16/03/15 14:44:46.26 CAP_USER*.net
◆読売巨人軍にコッソリとお教えしたい「賭博/祝儀/罰金」の違い
読売巨人軍の数々のショウモナイ「言い訳」のお陰で、怒髪天を衝きまくった挙句、己の頭がハゲ上がるんじゃないかと日々心配で仕方がありません。
昨日のエントリにも書いた「巨人軍選手全員がチームの勝敗に現金のやりとりをしていた」という問題に対して、読売巨人軍の森田清司・総務本部長は以下のように申し開きを行っているようです。
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●試合前に組んだ円陣で「声出し」をした人間に、試合に勝ったら選手全員が5000円を支払い、逆に試合に負けたら「声出し」した人が全選手に1000円を支払う
→【巨人軍の説明】勝敗のいずれかに賭ける行為ではなく、チームの士気を高めるという、野球協約が禁止する敗退行為とは正反対の目的があり、お金のやり取りは小額で、験担ぎの色合いもあり、賭け事とは全く異質
(出所:サンケイスポーツ)
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そういえば以前はこんなのも有りましたね。
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●練習中、同じ組でノックを受ける選手に対して、互いにエラーをした数だけ1万円を支払う
→【巨人軍の説明】選手が技術向上を目指し、厳しい練習のモチベーションを維持するため、かなり以前から自然発生的に行われていたもので、賭博行為とは性質が異なる
(出所:週刊文春)
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要は、前者は「ご祝儀」であり、後者は「罰金」なのだから賭博ではないというのが巨人軍の認識のようですが、素晴らしいコンプライアンス意識と言うべきか、何と言うべきか。
さらに言えば、私のところに「監督賞や勝利ボーナスと何が違うんだ、このクソ馬鹿」などと凸ってくる巨人ファンと思しき人々も居るわけで、さすが「紳士たれ」を標語とする巨人軍は、選手・ファン共々みなさん同様に紳士なんだなぁと感動もひとしおなワケです。
ただ非常に残念ながら、巨人軍や外野が、必死に「賭博とは違う」釈明を行っている事案は法的にはすべて違法な賭博行為にあたるものと思われます。
これは、これまでも何度かエントリ内で説明してきたことですが、それが「ご祝儀/罰金」であるか「賭博」であるかの境目は、ゲームの勝敗で付与される財物の流れが「双方的であるか/一方的であるか」の違いです。
例えばご祝儀、罰金の財物の流れを図解すると以下のように、一方向にしか財物が流れないものとなっているんですね。
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選手の業績に応じて支払われる監督賞や勝利ボーナスというのは、まさに上図でいう所の「祝儀」にあたるスキームであり、「業績に応じて一方的に選手が貰うだけ」という形式である限りは、これは賭博とはみなされません。
ただ、これが若干トリッキーになってくるのが、以下のようなスキームのゲームも、主体Aと主体Cが完全なる第三者である限りは「賭博ではない」と見なされるという点。
具体的に言えば、例えばプロゴルフの賞金大会などは、このスキームで合法のものとして成り立っています。
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実はあまり知られていませんが、プロゴルフの賞金大会というのは、多くの場合がエントリを行うゴルファー自身がそれぞれ最初に数万円のエントリー料を支払う仕組みになっているんですね。
ただ、そのエントリー料はあくまで大会を運営する主催者の「売上」として計上され、大会運営費として費消される。
一方、大会賞金というのはこの主催者とは異なるスポンサー企業が拠出する褒賞であるワケで、上図の「主体B」の視点では一見、「偶然の結果により財物の得喪を争う」という賭博の定義に当てはまるようにも見えますが、法的にはセーフであるとされています。
(但し、繰り返しの確認となりますが、この際の主体A、主体Cは直接的な利害関係のない第三者である事が必要)
一方今回、巨人軍で発覚したレギュラー選手のほぼ全員が関与していたと見られる、「声出し」と呼称される行為は、以下のような構図。
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勝った時に「声だし」を行った選手にチームメイト全員から5000円が支払われるというだけならば、巨人軍が説明しているようにご祝儀の範疇となりますが、負けた時に逆にチームメイト全員に千円を支払うというオプションが付いている時点で、財物の移動に双方向性が生まれてしまいご祝儀の範疇を超えてしまいます。
BLOGOS(ブロゴス) 2016年03月15日13:40
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