16/07/13 16:44:52.27 XFkNIq+i0.net
トピックス
今回、R3データはにわかには信じがたいレベルで動いておりました。
4cm以上動いている点が約1200点あり、ほとんどすべての基準点が週間異常変動をしたことになります。
国土地理院の「日々の座標値」の解析では、基準とする電子基準点を1点選び、その点の座標値を固定して(解析固定点)、 他の電子基準点の座標値を求めています。
R3データは福岡県の前原を解析固定点としております。今回、固定点として算出した前原の座標値と実際の前原の座標値が異なったため、 結果、他の電子基準点の座標値に
影響を与えたのではないかと考えております。
そのため、単純に4cm以上を週間異常変動とするわけにはいきませんが、相対的な値は使用できるとの判断で 今回は7cm以上動いた点を週間異常変動として採用いたします。
〇概況
・週間変動(H)で7cm超の異常が見られた点は約80点。
異常が集中している地域または県は、長野県〜富士山周辺、伊豆諸島、奥羽山脈周辺、鳥取周辺、 熊本県・鹿児島県周辺。
レベル4:北信越地方・岐阜県
今回7cm超の週間異常変動(H)を示したこのエリアの点は17点で、特に長野県の白馬、三岳、奈川の3点は 11cm超の週間異常変動(H)がでました。11cm超はこの長野県の3点のみでした。
また、長野県の白馬、三岳、奈川、和田はX,Y,Zのすべてで5cm超の週間異常変動を示しました。 長野県〜富士火山帯に最も異常変動が集中しています。
隆起沈降図を見ますと全体的に沈降が進みました。 隆起と沈降がまだら模様だった石川県、福井県及び岐阜県は沈降しています。
今回の異常変動を考慮して10月ごろまでレベル4とします。