16/11/12 19:01:39.10 CAP_USER9.net
野球日本代表「侍ジャパン」が、11月10日~13日の4日間、 東京ドームにメキシコ代表とオランダ代表を迎えて強化試合を実施している。初戦のスタメンには球界を代表する選手の名前が並んだが、なぜドーム内は空席だらけなのだろうか?
初日のスタンドには、シーズン中に目にしない寂しい光景が広がっていた。ライト側の外野指定席こそ完売して座席は埋まっていたものの、メキシコ代表のレフト側はガラガラの状態に。メキシコ代表の攻撃の回には場内は静まりかえっており、この雰囲気では侍ジャパンの士気もどうにも上がらないだろう。
決してNPB、ひいては侍ジャパンの人気が低迷しているわけではない。最近は地上波での生中継こそ減ったものの、日本プロ野球は現在、世界で2番目に年間観客数の多いプロスポーツリーグとされている。イタリアの『カルチョ・エ・フィナンツァ』によると、世界で最も観客数が多いプロスポーツリーグはメジャーリーグベースボール(MLB)で7,370万人の総観客数を誇り、次いで2位はNPBの総観客数2,498万人、1試合平均観客数は2万9116人という人気を誇っている。
プロ野球セ・パ公式戦の入場者数だけを見ても、2015年には全球団で入場者数が前年よりも増加、2016年にも福岡ソフトバンク以外の11球団は入場者数が増加しており、プロ野球人気の低迷とはほど遠い活況ぶりだ。まして、東京ドームを本拠地とする読売ジャイアンツが入場者数300万4,108人で12球団のうち最多となっている。人気球団、そして東京という地の利が入場者300万人の要因だろう。
それでもなぜ、「侍ジャパン強化試合」は空席だらけなのだろうか?
2006年のWBC制覇に貢献し、球界を代表する千葉ロッテの捕手として活躍した里崎智也氏も、強化試合での空席に疑問を呈している。里崎氏は自身のツイッターで「なんで野球は代表戦で満員にならないんだろう」と発言し、「レギュラーシーズンは満員になるのに代表戦で満員にならないのは野球だけではないのかな~?野球に携わってきた人間としては寂しく感じる」と続けている。
まずは、侍ジャパン強化試合と東京ドームを本拠地とする巨人公式戦のチケット料金を比較してみたい。指定席S、指定席A、指定席B、指定席C、外野指定席、立ち見の料金は、公式戦のおよそ1.3倍~2倍といったところだ。日本球界を代表する「侍ジャパン」の試合とは言っても、WBC直前の強化試合と謳っている試合には「さすがに高すぎる」といった声がネット上では大半を占めている。
【侍ジャパン強化試合:左/巨人公式戦:右】
指定席S:10,000円/指定席S:6,200円(約1.6倍)
指定席A:8,000円/指定席A:5,400円(約1.5倍)
指定席B:6,000/指定席B:4,000円(1.5倍)
指定席C:3,000/指定席C:2,300円(約1.3倍)
外野指定席:4,000円/外野指定席:2,200円(約1.8倍)
立ち見:2,000円/立ち見:1,000円(2倍)
ちなみに、平日開催の10日と11日には来場者全員に「侍ジャパン応援マフラー」がプレゼントされると事前告知されたが、効果はいまいちだったようだ。
そして、4試合とも地上波で放送されることも少なからず影響しているだろう。「日本代表 対 メキシコ代表」の11月10日はTBS系列、11日はテレビ朝日系列、そして「日本代表 対 オランダ代表」の12日はTBS系列、13日はテレビ朝日系列。3,000円の指定席C(ドーム後方3階席)で米粒ほどの選手を眺めるくらいならば、地上波でじっくり楽しみたいと判断した野球ファンは少なくないだろう。
広島東洋カープと鈴木誠也選手のファンという20代のカープ女子からは「ファンの声援、満員のスタンドの光景は選手にとっても励みになるはず。少しでもチケット料金が安かったら毎日応援に行けますし、満席にして見栄えよくすることが一番大切じゃないかと感じます」との声も。また、北海道日本ハムのファンという30代の男性からは「国際試合のチケットが高すぎます。そして、プロ野球ファンは贔屓チーム愛を優先するのではないでしょうか。選手が好きと言うより、チームが好きな人のほうが多い傾向もあるのでしょう」との意見があった。
来年のWBCで再び、野球世界一の座を目指す侍ジャパン。“本番モード”の強化試合と謳われた初戦の侍ジャパンは7対3でメキシコに完敗し、場内には罵声が飛ぶこともあった。侍ジャパンの課題だけでなく、運営側にも何かしらの課題が残る一日だったのではないだろうか。 <取材・文/北村篤裕>
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)
★1 2016/11/11(金) 17:18:27.88
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