19/05/04 19:19:35.32 oAceCh1r9.net
今回で22回目となるFIFA U-20 ワールドカップ。開催地のポーランドで5月23日に開幕し、6月15日に決勝戦が行われ、大会の模様はJ SPORTSで生中継を中心に放送される。日本は2大会連続10回目の出場で、今大会はB組に入り、U-20南米選手権で初優勝を飾ったエクアドル、5大会連続16回目の出場となるメキシコ、前回大会3位のイタリアとグループステージを戦うことになる。昨シーズンFC琉球を退団し、現在は解説などを務める元日本代表FWの播戸竜二が、日本代表チームの見どころや大会の展望を語ってくれた。
―ご自身は1999年のFIFA U-20 ワールドカップのナイジェリア大会で準優勝という結果を残しましたが、あの経験は選手としてどのようなものでしたか?
「ガンバ大阪に練習生として入った1998年、プロ1年目にU19の代表に選ばれたんです。僕らの世代はFW不足で、高原直泰(沖縄SV)しか、決まった選手がいなかったのでチャンスでした。そして、1998年の10月にAFCユース選手権でタイ遠征に行ったんですけど、それが初めての海外でした(笑)。素直にサッカーで海外へ行けるってすごいなって思いましたよ。その翌年のナイジェリア大会では、国際大会出場よりも小野伸二(札幌)、稲本潤一(相模原)、高原直泰(沖縄SV)、遠藤保仁(G大阪)、小笠原満男(元・鹿島)など黄金世代と呼ばれる選手たちとプレーして、1ヶ月ともに過ごせたことの方が僕の中では大きかった。とはいえ、スペインとの決勝でシャビを見た時は衝撃でしたけど」
―具体的にはどこに衝撃を受けましたか?
「稲本がボールを奪えない選手をJリーグでは見たことがなかったんです。それこそ当時、日本代表の名波浩さんや森島寛晃さん、中村俊輔選手しかり、誰が相手でもガンガンボールを奪えていました。自分の中でも、やっぱり稲本はすごいというのがあった。でも、シャビを相手にボールを取りに行った時はいつも通りにはいかなかった。普通の選手だったら体をぶつけて弾いてボールを奪えるところが奪えない。シャビはボールを取りに行くとクルッと回ってそれをかわすんです。1回のコンタクトで3~4回クルクルって(笑)。いや、こいつはすげえな。こんな選手がいるんだ、って衝撃でした」
―シャビはその後、スペイン代表の中心になって、2000年のシドニー五輪では準優勝、2008年の欧州選手権で優勝、2010年のW杯南アフリカ大会では優勝しましたね。
「U-20は、原石中の原石の世代なんです。振り返ると、U-20W杯の成績によって、その後、上にいけるのかが決まる。リンクしているんです。今大会の次は東京五輪、W杯カタール大会と続いていきます。世界を相手に結果を出すことによって五輪とA代表が大枠で見えてきます。僕らの世代もナイジェリア大会で準優勝の後、シドニー五輪でベスト8、2002年のW杯ではベスト16でした。そういった意味でもU-20の世代は見ておかないといけないと思いますね」
―サッカーを楽しむためには継続して見ることも1つの要素ということですね?
「今大会、日本には久保建英という注目選手がいます。僕らの世代には小野伸二がいて、彼が引っ張っていってくれた感じがあるんです。彼は1998年に18歳でW杯フランス大会に出場しています。当時のU-20のメンバーは、みんな彼に負けないために頑張っていたんです。僕の中でも、なんぼJリーグで試合出ましたとか、なんぼ点取っても、小野はW杯に出ているっていうのが常にありました。あの大会があったから今も切磋琢磨していると思うんです。大会後もその思いは継続していて、U-20で一緒にやった仲間と日本サッカーを盛り上げたいという思いはすごく強く持っています」
―久保選手について期待していることはありますか?
「一昨年、大宮アルディージャ在籍時にルヴァン杯で対戦したんです。『久保くん、久保くん』って騒がれてて。『そんなん、なんやって、まだ子供やろ?(笑)』って、くらいの感じだったんです。そして、昨シーズン、J3でFC東京U-23と対戦したんです。その時も『正直、このくらいじゃ上にいったら厳しいんちゃう? (小野)伸二のほうがすごかったで』って思ってたけど、今シーズンの急激な伸び具合とかを見ると、やっぱりこの年代っていいなって思います。これで国際大会を経験して、欧州に行った時、どんな成長を遂げるのか、いちサッカー人として楽しみですよ。名前とプレーが一致する若い選手ってなかなかいないけど、久保選手はインタビューを聞いていても自信を持っているし、グイグイ上にいこうというのを感じられるからいいですね」
5/4(土) 19:00配信 全文
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