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「ビフォーアフター」工事代払って 建設会社がTV局提訴へ
2016年7月26日 朝刊
「匠(たくみ)」と呼ばれる建築士が住宅をリフォームする人気テレビ番組
「大改造!!劇的ビフォーアフター」で、改修工事を請け負った愛知県東海市の建設会社が
大幅に追加工事費がかかったとして、番組を放送した朝日放送(大阪)や
番組制作会社ジャンプコーポレーション(東京)、建築士事務所などに約二千九百万円の支払いを求め、
近く名古屋地裁に提訴することが分かった。
放送倫理・番組向上機構(BPO)にも近く、申し立てをするという。
建設会社が工事を請け負ったのは二〇一四年七月放送分で、
岐阜市の築五十年の二階建て店舗兼住宅を名古屋市の建築士の指示に従い、改修する内容。
建設会社の代理人弁護士によると、リフォーム代金は当初、二千二百万円の予定だったが、
建築士や制作会社の指示で追加工事が複数発生。代金は約五千万円に膨らんだものの、
追加工事費は支払われなかった。契約時の覚書では、工事代金が予算を超過する恐れが生じた場合は
制作会社や施主と協議するとしていたが、予定外の工事に対する相談はなかったという。
番組では予算内に収まったというテロップが表示されたが、建設会社の男性社長(54)は
「まったく事実と違うことを放送され腹立たしい。かかった費用は返してほしい」と訴えている。
朝日放送は「制作会社と密接に連絡を取り丁寧な対応をお願いし、
制作会社もこれまで民事調停を含め適切な対応を取ってきたと承知しています」としている。
東京新聞
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