17/06/02 19:27:17.81 CAP_USER9.net
5月30日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)ラウンド16第2戦で、ムアントン・ユナイテッド(タイ)に4-1で快勝した川崎Fは、2試合合計7-2でベスト8進出を決めた。目下、公式戦6連勝中で、5月を負けなしで終えた。
今季よりキャプテンを務める小林悠に好調の理由を聞けば、語気を強めてこう語った。
「(もともと)Jリーグの中でも(技術的に)うまい選手がいるチームだと思っていますけど、足りなかったのは気持ちの部分であったり、戦う姿勢だと感じていた。それが足りないからタイトルに手が届かないということは、僕自身も思っていた」
チームに欠けていた“戦う姿勢”を植え付けたのは、今季よりチームを率いる鬼木達監督である。再び小林に聞けば、鬼木監督が必ずといっていいほどミーティングで発する言葉があるという。それこそが、新生・川崎Fを象徴するキーワードである。
「球際」「戦う」「走る」
小林が続ける。
「この3つの言葉は、100%と言っていいくらいミーティングで出てくる。特に気持ちの部分に関しては、毎回言ってくれているので、自分たちの中にも自然と擦り込まれてくる。それが僕らのプレーにもうまく出てきているのかなと思います」
今季に限らず、以前から「上手さ」は際立っていた。リーグ屈指の攻撃力、リーグ随一のパスワーク。川崎Fを形容する際に用いられる言葉である。ただ、それだけでは相手を圧倒することはできても、勝ち切る、もしくは勝ち続けることはできなかった。大一番と言われる試合やここぞという試合で、何度も悔し涙を流してきたからこそ、小林は「戦う姿勢」に辿り着き、それはすなわち「勝つ」というこだわりに変わった。
「今までのフロンターレは勝負弱いと言われても仕方がないというか。実際、そういう実績でしたからね。そこをどう変えていけばいいかというのを自分も一番考えてきた。今はまだ途中の段階ですけど、難しい試合を勝っていくことで、勝ち方が分かってきている感じはある。チームが変わろうとしているというか、タイトルが獲れるチームに変わろうとしている途中なのかなって感じています」
異なるスタイルのチームと対戦するACLを勝ち進むことで、勝つ術を身につけてきた。明治安田生命J1第12節では、昨季苦汁を嘗めた鹿島アントラーズに3-0と勝利したことで、戦う集団としての自信を深めた。
「とにかく勝ちたいんですよね。前までは自分が絶対に得点したいと思っていましたけど、今は他の選手が決めて試合に勝てれば、それでもいい。ゴールしてリードしているのであれば、自分は守備に徹してもいいとすら思っています」