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自信の松山、裏街道・石川遼 “明暗”分かれたダンロップ
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米ツアー仲間、スピースが言った。「ヒデキとは何度も一緒に回
っているけど、彼はアメリカでいうタイガー・ウッズみたいな存
在。一緒に回る経験を楽しんでいるよ」。こんな最高のエールを
裏切らない。力強く揺るがない松山がいた。
「前半はパットの感触がつかめなかった」というものの、５、
７番でバーディー。折り返した後も「ショットがちょっとばらけ
たけど、パットも含めて修正できる範囲」。チャンスに集中力を
駆使して１４番で４メートルを沈め、最終１８番もバーディーで
締めて大ギャラリーの祝福を受けた。
ボギーなしの４アンダー。通算１４アンダーで２位に２打差。
「ずっと集中できてます」と目を輝かせた。
こんな栄光の舞台を遠くで眺めていた１人の男がいた。石川遼
である。成績下位選手は１０番からスタート、俗にいう“裏街道
”に回る。この日は４バーディー、１ボギーで３つスコアを伸
ばしたが、通算１アンダーは最終日も裏。「もどかしいですね。
最終日はショットもパットも全部ピンを狙っていくしか…」とラ
イバルとの明暗にも攻めのスタイルを見せるつもりだが、首位と
は１３打差ある。
そして主役の松山。２年前に２位になったが、今年は大会のホ
ストプロとして「いろいろ考えずに勝ちたい」。これほど明確に
優勝宣言したのは初めて。残り１日である。（清水満）