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強化方針などを巡って選手と強化部の内紛が起きるなど混迷している全日本テコンドー協会が８日、都内で理事会を開催した。
１３時開始の会議は、当初予定していた１７時終了を大幅にオーバーし、６時間を超えるロングラン。理事会では選手サイドに立って協会の抜本的改革を訴えていた岡本依子副会長、高橋美穂アスリート委員長から理事の総辞職が提案されたが、ほかの理事からの反対に遭い、体制が一新されることはなかった。会見した金原昇会長は、２人の女性理事の覚悟の訴えを「全ての意見を尊重する」と受け止めた。２人はその場で辞意を表明したが、他の理事は「協会を改革すべきときに辞めるのは無責任である」と慰留している。
１９時頃に退出した高橋委員長は、廊下で過呼吸のような症状を訴えて倒れ込み、救急車で搬送された。会議途中から体調不良を訴えていた。理事の１人だった医師によると、「迷走神経反射」という症状で強いストレスや、恐怖心などによって引き起こされるものだという。
理事会では３人の代表コーチの解任も決定。金原会長は「コミュニケーションとか信頼の面で選手とズレが出た。今のコーチ陣は退いてもらい、新しいコーチ陣をつくる。極力希望を叶え、限りなく選手の声をきくように、早急にやる」と強調した。
会長は反社会勢力との関わりなどを報じられているが「心外ですね」と不快感を示し、「現状を打破し、スピーディーに選手との関係を変えていく」と、現体制での改革を進めていく考えを強調した。また、過去に銃撃されたとの報道があったが、「撃たれました。３０年ほど前に」と衝撃告白。「おなかと腕です。脂肪を貫通した」と銃撃箇所を明かした。
10/8(火) 20:29配信 スポーツ報知
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