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2018年06月09日
半分、青い。:“恋愛ドラマの神様”の真骨頂? 「容赦ない筆致」で視聴者を翻弄
永野芽郁さん主演のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」は、第9週「会いたい!」から第10週「息がしたい!」にかけ、鈴愛(永野さん)、律(佐藤健さん)、正人(中村倫也さん)、清(古畑星夏さん)による恋愛模様が描かれた。「朝ドラに恋愛要素はいらない」などの意見がある中、6日放送の第57回では平均視聴率21.9%(以下・ビデオリサーチ調べ、関東地区)と番組最高を記録。この2週は“恋愛ドラマの神様”の異名も持つ脚本家・北川悦吏子さんの「容赦ない筆致」が随所に発揮され、最後には前代未聞のキャットファイトも飛び出し、登場人物はもちろん視聴者をも翻弄(ほんろう)した。
◇巧みな比喩を織り交ぜたせりふ 朝からキスにテレビの前で視聴者赤面
恋愛模様が加速したのは5月30日放送の第51回、清が再登場してから。律にとって“運命の相手”だった清。2人は大学で偶然の再会を果たすと、これまでの時間を埋めるように距離を縮めていく。そのころ鈴愛は、正人のことで頭がいっぱいで、秋風(豊川悦司さん)の「恋をしろ」との言葉に背中を押されると、意を決して花火に誘う。
律と清の再会では、「また、会えるかな。例えば明日とか」と話しかける律に、清が「私たち、なんか、はぐれてた迷子がやっと会えたみたいね」とほほ笑む、という、まるで少女マンガが青春恋愛映画のような、胸が“キュンッ!”としてしまうシーンを創出。
鈴愛と正人の花火デートでは、「鈴愛ちゃん、金魚みたい。近くまで来たかなって思うとすぐにいっちゃう。ひらひらって泳ぐ金魚みたい」との正人の言葉に、鈴愛が「金魚、すくってください」と返すと、正人は鈴愛の頬に優しくキス。さらに……という胸キュンなシーンが、巧みな比喩を織り交ぜたせりふと共に展開され、朝からテレビの前の視聴者を赤面させた。
◇清の執着と嫉妬に“ゾッ” 生々しい女性性を表出
とはいえ第9週「会いたい!」までは、まだまだ“恋に恋するような”初々しさが漂っていた。その風向きが変わったのが、第10週「息がしたい!」に突入し、清が律に対する執着と鈴愛に対する嫉妬をのぞかせてからだ。
4日放送の第55回で清は、律の部屋に飾られた「梟(ふくろう)会」の写真の中に“律の隣で笑顔を見せる”鈴愛を発見する。律の口から何度も「鈴愛」の名前が出てくることに不機嫌を隠さない清。律はそんな清をいとおしく感じ、「こんなことはめったにないから楽しんでおく」とうれしそうな表情を浮かべるが、清は律に抱きつくと「君、意地悪だね」とつぶやきながら、腰に回した手に力を込める……という行動に出て、その独占欲の強さをのぞかせた。
“やきもち焼き”の清を優しく受け止めるような律の対応には、女性ファンから称賛の声が上がったものの、律の胸の中で「このまま死んでもいい」と目を閉じる清には、どこか恐怖も感じさせる。その「容赦ない筆致」によって初登場時から保ってきた清の神秘性を引きはがし、生々しい女性性を表出させた。また、この日は、律の左手の薬指にマニキュアで“マーキング”する姿も描かれ、世の男性をゾッとさせた。
(>>2以降につづく)
鈴愛と清が“キャットファイト”を繰り広げた「半分、青い。」第60回の一場面 (C)NHK
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