19/02/16 06:39:43.05 +AVtgYGb9.net
2月13日、タレントのベッキーさん(34歳)が、プロ野球ジャイアンツ・片岡治大ファーム内野守備走塁コーチ(35歳)との結婚を発表。自身のインスタグラムに「私事ではありますが、先日、読売巨人軍内野守備走塁コーチの片岡治大さんと結婚いたしました。
これからも、感謝の気持ちを忘れず、ゆっくりと、しっかりと歩んでいきます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」とコメントしました。ベッキーさんのインスタグラムや、結婚を報じる記事へのコメント欄には、「おめでとう!」「今度こそ幸せになって」などと祝福の声が飛び交っています。
振り返ること約3年前の2016年1月、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音さん(30歳)との不倫騒動がありました。謝罪会見でのウソや『週刊文春』によるLINE流出もあって、世間のムードは批判一色。
「だますなんて許せない」「今すぐ引退しろ!」「二度と顔を見せるな」などの厳しい声が殺到し、ベッキーさんはレギュラー番組やCMを降板し、芸能活動休業を余儀なくされました。
その後も復活の兆しを見せないまま、3年が経過しての結婚発表だったのです。しかし、ベッキーさんの結婚に関する祝福コメントに、温かいものは感じません。むしろ、「たたきまくった分の埋め合わせ」をするような薄ら寒いものを感じてしまうのです。
3年間にわたる批判と今回の祝福。ベッキーさんに浴びせられたコメントの落差は、「手のひら返し」という軽いイメージではなく、さながら「天使と悪魔」のように感じてしまいます。なぜ普通の生活を送っている一般の人々が、まるで2重人格のようなコメントを他人に浴びせてしまうのでしょうか。
その理由は、よく言われる「無責任だから」「ストレス発散のために」「想像力に欠けるから」ではなく、誰にでも当てはまる落とし穴が潜んでいるのです。
■自分より他人と向き合う思考と習慣
「誰もが当てはまる現代人ならではの落とし穴」の最たるものは、「他人と向き合う」という思考回路と生活習慣。ネットの発達で、日々膨大な情報にふれるとともに、「自分ならこうする……」と考えたり発信したりすることが習慣化しました。
例えば、ベッキーさんの不倫騒動では、「私なら絶対にしない」「私が妻の立場なら許せない」と思うからこそ、あそこまで批判がヒートアップしたのですが、これは「自分と向き合っている」「自分の人生を生きている」とは言えません。
恐ろしいのは、「自分の人生と向き合うよりも、他人の人生をのぞき見する」機会のほうが圧倒的に多く、それが日ごろの思考回路や生活習慣になっていること。ネットニュースでは有名人、SNSでは友人・知人の情報にふれることで、自分のことはおのずと後回しに……。
批判だけでなく、称賛や応援などのポジティブなものも含め、どのコメントも「自分の心から湧き出た思い」ではなく、条件反射のような直感的な感情が多くなっていくのです。さらに恐ろしいのは、その思考回路と生活習慣は、誰かと共有することで強固なものとなりやすく、ますます自分の人生から遠ざかってしまうこと。
すると、「誰のために、何のために批判しているのか?」「本当にストレスを発散できているのか?」すら自分でわからなくなるほど感情がマヒしてしまいます。
多くの情報にふれて他人と向き合っているだけでは、直感的な感情ばかりになり、無責任で偽善的なキャラクターになる一方。ビジネスパーソンとして見ても、「モラリスト風であるにもかかわらず論理的でない」という残念なキャラクターであり、
チャンスに恵まれるとは思えません。それ以上に深刻なのは、直感的な感情ばかりになると論理的な思考が失われて、幸せを実感できにくい人になっていくこと。視野が狭いこともあって、目の前の幸せすら次第に
「当たり前のもの」と感じて喜びが浅くなるなど、寂しい人生になりがちなのです。
情報にまみれ、自分の人生と向き合わず、よくも悪くも、その矛先は他人。ベッキーさんへの「手のひら返し」や「天使と悪魔化」だけでなく、飲食店を中心とした「バイトテロ」「不適切動画」問題への過剰な批判なども含め、
自分の人生と向き合っていない人が増えています。
2/15(金) 16:00配信 東洋経済オンライン 一部抜粋
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)