子マラソンの代表に内定している鈴木亜由子選手を指導する日本郵政グループ、女子陸上部の高橋昌彦監督は
「もともと暑い時期で大丈夫かと思っていたが、ドーハの世界選手権の厳しい状況を見て、今になって運営側が危機感を感じたのではないか。
こちらとしては自分の選手が大丈夫だとしても、ほかの選手がバタバタ倒れるのはスポーツにとっていいとは言えない」と話しました。
そのうえで「9月の代表選考レース・MGCで東京のコースの対策を練り、日本のアドバンテージだと思っていたのでそれがなくなるのは残念だが、
暑熱対策など今までやってきたものがむだになるわけではない。鈴木は札幌で行われた北海道マラソンも経験しているので、
コースの変更が決まれば、頭を切り替えてやるしかない」と話しました。
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