16/08/23 14:07:12.61 CAP_USER9.net
8月下旬、ナイトゲーム開始時に空が薄暗くなると、真の野球ファンは全員、シーズンの終わりが近づいていると感じ始める。
今年は筆者が毎年抱いている残念という思いが、このスポーツの将来を懸念することで一段と深まっていった。
現代のライフスタイルは、「デジタル・ディストラクション(デジタルがもたらす注意散漫)」文化の中にある。辛抱を強いられ、
選手もファンも注意力を持続させなければならない「時計のない」ような試合ほど、現代のライフスタイルからかけ離れているものはあるだろうか。
野球ファンの高齢化
確かに、野球ビジネスは十分に健全なように見える。全米のテレビ視聴者数ではプロフットボールリーグ(NFL)とプロバスケットボール協会(NBA)の
後じんを拝しているが、野球のローカル放送は多くの都市で市場を支配している。
とはいえ、そこには人口動態に絡む大きな問題がある。あらゆる主要スポーツの中で、米大リーグ(MLB)ファンの年齢層が最も高いのだ。
調査会社ニールセンが毎年発行するスポーツリポートの2015年版によると、全米野球中継の視聴者の約59%が50歳以上だった。この割合はNBAでは36%強にすぎない。
試合の長さやテンポの遅さに若者が抵抗感を覚えるなど、野球ファンの高齢化については、これまでにも数多くの説明が試みられてきた。
ウィスコンシン大学の経済学者で米国野球学会の会員でもあるマイケル・ハウパート氏は「野球では素晴らしく、驚くべきことが起こることを
誰もが理解している」としながらも、「ただ試合の基本的な事実として、最高の打者でも3回に2回はアウトになる。子どもたちがNBAの試合に
チャンネルを変えれば、数秒間に1回のペースで得点を目にすることができるだろう」と話した。
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