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はや失態!?民進党エース・山尾政調会長、政治資金疑惑にダンマリ
民進党の政調会長に抜擢された山尾志桜里氏を「政治とカネ」問題が直撃した。山尾氏自らの資金管理団体などの不可解な政治資金の動きを31日発売の週刊新潮が報じた。
渦中の山尾氏は同日、待機児童問題で安倍晋三政権を追及する歯切れの良さとは対照的に、「確認中」を理由に口を閉ざした。だが、説明責任を果たさないままでは、旗揚げ直後の民進党のイメージダウンに直結しかねない。
「事実関係を確認しています」「まずは確認したい」。山尾氏は31日、国会内の民進党控室前で記者団に取り囲まれたが、「確認中」を連発しただけで事実上の「ゼロ回答」だった。
不可解な使途が指摘されているのは、山尾氏自らの資金管理団体「桜友会」の平成24年分の政治資金収支報告書だ。個人からの寄付の上限額を超える1144万円を山尾氏自身から受けたと記載。
その後、寄付は920万円と今年1月14日付で訂正した。さらに、山尾氏が支部長を務める愛知県内の政党支部の24年分収支報告書では230万円分のガソリン代を計上していたことも判明。週刊新潮では当時のガソリン価格などをもとに試算すると走行距離は約21万キロメートル。地球5周分相当と指摘している。
検事出身の山尾氏は衆院当選2回。「若手のエース」(党幹部)と注目され、今年2月の国会論戦で「保育園落ちた」の匿名ブログを取り上げた。3月9日の衆院厚生労働委員会では待機児童の解消について「理解のない首相では進まない」と舌鋒鋭く追及。
この論戦力が評価され、民進党の結党大会で政調会長への起用が決まった。夏の参院選で「自民1強」に対する切り込み隊長の役割を期待されてのことだ。
だが、その矢先に浮上した政治資金問題。民進党は旧民主党時代を含め、甘利明前経済再生担当相の政治とカネ問題を厳しく批判してきた。山尾氏本人による説明が遅れれば、4月の衆院補選と夏の参院選に影響しかねない。
民進党の閣僚経験者は「230万円分もガソリン代を使うわけがない」と顔を曇らせる。
一方、自民党中堅は「保育園落ちたの私だ」をもじってこう皮肉ってみせた。「ガソリン代使ったの私だ」
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