16/03/20 16:31:32.71 CAP_USER*.net
野球賭博問題に関連する報道に関して、王貞治・ソフトバンク球団会長がお怒りの模様です。以下、東スポより転載。
王会長「金銭授受」に異議あり
URLﾘﾝｸ(headlines.yahoo.co.jp)
「金銭授受というと、ものすごく大きなことになる。政治家の人が悪いことをして利害が移るとか。
今までもっと違うことに使ってたでしょ。ファンの皆さんと球場をつないでいるのは（マスコミの）皆さん。
きつい言葉を使うことで、より事を大きくしている。ちょっと言葉の選び方を考えてほしい」
［…］王会長が心配するのは、イメージとして球界全体がダーティーに見られている現状だ。
球団関係者は「かなり言い方が難しいけど…。内容も把握されないまま野球賭博と一緒くたにされてるのはある。
問題なのは巨人の選手が行った賭博行為であり、それが八百長につながりかねないこと。
そこを王会長が言うわけにはいかないが、なぜか、すり替わっているからね」と話す。
まぁ、確かにこれは王会長の苦言に一理はあって、「声出し」に関しては現在各球団から発表されている内容（参照）を
見る限りは、最初に報じられた巨人の「声出し」以外はすべて罰金やご祝儀の範疇に収まっているものであり、
大騒ぎするような話ではない。但し、最初の巨人に関してはアウトですよ、とだけは明確に申し上げたいところです。
【参照】読売巨人軍にコッソリとお教えしたい「賭博／祝儀／罰金」の違い
URLﾘﾝｸ(blog.livedoor.jp)
と、王会長の発言に対して一部理解はするものの、賭博業界の立場から申し上げるのならば、
今の球界の各所から発される言葉に関して逆に苦言を申し上げたい点もあります。
これは冒頭でご紹介した球団関係者の言葉の中にも含まれているワケですが…。
【再掲】
球団関係者は「かなり言い方が難しいけど…。内容も把握されないまま野球賭博と一緒くたにされてるのはある。
問題なのは巨人の選手が行った賭博行為であり、それが八百長につながりかねないこと。
そこを王会長が言うわけにはいかないが、なぜか、すり替わっているからね」
どうも最近は野球界側が野球賭博の悪質性を勝手に捻じ曲げるような報道がアチコチに散見されておりまして、
こちらの業界側からすると正直辟易しているワケです。
野球賭博というのは刑法で禁止されている違法賭博であるわけで、それが「八百長につながる」云々の話ではなくて
「あってはならないもの」なワケですよ。アンタ達、そもそもその部分が完全にすり替わってるじゃねぇか、と。
これに類するものとしては、例えば上記以外にも以下のような発言例が多数あります。
●球団は昨年１１月９日に発表した内部調査結果で高校野球での金銭の授受があったことを明らかにしたが、
ＮＰＢの調査委員会は「非予想型」であることから賭博行為に当たらないとの判断を示している（出所）
●選手の拠出金は1試合当たり5千円で、試合に負けた場合は「声出し」した選手が千円を支払っていた。
昨秋の調査で判明していたが、少額なため、八百長や敗退行為にはつながらないと判断した（出所）
●勝敗のいずれかに賭ける行為ではなく、チームの士気を高めるという、
野球協約が禁止する敗退行為とは正反対の目的があり、お金のやり取りは小額で、
験担ぎの色合いもあり、賭け事とは全く異質（出所）
●選手が技術向上を目指し、厳しい練習のモチベーションを維持するため、かなり以前から
自然発生的に行われていたもので、賭博行為とは性質が異なる（出所）
ただ、ここで述べられている
・非予想型である
・八百長や敗退行為に繋がる可能性がない
・少額で験担ぎの色合いがある
・モチベーションを維持するため
という一種の「逃げ口」が違法な野球賭博を問題ないとする理由には一切ならないワケで、
こうやって並べてみるとプロ野球界のコンプライアンス意識というのは、
そもそも一体どうなってるんだと疑いたくなってくるワケです。