16/03/12 07:08:48.17 CAP_USER*.net
「選手のことを球団の持ち物と思っているのが間違いなんです」
こう語るのは、熱心な野球ファンのひろさちや氏(作家、宗教評論家)だ。
先日発覚した巨人の高木京介(26)による野球賭博行為により、福岡遠征中の巨人は選手に対し、
宿舎前のコンビニ以外は「外出禁止」にするなど、対応に追われている。
これに噛み付いたのが、評論家の江本孟紀氏。
きょう(11日)発売のフライデーで「いまさら門限を守れとか、コンビニ以外外出禁止だとか言い出したけど、ナンセンス。
そんな付け焼き刃の教育をしているから若い人が人間関係を読めなくなる」と、一刀両断した。
昨年に続いて、またぞろ賭博選手が出てきたことで、巨人の自浄能力のなさを批判する声も多いが、
前出のひろさちや氏は、「高卒で入団する18歳、19歳の選手は未成年ですから
『子供扱い』をせざるを得ない部分もあるにせよ、巨人軍は全選手を『子供扱い』しすぎている。
そもそも今回の事件で選手全員を外出禁止にする必要など全くない。
球団は野球選手として契約しているだけで、私生活を含めた24時間を管理しているわけではない」と、こう続ける。
「日本人全体が会社の監督責任を追及しすぎる傾向がある。しかし、球団は選手に処分を下すだけで、『選手の私生活に関しては知りません』と突っぱねるくらいでいいのです。
あれはダメ、これはダメではなく、選手個々に対し、『自分で責任を取りなさい、律する力を身に付けなさいよ、その代わり、不祥事を起こしたら厳格に処罰しますよ』と言うべきです。
野球が仕事の社会人を『子供扱い』してばかりいると、いつまでたっても本当に子供のまま。
狭い社会にいる彼らは、精神的に成長せず、物事の分別がつかないということにつながりかねない」
■企業論理を優先
巨人に限らず、各球団は何かと選手を縛りたがる。
NPB(日本野球機構)は毎年、「新人選手研修会」を行っているが、確かに高卒の未成年選手に最低限のルールやマナーといった人間教育、社会教育を施す必要はあるだろう。
ただ、今回の賭博発覚により、選手に誓約書を書かせる球団もあれば、パチンコなどの合法ギャンブルでさえ「自制するように」と注意喚起した球団もあった。
球界には、寮生活を数年間強制したり、新人はマイカー所有不可などという「禁止事項」を設けることで良しとする風潮がある。
中・高校生の部活動じゃあるまいし、こうした“過保護”な管理は選手のためというより「球団の保身のためではないか」との声も一方ではある。
「巨人の賭博選手のような問題児はもってのほかだが、各球団は彼らと同列に並べて選手を幼稚な子供扱いしているようなものです。
野球賭博問題の渦中にトラブルが起きたら困るから外出禁止にする。寮ではなく一人暮らしをさせたり、クルマを持たせることで何か事件、事故が発生したら球団の監督責任が問われる。
それはカンベンしてもらいたいという企業論理が優先されている面もあるだろう」(球界OB)
選手を檻に閉じこめているだけでは何も変わらない。
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2016年3月12日
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