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>>843
ピエール・キュリーの警告
原爆だけではない。原発の開発者たちも同様の苦悩を抱え、危険を訴えていた。今からおよそ50年前、日本最初の原発・東海1号がイギリスから輸入されたとき、物理学者の武谷三男氏はこう言った。
「原発は、危険だと言う人が扱ってこそ、辛うじて安全なものができる。安全だと言う人が扱えば、こんな危険なものはない」
原発が身近な脅威となったいま、説得力のある言葉だ。『知性の限界』で知られる高橋昌一郎國學院大学教授の見解もこれに近い。
「人類は、まだ原子力を使いこなせるレベルには達していない。まずはそのことを認めるべきです。
リスクを負ってまで開発すべきか、最終的には自分たちで議論して決めるしかない」
安全を喧伝してきた日本の原子力推進者たちは、先の武谷氏の言葉をどう受け止めるのか。さらにピエール・キュリーは、1905年のノーベル賞授賞式でこう述べている。
「ラジウムが悪の手に渡れば、世の中に危害をもたらすでしょう。危険かもしれないこの知識を、われわれはきちんと受け止めることができるだろうか」
もしも彼が福島原発の惨状を見たら、「悪の手に渡ってしまった」と嘆くかもしれない---。