18/04/30 21:37:20.08 jN15VxkB0.net
>>427
109 名無しさん@1周年 sage 2018/04/30(月) 11:15:09.66 ID:0DtFA4Ar0
ヨナタマの伝説
その昔、下地島にはたくさんの人家があって多くの人々が半農半漁の生活をしていたといわれております。
ある日、一人の漁師がヨナタマという魚を釣り上げました。この魚は顔は人間と同じで体は魚であったといわれています。今で言う人魚であったわけです。
漁師はこの様な魚はめったに見られないし一人で食べるよりは、隣の人たちをも呼び集めてみんなに見せ、その後に食べようと思い、その夜は炭火の上で乾かしておくことにしました。
夜も更けて村の人皆が寝静まる頃、漁師の後ろ隣の子供が急に泣き出していくらあやしても泣きやみませんでした。
その子の母は泣きじゃくる子供を抱いて外にでると、子供が 伊良部 へ行こうと母に抱きついて震えながら、なお泣き続けるのでした。
母も仕方なく 伊良部 に行こうと思って歩き出すと、はるか海の方から「ヨナタマよ~、ヨナタマよ~、何故今まで帰らないのか、早く帰りなさい」と言う声が聞こえてきました。
すると隣の家から子供が泣くような声がして「私は今、炭火の上に乗せられて焼き殺されようとしています。早く津波を送って助けてくれ」と答えているではありませんか。
びっくりしたこの母子は命からがら大急ぎで 伊良部島 に逃れました。するとまもなく大津波が押し寄せて島中を洗い流してしまいました。
島中の家や人や畑等がすべて洗い流されたため、下地島は無人島となったと語り伝えられております。
URLリンク(www.miyako-net.ne.jp)