16/12/01 22:05:35.95 CAP_USER9.net
2016年8月、日本で「Jリーグ」の独占配信を行うと発表、
鳴り物入りで日本のスポーツ配信業界に参入した英パフォーム・グループ「DAZN」(ダ・ゾーン)。
映像と通信のプロフェッショナル展「IntereBEE 2016」で同社が語った、
驚愕のエンターテイメント、音楽、そしてスポーツ配信業界の未来像を紹介しよう。
英パフォーム・グループ「DAZN」CCOジョン・グレジャー氏
まず、基調講演で語られたのは音楽、エンターテイメント(映画)メディアの変遷だ。
音楽業界は’94年に音楽CDセールスのピークを迎え、以来、過去20年間売上は下がり続けており、
現在は「OTT」(Over-The-Top、通信事業者などではない独立系事業者のこと)の「spotify」が台頭。
コンテンツ料の数%を「spotify」がレーベルに払い、
そこからレーベルが各アーティストに払うことで、その利益メリットをシェアする形になり始めているという。
エンターテイメント(映画)業界については、2004年にはDVDを最も大きな収入源としていたが、
音楽と同じく物理メディアの売上は減少し、現在は「Netflix」「Amazonプライム」などの伸び率が増加。
米国では60%の家庭がこれらの配信サービスに加入し、この支払いが家計の負担になっていると指摘する。
スポーツ映像業界は、世界最大のスポーツマーケットである米国のMLB(メジャーリーグ・ベースボール)などが、
直接ユーザーに試合の映像を届けるサービスを展開している。「Netflix」「Amazonプライム」がエンターテイメント部門で人気を加速しつつも、
贔屓(ひいき)のスポーツチームのチャンネルに加入するというのが、トレンドになっているという。
■スポーツ配信版「spotify」「Netflix」の登場は?
音楽とエンターテイメントのブランドでは、「spotify」「Netflix」という10年前には存在しなかった”チャレンジブランド””破壊的ブランド”が登場し、
欲しい映像やサウンドを、欲しい時に、欲しくなるような値段で提供する環境が整いつつある。
これに対して、スポーツ中継ではまだ次世代のメジャーブランドが登場していない。
特に米国では放送メディアを持つ事業者が長期に渡って権利を持ち、
レガシーな事業を傷つけないように展開してきたことが「OTT」の成長を妨げてきていたという。
スポーツ中継への家計の支払い額が値上がりしている一方で、放送局サイドはその価値に見合った収入増加につながっていないという。
パフォーム・グループは、もともとコンテンツ権利のビジネス、そしてメディアプラットフォームのビジネスを行ってきたが、
新たに配信という形で世界進出するにあたり、「sportify」が音楽業界で行ったような、
低コストで、消費者に長期的な利益になるサービスを、世界の複数のマーケットで同時期に立ち上げたという。
>>2以降につづく
2016.12.01
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