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2019年3月1日17時55分 朝日新聞デジタル
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群馬県安中市にある国指定重要文化財「碓氷(うすい)第三橋梁(きょうりょう)(通称・めがね橋)」下の歩道で2月28日午後5時ごろ、人が倒れていると観光客から110番通報があった。
倒れていたのは住所不詳、創作舞踊家花柳幻舟(はなやぎげんしゅう)さん(本名・川井洋子さん、77)で、全身を強く打っており、搬送先の病院で死亡が確認された。
安中署の調べでは、身につけていたポシェットの中のデジタルカメラに橋の上から直下を撮った写真が残っていたほか、橋の上に花柳さんのものとみられる傘があった。現場に争った形跡はなく、何らかの原因で橋から約23メートル下の歩道に転落したとみている。
花柳さんは「打倒家元制度」を掲げて活動し、1980年に日本舞踊の花柳流宗家家元への傷害事件を起こした。90年11月には、東京であった天皇即位礼の祝賀パレードに向けて爆竹を投げつけたとして罰金4万円の有罪判決を受けた。
市によると、橋は1892(明治25)年に完成した旧信越線のれんがアーチ橋。廃線跡を利用した遊歩道が整備され、橋上も歩くことができる。橋には高さ110センチの転落防止用のガードパイプがある。