16/08/18 19:36:42.81 CAP_USER9.net
ベスト8が出揃った、夏の風物詩とも言える「第98回全国高校野球選手権大会」では、今年からバックネット裏の風景が一変した。
そこから「8号門クラブ」の姿は消え、3月に開催された選抜高校野球大会から、軟式野球チームに所属する小中学生たちが観戦する「ドリームシート」が導入されたのだ。
日本高校野球連盟は、ドリームシート創設の目的を「少子化の影響などで少年野球人口が減少している。
子供たちが臨場感あふれるバックネット裏で間近に高校野球を観戦することでいっそう野球に興味を持ってもらい、野球振興に寄与すること」と説明している。
一方で、水色のシートに子供たちが整然と並ぶ姿には、違和感を感じる視聴者も少なくない。招待された子供たちは炎天下のなか、
団扇であおいだり飲み物を飲んだりすることもなく、ましてや歓声をあげる様子もまったく見られないことに「お行儀が良すぎる」と不思議に感じる声がネットで広がっているのだ。
高校球児ならまだしも、少年野球の子供さえ隣の席のチームメイトと会話をすることなく、姿勢正しく正面を凝視して静かに観戦しているのはどうしてなのか?
ドリームシートで観戦する大阪の野球チームの少年に聞くと、「試合前に、警備員さんから『試合中はピースをしたり、携帯をいじったりしないように』と説明されました。チームメイトはテレビに映っているからとパフォーマンスをしましたが、ぜんぶ球場の係員さんに注意されてました」と話す。
また、近くで観戦していた20代の女性は「5回裏のグラウンド整備で、最前列の子供たちが一斉にトイレへ向かったのには驚きました。もしかして、この時にしか行けないのでしょうか…。日の当たる特等席で2時間も座っていると、ぐったりして寝ている子供もいたので、無理はしないでほしいです」と心配していた。
日本中学校体育連盟の調査では、2015年度の軟式野球部員(男子)は全国で20万2470人で、10年前から約9万3000人減った。対して、サッカー部員は10年前から約2万2000人増えて23万8007人。野球人口が減るなか、野球の人気はサッカーに抜かれることとなった。
「ドリームシート」はまさしく野球と白球を追いかける子供たちの夢となるのか期待したい。
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