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投稿日: 2016年11月07日 18時23分 JST 更新: 1時間前
広告代理店の最大手・電通で起きた過労自殺事件。東大を卒業した新入社員の高橋まつりさん(当時24歳)が過労の末に自ら命を絶った出来事は、毎年、学生を社会に送り出す立場の大学教員としては胸が痛くなるものだった。
電通は、筆者が教えるマスコミ志望の学生の中でも羨望の的で超優良企業とされ、入社するのも超難関の企業の一つでもある。今回の出来事が若い人たちに与えたインパクトはけっして小さいものではない。
厚生労働省・東京労働局が本社ばかりか子会社にも立ち入り調査を実施するなどで「長時間労働が全社的に常態化」していた疑いなどの実態が明るみに出つつある。
そうしたなかテレビのニュース番組は民放を中心にどのチャンネルも「立ち入り調査」があったなどのストレートニュースを断片的に報じるものが大半で、
特に民放各社は腰が引けている印象を強く受ける。
電通という日頃、番組関わりが深い会社への遠慮からなのか、あるいは電通と同じように「サービス残業の常態化」が蔓延する会社がほとんどを占めるという後ろめたさからなのか、
放送の形態からも明確なほど抑制的な報道に終始し、リアルな実態や背景に何があるのかを視聴者に伝えようとしない。
そうしたなか、電通の過労自殺事件について、ひとりNHKが積極的な報道を繰り返している。
電通の新入社員だった高橋まつりさんの過労自殺が労災として認定されて大きく報道されたのは10月7日。
厚生労働省東京都労働局過重労働撲滅特別対策班、通称"かとく"が電通本社に立ち入り調査に入ったのが10月14日。
さらに電通の子会社に対して立ち入り調査に入ったことが判明したのが10月18日。
こうしたストレートの動きだけなら民放各社も報道しているが、NHKは11月に入ってから独自取材の豊富な映像を駆使して、長時間労働やブラック企業の問題を熱心に伝えている。
11月1日、朝のニュース「おはよう日本」で"隠れブラック企業"の存在を指摘。
"隠れブラック企業"とは、見かけ上は働く人間に優しい法令遵守の組織に見せかけながら、実際には働く人間を使い捨てにするブラック企業である実態がある会社を指す。
NHKは今回の電通への調査の主体になった厚生労働省の過重労働撲滅特別対策班(東京労働局と大阪労働局にそれぞれある)に密着取材することで(実は10ヶ月もの間、取材していたそうだ)当該企業名を明らかにした調査報道を可能にしている。
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引用元:ハフィントン・ポスト URLリンク(www.huffingtonpost.jp)