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BTSの「原爆Tシャツ」騒動が起きても、韓流ブームが打撃を受けない理由 (窪田順生) 11/13(火) 9:01配信
このようになんともしっくりこない「火消し」のせいもあって、ネトウヨの皆さんの怒りはさらにヒートアップ。
近年の韓流ブームもこれで失速する、と見立てているメディアも出てきた。
ただ、個人的には、これからどんなにBTSが日本の歌番組から追い出され、紅白歌合戦から締め出されたところで、
韓流ブームにそこまで大きなダメージはないと思っている。
「ブサヨク発見! こいつの過去の反日発言を洗い出して徹底的に攻撃しろ!」と鼻息が荒くなってしまうかもしれないが、
そういうイデオロギーな話ではない。
むしろ個人的には、あんなふざけたTシャツを着たグループなど二度と日本に来てくれなくていいとくらい思う。
が、いくらその怒りをぶちまけたところで、それでBTSや韓流を支持する人たちの気持ちになんの揺らぎもないという「現実」がある、と申し上げたいのだ。
今年1月、『なぜ女子中高生は「韓国カルチャー」にハマったのか』という記事の中で詳しく述べたが、
今の韓流ブームの下支えをしているのは、ヨン様や韓流ドラマにハマったシニアや奥様世代ではなく、女子中高生などの若い女性たちである。
彼女たちは、タッカルビなどのグルメ、「Kビューティ」の名のもとで売られる「エチュードハウス」などの韓国コスメ、
そしてTwiceやBTSというK-POPスターたちの、インスタやYouTubeをフル活用するプロモーションにハートをガッチリわしづかみにされている。
この世代の最大の特徴は、自分たちの愛するものと、日本と韓国の間に横たわる歴史問題を全く切り離している点にある。
それを象徴するのが、昨年10月に政府が行った「外交に関する世論調査」だ。
ここで韓国に対して「親しみを感じる」と回答したのは、男性が32.2%だったのに対して、女性は42.3%と多いのだが、
さらに断トツで多いのが、18~29歳。50.6%と半数以上が「親しみを感じる」と回答しているのだ。
一時期よりも落ち着いたとはいえ、ニュースで韓国の「反日」や「従軍慰安婦」問題が取り上げられれば、
「国交断絶!」「韓国人は来るな!」という怒りの声が溢れている。幼いころからスマホやネットでそのような情報に触れている世代にもかかわらず、だ。
これこそが、今回の「原爆バンザイTシャツ」で韓流ブームが失速しないとみる理由の一つだ。
BTSを支持して、今の韓流ブームを牽引している若い女性たちは、基本的に「愛国」と「韓国カルチャー」を完全に切り分けている傾向が強い。
このような女性たちにどんなに「あいつらは反日だぞ」「こんな連中を応援するなんて非国民だ!」と迫ったところで、
「あんなチャラそうな男と付き合うことは許さん!」と娘の彼氏を否定するお父さんのように、「うざい」の一言で片付けられてしまうだけなのだ。
その分かりやすい例がつい最近、SNSで話題になっているあるBTSファンの方だ。
「国よりもK-POPのほうが大事」と明言するこのファンは以下のようなツィートをした。
「日本の戦国時代にいっぱい人が死んだって言われたって昔すぎてどうでもいいじゃん? 原爆も同じだよ
まだ戦国時代よりは新しいから少しむごく感じるだけ そのうち原爆無双とかいってイケメンのゲームになるよ人間なんてそんなもん そんなことより今のバンタンを楽しむよ」
個人的には、罪のない市民が犠牲になった「戦争犯罪」を戦国時代と一緒にするのは全く同意できない。
広島の惨劇を思えば正直、「怒り」もこみ上げる。だが、その一方でかばうわけではないが、このファンの方が、このようなものの言い方をする背景もなんとなく理解ができるのだ。
今回の騒動で、多くの日本人が「いくら日本を恨んでいても原爆のような大量虐殺兵器を正当化するなんて絶対に許せない」と怒りの声を上げているが、
その一方でこのファンの方のように、「原爆」というものを終わったことで、「あれはあれで、しょうがないじゃん」と割り切ったものの見方ができる人が増えているのだ。
このようにある意味、「おおらかな国」である日本の中でも、輪をかけておおらかになってきているのが、韓流ブームを牽引している若い女性たちだ。
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