18/06/19 23:17:10.86 CAP_USER9.net
18日に行われたサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会グループリーグの韓国-スウェーデン戦で韓国が1-0で敗れた直後、韓国大統領府(青瓦台)ホームページ(HP)の国民請願掲示板はW杯関連の糾弾の場と化した。2日もたたないうちに相手国スウェーデンと主審に対する請願の書き込みは1000件を超えた。この掲示板は文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後「国民の質問に政府が答える」ことを目的として昨年立ち上げられた。
■「スウェーデンと戦争」「イケアに税務調査を」 あきれた請願の数々
請願のほとんどは、敗戦の鬱憤(うっぷん)を晴らすための書き込みだ。スウェーデンに敗れた直後は「スウェーデンとの戦争を望みます」という請願が一斉に書き込まれた。さらに「スウェーデンは今日、韓国に宣戦布告したのと同じ」「サッカーでは負けたが、(実際の)戦争では勝たなければならない」「孫興民(ソン・フンミン)選手を徴兵し、スウェーデンに奇襲攻撃をさせろ」などといったあきれた意見が相次いだ。
怒りはスウェーデンの家具メーカー、イケアにも飛び火した。韓国で金を稼いでいるイケアが気に食わないというわけだ。また「違法な資金づくりや脱税が疑われるのでイケアへの税務調査をお願いしたい」との書き込みも見られた。「イケアが韓国市場で稼いだカネでW杯スタジアム型のベッドを作ったようだ」というのだ。スウェーデンの選手らが、リードして以降いわゆる「ベッドサッカー」(自国がリードしているときピッチに何度も倒れ込んで時間稼ぎをする手法)を繰り広げたことを皮肉ったわけだ。そのほか「イケア光明店の事業認可取り消しおよび撤退を求める」「サムスン電子のイケア買収を望む」などの請願も相次いだ。
怒りは主審のホエル・アギラール氏(エルサルバドル)にも集中した。アギラール主審がビデオ判定(VAR)の末にPKを宣言したからだ。スウェーデンはPKのチャンスを逃さず、これがそのまま決勝点となった。このPKに興奮した一部ファンは「IT大国の力で審判のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を炎上させよう」と主張し、アギラール主審のSNSアカウントを探し始めた。しかし見つからなかったため、代わりに青瓦台の掲示板で集中攻撃を繰り広げたのだ。「ホエル・アギラールを死刑にせよ」「ホエル・アギラールがスウェーデンにカネをもらったどうか口座を追跡せよ」「青瓦台がFIFA(国際サッカー連盟)に主審の判定について正式に抗議してほしい」などの書き込みが殺到した。また、アギラール主審がエルサルバドル出身であることから「エルサルバドルに宣戦布告してほしい」との書き込みも見られた。
枠内シュートを1本も放てなかった韓国代表にも怒りの矛先が向けられた。「負けた選手と監督を死刑にせよ」という書き込みが相次いだ。試合後は「張賢秀(チャン・ヒョンス)選手を国家代表から永久に除名してほしい」「キム・シンウク選手を代表から外してほしい」「申台竜(シン・テヨン)監督に対する特別検察を要求する」といった書き込みが寄せられた。「文在寅大統領を(サッカー)韓国代表監督にしよう」という意見も見られた。
■平昌五輪のときはカナダ人選手のSNSに「サイバー攻撃」
2月に行われた平昌冬季五輪では、韓国と対戦した外国人選手のSNSが集中砲火を浴びるという事象もあった。スケートのショートトラック女子500メートル決勝で韓国代表選手と接触し、これが原因で韓国選手が失格になったとの理由で、カナダのキム・ブタン選手が標的となったのだ。興奮した一部ネットユーザーは同選手のSNSに「殺してやる」「引退しろ」などと書き込んだ。
このときカナダのテレビ局は、キム・ブタン選手がSNSで数千件もの暴力的なコメントに悩まされていると報じ、カナダ・オリンピック委員会も「選手の安全を最優先課題として、保安当局と緊密に協力している」との論評を出した。
青瓦台の掲示板への請願について「単に遊び感覚で書き込んでいるだけ」だとして、真剣に対応する必要はないとの意見もある。ソウル大社会学科のキム・ソクホ教授は、「特定の人物に対する侮辱という傾向になれば問題を解決すべきだが、自由に意見を表現できる現状そのものは問題にはならない」との見方を示した。
青瓦台側は、特に問題はないとの立場だ。請願用掲示板を担当するチョン・ヘスン青瓦台ニューメディア秘書官は「青瓦台の掲示板が遊び場になってはいけない理由はない。遊び感覚の非現実的な提案もこの空間では可能であり、国民が怒りをぶつける場所も必要だ」と述べた。
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