19/05/30 13:41:43.06 AImPvt8P9.net
世帯視聴率で「イッテQ」を抜いた「ポツンと一軒家」
日曜夜のテレビ番組は激戦区だ。ここ数年間は日本テレビの”テッパン”と呼ばれる「笑点」「バンキシャ」「鉄腕DASH」「イッテQ」「行列ができる法律相談所」のラインナップが盤石だった。
改編のたびに他局が新番組で攻め入り、何度も討ち死にしてきた。そこについに、8時台のテレビ朝日「ポツンと一軒家」が風穴を開けたようだ。2月24日の放送で視聴率が「イッテQ」をわずかに上回ったのだ。続いて3月10日の放送で、そして先日3月17日の放送でと立て続けに「イッテQ」を凌駕した。ついに日テレのテッパン枠の牙城が崩れたと話題になっている。
ただ、本当に「ポツンと一軒家」は「イッテQ」に勝ったのだろうか。そうとも言い切れないことを示しておきたい。勝ったのはあくまで世帯視聴率だ。「ポツンと一軒家」をつけていた世帯が「イッテQ」をつけていた世帯よりわずかながら多かった、ということだ。
世帯視聴率はこれまでのテレビCMのバイイングに使われる標準的な指標だった。だが今、ビデオリサーチは個人視聴率も算出しており、今後はそちらが取引に使われるようになる。実は個人全体の視聴率では、「イッテQ」の方が高いのだ。
だから「ポツンと一軒家」は「イッテQ」に世帯では勝ったが、個人全体では負けている、という認識が正しい。一勝一敗の引き分けといったところだろう。
視聴データで2つの番組を比較する
ビデオリサーチの視聴率は、契約した企業が業務的に検討するためのデータで本来はむやみに外部に出せないものだ。だから上に書いた以上のことを、在野のライターに過ぎない私が取り扱うことはできない。
そこで、別の調査会社の視聴データをもとに2つの番組の見られ方を掘り下げてみたい。
インテージという調査会社があり、i-SSPという調査パネルを駆使して個人単位でのメディア接触から商品の購買まで分析している。そこでこのi-SSPで2番組の見られ方を調べてデータを出してもらった。ビデオリサーチの個人視聴率とは調査母体が違うのでまったく別の数値だが、大まかな傾向は近いので参考にできると思う。
データはいずれも3月10日放送分だ。
写真
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まず「イッテQ」の性年齢別の接触率だ。例えば男性10代のうち14.9%が、女性10代のうち12.6%が見ていた。もっとも高いのは男性40代で18.1%だった。このようにどの世代も満遍なく見ているのが「イッテQ」の特徴だ。特に10代20代と40代50代は親子で一緒に見ている傾向が強いようだ。若い世代はなかなかこういうレベルの接触率にならないので、この番組がいかに若年層に人気かがわかる
境治 | コピーライター/メディアコンサルタント
3/27(水) 9:30
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