17/05/17 23:59:18.08 CAP_USER9.net
◇組織誕生72年目、新たな改革に乗り出す
日本高校野球連盟が新たな改革に乗り出した。17日に大阪市西区の中沢佐伯記念野球会館で開かれた評議員会で役員改選を行い、寺田千代乃氏と小笠原敦子氏が組織誕生72年目にして初めての女性理事として選ばれた。
寺田氏は引っ越し事業を営み、2005年からは関西経済連合会の副会長を務めるなど、関西の財界人として白羽の矢が立った。寺田氏は「(引っ越し業は)男性がする仕事と線を引いていたが、最近は運転も含めて女性がたくさんいる。男女の強みをそれぞれ生かせれば」と語った。
小笠原氏は毎日新聞大阪本社総合事業局長として今春のセンバツの大会運営を陣頭指揮。「甲子園は大会本部の女性スタッフや女子マネ、保護者、地域の皆様が支えている。女性の一人として何らかのお手伝いができれば」と話した。
日本高野連の八田英二会長は「男女共同参画は社会的要請」と説明。2012年に公益財団法人となり、女性登用の必要性を考えていた。
また、同日の理事会で八田会長の再任の他、副会長(4人)のうち、越智隆弘氏と村上和弘氏が退任し、前毎日新聞大阪本社総合事業局長の井上康雄氏(58)が選ばれた。審判規則委員会の委員長に窪田哲之氏(60)が新たに就任することも決まった。
◇さらなる発展へ 望まれた「野球未経験者」ならではの発想
記者会見で「野球のことは分からない」と語った寺田氏の言葉が象徴的だった。日本高野連による初の女性登用の狙いは、選手や指導者など野球経験者ではない視点だ。
八田会長が女性理事の必要性を感じたのは昨夏。全国選手権の大会前の甲子園練習に参加した女子マネジャーが制止されたことにインターネットを中心に批判が集まった。これを機に今春の選抜大会では条件付きで、甲子園練習参加が認められたが、八田会長は議論の過程で「いろんな意見が必要だと痛感した」と明かす。
日本高野連によると、16万人を超える野球部員のうち、8%が女子マネジャーを含む女子部員と推定している。少人数校での練習にはマネジャーの協力が不可欠で、大会運営の裏方としても欠かせない存在になっている。そういう女性の声を反映できる存在として両理事は重要な役割を担う。
選手の健康管理の観点からタイブレーク制度導入について議論されるなど、高校野球には課題もある。新理事には、高校野球をさらなる発展のために「野球未経験者」ならではの発想で、新しい風を吹き込んでほしい。【安田光高】
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)