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婚約男性、海外移住直前の死＝容疑の女、最初に公正証書―夫殺害事件、逮捕1週間
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京都府向日市の筧勇夫さん＝当時（75）＝を毒殺したとして、妻の千佐子容疑者（67）が
殺人容疑で逮捕されてから25日で1週間。
周辺の死者は計7人に達し、うち5人から遺産贈与の公正証書を得ていた。
最初に証書を作成した元紳士服店経営の婚約者の男性＝同（75）＝は、一緒に海外移住
する直前の死だった。結婚相談所を介して交際を始め、遺贈を確約した後に訪れる死。
その後死亡した男性らと共通項が浮かぶ。
◇「朝起きたら」
男性は2008年3月5日、奈良市のアパートで急死した。大阪府四條畷市の自宅を売り払い、
3カ月後にマレーシア移住を予定していた。
翌日、奈良市内で通夜が営まれた。郷里の鹿児島県指宿市から親族3人が駆け付けると、
「内妻」と称する千佐子容疑者がいた。
「朝起きてこないから見に行くと亡くなっていたので、警察やら救急やらを呼んだ。急性心不全だった」。
さらに「家は、海外に行くから1300万円で売った。思ったより財産は少なかった」と話した。
資産状況は調べ済みで、相続権を主張してきたという。