17/02/15 13:57:35.66 CAP_USER9.net
女優の清水富美加(22)が宗教団体「幸福の科学」への出家を表明し、芸能界を電撃引退した騒動は日を追うごとに波紋が広がっている。
幸福の科学側と清水が所属する芸能プロダクション「レプロエンタテインメント」の言い分は真っ向対立。レプロ側は14日夜、「本人の意思を最大限尊重」「希望に添う形で円満に話を進める」とのコメントを発表したが、幸福の科学側は再びレプロ側の悪質な労働条件などを糾弾。「体調を崩しながらも頑張り続けてきた富美加さんの状態を一切考慮せず、すでに入っている仕事をすべてやり遂げよと押しつけてきた」とFAXで説明し、芸能界が抱える前近代性や人権問題にまで飛び火している。
しかもレプロには、契約問題で揉めて改名まですることになった「あまちゃん」女優の能年玲奈(現在は「のん」として活動中)もかつて所属。同社は「逃げ恥」で大ブレークした新垣結衣ら人気タレントを多数抱える大手プロながら、能年、清水と続けざまに労働条件が問題になって退社に至っているため、はたして、いちプロダクションの問題なのか、それとも芸能界の構造的問題なのかという懸念にまで発展しているのである。
清水の出演していたCMや撮影中の映画の関係者は、打ち切りやお蔵入りした場合の違約金や損害賠償の検討に入り、それらが請求されるレプロは「今年の5月20日まで契約があり、自動で1年間延長できるオプションもある」として、この期間に決まっている仕事をこなすよう清水に対して12日の会見などで求めた。
これに対し、教団は2月末での清水の契約解除を事務所に通知したとして、レプロの求めに応じる構えはなく、このまま双方一歩も引かないまま法廷闘争にまで突入しかねない様相だ。
「双方の言い分の背後に横たわっているのが日本の芸能界ならではの慣習。大手広告代理店での過労死やAV出演強要が社会問題化する中、これまで明文化されてこなかった芸能人の権利や労働問題が争点になっていくのも時代の流れでしょう」と言うのは古参の芸能記者だ。
■「1カ月休みなしで5万円」は適正か
まずは、その待遇や給料だ。清水は出家を決意した理由について「性的対象にされるのが嫌で拒否したのに、ブルマーやスクール水着の仕事を入れられた」などとし、「1カ月毎日働いても月給5万円」という給料への不満も大きかったことを明かしている。2015年のNHK朝ドラ「まれ」への出演を機に全国区の知名度を得た清水だが、「12年から大手の企業CMに出演しています。契約金は推定で2000万円というところでしょうか。その時点でも給料が月給5万円だけとすれば、ちょっと低すぎるかもしれませんね」(芸能リポーター)
しかし、ある芸能プロ関係者はこう反論する。
「駆け出しの給料が小遣い程度なのは、飯を食わせ、寮代わりにマンションの部屋を提供し、レッスンを受けさせ、交通費まで生活費の全てを負担しているから。売れるか分からない新人のマネジメントはすべて事務所持ち。水着が嫌だったというが、モデル出身のタレントが最も手っ取り早く売り出せるのは水着グラビアの仕事で、その仕事を取ってきたのも事務所。あの氷川きよしもデビューから3年間は月給10万円だったのは有名な話だし、この業界はそういう下積みの中で修業し、売れっ子になっていくにつれて給料もアップしていく。清水さんのように、ようやく先行投資が実ってこれから儲けようという矢先に辞めるでは事務所はたまったもんじゃない」
仕事内容が不満ならそう言えばいいし、契約が不満なら結ばなければいいじゃないか、というのが芸能プロ側の主張だ。しかし、ある若手女性タレントの言い分はこうだ。
「休みもスケジュールも黙って従え、仕事の選り好みなどもってのほか。嫌だなんてとても言える雰囲気じゃない。マネジャーに相談しても聞いてもらえるとはとても思えません。清水さんが『力ある大人の怖い部分を見たら夢ある若者はニコニコしながら全てに頷くようになる』と言っていたのは、すごく共感できます。売れたいという夢につけこむパワハラですよ」
もちろん、やりかけの仕事を放置したまま一方的に退社した清水は社会人としての責任は免れない。だが、清水の出家をきっかけに、旧態依然とした芸能界の体質そのものも問題視されているのである。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)