16/11/03 11:41:39.78 CAP_USER9.net
「勝敗は先月18日に決していた」とみる向きもある。1日から始まった東京五輪の開催費用見直しについて議論する「4者協議」。小池百合子都知事は会場を変更する気でいたが、もはや“勝ち目”はないというのだ―。
「このままじゃ五輪開催費用は3兆円を超える」―ということで始まった会場の見直し。
焦点になっている「ボートとカヌー」「水泳」「バレーボール」の3会場を「見直せ」という小池サイドと、それに抵抗する森喜朗元首相率いる大会組織委サイド。対立の構図はハッキリしている。
当初は小池知事優勢とみられていた。しかし、「小池知事VS森会長」という単純な対立ではなく、そこにIOCが加わったことで、力関係が一気に逆転してしまったという。
「先月18日に小池さんとIOCのバッハ会長が会談した時点で、小池さんの“負け”は決まったようなものです。バッハ会長は会談で都と大会組織委、IOC、政府による4者協議を提案、それも4者間に上下関係はないとした。
小池さんもそれをのんだ。ところが、大会組織委とIOCは4者協議について事前に打ち合わせていた、裏で手を握っていたという情報もあります。
丸川珠代五輪相の小池嫌いは知られた話。つまり4者協議とは名ばかりで、ハナから“1対3協議”なのです。4者協議に持ち込まれたら、小池さんに勝ち目はありません」(組織委事情通)
豊洲新市場の移転問題では、世論の後押しと人事権をタテに都議も都職員もねじ伏せることができた。
3日間の日程で始まった“フラット”な関係の4者協議では、小池知事の強みはまったく生かせない。
それどころかIOCサイドの意向で協議は非公開で、結論が公表されるのも、見直し作業が終わる11月末以降になる見通しだ。“密室協議”では、小池サイドは世論も味方につけられない。
すでに小池知事がブチ上げた都政改革本部が1日に公表した会場候補の最終案も、国内外の競技団体の猛反発を食らってすっかりトーンダウンしている。散々スッタモンダした揚げ句に、変更どころか、ほぼ“原案通り”に収まりそうだ。
「水泳は原案通り江東区に『オリンピックアクアティクスセンター』を新設する。バレーボールも新設の『有明アリーナ』に。
小池さんがわざわざ宮城まで視察に出かけたボートとカヌーの会場も、7月から着工している東京湾岸の『海の森水上競技場』に決まるとみられています。
あとは減築などでどれだけコストカットできるかですが、小池サイドはすっかり相手の術中にはまっている。孤立無援のまま“3者”に押し切られる可能性が高い。すでに“勝負あった”感じです。今頃、森さんは高笑いでしょうね」(都政記者)
「小池劇場」の終わりの始まりになるかもしれない。
日刊ゲンダイ:
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