18/07/24 20:08:46.01 CAP_USER9.net
仲間からはエジルへの感謝や賛同がの声が寄せられている
ドイツ代表からの引退を発表したMFメスト・エジルに対して、ジェローム・ボアテングや、ユリアン・ドラクスラーなどがコメントを寄せている。英公共放送『BBC』、独老舗のスポーツ誌『kicker』など複数のメディアが報じた。
エジルは22日、自身のSNSでドイツ代表からの引退を発表。その背景には、ロシア・ワールドカップ開幕前、政治的弾圧などで国際的に批判を浴びているトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と写真を撮り、自身のルーツを前面に押し出したことが批判の対象になったと明かしていた。
エジルに対する反応は様々だ。
代表で共にロシア・ワールドカップを戦ったドラクスラーは、自身のSNSを更新している。
「ブラザー、メスト。君のテクニックやサッカースタイルが、僕のような選手でもドイツ代表に選ばれる扉を開いてくれた。あなたがドイツとドイツ・サッカーのためにしてくれたことすべてに感謝している。どうか自分を誇ってほしい」とメッセージを送った。
一方、ボアテングは「君は私の友人だ、ブラザー」とだけ、ツイッターに投稿。エジルが所属するアーセナルの同僚、エクトル・ベジェリンは「ピッチの上で、国のために多くのことを行なう誰かが、無礼に扱われているのが現実だ。彼の行動は、そういった人々のためのものだ」と、エジルの声明を全面的に支持する声を上げている。
そしてドイツとトルコ、両政府関係者も声を挙げている。
ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、「エジル選手はドイツに貢献してきた選手であり、その選択を尊重します」と、スポークスマンを通じてコメントした。
対してトルコ大統領のスポークスマンは、「非常に熟練した選手は、エルドアン大統領との会合について、合理的な説明を提供したはずだ。彼がこの声明を出すように“強いられた”と感じている」と、暗にドイツ側をけん制している。
トルコ側はほかにも、アブドゥルハミット・グール司法長官が「エジルはファシズムのウイルスに向かい最も美しいゴールを決めた」と称賛。メフメット・カサポグル青少年大臣は、「我々の兄弟であるエジル選手が名誉ある立場を維持していることを、心から敬っている」と語った。
一方で、エジルに対する批判的な意見も根強い。
ドイツ全国紙の『Bild』は、「エジルとその仲間ギュンドアンは、トルコの最高責任者と笑顔で会いながらも、ドイツ代表としてプレーする。ドイツとトルコ双方の価値観に反した行ないをしている」と批判した。
さらにバイエルンのウリ・ヘーネス会長は、「騒動が終わったことをうれしく思う。エジルはここ数年、ひどいプレーばっかりだったろう。活躍していたのは14年のW杯前じゃないか」と一蹴している。
国内外で賛否が渦巻く混沌とした状況のなか、ドイツ紙『Die Welt』は、ドイツ代表のユニホームを着用することは「移民という背景を持つ若者のためのロールモデルだ」と提言している。
「ドイツは、若者の将来への期待を明確にするべきだ。文化を行き来するすべての選手が実現できるかどうかを、決定しなければならない。ドイツのパスポートで他国のジャージを着用する人々を受け入れているのだから、責任があるだろう」と言及した。
エジルの発信に端を発した今回の騒動。今後のヨアヒム・レーブ代表監督の発言やドイツ・サッカー連盟(DFB)の対応にも注目が集まりそうだ。
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