23/04/29 14:57:55.45 gmDALovM0NIKU.net
>>72
作品やクリエイターによってやり方は様々なので一般論だけど
「演出」にしろ「脚本」にしろ、かならず必要なポジション(役職)なので
全体で見た場合の作り方に変わりはないと言える
これも野球とかで喩えると判りやすいかな
「演出家」「脚本家」ってのはそれぞれ投手と野手みたいに、プレーヤーとしての役割分担で、試合がしたければ必ず必要
「監督」ってのはプレーヤーではなく、チーム全体を見る立場なので、プレーヤーとは違う
ただし草野球チームとかではよくある話だと思うが、監督が選手を兼任するということも可能っちゃ可能。
「代打、オレ」じゃないけど、監督自身が「オレがやるのがいちばん良い結果になる」と信じるなら、
そのまま監督御自らプレーしていただく、という話になる
ただこれも賛否ある話で
プロ野球ではほとんどプレイングマネージャーは居ないことからも判るように、
やはり一人の人間に出来る範囲、目の届く範囲というのは限りがある
マウンドにいながらにして控え投手の様子は判らないでしょ
なので、監督は監督業に選任して、演出や脚本といった各セクションはそれぞれ専門のプレーヤーに任せるという考え方もある。
その一方で、「監督」って当然その現場に呼べる中で最もレベルの高い人材を充てているので
プレーヤーを誰が担当しても監督よりも実力が下がってしまうのでは?という意見もある
たとえば地元の草野球チームにイチローや大谷翔平が入団した場合
そいつに監督もエースも4番もやらせるべき、という考え方だな
これは極端な例かもしれないが、実際にアニメの現場では大物監督ほどこういった理由で脚本などを兼任する例も増える。
…という理由で、兼任すべきかどうか自体に議論があって答えの無い話なので
必ずこうするべきというセオリーは無い。
さて実際の制作フローにおいては、兼任監督だろうがなんだろうが、最初に述べたとおり実は大きい違いは無い。
野球の選手兼任監督であっても、選手を交代したかったら審判やチームメイトにそれを伝える手続きを踏むように
アニメの制作工程においても、段階ごとに手続きや打ち合わせが設定されていて、
仮に演出・脚本・監督を一人で担当するとしても、この手続き…たとえば脚本会議みたいなプロセスをすべて省略できるわけではない。
なぜなら野球の試合でいう「審判」や「主催者」の立場にいる、「プロデューサー」への説明を省略できないからね。
(もちろん意思統一のためのコミュニケーションコストは大きく省けるので、会議の回数自体は減るとは思うが)