23/06/22 02:48:14.95 cokv0IOH0.net
>>382
> 「3Dアニメの新しい表現技法」であって、 2D アニメとは異なるものになるんじゃないか
このくだりは完全同意
むしろどっちかというと、3DCGにおける「トゥーンレンダリング」の立ち位置を置き換えるものになりそう
作画工程におけるAI開発で、データセットが必要という認識もその通りで同意見
特に動画工程についてはAI開発の有効性が高いという感覚は業界人も持ってる部分ではある
その一方で、やはり既存のモデルの改造では特殊すぎて通用しないので、
アニメ特有のデータセットを作らないといけないというのも仰る通り
ただ実現にはかなりのハードルがある
>同カット単位でまとまっている、各データの作業変遷や差分がわかるデータセット
これを機械学習に使えるように一定のルールに基づいて
として成立するよう、データを整理・タグ付けして用意するとなるとかなりの手間・コストがかかると思う
アニメの素材って、熟練のプロが見て判断できれば良いので
デジタル的に考えたら本当にグッチャグチャの状態が当たり前なのよ
その現場に最初から携わってる制作進行や演出家が、絵コンテの内容や打ち合わせの内容、そこまでの作業経緯や
関わってる関係者の手癖やローカルルールみたいなものまで熟知していて初めて
「その画像がどの工程の誰が発出した何を指してる指示なのか」が判別できる程度のもの
それを整理せずデータセットに適当に放り込んでも使えるAIになるとは思えないので
まずデータとして入力できる状態に整えるってだけで膨大なコストがかかると思う
海外のディープラーニングAI開発企業とかであっても、
データセット整備には莫大なコストをかけているようなので
これを日本の現場スタジオ風情が実現するのはすぐには不可能だと思う
あとは、これはなかなか外の人にはわかってもらえない感覚だとは思うんだけど
アニメ制作の中間素材って、まず「著作物」としての側面があるので、
AI開発に適当に利用すると目的外利用となってもめる可能性がある
原画や動画などの中間素材ってあくまで外部には公開されない前提で描かれてるものなので
他人や他社に利用されたくない細かなノウハウなども多分に含まれるし。
あと、修正課程などを含むデータは名誉棄損に当たると考えるクリエイターも多いだろうな。
他人に絵を否定されたり、否定したりして修正しあっている残酷な顛末が赤裸々に残っているので。
本来、他人の著作物を修正するなんて、人格否定すれすれなのよ。
性格、考え方、生き様、好みみたいなものを否定してるんだから。
これを良い作品を作るためにはしょうがないとして受け入れてるのがアニメ業界の感覚なんだけど、
これを途中経過含めて公開しますとか、AI開発に二次利用しますってなると、話変わってきちゃうよ。
クローズドで開発に流用されることさえ揉めるのが予想できるので、
ましてやオープンなデータセットとして公開されるってのはまずないだろうね。
なので日本国内でコレ系の開発が急速に進むということは当面ない気がする
あくまで既存の、通常の写真やイラストのデータセットを流用した生成AIを
背景や着彩などに使用していこうという動きから入っていくというのが俺の予想。
動画や原画などの工程を置き換える目的のAIは、悲観的な予想だけど、
日本国内ではなくおそらく中国で開発されると思う。
業界的に、動画工程の大半を中国に委託しているというのはご案内の通りで
先方には日本側のクリエイター保護の感覚もなければ、著作権保護のモラルも無いだろうし、
原画や動画の素材は大量に持ってるってわけ。
中国のスタジオにとっては、アニメ絵はクリエイティブなものではなく、大量生産される製品にすぎないので
AIを流用してより低コストで生産したいというインセンティブは中国にこそある。
そこに目を付ける投資家が出てくれば、
あっという間に日本の業界には真似できないような高品質なAIを作り上げてしまうだろうなという予想。
387:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/22 03:18:43.04 cokv0IOH0.net
>>383
それ自体は可能だよ
望み次第だけど、たとえば普通のテレビアニメ1クールを作るとかなら20億円も要らん
いまのテレビアニメの予算て1話あたり2000~3000万円、高予算作品でも5000万くらいなので
それくらい用意できれば単独出資で全く問題なく制作を依頼できる。
(よっぽど社会的に全く受け入れられないインモラルな企画とかだとハードルは上がるが…)
ただし懸念点がいくつかある。
結論から言うと、「優秀な(腕のある)スタッフほど、作品を選ぶ」ということ。
面白いもの、良いものを作れるスタッフほど、ビジネスではなく作家活動としてアニメを作ってるので
そういうクリエイターはどんなにギャラを積まれても、面白くないと思った企画には参加してくれないのよ。
逆に、金さえ積まれればどんなカスみたいな作品でも参加するっていう人たちもそれなりに居る
富豪や勘違い君のアニメ作りごっこみたいな企画は、そういうハイエナみたいな連中しか付き合ってくれないんだが
そういう人たちって作品に対する愛情を一切持ってなくて、虚無状態で仕事してるから
ぱっと見はまあそれなりに仕上がっても、魂の抜けたスカスカのつまんねー作品に仕上がる。
この実例でぱっと思い浮かぶのが、「君は彼方」と「ジビエート」だな。
アニメ業界ではほぼ実績のなかった素人が、金だけ用意して自分の言う通り作らせた実例がまさにこの2本。
低予算作品と勘違いされてたりするけど、これどっちも制作費自体はそれなりにかかってる(少なくとも他の商業作品と比較して著しく安いということはない)。
>全体的なあらすじや重要なところは自分が口を挟み
ここって要はアニメの面白さのキモになる部分でしょ。
ここを自分の力だけで面白くできるというなら是非やればいいんだが
「君は彼方」も「ジビエート」も、「俺が口を挟めば面白くなるはず!」と何故か勘違いした素人さんが大暴れしたらどうなるか
これを見たらわかるでしょ。
いや、勘違いしてほしくないんだけど、これ何も素人は口を出すなと言いたいわけじゃなくて
「単独出資で、一人で主導権を握って作る危険性」が予想以上に大きいんだと思う
通常のアニメは、原作者や監督、プロデューサー陣、脚本家といった複数人が
それぞれ対等な関係で、作品をより良くするために意見を出し合ってストーリーを決めていくわけですよ
その一方で、「キャッシュで一括、俺が製作総指揮だ」で現場を支配しようとすると
誰もその人に逆らえなくなるから、各スタッフは「ただ早く現場を終えて解散したい」という気持ちになってしまって、
製作総指揮が言い出したどう考えても間違ってるような判断でも、誰もそれを指摘してくれなくなる
宮崎駿にとっての鈴木敏夫とか、新海誠にとっての川村元気みたいに
あのレベルの巨匠ですら、プロデューサーの客観的な意見に真摯に耳を傾けながらバランスを取りつつ進めてるので
そういう、きちんとブレーキをかけてくれる、客観的意見をくれる人と共同で作っていかないと
なかなか良いものにはできないよ
ただそういう関係値の人は、金だけではなかなか手に入れられないってのが正直なところ。
なので、金があってアニメが作りたいというなら
まずはこいつとなら腹割って作品のことを話せそうだっていう業界関係者を見つけるところからだろうな
388:名も無き被検体774号+
23/06/22 04:54:41.67 Nz09lggZ0.net
>>384
ああ、そういえばヒラガは入江監督が序盤演出やりまくってたっけ
確かにそれじゃ駄目ですね
389:名も無き被検体774号+
23/06/22 04:58:28.49 Nz09lggZ0.net
>>385
シティーハンターはこだまさんが総監督で竹内一義さんが監督だったかな?
アンサースタジオ制作なので前作とは大分違うはず
390:名も無き被検体774号+
23/06/22 06:07:35.95 9ddMgSh+0.net
>>386
回答ありがとうございます!外野からはなかなか見えない視点で大変興味深いです。
> 他人に絵を否定されたり、否定したりして修正しあっている残酷な顛末が赤裸々に残っているので。
・原画マンはいくら動きバリバリ描ける人でも、必ずしもキャラ寄せが上手いとは限らない
・だからキャラ寄せが得意な人や、そもそもキャラデザを描いた本人が「(総)作画監督」として上がってきた原画を修正する
・作監によって修正された原画は元の原画を描いた本人か、第二原画担当の人が修正する
という認識でいますが、やはり自分の意図を込めて描いた原画を修正される事へのわだかまりはあるんですね……
完全実力主義の世界かつ、良いフィルムを作ることが共通認識になってるからこそ、他人の画を下手だと否定したりが「仕方ないこと」と受け入れられているんだと思います。
ただ、やはり作監をやってる人本人は修正することに対して引け目を感じていたり、あるいはその逆はあるものなんでしょうか。
Twitter で「(総)作監修正です」と宣伝も兼ねてアニメーターさんが修正原画をツイートされてるのをよく見かけますが、修正後とはいえ原画マンが描いた絵がベースになってるわけですし、いろいろ微妙な感情になりそうだよなと…
> クローズドで開発に流用されることさえ揉めるのが予想できるので、ましてやオープンなデータセットとして公開されるってのはまずないだろうね。
> 動画や原画などの工程を置き換える目的のAIは、悲観的な予想だけど、日本国内ではなくおそらく中国で開発されると思う。
ここまでの監督の話を踏まえると、私もかなり正確な予想のように感じます。
元々中国は母数の多さもあってか AI 技術に強く、現に昨今話題の RVC などの音声合成系 AI は、同じ漢字圏かつ日本のアニメに興味を持つエンジニアが多いからか、もっぱら中国で開発された技術が GitHub でオープンソースで無料公開され、暫く経ってからたまたま日本人が発見して輸入/ローカライズされる形で広まっています。
さらに著作権やモラルもお察しですから、中国の動仕会社から流出した原画や動画をデータセットにして AI が開発されるというのは、かなり現実味あるシナリオと感じました。
特にその開発プロセスが非公式/イリーガルだったり、開発主体が個人エンジニア集団寄りであればあるほど、学習済みモデルがオープンソースで一般公開される可能性は高くなるでしょう。
時流の流れや技術革新のスピードを鑑みると、私は遅かれ早かれ最終的には AI がアニメ制作に利用される時代が来るのは間違いないと思っていますが、監督はどのように予想しますか?
また、業界内では AI 技術をどのように捉えているのでしょうか?
脚本・絵コンテ/演出・原画などクリエイティブで高度な作家性が求められる工程(以下便宜上「上流工程」と呼称)は今後も人間が担い続けるでしょうけど、第二原画・動画・仕上げなどの比較的単純作業に近い工程(以下便宜上「下流工程」と呼称)は、コスト上もスケジュール上も AI で自動化するメリットが大きいはずです。
ただ昨今は中国動仕が多いとはいえ、そうした下流工程を職としている方々の仕事を奪うことにもなります。
イラスト界隈での反発を見るに、アニメ業界でも(権利・コンプラ面も含めて)反発が大きそうに思いますが、監督はどう思われますか?
過去にもセルアニメからデジタル作画・仕上げにしたり、撮影技術で AE を使うようになったりと、以前から技術革新をうまく取り入れて作業効率化やクオリティアップを進めてきた業界だと思いますし、既に海外動仕丸投げが日常茶飯事だったり、上流工程だけになることで人手不足解消やコストダウンできるだろうことを鑑みると、意外とポジティブに捉えてたりするのかもですが…
391:名も無き被検体774号+
23/06/22 07:07:51.77 epETPw7M0.net
>>384
じゃあ江越みたいなタイプの人も居るということですか?
392:名も無き被検体774号+
23/06/22 12:10:24.70 MGhrAMv0p.net
そういう金に物を言わせたような地雷っぽい企画って案件がきた時点で察せるものなんですか?
393:名も無き被検体774号+
23/06/22 21:39:00.93 xfGGwnfR0.net
>>385
配信というと海外向きとかのことで?
関連商品ってのはCMによるグッズの販促のことですかね…
そういや、ドラマ「王様に捧ぐ薬指」で、水星のグエルが出てたアレもかなw
CHについては、声優陣のみに注目してて正直制作陣はあんま意識してないです
過去に神谷さんの一件もあったんで……
>>387
割り込みになって申し訳ないが、某・焼糞のナントカランドなんか
原作者が直接介入してアレだもんな…
製作総指揮って素人にはなんとなく憧れがあるが、大ゴケ大爆死したら
なんJとかのまとめサイトで、葬儀会場を開催されると思うとやはり怖いわ・・・w
394:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/23 05:51:21.79 EjfoKwm30.net
>>383
387でちょっと説教臭い感じのレスをしてしまったんだが
実際どうやって頼むねんって話を補足しておくと
割とマジでスタジオに直接電話凸って方法がある。
スタジオの代表番号に電話して
「オリジナル企画のアニメーションで、お仕事のご相談が出来ればと思ってご連絡させていただきました。担当の方いらっしゃいますでしょうか」
これでOK。
うまく行けば、ここでいきなりプロデューサーが電話に出てくる。
ちなみに、大手のスタジオは担当部署が複雑に分かれていて、現場担当のプロデューサーまでたどり着くのが遠いので
コネ無しでいきなり電話してもなかなかたらい回しにあって話が進まないと思うので、
自分が依頼したいと思ってるスタジオの中ではなるべく小さめの、プロデューサーの人数の少ない会社にかけるほうが話が早い。
ただ、実はプロデューサーも人気クリエイターと同じで
人気のある腕利きプロデューサーはなかなか捕まらないことが多い。
ここは申し訳ないけど、最初に電話したスタジオに100パーセント依頼できるとは期待せず、
うまく話を聞いてくれそうなプロデューサーに当たるまで何件か電話する覚悟が必要だね。
さてうまく現場権限のありそうなプロデューサーを捕まえたら、
超ざっくりした企画概要や、希望する時期や規模などを口頭で説明する。
もしキャッシュがあるというのが強みなら、すでに100パーセント出資のめどが経っていることや、超ざっくりの予算規模を伝えるのもあり。
で、線がありそうなら一度会って詳しい話をしましょうか…という流れになるので、
そこでスタジオにこちらから出向くなどして、詳しい打ち合わせをして、見積りを出してもらうとかって流れになる。
スタジオ側も、いちど受託してしまうと年単位でその作品に掛かり切りになるので
お金さえ出せばホイホイ請けてくれるとは限らなくて、
スタジオの方向性や作品の将来性、所属クリエイターとの相性などさまざまな要素を考慮して
受託する作品を決める。
ただここがアンマッチだと無理に頼んでも良い結果にはならないので、
なにか希望があるならプロデューサーとしっかり話し合って相談したほうがいいね。
こちらが口を出したい範囲とお任せしたい範囲をしっかり整理してから話し合いに臨んだほうが良いだろうな。
メインスタッフに関しては、基本的にはスタジオ側が候補を提示してきて、その中から選んでくださいという流れになるが、
もし希望のクリエイターが居たりするならこちらから提案して紹介してもらうことも可能っちゃ可能。
ただ、スケジュールや本人の嗜好の問題などもあるので必ず請けてもらえるとは限らないが…
実は、声優については有名声優も含め、比較的自由に選んでキャスティングすることが可能だよ。
ここは存分に出資者権限で好きな声優をキャスティングしてもらって楽しんでほしい。
放送やビデオグラム化、宣伝など各専門のプロデューサーは、メインとなるプロデューサーに頼めばすべて用意してくれるので
こちらで変に動かず、プロデューサーに任せたほうが良い。
395:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/23 06:20:06.17 EjfoKwm30.net
>>390
>遅かれ早かれ最終的には AI がアニメ制作に利用される時代が来るのは間違いないと思っていますが、監督はどのように予想しますか?
仰る通り、利用されるのは間違いないだろうね。
386で書いた通り「既存の、通常の写真やイラストのデータセットを流用した生成AIを背景や着彩などに使用していこうという動きから入っていく」
のが第1段階で
その次の段階として中国製などのより直接的に動画工程などを置き換えるAIが導入されていく気がする。
ご指摘の「下流工程を職としている方々の仕事を奪うことにもなる」「反発があるのではないか」という件についてだが
これは当然、抵抗感があるのは事実だとは思う。
しかし、これもあなたのご指摘の通り、セルアニメがデジタル化されたときの大変革では
仕上げ、撮影、編集、現像など、ものすごい数の会社やスタッフが、廃業を含む業態転換を迫られたことがあり、
正直、いま騒がれてるAI技術なんかよりもよっぽど業界全体に大きな衝撃を与えたと思う。
それでも10年もしないうちにものの見事に置き換わってしまったのを考えると、
技術そのものに立脚している映像産業に携わっている以上、技術の進歩という環境変化には逆らえない…というのが我々の業界なのだと思うよ。
映像産業においてはこういう恐竜絶滅みたいな大変革って何度か起こっていて
たとえば、映画がサイレントからトーキー(音付き)に切り替わったタイミングで
活動弁士と呼ばれる、劇場で無声映画に生でナレーションをあてる仕事をしていた人たちが大量に廃業することになったりした
現場から反発があろうがなかろうが、この業界においては技術こそが「生きる世界」そのものなので
受け入れて適応し、自分の居場所を見つけていくしかない。
ただこれも俺の私見なんだが
アニメって、「多人数が莫大な予算と手間をかけて制作している」ことがアニメであるというアイデンティティなのよ。
ここを勘違いしてはいけない。
パソコン1台あれば作曲できる昨今においてもオーケストラ隊やプロミュージシャンが絶滅していないように
「多人数を制作のために動員している」こと自体が作品の魅力なので
おそらくAIによって業務負担が軽減されたとしても、その分求められるクオリティや手数が高まって、
結果的に必要なスタッフ数や予算規模は変わらない…という進化を遂げる気がするんだよね。
これはセルからデジタルになったり、CGが使えるようになったりした際も
業務負担が軽くなり、制作自体が楽になると言われてたんだが
結果的にはその分より複雑な処理やハイクオリティを
当たり前に求められるようになって、結局必要なスタッフは減らなかった(むしろ増加傾向にある)。
おそらく今回のAIに関してもそれは同様なのではないかと思っている。
396:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/23 06:27:35.66 EjfoKwm30.net
>>391
いるいる、ぜんぜん居る。
画力と、構成力や想像力、現場調整力やコミュニケーション能力、タイミング能力など
それぞれぜんぜん違う能力だと思うよ。
ってか、それこそ絵とか以前に、演出力に疑問符つくような人であっても
何一つ文句を言わない性格故に、難有り原作者や難有りプロデューサーのサンドバックとして優秀…とされて
敗戦処理担当として監督席に座らされるケースすらある
でもそれもある意味では役割をちゃんと果たしてるわけで。
まあそれは極端な例にしても
演出家やアニメーターという職業名はいっしょでも、それぞれクリエイターごとに
かなり個性もパラメーターも違うので
そこをうまく采配するのがプロデューサーの腕の見せ所やね…
>>392
わかることもあるし、わからんこともある…w
なので、俺自身は最近は
ちゃんと相手を熟知してるプロデューサーの紹介の仕事じゃないと請けないことにしてる。
ただ作品選ぶタイプの演出家って
地雷案件もってくるようなプロデューサーからするとうっとおしいのよ
金さえもらえればなんでもいいタイプのプロデューサーは、
同類の、ギャラさえよければ二つ返事で請けてくれるタイプのクリエイターに仕事をもっていくので
普段から仕事に対してどういうスタンスかってのをはっきりさせておけば、
自然とフィルタリングされる部分はあるけどね。
397:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/23 06:30:56.87 EjfoKwm30.net
>>393
そもそも製作総指揮をやたら前面に押し出して宣伝されてる作品は
①実質なにもやってないけど宣伝の都合で製作総指揮ということにされてるか
②製作総指揮の人の自己顕示欲が爆発してるか
の2パターンだから
ってここまで書いたところで
スレリンク(news4viptasu板:681番)
半年前にそう書いたのを思い出したわ
ほんとマジでこれ
398:名も無き被検体774号+
23/06/23 18:05:31.28 Eox2xMyC0.net
>>387,394
383 だけどどうもありがとう。説教臭いだなんて、業界人から細かく教えて頂けたので感謝です
予算感もわかりました。出せるキャッシュに自分にとっては全く問題は無さそうですが、仰った内容は確かにその通りです
ジビエートは自分もみてましたよ。池田秀一の使い方がもったいない気がしたナ… なるほど、あれはその筋の作品でしたか
口を挟むとはいいましたけども、全て自分でコントロールできる・したいとは当然思ってないので、
よきパートナーやスタジオにあたるところからになりますね
本当に動き出して、もし、監督のとこにあたりましたら、どうかお手柔らかに。
399:名も無き被検体774号+
23/06/23 18:14:13.45 Eox2xMyC0.net
どうかお手柔らかに、ってかくとこちらが偉いようにきこえちゃいますね。スンマセン。そんなつもりはなくw
レスは印字していつでも見返せるようにしました。重ねて御礼を。
400:名も無き被検体774号+
23/06/23 21:16:22.15 2Q7uj3tb0.net
>>397
1カット目の398は、他ならぬワタクシですw
それと56もです…
ジビエートは設定に色々盛り込み過ぎてたのが拙かったかな?
宇宙人とタイムとラベルは、どちらか一つに絞るべきだったと思う
でも脚本なしでも落とさずに最終回を迎えられたのは
不幸中の幸いと言うべきか
401:名も無き被検体774号+
23/06/23 22:31:05.90 8wnXAesN0.net
URLリンク(youtu.be)
アフィリエイトに見つかっちゃいましたけど、どうしますか?
402:名も無き被検体774号+
23/06/23 22:47:46.20 mqIBWWCuM.net
原作者がアニメのキャラデザになる場合ってどういうふうに決まるのですか?
403:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/26 01:30:44.10 9goHKQN70.net
>>398
参考になったならよかった
アニメってメディアの特殊性として、
莫大な作業量が要求されるので、一人二人では到底作れなくて、チームプレーが必ず要求されるもので
これは金がいくらあろうが、宮崎駿レベルの天才だろうが、ここからは逃れられないんだよね
最終的には参加スタッフ全員で一丸となって同じゴール地点を目指せるかがカギになる
信頼できるチームと巡り合って、良きアニメが作れるといいね。
>>400
ジビエート、別に設定が盛りこみすぎってわけじゃなくて
単純に世界観設定が稚拙でチグハグだったのと、明らかにシナリオというかドラマの密度が足りてなかった印象だったけどな
同じ要素でもちゃんと構成してれば、もうすこしちゃんとドラマとして成立してたと思うんだけど…。
あの作品、CGクオリティの低さとか、作画の粗さみたいなのもあったけど、それでも現場はまだ頑張ってたと思うんだが
シナリオ以外で言うと、編集が本当に酷かった
あの作品、池田秀一を筆頭に、みんなやたらとゆっくり喋ってテンポが変だったし。
編集が悪い(素人レベル)の作品をテレビで見られる機会ってあんまり無いから、そういう意味でもいいサンプルだよあれは。
あとは今期のカミカツも編集がガチで素人だと思う
酷すぎる
404:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/26 01:43:57.13 9goHKQN70.net
>>401
1スレ目からまとめブログとかにも転載されてるみたいだけど、
ほかの住民の意思はわからないが、俺自身としては別に構わないよ
ネットに放言してしまってる以上、転載されたりすることはあって当たり前だと思ってるので。
むしろこうして現役のスレなので
こういうまとめブログやまとめ動画からこのスレの存在に気付いた人が直接ここに質問に来てくれる導線があるといいよね。
質問が切れたらこのスレ終わっちゃうので…
まあそれにしてもこの動画45分もあるのか、長ぇなw
俺のまどろっこしい文章を45分も聞かされたらうんざりしそうだが、最後まで再生してる奴居るんだろうかw
>>402
そもそも原作者がアニメのキャラデザをやる場合って、ほっとんど無いと思うんだが…
アニメのキャラデザの人って、膨大な枚数の設定資料を描かないといけないので
純粋に作業量の面だけでいっても、原作者にやらせることって滅多にない
あるパターンとしては
・小説原作の場合で、原作イラスト描いたのがアニメーターだった場合
→エロマンガ先生パターン
・原作の連載が終了して時間がたっており、原作者が比較的暇になってる場合
→スラムダンクパターン
あとは原作者というわけじゃないが
・アニメの企画が先にあって、あとからキャラデザの人がコミカライズを出すパターン
→エヴァ、ガンダムパターン
みたいなケースはないこともないが…。
あとは世界観統一のために、アニメオリジナルキャラのデザインを
原作者にラフだけ起こしてもらう…みたいなケースも無いことはない。
ただその場合は、もらったラフをもとにアニメ側のキャラデザイナーがちゃんとデザインし直すので。
405:名も無き被検体774号+
23/06/26 02:04:43.24 q865BZQTa.net
エヴァの貞本さんはテレビより先行して漫画版をやってますね
初回なんてタイトルロゴが決定してませんでした
406:名も無き被検体774号+
23/06/26 12:27:03.88 ZUgxYEN10.net
VIPらじゃなくってVIPっぽく質問する
1って何歳?業界歴は?
男?女?
恋人いたりする?独身?既婚?お子さんは?
髪ある?ハゲ?
身長?体重?
年収は?
407:名も無き被検体774号+
23/06/26 12:53:33.12 eN0rS6+J0.net
カミカツは個人的に楽しんで見ていて、編集が酷いという点には気づいていませんでした
よろしければもう少し具体的に教えていただけませんか?
逆にこれは編集が素晴らしい!という実例は何かありますか?
408:名も無き被検体774号+
23/06/26 13:13:53.82 wggTbYNz0.net
カミカツのスタッフ見たらオフライン編集:studioぱれっとって出てるな
409:名も無き被検体774号+
23/06/26 14:43:59.16 9GzigWJZ0.net
>>403
ジビエートはあの二つの設定っを盛り込んでおかないと
ストーリーの成立が難しいか…
でも全12話で、上手く構成と脚本を落とし込むのは
あの制作陣では、どっちにしろ無理だったでしょw
ところで、1が編集の悪さに言及するのは初めてだと思うが
つまり作画は一応及第点ということで、その後が拙いという事?
そこら辺をもう少し詳しく解説してもらえると有難いんだが
410:名も無き被検体774号+
23/06/26 20:05:10.71 9U+HUS2z0.net
エロマンガ先生異常にかわいいと思ってたけどそういうことだったんだ
411:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/26 21:34:33.94 9goHKQN70.net
>>405
公開時期的にはフライングしてたとはいえあくまでアニメの企画ありきでそのコミカライズという体だったと思うので
貞本さんを「原作者」と言ってしまうのはこの場合なんか違う気がするけどね
いずれにしても、貞本さんもコミカライズの執筆があるから、それ以降エヴァ本編にはほとんど関わってないしね。
漫画にせよアニメにせよ、一般の人が思ってる以上に作るのに時間と手間が掛かるので
二足の草鞋を履こうってのは、なかなか出来ることではない
中途半端にやるよりも、原作者は原作に、アニメスタッフはアニメに全力で取り組んだほうが結果的に作品クオリティも高まるので
やはり普通はそこを分ける
なのでむしろ、>>402が、どの作品を想定して「原作者がアニメのキャラデザになる場合」を挙げたのか気になるな
なにか脳裏にあった作品名が具体的にあるなら教えほしい
>>406
>1って何歳?業界歴は?
30代~、10年以上
>男?女?
男
>髪ある?ハゲ?
辛うじてある
>恋人いたりする?独身?既婚?お子さんは?
>身長?体重?
特定回避のためパス
>年収は?
1000万以下
412:名も無き被検体774号+
23/06/26 21:42:16.07 LU2moYl7a.net
エヴァはテレビより先行してのコミカライズですね。
貞本さんは原作者ではない。
あの頃の角川は他の作品でもちょくちょくやってました。
413:名も無き被検体774号+
23/06/26 21:42:48.64 LU2moYl7a.net
というかコミックボンボンなどでも、テレビに先行してのコミカライズはよくありました。
414:名も無き被検体774号+
23/06/26 22:31:41.39 wggTbYNz0.net
>>410
エロマンガ先生は総作監の岡勇一さんや小林真平さん、
紗霧アニメーターの小林恵祐さん達を筆頭にアニメスタッフも優秀な人が多かった
415:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/26 23:12:50.84 9goHKQN70.net
そもそも「編集」が何か…ってところから軽く触れておきたいんだが
一般的な実写動画作品の場合、
素材を撮影する際は、なるべく長時間カメラを回しておいて、なるべく素材を豊富に作成しておいて
それを持ち帰ってきた後に、「編集」工程で使いどころを切り出してきて並べていくという作り方をする
番組にもよるだろうが、台本のあるドラマでさえ、基本的には撮ってきた素材の半分以上は使わないのが当たり前で、
取れた映像の『美味しい』ところだけを使っていくことでクオリティを高めていく。
編集マンは演出家と共同で、映像を逐次確認しながら、
素材の並べ方(カットの組み立て方)みたいな根本的な部分から演出を構築していく作業といっていい
ではアニメにおける編集が何かというと
素材を時間軸に並べていって映像を構成するという作業をやってるという意味では一緒なんだが
アニメの場合は、素材を余分に作成して編集で取捨選択するというコストがもったいないので、
先に絵コンテでカットの順番や長さまで決めてしまっている。
つまり実写では編集でやるような部分まで、絵コンテの時点である程度決め込んでしまってるってわけ。
とはいっても、あくまで絵コンテは「演出プラン(計画)」でしかない。
まずは絵コンテに基づいて素材作成を進めるわけだが、
実際にこれを時間軸に当てはめて映像に起こしてみてはじめて判る不良点、違和感などもある。
これはどんなに熟練プロといえど、100%絵コンテの段階で予測するというのは難しい。
たとえば、絵コンテの段階では、「このカットは4秒あれば十分かな」と想定していたのが
実際に映像にしてみると「3秒半がベスト」だったことがわかるケースとか
「このセリフは2.75秒で喋ることにしよう」と計画していたのが
映像にしてみると、「感情を込めて喋るセリフなので、喋る時間が3.5秒は欲しい」とか
そういう微妙なニュアンスは、実際に映像にして流してみないと判らない部分があるんだよね。
このセリフ尺管理ってのが編集時すごく大切で
あらかじめアニメーターや演出家がタイムシートにひとつひとつのセリフを何秒間かけて喋るのか詳細に指示入れしてはいるものの
どうしても作業時はそのカット単体を見て作業しているので、
やはり映像にして、前後カットと繋げて視聴すると、印象が変わってくる場合がある。
このあたりの繊細な微調整を行っているのがまさに編集という工程で、
実写のように素材を取捨選択するというほどの大鉈は振るえないという制約のなかで、
絵コンテという全体の演出プランの下敷きを踏まえつつ、1コマ単位でそのカットやセリフの長さなどを微調整していき
最終的に、『流れるような』違和感の無い映像に仕上げていくという作業をしている。
更に、テレビ作品の場合は、放送フォーマットというのが厳密に決まっていて
番組によって微妙に違うんだが、本編で使用して良い時間が1230秒とか、1245秒とか、まあだいたいそのくらいの時間で事前に決められていて、
1秒でも長かったり短かったりするわけにはいかない。
編集では、全体のカットをこの目標秒数に向けて少しずつ調整していって、最終的に耳を揃えてぴったりの秒数に当てはめる(定尺出し)。
加えて、通常のアニメ番組はアバン・Aパート・Bパートとかってパートが別れていて、間にCMが挟まってるのはご存知だと思うが
各パートの長さの配分自体は自由に決めて大丈夫なんだが、端数が出ないように調整しないといけない。
(たとえば、600.25秒になっちゃいましたって場合は、600秒に収めるか、601秒に伸ばすかして編集しておかないといけない)
これをクリエイティブ上の要求である『演出上最適な秒数』と両立させながら最終調整していく作業が編集という作業になる。
前述の通り、実写と違いアニメの場合は素材にほぼ余白が無い一方で
タイムシートを演出家が再調整して撮影し直すことで、カットの尺を後から変更すること自体は可能なので
編集時に素材の秒数が不足していると判断された場合は、
編集マンから「カット○○に○秒○コマ足し」といった指示が貰えるので、これを基にタイムシートを再調整する。
とまあこれがアニメにおいての編集なんだが
基本的に繊細な作業であることや、あくまでベースの演出プランは絵コンテに基づいてること、
そして何より、「上手な仕事」ほど、違和感が無くなって、その「存在を感じさせない」仕事になってしまうのが編集という役職
416:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/26 23:38:42.28 9goHKQN70.net
>>407
カミカツ自体は、狙ってること、やってること自体は俺も面白いとは思ってるんだが…
上記の編集の仕事内容を踏まえてカミカツを見てみると
シーン終わりの唐突な場面転換や、セリフが終わってから次のカットに変遷~セリフスタートまでの間などに微妙に違和感がある箇所が多い。
カミカツの場合、もともとかなりトンチキな作品なので
一見変なところがあってもミスなのか意図的な演出なのか区別がつかない箇所も多いんだが、
ちょっと最近の話数はいくらなんでも酷いね。
あと、セリフと口パクが合ってない箇所が散見されると思うんだが
口パク合わせも本来は編集の大事な仕事のひとつ。
アニメの編集は1回きりではなく、
まずアフレコ前に「カッティング」という、音のまったく無い状態で編集を行うんだが
アフレコ後にあらためて「マーキング」という、声だけ付いている状態で微調整を演出家立ち会いの下で再度行う
さらに、完成直前に「オールラッシュ」という音と映像を合わせて確認し齟齬がないかチェックする作業を行い、
最終的に「原版組み」という作業を行って作業完了となるんだが
この間、音と映像のズレを有機的に確認して調整できるのは編集マンしかいないので
各工程時に的確に音と合わせるための指示・情報を演出に提供するのが仕事なんだわ
まあなので最終的には演出側・映像制作側との協調作業になってくるので
必ずしも編集マンだけの責任というわけではないんだが
カミカツの場合は>>408でも言われてるように、制作会社自ら…おそらく監督など身内スタッフで編集してしまってる。
実はジビエートもそうで、ランチボックスって制作会社が、自社の社員(素人)に担当させている。
編集できるスキルのある監督が自分で編集するのは別に構わないというか、クオリティ面でもメリットはあるんだろうが
素材に対する客観的な視点が欠如しがちなことや、
制作後半、仕事が詰まってきた状況下で編集作業自体に割けるリソースの低下などが発生すると
普通の作品では編集さんが頑張って下支えしてくれてる「違和感の無い映像」を成立させることすらままならなくなる。
ジビエートでも池田秀一がやたらとゆっくり喋ってヘンテコになってるのは
あれ演出やディレクションのせいに加えて、編集がテンポを全くフォローできてないからだと思うよ。
417:名も無き被検体774号+
23/06/26 23:44:04.44 9GzigWJZ0.net
>>415
詳細かつ丁寧な解説に感謝です!
要するに、ジビエートは台詞も含めた演出が
尺の時間制限内に、上手く納められずにテンポがおかしくなってた
という解釈でいいのかな…?
418:名も無き被検体774号+
23/06/27 00:13:46.13 RWRaTPGg0.net
そういや健康状態とか体調管理とかは大丈夫なのかな?
明らかに夜型みたいだし、加えてプライベートな時間にも
こういう質問スレの運営までされてるんで少し心配……
419:名も無き被検体774号+
23/06/27 00:34:22.04 QmXqtXp3p.net
ワルブレとかダイナミックコードみたいにたくさんアニメがある中でチェンジアップ的にウケたアニメって業界人なら白い目で見てる感じですか?
カミカツとか前期の冰剣なんかもそれに類する作品だと思うのですが
420:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/27 04:25:22.04 KyfFboxf0.net
>>417
まあそんな感じなんだけど、
もっとわかりやすく言うと
ひとくくりに世間で演出と呼ばれてるものの要素を分解すると
大枠は絵コンテで決まってる部分が大きくて
中間素材アニメーターや演出家で決まる
そして最後、微細な部分の調整、最終的な完成度の追い込みが編集で決まるって感じだね
なので粗削りで大丈夫な部分の面白さは確かに編集がグチャグチャでもちゃんと面白いんだけど
仕上げ磨きの部分にプロの仕事が必要って感じ。
カミカツもジビエートも仕上げ磨きされてない、金ヤスリで乱暴に削った感じが節々にあるのが感じません?
まあこれが本当に必須なのかというと微妙なところで
別に仕上げ磨きされてなくても、カミカツみたいにちゃんと面白い場合もあるし
世間では素人編集のyoutubeだってバズることもあるから、本当は要らんこだわりなのかもしれんが
それでもやっぱ同業者としては、この仕上げ磨きを軽視すること無くきっちり仕上げて欲しいと思ってしまうんだなー。
>>418
制作さんから上がりが来るのってだいたい夕方以降だし
この業界、打ち合わせも基本夕方以降にしか組まれないので
自然と夜型になっちゃうんだよねー。
このスレはマジで暇なときに答えてるだけだからぜんぜん負担にはなってないよw
忙しいときは仕事優先なので、常に即レスできてるわけじゃないし。
それでもよければお付き合いくださいな。
>>419
いや別に白い目では見ないよw
変化球だろうがローカロリーだろうが、最終的に面白くなってりゃそれで正解なんだから
ただし、職人的な立場からイラッとくることがあることはあって、
見てくれてるファンとか、仕事の完成度自体をナメてるなっていう部分を思うことがあるんだよね
前者は、「この程度どうせ視聴者は気にしねえだろう」とか、「こういうテンプレやってればどうせ客は喜ぶんだろ」みたいなナメかたで
作品を見ててそういうのが透けてくると興ざめしちゃうよね。
後者は今挙げたような「編集工程の軽視」みたいな、細部の工程へのリスペクトの足りない作り方をしてる場合で、
これもひょっとしたら同業者にしか違いはわからない程度なのかもしれないけど、
プロなんだったらどんなゆるいクソアニメでも、細部はきっちり磨き込んでほしいと思う。
そういう意味ではあなたの挙げてる4タイトル、俺にとってはそれぞれ微妙に評価が違ってて
・ワルブレとか冰剣は別にナメてないと思うので無問題
・ダイナミックコードは視聴者をナメてる
(どうせ客はキャラの顔面しか見ねえからアニメとしての出来はどうだっていいだろという製作側の声が聞こえてくるような内容)
・カミカツは編集をナメてる
みたいなイメージがちょっとある。
421:名も無き被検体774号+
23/06/27 08:11:19.84 AzPHZtsV0.net
ダイナミックコードは好きっちゃ好きだけど
笑わせてるタイプじゃなくて笑われてるタイプだと思う
カブトボーグに例えられることがあるけど
あっちはちゃんと意図したギャグで笑わせてるから
どっちかっていうとチャー研とかGUN道に近いと思う
そういえばGUN道の木下ゆうき監督って
アニメーターとしてはすごく優秀なんでしたっけ
422:407
23/06/27 10:38:08.13 pvHWodT50.net
>>416
詳細にありがとうございます!
時間軸方向で完成度を高める作業ということがよくわかりました
延期も入ってるしそういう人員配置だとしわ寄せがいきそうですよね……
口パクは見返してみたら全然合ってないところがけっこうあって、逆に初見で気にならなかったのが不思議なくらいでした
423:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/27 12:10:42.52 KyfFboxf0.net
>>421
木下ゆうき氏が「すごく優秀」かどうかは知らないが、まあ普通のアニメーターさんの印象だけどね
ただGUN道については木下さん含め関わった人達も被害者みたいなもんだから。
近年だと「いもいも」もそうなんだけど
俺に言わせりゃ視聴者をナメてるとかナメてないとかよりも遙かに手前の問題で、
「最初っからちゃんとアニメを作るつもりすら無かった」のが明らか
徹底的に安く作って、ゴミでもなんでも納品さえしてしまえば残った制作費丸儲けっていう詐欺
喩えるならグルーポンのスカスカおせちと同じだね
粗悪品詐欺
監督などの主要スタッフがどこまでそれを判って参加してたかまでは定かじゃ無いけど
何も聞かされず、いざ現場に入ってみたら
ほぼ海外外注丸投げでクオリティコントロールさせてもらえなかったというのが実情じゃなかろうか
>>422
まあ正直細かい部分に粗があったところで別にいいじゃんかって話なんだけどさ
そこは日本っぽい職人芸としてキッチリ仕上げてほしいよなぁと思うわけ
そういう細かい部分の磨き上げを積み重ねてきたからこそ、いまのアニメブームがあるんだと思うので
424:名も無き被検体774号+
23/06/27 13:55:33.75 b5SRdx+20.net
>>423
門外漢で申し訳ないけど
元ゲームクリエイターの端くれの身からしてみたら
>近年だと「いもいも」もそうなんだけど
>俺に言わせりゃ視聴者をナメてるとかナメてないとかよりも遙かに手前の問題で、
>「最初っからちゃんとアニメを作るつもりすら無かった」のが明らか
>徹底的に安く作って、ゴミでもなんでも納品さえしてしまえば残った制作費丸儲けっていう詐欺
これ
ゲーム業界ももう10年以上前には確実にあったし、なんならもしかしたら黎明期からもう既にそういう作品はあったのかもしれない
っていう
ある種の業界あるあるはやっぱりいつの時代でもあるんだな
って思ったので思わず書き込んでしまった
KOTYの選出作品もそうだけど、近年は特にデバッグもまともにできてなくても
アップデートで改善!なんていう悪徳商法があるくらいだから
より良い作品作りをしたいって人は絶対数で言っても減ってるとは思うな
425:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/27 23:22:29.08 KyfFboxf0.net
>>424
あー、確かにゲーム業界のほうがこういうの無法地帯なイメージは正直あるな
これ別に関係者の問題とかではなくて、
「どこまでやってあれば合格」みたいなクオリティラインが、アニメの場合はある程度共通認識が醸成されてる部分があるけど
ゲームの場合、その性質上、作品ごとにクオリティラインってかなり自由なので、一本線が引けるようなもんじゃないから
悪意ある or 極度に無能なプロデューサーにぶち当たってしまったとき、トコトン崩壊してしまうイメージだわ
もう一歩踏み込んだことを考えてみると
そもそも映像コンテンツって、デジタル化だのCGだのといったテクノロジー進歩はあれど
やってることの本質なんて、それこそチャップリンの頃から変わってないから
ある程度クオリティラインの共通認識が出来上がってきてるし
ちゃんと仕事すればそれなりのものが出来るノウハウも共有されてる
でもゲームって企画自体がマジで千差万別で
めまぐるしい技術進歩やトレンド変化の荒波でぐちゃぐちゃに揉まれてる業界なので
何をどこまでやってあれば合格なのか、業界の人もわかってない部分が大きいんじゃないだろうか
とはいえ保守的な、「かつて成功した旧作に倣った作り方」を繰り返してしまって結果縮小再生産が進んで衰退してるのが日本のゲーム業界だし
横からぱっと出のインディーズが作った、バグだらけのアーリーアクセスゲームが爆発的な指示を得てしまったりもする
なのでメディアとしての特性とか、エンタメとしての特色みたいなものを抜きにして
ただ単純に出資する側のプロデューサーの立場から考えてみたとき
アニメは投資に近くて、ゲームはハイリスクハイリターンな投機に近い…って感じがするよね。
そのせいで変なヤマ師みたいなのが映像産業以上にうろうろしてる業界って感じ。
426:名も無き被検体774号+
23/06/28 23:21:33.63 oqwaiPpb0.net
素朴な疑問なんですが、令和版のうる星やつらで、忌野清志郎&坂本龍一のい・け・な・い ルージュマジックが使われてました。
この場合、ライセンス料が発生すると思うのですけど、誰に対しどういう基準で料金がどれぐらい発生するもんなんでしょう??
勝手に使ってはいけないでしょうから許可を得る必要があるとおもうのですが、業界全体としてどこか共通の窓口があったりするんですか?(悪名高きJASRACかなw)
たとえば、OP・EDや劇中シーンで過去ヒットソングの曲調や歌詞がそのシーンには合致してて、どうしても使いたいが他番組で使われていりアーティストや事務所がNGを出すなど複雑な事情が絡んでたりもするのでしょうか。
427:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/29 00:29:58.01 JC6pJYS90.net
>>426
自分で言ってるじゃん、JASRACだよ。
逆に煽りみたいになっちゃうけど、JASRACを何の組織だと思ってるんだ?
まさにそういう時のために作られてる組織じゃんか…って思うんだが
一般の人の中には、ただお金をせびりに来る悪の組織だと勘違いしてる人も居るってことか…w
楽曲の著作権って、適当に個人が持ってるだけだと
過去の楽曲が交渉先不明・条件不明で再利用できなくなっていったり、
あるいは無断使用されたりしてても誰も止められなくなっちゃうでしょ
なのでJASRACが窓口になって条件を定めてくれてるので
音楽を使いたい人はJASRACと契約してお金を払えばOK、使われた分アーティスト側にはJASRACからお金を分配しますよっていうシステムなのよ。
で、テレビとかラジオ局については、BGMも含めると膨大な数の音楽を毎日使うので
1曲ごとに支払ってるとキリが無い
そこで放送局が局ごとにJASRACと包括契約ってのを結んでいて、
かなりの金額をあらかじめ支払う代わりに、全曲使い放題ですよっていう契約になってるのよ
ただしこれは放送に関する契約なので、配信やブルーレイ収録などのいわゆる二次利用に関してはまた別
この場合は製作委員会が直接JASRACに1曲ごとの使用料金を支払うことになる。
この都合で、追加料金の支払いを避けるために、テレビ放送版とDVD版で劇中曲が違う作品なんかもたまにあるでしょ。
JASRACが間に入ってくれてるので
>アーティストや事務所がNGを出すなど複雑な事情が絡んでたり
といった面倒な事情の考慮も不要で、JASRACに言われたお金を払えばすべてOKってなワケ。
この金額については事業者や使用目的などによってかなりピンキリみたいなので、具体的においくらなのかまでは俺も知らない。
ただしちょっと難しい話をするけど、著作権っていろいろ複雑で
JASRACが管理してるのは楽曲の使用権に関する話であって
著作権のなかでも、著作者人格権と呼ばれる部分や、原盤権と呼ばれる音源データそのものの保有権なんかはまた別扱いになって、
これに抵触するような使用方法であれば、アーティストやレコード会社との直接交渉が必要になる。断られる場合も当然出てくる。
たとえば「替え歌などのアレンジ」を行う場合は「同一性保持権」を侵害するので、原作者の許諾を得なければいけないし
原音源をそのまんまかける場合は別途原盤使用料を支払わないといけない。
そのため、既存楽曲を使用する場合は、「替え歌などの改変は行わない」形で、
新たにカバーしたバージョンを改めて作成して使用するケースが多いんじゃないかな。
新しくカバー版を作るのもタダではないんで、音源買ったほうが安い場合もあるとは思うんだけど
権利関係でいちばんゴチャゴチャ言われずに済むのがこの形って感じ。
さてそう考えると、JASRACってか、音楽業界って太っ腹な連中に思えません?
自分の著作物、金さえ払えば知らんところで使ってて良いよってのを大々的にやってるわけで。
JASRACの目的って音楽の演奏を萎縮させるのが目的じゃなくて
むしろこういう、わかりやすいルールで自由に使って良くすることで音楽を振興しようっていう組織なので
だからこそ今でも大多数の業界人から支持を受けて存続しているってわけ。
ただ、結果的に警察的な役割も兼ねることになってしまい、
ルール違反と知らずに、勝手に音楽を無料で使おうとしてる連中に警告を出すことも多いから、よく嫌われてたりするとか
使用料金の再分配が公平じゃ無い(大手優遇)とかっていう業界内での問題、
著作権管理団体が事実上ここしかないという独占状態になってる問題なんかもあっていろいろ問題のある組織でもあるんだけどね。
ただまあルールを受け入れてる限りは滅茶苦茶便利な団体だよ。
428:名も無き被検体774号+
23/06/29 01:51:59.24 aH6o8sN70.net
>>420
やはり一般人と本職の方とでは、分析や評価の視点が違うんだね
なんとなくテンポがチグハグな演出や描写だったな……
という程度の認識でしかなかったわ
仕上げは、やはりきめ細かい方が良いし無難だとは思う
「神は細部に宿る」って言うしね
てかジビエートの監督って、製作総指揮のあの人とは違って
結構有能な人物なんだよね?
ちなみに、1の視点で今期の完成度の高かった作品ってなんかある?
体調管理に付いては、いらんお世話だった様で失礼…
ただ気を悪くして貰いたくないんだが、どうもアニメ業界関係者って
なんとなく不摂生な生活してる印象が付き纏ってしまう
429:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/29 02:39:44.07 JC6pJYS90.net
>>428
ジビエートの監督の小美野雅彦さん…も、これはこれでかなりの問題児タイプなので話がややこしくなるねw
この人、アニメーターというか絵描きとしては確かに超一流で
ジビエートもそうだが、ジョジョや北斗の拳といった
カキコミ量多めの劇画風の絵柄に関しては、右に出る者はいないんじゃないかっていうくらい熱くて艶のある絵が描ける人なのは間違いない。
さらに、人を惹きつけるカリスマもある。
業界的にはそこそこ有名人で、多方面で仕事しているので、俺も会ったことあるし、いろんなところから噂を聞く人でもある。
ただ……なんというか、良く言えば芸術家タイプなのかもしれないが、創作衝動だけで仕事してるので
要するに「管理能力」みたいなものがとことん無い人なんだよね。
なので予算があれば納品までのペースとかを考えずに貰ったその場で使い果たすし、
スケジュールも管理できないから締め切りなんてどこ吹く風…ってタイプ。
そして「これはヤバいのでは?」っていう危険信号みたいなのがたぶん本人の中に存在してないので
客観的に見てそんな仕事取ったらヤバいだろっていう仕事も、超楽観的な見通しでサクっと受注してしまう。そして現場は崩壊する。
なにより、本人がそれを問題だとも思ってなくて、ただ目の前のキャンパスにすげー魅力的な絵を描き上げることだけに集中しちゃうタイプなんよ。
なので、だれか別の人がちゃんと手綱をとって、たとえば他のプロデューサーや監督の下で絵描きに専念している限りは超有能な人だと思うんだが
監督ができるタイプの人間では無い…という評価だった。
これが何故か本人が社長となって会社を作っちゃったからさあ大変って感じ。
これは俺の勝手な予想だけど、
前述の通りすげー楽観的な人だし、自分の特性を判ってないので、
「なぜか他の会社は俺に監督やらせてくれなかったけど不思議だなぁ」くらいにしか思ってなかったんだろうね
ジビエートも「俺がやればたぶん3日で完成するよハハハ!」みたいな軽いノリで受注してあの感じになったんだと思う。
そんな感じの人なんだよ…。
あの案件、なんやよくわからん素人が製作総指揮として唾を飛ばしてる時点で、マトモな監督はみんな断ったんだと思う。
そこに別の種類の問題児である小美野さんが遭遇してしまって、対消滅したのがジビエートの真相だと思うわ。
今季の完成度かぁ
別に網羅的に見てるわけじゃ無いからねぇ
あと、そもそも編集なんて100%完璧に仕事されてて、そこで初めてスタートラインって感じなので
ほとんどのプロがちゃんとやってるアニメはきちんとしてるよ
430:名も無き被検体774号+
23/06/29 03:18:44.13 aH6o8sN70.net
>>429
久しぶりに声出してワロタwww
そんな浮世離れした人も業界にいるんだな!
でも「進撃の巨人」や、その後も「転スラ」や「転生したら剣でした」とか
錚々たるタイトルの作監を勤めてるから、ジビエに関しても
金さえ良けりゃ引き受ける合理的なプロなんかと思ったよw
でも条件さえ整えれば有能な人材みたいだから
今後の活躍にも注目させて頂きます
431:名も無き被検体774号+
23/06/29 12:35:01.60 127htqkq0NIKU.net
今期も終わるので、マイホームヒーローとマジデスの2作品について
もし視聴されていたなら全体的な感想と、あとは業界内での受け止めなど、
何でもいいので語っていただけると嬉しいです。
気になってる点としては
マイホームヒーロー:
・一人構成脚本、1回だけ連名なのを除き他全話数監督コンテという作り方について
・アニメよりドラマ化向きの原作じゃないかという反応について
マジデス:
・ >>270 で少し触れられてる通り今の時代の雰囲気に合わなかったのが主因なのか
・コンセプトアートを原案とするオリジナルストーリーという企画形態について
432:名も無き被検体774号+
23/06/29 15:38:26.88 xkSVZ21C0NIKU.net
絵コンテと作打ちについて聞きたいです。
どんなにちょっとした動きの(キャラじゃない)ものでも作打ちってありますか?
(全部ありますか?)
絵コンテって実際書く時どこまで参考にするものですか?ディテール含め
あくまで絵コンテとか作打ちで受け取ったものをよりよく表現する感じ?
コンテにできるだけ寄せて作打ちのことを反映させて、まんまやっても
「こんな感じで直してね(作監/総作監修のブラッシュアップではない)」って言われる・言うことはありますか?
それって珍しくはない?
微妙なラインの話だけど……
433:名も無き被検体774号+
23/06/29 18:58:57.55 j2khBbVT0NIKU.net
新⚫淳さんが、いろいろスタジオを移動していますが、これは素行が悪いという意味でしょうか?
434:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/29 21:52:23.88 JC6pJYS90NIKU.net
>>430
小美野さんはお名前で検索すれば絵も出て来るけど
本当に絵描きとしてはマジですごい
ただ、本人がランチボックスっていう会社作っちゃって、経営者としてその辣腕(笑)を振るうようになってから
いろいろヤバい噂が聞こえてくる
そういうタイプの人も居るってことやね
>>431
マイホームヒーローはほんと申し訳ないんだが、見たこともないし、業界内でタイトルを聞いたことも無い
マジデスはある程度見たけど…
世間で言われるほどクソアニメとまでは思わんが、見た人から「なにがしたかったんだ?」て言われちゃってる理由も判る感じだった
コンセプトアートとか、そういうビジュアルから企画を作るってのはぜんぜん手法としてはアリだと思うんだけど
やっぱりそこに対して骨太なストーリーやテーマ設定、キャラクター造形が追いついてなかったってことなのかねぇ
お話作りって難しいよねってことかもしれん
どうしたらもっと面白くなったのか俺も思い浮かばん
435:名も無き被検体774号+
23/06/29 21:58:20.46 9ugtmTCF0NIKU.net
>>434
深夜に大笑いさせていただきました
ご尊顔も拝見したけど、確かに人当たりの良さそうな方ですな
てっきり汚れ仕事専門のアノ人と同系統かと思ってしまった…
1なら上手く手綱を握れるのかな?
436:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/29 22:10:46.74 JC6pJYS90NIKU.net
>>432
作打ちは「全てある」。
たとえ1カットだけだろうが、小物しか写ってなかろうが、背景しか写ってなかろうが、
それでも必ず担当アニメーターと演出家で打ち合わせが行われる。
アニメは絵コンテに書いてあることに基づいて作っていくので
絵コンテを隅から隅まで熟読して、その意図通りに作っていくというのは当然のことなので、
「どこまで参考に」というよりも、聖典として崇め奉るレベルで読み込まなきゃダメ
ただし絵コンテのコマに書いてある絵を、まんま拡大コピーすれば正解とは限らないのよ
あくまで汲まなきゃいけないのは絵コンテの「意図」なわけ
どういう演出意図で、どういう要件のそろったカットを作らなきゃいけないのか、絵コンテをただしく読解して
絵コンテに直接書かれてない部分も含めてしっかり解釈して作らないといけない
絵コンテには全てが書いてあるわけじゃないから、同じ絵コンテからでも何通りも解釈できてしまうのよ
この「解釈」のすり合わせをするのが「作打ち」ってわけ
437:名も無き被検体774号+
23/06/30 00:41:08.46 F9LcI0ra0.net
>>433
ただの素人の見解だけどarasanは素行が悪くてスタジオ移動してると言うより
あの金田調作画一本鎗のスタイルが作品的に合わないと移動してる感じでは
あとツイッター見る限りギャラも重視してるっぽい
438:431
23/06/30 11:36:25.33 plUi6C6W0.net
>>434
マジデスについて、ありがとうございます。
「(世界の構造が判明するところまでは)メタ的にあえてつまらなくしたんじゃないか」
みたいな解釈を見かけたのですが流石にそれをそのまま流す判断はないですよね。
クレジット漏れとか報酬トラブルとかの話も見かけましたが現場崩壊ってわけでもなさそうですし、
原案の人が引っかき回したとかの話でも出てこない限り、単純に練り込み不足ってことで納得することにします。
アングラ・サブカル感×オタク・魔法少女っていう取り合わせのインパクトで押していけばなんとかなるという目論見だったのかなぁ。
マイホームヒーローは、そうでしたか。
このスレで日本の実写ドラマのダメさを繰り返し聞かされていたので我が意を得たりなアニメ化でした。
毎話引きがよくて、コアスタッフの比重が大きい作り方をしてるのが要因だったのかなーと。
439:名も無き被検体774号+
23/06/30 20:26:37.55 NtSVLpAg0.net
流れを切るかもしれないのですが
アニメ演出において、難易度の高い演出って何ですか?
難易度高い演出をこなしていて凄いという、やり取りをSNSで見たのですが
具体的に、どのような事が難易度が高いと言われる演出なのか分かりません。
また、難易度の高い演出をこなす=監督になれる
というわけではないのでしょうか?
以前「面白いとは何かという像を、明確に自分の中に持っている人が、監督になれる可能性がある」
といった旨の、事を話されていましたが
技術と面白い事に対する像を持っているは、イコールではない様に思えます。
440:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/30 21:11:13.80 Ja/SD7l60.net
>>435
>てっきり汚れ仕事専門のアノ人と同系統かと思ってしまった
とは全く別、というか逆系統の意味でヤバい人って感じ
俺も手綱なんか握れないよw
>>433,437
作品ごとにスタジオを移るのは当たり前の感覚だね
というより、ギャラも悪いし自分の苦手なジャンルでやりたくもない仕事が来たとして、
それでも同じスタジオで耐え続けるメリットなんてあるのか?
そこを自由に行き来して、自分を生かせる作品で腕を振るうことが出来るのがフリーランスの良い所だからね。
あと同じスタジオにあまり長く居すぎると
「あの人は適当に扱ってもずっと居てくれる」みたいに思われて、軽く扱われがちなんよ
なのでキャリア積み上げていきたいタイプの人はどんどん外に出て、その時々で自分をいちばん高く買ってくれるプロデューサーと仕事するもんやで
かくいう俺自身、毎年のようにお世話になる先のスタジオ移してるタイプだし。
441:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/30 21:28:29.88 Ja/SD7l60.net
>>439
>難易度の高い演出って何ですか
いやーこれだけだと無限の要素があるから一概にコレとは言えないよ
野球選手を見て「難易度の高いプレーをこなしている」って言ってるような感じだな
具体的に試合を見ていれば「あのときのキャッチングが上手かった」「あのプレーでの送球判断が良かった」みたいな細かい要素が言えるんだろうが
単に「難易度の高いプレーってなんですか?」とだけ言われても、いろいろあるよとしか…
ただやはり「(技術的に)下手なプレイヤーには実現が難しい」ことを総じて「難易度が高い」と言うんだとすれば
標準的な処理から外れるようなこと全て、という感じだろうか
たとえば普通にセリフに合わせて口を動かして、カットが変わっても違和感がないようにポーズなどを繋いでいく…
といったことは、これ自体にも当然技術は必要なんだけど、
演出家であれば当たり前にやらないといけない「標準的な処理技術」の範疇といえる
これを超えて、より攻めた演出技法を何か足そうと思うと、イレギュラーケースになっていって難易度が上がっていく
特に、通常の工程に逆流を求める作り方や、複数の工程が複雑に組み合わさらないとコントロールできない要素などが絡むと加速度的に難易度が上がるね
ほかにもセオリーとされてるものから外れたことをすると途端にハードルが上がるので、それを言うのかもしれん
いずれにせよ完成系に対するビジョンを持てているかどうかの問題だからな
そこに到達するために最短経路を取れるかという問題もあるし。
ただやはり「難易度の高いことをやれてる」人が監督になれてるってのはあると思うよ
>技術と面白い事に対する像を持っているは、イコールではない様に思えます
とは言うのもの、ニアイコールではある
実は、技術がなければイメージも持てないのよ。
プロの世界では、ただの妄想はイメージとは言わなくて、実現までの道筋が説明できて初めて有効なイメージになる。
実現できる技術のないイメージなど犬の餌にもならんからね。
逆もしかりで、イメージ力の無い人間が技術を持ってることなんてあり得ない。
あくまでイメージを実現するテクニックのことを技術というのであって
イメージ力が無ければ何を目指して物を作れば良いのかわからないものなので。
喩えるなら、タイピングが出来るからと言ってプログラミングが出来るのとは違うって感じかな。
442:名も無き被検体774号+
23/06/30 22:07:08.46 NtSVLpAg0.net
>>441
詳しい説明ありがとうございます。
ものすごくわかりやすく、詳細ですっきりしました。
「実現までの道筋が説明できて初めて有効なイメージになる。
実現できる技術のないイメージなど犬の餌にもならんからね」
この意見は特にその通りだなと、思いました。
443:名も無き被検体774号+
23/06/30 22:11:11.79 NtSVLpAg0.net
すみません続けての質問になってしまうのですが
監督が、今注目している演出はいますか?
コイツは将来化けるぞ…
と、一目置いてる方を知りたいです。
また、別の質問になるのですが
最終回の演出に、監督本人が入るケースがありますが
これにはどのような意味があるのでしょうか?
監督本人以外でも、最終回に投入される演出の特徴など聞きたいです。
444:名も無き被検体774号+
23/07/01 04:55:51.61 9v9QCvJU0.net
一周年おめ!
正直なところ、1カット目の途中で落ちるかも…
と思った事もあったが、ここまで続いてなによりです
445:名も無き被検体774号+
23/07/01 09:25:58.63 TY9svlR/0.net
1周年おめでとうございます!
2カット目が立つころあたりに知って何度か質問もさせてもらいました。
無理ない範囲で続いていくことを願ってます。
せっかくなので少しメタな質問を。
この1年は順調でしたか?
スレがあることで生活や仕事に何か変化がありましたか?
質問がきっかけで見た作品とかあったりしますか?
446:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/01 19:33:08.50 01Ni5uix0.net
>>442
具体的に難易度の高い演出って何?って質問自体ははぐらかしてしまったようで申し訳ないんだが
ただやっぱりそれだけだと範囲が広すぎて答えにくいんだ、すまんな
>>443
>今注目している演出
居るには居るんだけど、身近な人なんで、
名前挙げちゃうと俺自身の特定に繋がりかねないし、その人にも迷惑かかるかもしれんから、敢えて名前は伏せることにする
すまんな
でもイキの良い若手は続々育ってるよとは言っておく
最終回の演出を監督自身が担当するケースだが
監督の仕事でいちばん大変で時間取られるのって、他の人の書いたコンテのチェックなのよ
で、最終回を作ってる時って、当然そこまでの話数のコンテチェックも全て終わってる状況なわけ
つまり監督の仕事量的には山を越えていて、若干暇になってるケースのほうが多いのよ
なので、最終回の演出を自分で担当できる余裕があるって感じ。
1話と最終回は当然大事なので、監督本人が出来ないなら、ある程度しっかりした演出家が担当するケースが多いけど
1話のほうが立ち上げなので難易度としては高い
最終回は重要度や難易度でいえば1話の次って感じかな
>>444
続いたね
今年もよろしく
447:名も無き被検体774号+
23/07/01 22:32:55.09 8WbhEQs30.net
セーラームーン・クリスタルって、ビッグタイトルのリメイク作品にしては
イマイチ話題性に乏しいけど、1の視点ではどう分析されますか?
個人的には、普通に地上波かBSで放送しないのが
そもそもの問題点だと思うけど……
448:名も無き被検体774号+
23/07/01 22:33:21.76 oqUiQOff0.net
水星の魔女が明日で最終回なんだが、フラグ回収もそれなりにやって内容が濃かったなあという感じがあるけれども、
色々背景として豊富な内容だけに、たったの2seasonじゃなあ・・・4~6あってもよかったんじゃね?って素で思う。
予算やリソース確保ができなかったんですかね?裏事情ご存じですか
449:名も無き被検体774号+
23/07/01 23:59:38.62 HEdkvK1m0.net
1周年おめでとう!
450:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/02 01:17:50.29 mMNPf40A0.net
>>447
こういうビッグタイトルリメイクって
うる星とかスラムダンク、シティハンターとかもそうだけど
ある一定の所までは話題にはなるけど、逆に言うとそこ止まりっていうのも現実的に見えていて
リメイクのほうがオリジナル超えて爆発的にヒットするなんておそ松くらいじゃない?
そんな中セーラームーンはちゃんと劇場までやれてるし
作り手側が期待した成績まではちゃんと出せてるんじゃないかね
配信だけじゃなく放送あったほうが良いってのは俺もそうは思うけど
それでどれほど話題性が変わったかはわかんないな
見る層にはちゃんともう届いてるという判断だと思うが…。
>>448
これもともと連続2クール予定だったのが制作間に合わずで分割になったんだよね
そしてあまりにもこの2クールを作るのに犠牲を払いすぎたからね、次は無いでしょ
451:名も無き被検体774号+
23/07/02 04:14:12.72 aTTGXmMl0.net
>>436
なるほど…(業界人は当たり前のことだろうけど)凄いですね。
地方の人はどうやってコンタクトとるんだろう。今だとリモートとかが多いんですかね
全て作打ち、コンテがあっても、上がりが解釈違いのものが出るのはどうしてだろうと思ったけど、伝える方も、落とし込む方も難しいんだなぁ……
これに関連して書いてて気になったんですけど、コンテの絵の書き込み具合ってルールとかないんですか?
あまりにざっくり過ぎると伝わりにくそうだし。作打ちがあるとはいえ、大変になりそう
個人個人のさじ加減、作品によりけりなんですかね、チェックの段階で微妙な絵のニュアンスを指示する方が楽なのかな、コンテは完成品じゃないし
解釈以外の部分(ビジュアル面)で、コンテではこういう風に書いたけど、上がりみたら、もうちょいこっちの方がいいかもな……っていう指示もある?
452:名も無き被検体774号+
23/07/02 05:48:18.66 fbpco2570.net
一年間お疲れ様です。
ここまで丁寧かつ、しっかりとお答えいただき、本音がうかがえる機会は中々ないので
お暇なときにダラっとでもいいので、続けてもらえると嬉しいです。
いつも、貴重な発信をしていただいてありがとうございます。
自主制作アニメについて、伺いたいのですが
新海誠監督や、吉浦康裕監督をなど、2000年代前~中盤に自主制作作品が認められ
その後監督として、有名になった方が複数いますが
その路線で最後に目立った活動をしたのは、けものフレンズの、たつき監督のように思えます。
その、けものフレンズ自体も、タツキ監督なら凄い作品になるぞ、と言った前向きな姿勢で企画が始まった訳ではなく
なし崩し的に、タツキ監督に任せる事になった様な印象を受けます。
今でも、自主制作が認められ、アニメーターとして業界に溶け込む方は、ツイッターで時折見かけますが
監督として抜擢される方は、ここしばらく見かた記憶がありません。
本来であれば、snsや作品投稿がここまで容易になったのなら、2000年代より令和の今の方が、自主制作からの監督抜擢が盛んに行われるべきでは?
とふと、疑問に感じました。
実際、漫画ではインディース作品をそのまま、商業誌で連載・単行本の発売を、よく目にします。
今のアニメ業界内で、自主制作という活動は、どのように見られているのでしょうか?
453:名も無き被検体774号+
23/07/02 10:03:17.09 aTTGXmMl0.net
>>451
あ、解釈違いというか、解釈を擦り合わせても「表現でズレの出てしまった上がり」ですかね。
さすがにホチキス止め云々は、演出家の性格によるところがでかいんだろうけど、違う人が書く分100パー一致なんてないだろうし、難しいんだろうなぁって。
(中には「作打ちしてコンテあってもこれなんか??」みたいなあがりって遭遇しますか?)
454:名も無き被検体774号+
23/07/02 21:27:40.74 eTmZTAs00.net
>>450
成る程、限界が見えてしまう場合もあるんですな
だがしかし、一世を風靡してリメイクが決定されると言う事は
その作品に、何時の時代にも通用する普遍性を持った魅力があり
当時だけでなく、現在からも新規の顧客層も十分取り込める気もするんだけどね
うる星は何話か見たけど、今の時代とのミスマッチが多い気がする
なんか当時の作風を意識して拘りすぎたのかなぁ…
ところで、セラムンに月野役の三石さんだけが続投って
別に他意はないけど、本人もやりにくそうだし
視聴者もなんか違和感を感じてしまう
それとガンダムも、あんま新シリーズの展開に拘らずに
過去に一定の成功を収めた、SEEDやOOやオリジンを
もっと展開していくべきだと思うわ
455:名も無き被検体774号+
23/07/02 21:54:24.11 wAoqa5nqa.net
00はコロナで計画が崩れたと監督が言っていたので、コロナがなければ今頃何かやっていたかも
456:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/03 07:40:57.07 ZpR5vllf0.net
>>445
この1年かぁ
仕事面は比較的順調で、いろいろな形で関わった作品の放送もあったし
次の仕事も決まったしで、順風満帆にやらせてもらってる感じだね
質問をきっかけに…と言われてぱっと何か具体的なことが思い浮かぶわけではないんだが、
良い刺激をこのスレから貰えてる気がするよ
>>451
実はアニメ業界ってコロナになるよりも遙かに前から、リモートワークとしての「電話打ち」が普及してて
地方在住のアニメーターと、東京のスタジオの演出家が電話で打ち合わせをするケースって珍しくないんだよね。
その場合、まず先に絵コンテや設定資料などを宅配便などで地方の人の手元に届けておいて、
東京と地方でいっしょに同じ資料を見ながら打ち合わせをするっれ感じになる。
ただもちろん直接会って打ち合わせするに超したことはないよ。
絵コンテの書き込みのルールとかはたしかに無いというか、さじ加減のところもあるし
ご心配の通り、見る人次第で受け取るニュアンスが変わってくるところは当然ある。
むしろそこをどう打ち合わせで「正解」に誘導できるかが演出家の腕の見せ所って感じかな。
アニメにおける打ち合わせって、自由にディスカッションをする場というわけではなく
演出家が「この絵コンテの正解の解釈はこうです」って説明する場、という感じなんだよね。
なので、演出家ってのは、絵コンテから無数に読み取れる解釈のなかから、ベストな1本の線だけをイメージしてより分けて、
それを他のスタッフにも必ず引いて貰えるよう、どの線を引けば良いのか伝えていく仕事という感じ。
それでも結果として意思の齟齬が生まれて、思ってたのと違う上がりが来ることも多々あるし
実際に上がりを見た上で、やっぱり当初プランとは違う解釈に変更したくなることもある。
そのへんは直接自分の手で素材をそう作り替えるのが一番手っ取り早いっすね。
457:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/03 08:15:24.18 ZpR5vllf0.net
>>452
>2000年代より令和の今の方が、自主制作からの監督抜擢が盛んに行われるべきでは?
鋭い視点だね。
とりあえず、そのタイプの監督で一番新しいのはloundrawじゃないかな。
いまでもPV系、MV系とかにはたっくさん自主制作上がりのアニメ作家が居るイメージなので、
自主制作あがりの監督が全く居なくなってるってことは無いと思う。
ただね、俺が思うに
個人制作で作品を作れる人が、いわゆる”商業アニメ業界”にすり寄る必要が無いってほうが感覚に近い
業界のしきたりやシステムに則って、数百人を引き連れて旗を振り振り進まなきゃいけない商業の世界って
個人でショートフィルムが作りたいだけの人からしてみればただ制限が大きいだけなんだよね
どうしても大規模長尺作品を嗜好するのでなければ、個人~数名のチームで短編を作ってるほうが
遙かにやりたいことに近い感覚だと思う
そういう小規模映像制作チームとかっていくつもあって
たとえば魚雷映蔵さんとかHurray!さんとかが思い浮かぶんだけど
技術としては商業アニメに近いことをやりつつも、少人数でハイクオリティな短尺モノに特化することで
商業なんだけど、”商業アニメ業界”とは一線を引いた活動をしてるでしょ
たつき監督もまさにそうで、けもフレがテレビアニメ扱いされてるから勘違いされてるけど、
個人チームで少人数で作りたいものを作っているスタイルなので、
商業アニメ業界作品はそもそも作ってないのよ
ってかそれで言うと、従前から言っても
まさに例に挙げてもらってる新海誠や吉浦康裕あたりは確かに長尺モノ嗜好で、商業アニメに食い込もうといろいろしてはいただろうけど
同時期にもたくさんアートアニメ系、ショートアニメ系の作家さんはたくさん居たと思うよ
あくまでその二人が嗜好として長尺モノがやりたかった珍しい例って感じ。
普通、商業アニメがやりたい人は自主制作から入らず、最初っから俺みたいに商業アニメ業界に入るんすよ。
そのほうがハードル低いから。
むしろ今は時代が進んで、アニメの需要に対して作家の供給が追いついてない雰囲気すらあるので
商業育ちのクリエイターや制作会社が、個人作家のパイだったMVとかに浸食しつつある状況を感じてたりもする。
458:名も無き被検体774号+
23/07/03 12:09:49.22 QONdnC4u0.net
>>457
「個人制作で作品を作れる人が、いわゆる”商業アニメ業界”にすり寄る必要が無いってほうが感覚に近い
商業の世界って、個人でショートフィルムが作りたいだけの人からしてみればただ制限が大きいだけなんだよね」
この視点は全く無かったので、目からうろこでした
てっきり、作家は皆商業で勝負したがっているのだとばかり思っていました。
「例に挙げてもらってる新海誠や吉浦康裕あたりは確かに長尺モノ嗜好で、商業アニメに食い込もうといろいろしてはいただろうけど
あくまでその二人が嗜好として長尺モノがやりたかった珍しい例って感じ。
普通、商業アニメがやりたい人は自主制作から入らず、最初っから俺みたいに商業アニメ業界に入るんすよ。」
このレスを読んで、思い浮かんだ質問なのですが
今後商業の場で、活躍する中~長尺のアニメを作る、第二の新海誠さんや吉浦康裕さんは、現れないのでしょうか?
個人的にインディースから出てくる、尖った方が好きなので情報を集めているのですが
そういった方が、出てくる傾向は素人目にはほとんどないように見えます。
459:名も無き被検体774号+
23/07/03 18:51:38.47 2GWOCrjR0.net
「煙突町のプペル」って高評価なんだっけ?
460:名も無き被検体774号+
23/07/03 21:11:24.16 Sq33kXjL0.net
明日ちゃんで知ったんですけど、河野恵美さんってどんなクリエーターですか?
461:名も無き被検体774号+
23/07/04 02:02:56.55 O1F5gCyA0.net
アクションもメカも描ける上手い人
462:名も無き被検体774号+
23/07/04 05:33:02.57 a9kuVZNx0.net
3月期の決算でCloverWorksが赤字転落、A-1 Picturesも大幅減益みたいになってますが
原因は何なんでしょうか?
463:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/04 09:50:46.19 V7mS8oAb0.net
>>458
>てっきり、作家は皆商業で勝負したがっているのだとばかり思っていました
商業って要するに、他人様にお金も企画もお膳立てして頂いて下請けで作品作ってる業界とも言えるので
個人作家的な育ち方した人からするとむしろ下に見られてるんじゃないかなw
>中長尺のアニメを作る、第二の新海誠さんや吉浦康裕さん
だからまあそれがloundrawなんじゃないかな
あとは松根マサト氏とかもそんな感じで別畑から商業アニメの監督に成り上がった感じだよね
だからまあ居るは居ると思う。
でも今は映像作る力持ってる人は短編志向が強い感じあるよね
世間から注目されるためには、映像のクオリティ自体が求められるけど
長編志向だと、短い一瞬の映像クオリティ自体は短編志向の人に負けるから
短編志向有利なのは実際あると思う
映像クオリティ自体で注目を浴びないとそもそも見て貰うところまでいけないから
464:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/04 09:58:03.75 V7mS8oAb0.net
>>459
さぁ
身近で見たって人居ないからわからん
個人的には3DCGに魅力を感じないから見る気が起きない
>>460
上手い人
>>462
あそこってアニプレグループ全体で収益上がってりゃ問題無くて
A-1やクローバーの決算なんて、グループで使った経費を帳簿上どこに付けるかだけの話だから、
減益つったって、そういう扱いにしといたら節税できるとかそういうレベルの話だと思うけどね
465:名も無き被検体774号+
23/07/04 13:38:06.38 3h9iWa/M0.net
順風満帆、スレが刺激になってるとのことで、喜ばしい限りです。
さて、美術設定をやられてる方のインタビューを読んでたら
「監督によって舞台の東西南北を自分で全部決める人から全然気にしない人まで色々」
というような話があってへーと思ったのですが、主はどっち寄りですか?
原作つきの場合、物語内で地図などが描かれていればそれに従えばいいと思いますが、
そうでないときは個別のシーンから矛盾がないように方角を考えていくんでしょうか?
あるいは原作者側からの設定資料に含まれてるようなパターンもあるんでしょうか?
466:名も無き被検体774号+
23/07/04 21:08:49.93 dcQPbkoI0.net
御所園さんと愛敬さんがチェンソーマンの中山さんみたいなバッシングをくらうと思いますか?
初監督なのでちょっと怖いです。
467:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/05 00:32:03.73 7QT6CF7w0.net
>>465
東西南北それ自体にこだわってもしょうがないんで、必要無いときにまで虱潰しに決めたりはしないかな
ただし気をつけた方が良いケースも多々あって
たとえば夕方のシーンとかが予定される場合は、どっち側の窓から光が来ないといけないかとかって重要なことなので
夕方のシーンがありそうな場所は方向をあらかじめ決めたりはする
あとは物語の流れの中で、上手下手(かみて・しもて)がぐちゃぐちゃになると見づらくなるので
実際の地図上に示される2次元平面上の位置関係とは別に、
「○○の建物は○○の広場よりも上手側にある」みたいな
1次元の直線上の位置関係を、演出上のルールとしてある程度決めておくってことを俺はやってる
これは話数を跨いでも共通してるほうが良いものなので。
地図上の位置関係みたいなのは、まあある程度考えた方が良いというか、これも自然と作らざるを得ない資料になってくるんだけど
演出上はまあだいたいの距離感覚が掴めてれば厳密に地図にまでする必要は無いと俺は思う。
それこそ実写作品のロケ地とかだって、背景がぜんぜん違う場所で撮ったのを編集で同じ場所かのように誤魔化して使ったりもするわけで…。
位置関係とかデタラメでも、シーンの流れさえおかしくなければそれで良いと思うんだけどな。
原作者が決めてることももちろんあるよ。
プリプロ始まったごく初期のタイミングで、原作側に「地図とか作ってますか」って聞くのは毎回やってる。
>>466
いや食らわんでしょ
呪術は今回2期だから1期とくらべて注目度というか話題性自体が低いってのもあるので、
堅実に作ってファンが喜ぶっていう普通の作り方を目指してると思うし
それこそチェンソーで中山さんを前に出しすぎて叩かれた反省もあるだろうから、gossoさんの露出とかはちょっと手控えたりもするんじゃない?
468:名も無き被検体774号+
23/07/05 12:11:05.89 Zx3MvDge0.net
神無き世界のカミサマ活動の、編集がイマイチで素人レベルに見えると、おっしゃっていましたが
編集の良し悪しとは具体的に、どこに出るのでしょうか?
音のバランスは音響さんの仕事。
演技は声優さんの仕事。
間やポージングや、画面の中で何に重きを置くか、どういった動きにするのかは、演出さんの仕事。
デッサンや動きの良しあしは、作画さん+演出さんの仕事。
このような認識でアニメを見ているのですが、編集の仕事というものがイマイチわかりませ。
素人目でもわかる編集の良し悪しや、具体的な編集の仕事を教えていただけると嬉しいです。
469:名も無き被検体774号+
23/07/05 18:51:11.00 Q4iE+2cDM.net
なぜこの人が業界で生き残り続けていられるのがわからない(理由が想像出来ない)という人物はいましたか?
470:名も無き被検体774号+
23/07/05 19:26:55.50 uXcmOf6T0.net
アニメ監督にも声優みたいに報酬ランク制とかあるの?
471:名も無き被検体774号+
23/07/05 20:14:16.18 uXcmOf6T0.net
もう一つ、11日放送の『マツコの知らない世界』でアニメ聖地巡礼特集やるけど
最近定着してきたこの手の番組って、監督とか関係者も観たりする?
472:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/06 08:31:24.41 bimcnkRM0.net
>>468
>>416で答えてる通りなんだが、そこに付け加えるとすると
「間」は確かに一義的には演出がコントロールすべき範囲ではあるんだが、
あくまで演出にせよアニメーターにせよ、カット単位で素材を作っているので
最終的に揃った料理をどう盛り付けして陳列するかってのは編集の仕事なんだよね
普通プロレベルで編集されてる限り差が付くようなポイントではないんだが
俺に言わせれば、カミカツは演出意図を超えて「この編集おかしいだろ」って思う箇所が散見される(特に後半話数ほど酷い)。
(素材自体のコンディションも悪いので編集だけのせいとは言えないかもしれないが…)
あとはまあわかりやすいところとして
音と絵がズレてたら編集が悪いと思ってもいいかも
これも微妙なところで、本来は演出側というか、素材作成側が合わせなきゃいけないものではあるんだけど
最終防波堤として絵と音を合わせるのを担ってるのは実は編集なんだよね
音とのずれが理由であれば、編集側が映像制作側にリテイクを出す権利があるんすよ。
カミカツはそこが防波堤として機能してないんだろうなって感じになってた。
>>469
ちょっとさすがに個人名までは挙げないけど、なんでこいつが未だに生き残ってるんだ?っていう演出家は居るね。
そいつバイクが趣味のオッサンなんだけど
実力もあるようには思えないし、明らかにやる気もない処理専演出なんだが
極めつけが性格が破綻してて、ほんとうにちょっとしたことですぐブチ切れる。
特に男制作からだと、機嫌が悪いときに電話したってだけの理由で「○ね○ね○ね」みたいなメールを送ってくるとか、
ちょっと常軌を逸してるレベルで性格がヤバいのよ。
冗談じゃ無く、関わったことある全ての制作さんから嫌われてる。
てかそいつと組まされたのが嫌で仕事やめちゃった制作さんも一人や二人じゃない。
にも関わらず、もう20年以上なぜか演出家として生き残り続けてるんよな…。
打ちの業界、性格が多少難ありでも腕が良けりゃ許されるみたいなところはあるし
逆もしかりで、実力は並以下でも付き合いやすければそれなりに需要はあると思うんだけど
そのどっちも悪い意味でぶっ壊れレベルの人なのに、どうして生き残ってるんだ?って名前を聞く度に思う。
上の人にだけはそれなりに愛想いいんだろうねぇ……
473:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/06 08:58:04.59 bimcnkRM0.net
>>470
無い。
声優はランク制はあくまで日本俳優連合っていう組合に所属してる人達のシステムなんだけど
そういう全員参加みたいな組合、スタッフサイドだと
脚本家には「日本脚本家連盟」ってところが存在してて、印税の出納をここが代行するシステムがあるね
監督その他のスタッフにはこういう組合が無いので、
発注側に買いたたかれるまま、使用権買い切りって感じになってる。
本来は組合作って団体交渉すべきなんだろうけど機を逸してしまった感があるよねー…。
>>471
大半のスタッフが聖地巡礼とか言われても興味無いと思うよ…
さすがに自分の入ってるスタジオ自体にメイキングとかで取材入ったりすると
気になって見たりはするし、スタッフ間で話題になったりもする
だから数年前にマツコがサンライズ1stに来たみたいな番組あったじゃん あれとかはちょっと話題になったけどね。
結局、聖地と言われても
出来たアニメ使って盛り上げたりイベント打ったりするのは、アニメを売る側、衣のついてるほうの製作側のお仕事なんで
そういう施策をやってる段階では、制作側としてはもうとっくに昔の仕事だから、正直よくわからんってのが実際のところじゃないかなぁ…
取材先でよくして貰ったとか、現地のフィルムコミッションの人がすごい良い人だったとかの印象は確かに残ることはあるけどね。
474:465
23/07/06 13:35:11.04 FayuDNvO0.net
>>467
ありがとうございます。
演出上必要なところをきっちり固めておく感じなんですね。
夕陽のシーンは確かに見てても印象に残るし方角考えちゃいます。
上手下手のルール決めはなるほどと思いました。
ちなみに原作側に聞いた時の反応はどういうのが多いですか?
(ありますと即答 or 作りましょうかと提案 or お任せします etc.)
質問したきっかけのインタビューは草薙の須江信人さんのものでした。
URLリンク(akiba-souken.com)
(こういうリンクって最初から出しておいたほうが答えやすいとかありますか?
負担になるかなと思って内容自体に意見を伺う場合以外は伏せていたのですが
どっちでもお好きにってことでしたらスルーでお願いします)
475:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/06 13:55:15.34 bimcnkRM0.net
>>474
>原作側に聞いた時の反応
これほんと人や作品によってまちまちだと思うけど、俺の経験だけで言うと…
ファンタジー系の作品の時は、めっちゃざっくりした全世界マップみたいなやつは原作者に貰った
街の中の細かな位置関係とかは決めてなかったっぽいのでこっちで設定して確認して貰った感じ
現代劇作品のときは、直接書かれては居ないけど作者が想定してた現実の街が決まってたりしたので
そこをベースに考えたりしたかな
現実にある場所の場合は、駅との位置関係で「行き」「帰り」がどっち方向になるかとかはちょっと気にしたりするけど
いずれも演出上「どっちだっけ?」って話題になったときに調べたりするくらいで
必要も無いのにあらかじめ全部決めたりは俺はしてない
こういう話題元のインタビューとか記事があるならぜんぜん先貼ってもらっていいよ
そのほうが的確に答えられると思うわ
476:465
23/07/06 16:07:55.83 FayuDNvO0.net
>>475
なるほど、いろいろな場合があって柔軟に対応してる感じですね。
(美術設定に限らずあらゆる決定がそうだとは思いますが)
ありがとうございました、リンクに関して了解です!
477:名も無き被検体774号+
23/07/06 18:15:39.92 k9bpJlRJa.net
ガンダムの現場では、参考資料として発売前のガンプラとかもらって作画に活かしてたりするんでしょうか
478:名も無き被検体774号+
23/07/06 22:41:44.53 LWQLDOF30.net
>>473
では、この監督はウデはいいけどギャラ高いから、やっぱ安く済む監督に…
とかもあるのかな?
買い叩かれる、と言ってもさすがに過去の実績やら相場は考慮され
不当に安い金額ってことはないよね?
聖地巡礼は、やっぱ製作側の思惑が大きいんですかね
進撃は最終回近いし、スラダンは名作リメイクだし、リコリコは二期の伏線かな…
479:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/07 09:59:10.19 UOj3khEv00707.net
>>476
何をあらかじめ決めておくかってのは、
確かに監督によって作り方のアプローチの違いがあって面白い部分だよ
>>477
バンダイ系、バンナム系のホビーアニメの場合は、確かに参考資料としてプラモやおもちゃが貰えたりするイメージあるね。
俺自身は立体物借りたり貰ったりしたことはないけど、
メカアニメーターさんがジップロックに入った「要返却」って書いてあるガンプラ机に並べてるの見たことある。
ただ試作や製造のタイミングもあるから発売前に貰えるかどうかは状況次第じゃない?
正式な発売日よりは前に貰える印象ではあるけど…。
ガンダムとは違うけど、ホビーアニメの変身グッズ的なやつとかで、基板むきだしの試作品とか貰ってるの見たことあるから
試作段階で貰えることもあるみたいだね
>>478
>この監督はウデはいいけどギャラ高いから、やっぱ安く済む監督に…
いやーこれはほとんど無いと思うけどなぁ
宮崎駿とか新海誠レベルは知らんけど、
通常その他大勢の監督は、誰に頼んでもそんなに高額のギャラにはならんのよ
だからこそ「買いたたかれてる」って表現したんよ。
人気作たくさん担当したベテラン監督も、若手監督と比べても監督料金ほっとんど変わんないと思うよ。
なんでそうなるかというと、”団体交渉を一切してこなかったから”ってのが>>473で言いたかったことなんですわ。
ギャラとか契約条件に不満があっても、「文句言うなら他の人に頼むんで」って言われて終わりだから。
もちろんその値段で納得して請けてるし、十分生活できる金額にはなるので、
「不当金額」とまでは言わないんだけど
むしろ個人レベルでは食えちゃうくらいにギャラを貰えてるせいで、
団体交渉するモチベーションが失われている部分があるよね。
だから買いたたかれてるっていうよりは、飼いごろされてるってほうが正しいかw
480:名も無き被検体774号+
23/07/07 12:54:18.62 UeQIZquk00707.net
演出家についての質問です。
ひどい演出家として挙げられていた方の話で
人格や暴言メールなどの、言動の他に「実力もあるようには思えないし、明らかにやる気もない処理専演出なんだが」
と、演出家としての実力や、やる気の有無について、お話してました。
正直素人目には、演出の良し悪しは分からず。
何となく、間がしっくり来る。
影の使い方がうまい様な気がする
何となく、ポージングや間が変な気がする。
等の、ものすごくふわっとした感想しかでてきません。
具体的にうまい演出、下手な演出とは、何を指すのでしょうか?
明らかにやる気がない演出とは、どのような表現を指しているのでしょうか?
また、このアニメのこの回は、本当に演出うまいよ!逆にこのアニメはいまいちだよ
という具体例があれば、教えてほしいです。
481:名も無き被検体774号+
23/07/07 13:11:13.35 bCFdsHXK00707.net
御所園さん良かったですね
482:名も無き被検体774号+
23/07/07 17:55:01.40 VwsRetUT00707.net
>>480
プロの目から見るとまた違うと思うけど作画までガッツリ直してる演出は
視聴者的に映像の見栄えがかなり変わると思う(代表例は宮崎駿)
483:名も無き被検体774号+
23/07/07 21:35:58.79 y2/he7QM00707.net
>>479
あー
上限余地に天井があるってことですか…
確かにもうそこら辺の価格形成はどうしようもない部分があるよな
でも、1期が成功で2期目も引き続きお願いします!
って場合は、多少上乗せもあるのかな?
外資系が国内の制作会社を買収して、本格参入してきたりしたらどうだろうね……?
484:名も無き被検体774号+
23/07/08 01:10:45.34 LCd5QTjX0.net
日5枠復活や、その前の4時半枠の新設など浅い時間にアニメをやる流れが復活してる気がします。ここ数年で業界に何か変化があったのでしょうか?
485:名も無き被検体774号+
23/07/08 03:42:23.63 QqfVpSI40.net
既出な質問かも知れないけど、高校生以下の主人公の
教室での席が、窓側の後ろ側ってのが定番なのは
作画量を軽減させる為の策って噂が蔓延してるけど
ホントのところはどうなの?
原作がある場合にもそうなのも同じ理由かな?
外の様子に気付きやすいってのもあるんだろうけど…
486:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/08 15:38:26.87 BzF2Pjuy0.net
>>480
処理演出の良し悪しって、世間一般のイメージする「演出」とは違ってて
完成度を監視・管理するクオリティチェッカーの役割が大きいんよ
なので、「良くする」というよりは、「悪くならないよう防波堤になる」役割のほうが大きいんだわ
何度か言ってるけど、「出来が良いときはコンテ・作画さんのおかげ、出来が悪い時は(処理)演出のせい」って言葉があって
演出が同業者に言う自虐なんだけど、実際これ核心をついてる部分もあって
演出が良い仕事をしてる場合って、「ああここが良いな」って見ててなるよりは
むしろ何も感じない場合のほうが多いと思う。
一般に演出が良かった!って言われてるのは、実際コンテが良かったってパターンがほとんどなので。
逆に演出が拙いとどうなるかというと
全体的な完成度がじわ~っと下がる感じなんだよね。
なんとなくキャラの表情やお芝居が固く感じる…とか
なんとなく動きがもっさりしてて盛り上がらない…とか。
口パクがずれてるわけじゃないんだけどなんか微妙にマッチしてない、とか。
ただ、演出家が機能してなくても、リテイクで監督たちメインスタッフで大幅に修正された状態で放送されてたりもするから
やっぱりフィルムだけを見て処理演出の腕を推し量るのは、我々同業者でも難しいってのが正直なところ。
同じコンテで違う演出家で作ったサンプルでもないと説明は難しい…。
ただ、いっしょに仕事してみて初めて、結果的にフィルムの出来にもめーーーっちゃ差が付いてるってのが判るんだよ。
なにせ参加する監督以外の全スタッフは演出からどういう作業をしてほしいかの説明を受けてるわけで
影響力は大きいんだよね。
なんだけど、外に向けてこれを具体的に説明するのは難しい…。
>>481
ね。
ただgossoさんがすげえってのはみんな知ってたことなんである種意外性は無い。
俺の周囲では、案の定GoHandsの好きメガのほうが話題になってるw
487:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/08 16:07:35.47 BzF2Pjuy0.net
>>482
宮崎駿については、昔からコンテを自分で描いてるケースがほとんどなので
ここで話題になってる「処理演出」オンリーの仕事はほとんどやってないと思うよ。(70年代以前とかの話はわからんけど)
コンテまでやってればそりゃもう差というかセンスの違いが歴然としてくるのは当たり前なんだよねー…。
>>483
2期で値段が上がるなんてほとんど無いと思う…。
1期の値段で作ってもらえるなら、発注側としてはわざわざ追加料金払う必要ないじゃん。
趣味で頼んでるんじゃなくてビジネスだから、そこはわりとシビアな感じだよ。
もちろん、1期の値段があまりにも不当価格だと感じて価格交渉すればまあわからないけど
そもそも不当価格、割に合わない仕事だと思ってるなら、2期の話自体を請けたくならんでしょ。
スタジオ側としても、ここまでの貢献を盾に値段回りでごちゃごちゃゴネるくらいだったらじゃあ別の人に頼むわってなるかもしれんし。
矛盾するようなことを言うと、確かに恩や筋が重視される業界ではあるから、
それ次第で値段はぜんぜん変わってくるってことはあるんだけど
1期から2期に進むときって、おおもとの予算が「1期と同じ金額で」って話になってる場合はほとんどなので
ギャラが爆上りするってことはまず無いんすよ。
なにせアニメの売り上げって、1期よりも2期のほうが儲かるってことはまああんま無いんだよね
なので2期のほうが予算を高くすると赤字リスクが高まっちゃうし
出資側としては、1期の予算で十分な評判が得られてるなら、そのままの値段でやってもらいたいじゃん。
外資の話はネトフリ関係の話題で前スレでも触れたんだけど、
制作そのものに外資企業の参入は難しいと思う。おそらくちゃんとした成功例は無いと思う。
近年、中国資本の会社はいくつか出てきてるけど、ちゃんとスタジオとして自立できてるところは無いんじゃないかなぁ…
たとえば、biribiriが出資したChildren's Playground Entertainmentっていうスタジオは、
中国マネーでギャラが良いって触れ込みだったんだけど
結果的には本国の判断転換もあって、前評判と実態が全然違ってしまい(←めっちゃマイルドに言ってるけど、察してくれ)、
業界内にものすごい悪評をまき散らしながら爆散したのを見たし。
やっぱ本国HQが判断するタイプの外資って、本国が「やっぱ投資引き上げます」って言ったら、
そこまで日本側のプロデューサーとかが何年もかけて準備したり約束したりしてきたことが全部パーになるんだよね。
外資ってそういうものなんだけど、そういうリスクが日本人のクリエイターからは敬遠されてるというのは正直ある。
あと、そもそも制作自体は儲からなすぎるのでビジネス上のメリットがないので、
やはり出資するとなると「製作」ビジネスをやらないと意味が無いんだけど
ここでも日本固有のビジネススキームや商習慣を本国経営陣が理解してくれず
ネトフリみたいな失敗例が多い。
NBCユニバーサルみたいに、一応外資系ではあるけど、戦略判断を日本側がやってるところは
普通に日本国内の製作会社として定着してるところはあるけど
こういうところは当然、日本の業界習慣に沿った支払いをするから何も変わらないしね。
488:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/07/08 16:25:30.36 BzF2Pjuy0.net
>>484
アニメ業界としては特になにも変化は感じてない
テレビ局の編成の問題だからテレビ業界の人に聞かないとわかんないね。
勝手な俺の想像だけど
アニメが盛り上がってるというよりは、実写ドラマとかスポーツ中継が盛り下がってきた結果なんじゃない?
アニメは現状維持くらいの人気が取れてるから可能性を感じてもらえてるんじゃないかな
あとは若い視聴者を呼び込まないとヤバいっていう危機感とかもあるかも
まだアニメは通常のドラマやバラエティーより、比較的若い人にも見てもらえてると思うんで。
>>485
理由の一つとして大きいよ、作画量の軽減
主人公の席を教室のど真ん中にしたら、どの角度から撮っても背後に何十人もモブを描かないといけなくなるでしょ
後ろに10人モブが見えてたら、作画の手間は11倍になるわけだよ
予算も製作期間もアニメーターの人数も限りがあるので、そんな無駄をかけたくないというのは大きい。
ただ、それだけじゃなくて、あの位置って演出上もメリットがある位置なんだわ。
たとえば授業中、主人公が授業と関係ないことを考えてる…ってシーンを演出する必要があるとき、
これもし最前列にしちゃうと、すぐ目の前に授業してる先生が居たらうっとおしくてしょうがないでしょ。
逆に、最後列なら、「授業を聞いてる」ってシーンが必要になっても、切り返しで距離を盗めば問題なく演出できる。
また、窓側であれば、教室の中から撮ることもできるし、外側から窓越しに撮ることも出来る。
これが廊下側だと、どうしても壁や扉が邪魔になってアングルに制約が出来てしまうので、
基本的には教室内からしか撮れなくなってしまう。
そういう演出上の選択肢が一番広く取れる位置が、窓側・最後列にあたる感じだね。
さらに欲を言うと、「後ろの席の人」を演出上の小道具として使いたい場合もあるので、
窓側、最後列から1列だけ前の位置なんかに座らせたりするケースもある。