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2019.7.27 13:00 週刊朝日
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反社会的勢力との“闇営業”問題を巡って崩壊の危機にさらされている吉本興業。岡本昭彦社長の謝罪会見はグダグダでかえって信頼を失った。お笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次ら芸人からも、経営トップの退陣を求める動きがあったが、吉本は経営体制を維持する方針だ。世論の批判をものともせず“強硬路線”を選んだことで、“加藤の乱”は鎮圧されたようだ。
「僕もああいう発言をして、いろんな方としゃべらせていただいて、これからいろいろ決まっていくのかな。僕もいま冷静に、あのときは熱くなった部分もあるから。まだまだ全然時間かかりますよ。ああやって言ったことは僕の責任で悪いところもあるが、そういう気持ちですから。どういう風に和解という形になるのかわかりませんけど、時間をかけて話をしようと思っています」
宮崎サンシャインFM「極楽とんぼ山本圭壱のいよいよですよ」に、7月26日夜出演した加藤。相方の山本の「どうなってんの吉本さんと」という突っ込みにこう答えた。
加藤は自らがMCの日本テレビ系の情報番組「スッキリ」で、22日午前、岡本社長の会見に先立って、「このままの体制が続くならこの会社を辞める」と言い切った。
山本はこの辞める発言を事前に知らされておらず、番組を見てびっくりしたという。加藤も番組終了後に知らせていなかったことに気づき、すぐにメールしたという。
その文面を山本はラジオでこう明かした。
「俺、吉本辞めるかもしれん。申し訳ない」
テレビの生放送で自らのクビをかけ、経営トップに退陣を迫るという威勢のいい主張をした加藤。22日午後の岡本社長のグダグダ会見もあって、視聴者らの支持を集めた。
加藤の主張や岡本社長の会見を受けて、複数の芸人が会社への批判をツイッターなどに投稿。平成ノブシコブシの吉村崇はツイッターで7月22日に、「僕は北海道の人間です 何かあった時は北海道の人について行きます」と、北海道出身の加藤への支持を鮮明にした。
“加藤の乱”は世論の後押しもあって一時は成功するかに見えたが、本人がラジオで語ったように大きくトーンダウン。加藤を支持する芸人の動きも広がらなかった。
なぜ加藤は敗れたのか。吉本はもともと、岡本社長や大崎洋・吉本興業ホールディングス会長の退陣は想定していなかった。加藤と大崎会長は7月23日に話し合い、会社側として退陣要求を検討するそぶりも見せたが、実際は経営トップの続投方針は固まっていた。
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