16/11/17 17:00:00.17 CAP_USER9.net
メジャーリーガーというと、日本人よりも一回り体が大きい「パワープレーヤー集団」のイメージが強いが、そのような大型選手に負けず奮闘する選手がいる。
ヒューストン・アストロズの二塁手、ベネズエラ出身のホセ・アルトゥーベ(26歳)だ。彼の身長はわずか165cm(77kg)。
現在メジャーリーガーの中で最も小柄な選手である。
日本のプロ野球選手、いや、高校野球の選手と比べてもアルトゥーベは小さい。
しかし彼は、俊足で守備がうまいのはもちろん、イチロー以来となる3年連続200安打を達成し、今季もアメリカンリーグの首位打者に輝くなど打撃面でもトップクラス。
選手間投票による2016年の最優秀選手にも選ばれ、人気、実力ともに大型選手をしのいでいる。
日本でも近年、小柄ながら「走・攻・守」のバランスがとれた二塁手の活躍が注目を集める。それは、広島カープの菊池涼介(26歳)と、ヤクルトスワローズの山田哲人(24歳)のふたりだ。
171cmの菊池は今年、4年連続4回目のゴールデングラブ賞を受賞するとともに、セ・リーグ最多安打のタイトルを獲得している。
一方、NPB史上初の2年連続トリプルスリーを成し遂げた山田は、身長こそ180cmながら体重はアルトゥーベとほぼ同じ76kg。線は細いものの、今季も38本の本塁打(セ・リーグ2位)を放つパワーを併せ持つ。
このふたりには、すでにメジャースカウト陣が目を光らせている。先日行なわれた侍ジャパンの強化試合にも出場し、来年3月のWBCでさらなる活躍を見せれば、さらに注目度は増すだろう。
もし、彼らがメジャーに行った場合、アルトゥーベのような活躍はできるのか?
投手の特性、球場の広さの違いはあるものの、現在の成績を比べながら、メジャーでの「活躍必須条件」を探ってみよう。
■小柄選手の活躍必須要素:その1
◆5ツール+打率3割、出塁率4割、長打率5割の維持
メジャーリーグの理想的な選手の要素として、「5ツールプレーヤー」という言葉がよく使われる。5ツールプレーヤーとは、「バッティング・ミート力」「パワー」「走塁技術とスピード」「守備力」
「送球能力」の5項目を高水準で備えている選手を指す。その5つを全て兼ねそろえた選手は、MLBの全30球団を見渡してもごくわずかしかいない。
選手の5ツールの打撃面、「バッティング・ミート力」「パワー」の能力の高さを見るうえでメジャーのスカウトが重視しているのが、打率3割、出塁率4割、長打率5割(.300、.400、.500基準)という数字だ。
出塁率、長打率のどちらかが突出することで跳ね上がるOPS(出塁率+長打率)とは違い、バランスを重視した基準となっている。これらを全てカバーしているアルトゥーベは、メジャー屈指の「エリート選手」として認識されている。
小柄な選手は、見た目の印象だけで(残念なことだが)スカウトから低評価を受けてしまうことが多々あるため、
能力の高さをデータで証明できる成績を維持する必要がある。
体格で劣ると、特にパワーの部分に欠け、5ツールプレーヤーになることが難しいとされるが、トップレベルでプレーする際にはこのハードルをクリアしなくてはならない。
その点、山田はすでに5ツールプレーヤーの要素を満たしており、今の成績を継続できれば十分にメジャーでも活躍すると考えられる。一方の菊池は、送球能力を含め、守備に関しては文句なし。
打率3割を維持しながら、出塁率と盗塁、長打を強化することで、5ツールプレーヤーに近づくことができる。
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)
webスポルティーバ 11/17(木) 11:20配信