17/03/04 10:05:01.33 CAP_USER9.net
2日、京セラドームで行われたWBC日本代表の練習に、侍ジャパン唯一のメジャーリーガーである青木が合流した。
「ほとんど打ち損じがない。さすがのバットコントロールだと思った」
フリー打撃を見守った小久保監督はそう感嘆すると、起用法にも言及。7日の本大会開幕に向けた最後の強化試合となる3日の阪神戦、5日のオリックス戦で「1番・中堅」に起用する。
メジャー6年目、ア・ナ両リーグでプレーし、ライバル国のメジャー選手を熟知する日本代表最年長選手は、ヤクルト時代に2度のWBC優勝も経験。心強い存在には違いないだろうが、一方で3人しかいない捕手の1人、嶋の故障という不安は解消されていない。
楽天でのキャンプから引きずる下半身の張りの影響で、いまだに実戦での調整を見送っている嶋はこの日、「まだ全力でパフォーマンスが出せない」と深刻な表情。代表内では西武・炭谷銀仁朗(29)を代替招集する案も浮上している。
小久保監督は、3日からの強化試合で守備に就けるかどうかを判断材料にするとしたが、プロ野球の開幕(3月31日)より1カ月も前倒しして調整している以上、故障のリスクはどの選手にもつきまとうだけに厄介だ。
ここまでの強化試合は1勝2敗。戦力以外の懸案事項も抱えながら、日本代表は本番に臨むことになる。
そもそもWBCはだれが、どういう目的で、なぜ、開幕前のこの時期に行っているのか。
WBCはMLB(大リーグ機構)とMLB選手会が主催している。「野球の普及」が主な目的とされているが、「あくまで大義名分ですよ」と、アメリカ野球愛好会副代表の鈴村裕輔氏がこう言う。
「サッカーも含めた米5大プロリーグのうち、リーグが国際大会を主催しているのはMLBだけ。それがWBCです。バスケやフットボールシーズンが終わりかけている時期に、国際大会を利用して稼ぎたいのですよ。日本を含めた海外市場で売るテレビ放映権料などは莫大な収入源ですから」
要するにWBCは、MLBとMLB選手会による「商売」のために行われているのだ。ならばなぜ、この時期なのか。
「MLBが選手を拘束できる期間は、2月中旬のスプリングトレーニングから10月下旬のワールドシリーズ終了まで。仮にWBCをワールドシリーズ終了後に行うとすると、選手の年俸や大会の収益から割り当てられる分配金とは別に莫大な費用がかかります。
例えばシーズン終了後、日米野球にバリバリのメジャーリーガーを1人呼ぶには1000万円単位のカネが必要になる。なので選手を拘束できるスプリングトレーニング期間中のこの時期にWBCを行っているのです」(鈴村氏)
つづく
日刊ゲンダイDIGITAL 3/4(土) 9:26配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)