17/02/03 17:56:20.52 CAP_USER9.net
日本ハムの“二刀流”大谷翔平投手(22)が3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第4回大会に投手としては出場しないことを表明したことは、大会の目玉中の目玉だっただけに、各方面に甚大な影響を与える。
侍ジャパンを運営するNPBエンタープライズは、2月末の壮行試合やWBC開幕直前の強化試合を含めた代表戦の告知ポスターを作成済み。中心はズバリ投手・大谷だ。関係者は「投げられないとなれば、別の選手で作り直し。大谷以外の誰を中心にすればいいのか」と頭を抱える。
本戦を中継するテレビ朝日とTBSに与える影響も大きい。投手・大谷を中心にCMを作っていただけに「別の選手のバージョンに差し替えなければいけない。“打者・大谷”で作り直しても、最終的にそっちも辞退となれば目も当てられない」と身動きが取れない状態だ。
それだけではない。WBC自体の存続にもかかわりかねない。
もともと米メディアは昨年11月末、WBCが今大会を最後に消滅する可能性があると一斉に報じた。WBCを主催するWBCI(MLBとMLB選手会の共同設立会社)にとっては、大きな収入を生む一方、各国を招待する経費も莫大で、メリットは少ないというものだった。
かつて東大、プロ野球・ロッテで投手として活躍し、引退後ソフトバンクの球団取締役としてチームの運営にも携わった江戸川大学・小林至教授は「WBCは米国側が当初想定していた以上に、日本で盛り上がりました。日本の野球人気の低落に歯止めをかけるのにも、絶大な効果がありました。日本代表の2006、09年の大会連覇を見て野球に憧れた子供は多いはずです」と指摘。
対照的に、米国のファンの大多数にとって、WBCへの関心度は大リーグのオープン戦以下。いまやメジャー各球団も主力投手の派遣には応じないケースがほとんどだ。
小林教授は「大谷の辞退で、日本のファンの“WBC熱”が冷めてしまうおそれはありますね。日本で価値がなくなったら、WBCはオワリです。それは間違いありません」と断言する。
1人の選手の動向が、WBC消滅の決定打になるかもしれないわけだ。
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