16/10/15 19:06:27.31 CAP_USER9.net
東京都の小池知事は、4年後のオリンピック・パラリンピックのボート・カヌーの競技会場の見直しをめぐり提案された、宮城県登米市のボート場を視察しました。選手村の候補地に挙げられている仮設住宅団地も訪れ、「復興五輪というのはパワフルなメッセージになる」と述べました。
東京都の調査チームは、4年後のオリンピック・パラリンピックのボート・カヌーの競技会場を、東京・臨海部の「海の森水上競技場」から宮城県登米市にあるボート場に変更することなどを提案しています。
これをうけ、小池知事は15日登米市を視察に訪れました。
視察には宮城県の村井知事が同行し、まず、宮城県が選手村の宿泊施設として再利用することを提案した東日本大震災の仮設住宅団地を訪ねました。
ここでは、2つの仮設住宅を隔てる間仕切りを取り除き、およそ60平方メートルの1つの部屋に改装したモデルルームを見学し、耐久性は一般の住宅とほぼ変わらないことや、バリアフリーにも対応できることなどの説明を受けました。
このあと小池知事はおよそ7キロ移動し、都の調査チームが提案したボート場「アイエス総合ボートランド」を視察し、ボートに乗って2000メートルのコースを水上から見学し、風や波の状況などを確かめていました。
また、村井知事から、宮城県で開催した場合の整備費用について、「県の試算では150億円から200億円になり、過去に都が行った試算よりも費用を抑えることができる」という説明を受けました。
視察のあと、小池知事は記者団に対し、「被災者の仮設住宅が五輪によみがえるというのは大きなメッセージになるし、復興五輪というのはパワフルなメッセージだと思う。きょうの視察をベースに都としての選択を定めていきたい」と述べました。
小池知事は、来週18日にもIOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長と会談する予定で、15日の視察も踏まえ結論を出すことにしています。
ボート場には3000人集まる
東京都の小池知事が視察した宮城県登米市長沼のボート場には、視察の様子を見ようと大勢の人が訪れました。
県によりますと、登米市長沼のボート場「アイエス総合ボートランド」には、地元の人たちなどおよそ3000人が集まり、視察の様子を遠くから眺めたり、写真に収めたりしていました。
登米市の会社員の男性は「このボート場にこんなに人が集まっているのを見るのは初めてです。実際に現場に来て、見てもらえて、このボート場と東北の魅力が伝わったんじゃないかと思います」と話していました。
ボート場では高校生のボート大会が行われていて、選手たちも大会の合間に視察の様子を見守っていました。
大会に参加していた地元の高校のボート部の女子生徒は「小池知事が来てくれたことで、実現する可能性が少し高まったかなと思います。きょうはたくさんの人がボート場に来ていて、オリンピックが決まればもっと大勢の人たちがここに来てくれると考えるととてもわくわくします」と話していました。
仮設住宅の視察には500人集まる
宮城県登米市の仮設住宅団地では、およそ500人の住民が集まるなど、歓迎ムードで小池知事を出迎えました。
県によりますと、宮城県登米市南方の仮設住宅団地では、住民などおよそ500人が集まり、「歓迎」と書かれた横断幕を掲げたり、小池知事に「オリンピック誘致よろしくお願いします」と声をかけたりしていました。
視察のあと、住民の女性は「実際に見に来てもらえてうれしいです。仮設住宅の再利用はとてもいいことだと思います。地元はオリンピックが来ることを心待ちにしているので、ぜひ実現してほしいです」と話していました。
一方、仮設住宅に住む男性は「本当に短い時間しかいなかったので、ちゃんと見てもらえたのかどうかわかりません。地元の住民たちの話も聞いてもらえる時間があればよかったと思う」と話していました。
10月15日 17時25分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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