16/03/31 00:08:33.25 CAP_USER*.net
センバツは4強が出そろい、30日、準決勝が行われる。観客動員も昨年を上回っている中、
今年の甲子園、ちょっと景色が違う。
球審の真後ろ、ネット裏の“特等席”に子供たちがズラリと並んでいる。高野連・八田英二新会長の改革として始まった
「甲子園ドリームシート」。中央特別自由席118席を毎試合、全日本軟式野球連盟に所属する小中学生、
時に高校生も招待している。
少子化の影響で少年野球の人口が減少している。特に高知県は毎年100人単位で減り続けていて、
昨年は1000人強。このまま行くと大台を割りそうだという。
高知新聞の柳原聖司運動部副部長は「高校野球でも部員不足が深刻で、特に郡部に影響が出ています。
合同チームが増えそう」と言う。当然、少年野球の人口が減れば、いずれ高校野球にはね返ってくる。
甲子園大会を見て、高校に進んでも野球を続けてほしいという高野連の願いでもある。
「とにかく一度やってみようと。今回は近畿地区の学校ですが、夏は全国に広げていきたい」
(竹中雅彦高野連事務局長)。観戦した小学生には「間近で見られて迫力があった」と好評だった。
下世話な話になるが、この席の値段は2000円。118席、11日間試合があるから総額259万6000円の収入減となる。
「お金より将来の高校野球です」と同事務局長。高校野球が始まって101年。その第一歩が子供たちの歓声だった。
(落合紳哉・特別編集委員)
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