アニメ監督だけど質問ある? 3カット目at NEWS4VIPTASU
アニメ監督だけど質問ある? 3カット目 - 暇つぶし2ch326:名も無き被検体774号+
23/06/12 23:37:22.79 0EJQa4300.net
AIでアニメ作る時代がもうすぐ来たら監督業は捗りそうだな

327:1
23/06/13 03:31:46.95 oeYae6mI0.net
>>322
力のあるクリエイターだと思うよ。
直接ご一緒したことはないけど業界内でニアミスはしてて、実力ある人だな~とは思ってる。
>>323
あくまで俺個人の考え方だけど…
演出というか、アニメ作りって、
足し算で「演出技巧を10個繰り出せば10ポイント」って感じのものじゃなくて
むしろ技術的に失敗している部分があるとそこが減点されていく…みたいな要素のほうが多いんだよね
なので客に伝わるとか伝わらないとか関係無く、
なんなら、「客のほとんどが気にしないであろうポイント」まで拘って作ることこそが
細部まで血肉の通った演出に仕上げる唯一の方法なのよ
そういう意味で、視聴者への伝わりやすさってのはあんまり気にしてない。
一人でも気付く人がいるならやる意味のある演出だと思ってるし、
逆に一人にでも気付かれちゃうなら、それはもう手を抜いてはいけないことって判断になる。

>>325
わかる~
ただ繰り出しどころが難しいんよ
記号化が強い表現なので、絵柄とか作風にもよって、たとえばリアル系作品とかだと「やり過ぎ」になっちゃうから。

328:1
23/06/13 03:51:29.34 oeYae6mI0.net
>>326
いま話題になってるstable diffusionとかchatGPTみたいなタイプの
膨大なデータセットを薄めて再利用するタイプのAIは、
正直あんまりクリエイティブ業界のあり方までは変えないかなというのが俺のここまでの印象だけどね…
やっぱりあくまで道具の一種に過ぎないので。
たとえば初音ミクが出ても歌手が居なくなったりしてないでしょ。そういうイメージかな。

小説や絵画、アニメみたいな、
人間が作れてるものと同じことをAIにやらせてるうちは、AIは単なる道具に過ぎないんだけど…
「空間生成」みたいな、もともと人間にはかなり(物量的にも技術的にも)難しいことをやらせるってなると話は変わってくる。
いまそっち方面の研究も着々と進んでて
プロンプトから空間を生成するとか、静止画像から立体をモデリングするとか、そういう技術が実用化寸前まで来てるでしょ
まだ未来の話ではあるけど
昨今話題のApple vision proみたいなVR・MR機器のためのコンテンツとかで
既存の映像とかのフォーマットとは全く違う新しいエンタメが生み出されたとき
それはもうAIの力なしでは作れないものになってる気がするね。

329:名も無き被検体774号+
23/06/13 03:58:06.66 0ZYvY8/y0.net
瞳ブレの返答有難う御座います。
春番の『私の百合はお仕事です!』で見る機会が多かったので質問しました。また、返答と照らし合わせると「動揺」等の気持ちの揺れで利用されているように感じました。
監督や演出など役割によって違うと思いますが、アニメの仕事でどんな時に達成感や感動を感じますか?

330:1
23/06/13 07:13:43.02 oeYae6mI0.net
>>329
ピンポイントで「この瞬間」に達成感!って感じにはあんまならない
完パケした瞬間とか、放送されてるタイミングとかは確かにひとつ区切りになるので、達成感や感動が無いかというと嘘になるけど
そこまでの長い作業期間でいろいろ手を尽くした結果なので、納得や安堵のほうが大きいからなー。

達成感というよりはむしろ「やってよかった」と思う瞬間になっちゃうけど
同じプロデューサーや制作さんから、また仕事の依頼が来たときは、
自分の仕事の答え合わせが出来た気持ちになるのでやっぱり嬉しいね。
出来たモノだけではなく、仕事の進め方みたいなプロセスも含めて自分を見てくれてた人からの評価だからね。

331:1
23/06/13 07:17:33.84 oeYae6mI0.net
>>329
ちなみにお客さんの反応とかでは感動しないのかというと、それはもちろんありがたく読んでるし嬉しいんだけど
アニメって一人で作ってるわけじゃ無くて、
原作や、アニメーター等々、参加スタッフの力があって、共同で作ってるものなので
視聴者から高評価をいただけたときは、まず関係者への感謝の気持ちのほうが大きいんだよね。
みんなの力あってこそ作れたものなので、そこで俺が喜んだり達成感感じるのもおこがましい気がしてしまってさw

それと比べて、プロデューサーや制作さんから次の仕事の依頼が来るってのは、
あくまで俺個人の仕事に対する評価なのは間違いないので
だからこそ一番素直に嬉しく思えるんだよね。

332:名も無き被検体774号+
23/06/13 15:34:16.02 j3ByKVCl0.net
原作が漫画か小説かでやりやすさの違いってありますか?

333:1
23/06/13 18:29:40.49 oeYae6mI0.net
>>332
このスレの116や150で言った通り
ビジュアル面で参考に出来る資料が純粋に多いので、まあ漫画のほうが楽に作れるっちゃ作れるよね
ただ逆に言うと漫画に「引っ張られる」のが悪い影響になることもあるので、一概に良し悪しは言いにくいけど。
まあどっちでもいいかな

334:名も無き被検体774号+
23/06/13 22:37:49.80 912b8lpHM.net
三浦貴博氏ってもしかして、ufotableから移籍されたのですか?
最近Cloverの作品ばかり参加されている印象です。

335:名も無き被検体774号+
23/06/14 01:37:14.73 JhHs+fdS0.net
すごく謙虚なのが伝わってきました。確かに多人数が関わる仕事だと、個人より皆の力というのは納得ですね。
KVやPVの時点で表情や作画が怪しいと「事前の一枚絵や、数分の映像でさえこれという事は···」と見る前から残念に感じてしまいます。こういう場合って、やはり本編もお察しのケースが多いのでしょうか?

336:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/14 10:55:19.85 TD96lPe/0.net
>>334
知らん
>>335
お察しって…
それはもうあなたの見てる通り好きに「察っ」すればいいんじゃないの
ただまあこっちの立場として一言言うと
PVについてはちょい上でも書いたとおり、外注業者が作ってるものなので、
なんでこんな感じになっちゃったんだ? もっと作画良いとこや見せ場があっただろってなるような
不本意なPV出されちゃった経験が俺にもあるからな。
逆に宣伝側も、本編の素材を全部貰ってるわけじゃなかったりもするし
現場の温度感を知ってるわけじゃないから、お互い様の部分もあるだろうし。

KVについては、KVの時点で作画が怪しいってのはまずあり得んと思うから何をいいたいのかよくわからん。
キャラデザインが好みじゃ無いってだけなら、それは普通「作画怪しい」とは言わないのよ
ただこれも見た人の感想として「デザインが好みじゃ無い」とか、「制作側のセンスとズレがある」ことは判断できるかもしれんから
それで見る見ない判断するのはお好きにどうぞって感じじゃないか

337:名も無き被検体774号+
23/06/14 19:31:02.94 bZt8HizZ0.net
アニメ制作業界の伝統や風習でこれおかしいでしょって思っている事はありますか?

338:名も無き被検体774号+
23/06/14 19:40:13.56 Z48FPf420.net
水星とかが露骨にSNSバズを狙ってるワードとか使ってる気がするんですが、実際そういうのを意識して作る傾向とか出てきてますか?

339:名も無き被検体774号+
23/06/15 00:01:32.40 RJXjwgXZ0.net
声優の給料について
新人とベテランじゃ違うらしいけどいくらくらい違うのか?
サザエさんやコナンなどに出てるレジェンド声優も高いギャラだったりするのか?
高いギャラの声優は素晴らしい演技するのか?

340:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/15 16:33:51.80 OYnfwDv30.net
>>337
会社単位でヤベー所の噂を聞くことはチラホラあるんだけど
業界全体としては比較的クリーンで公平な環境なんじゃないかと思うよ
ただ普通のお仕事と雰囲気が違うんじゃないかと思ってる部分で、これはこの業界の良さでもあると思ってるんだが
「会社員」みたいな意識で、会社に守って貰えると思って業界に来ると痛い目を見るかも
アニメーターや監督だけじゃなく、制作進行ですらそうなんだけど
個人プレイヤーがお互いのスキルとコネで勝負する上で、その瞬間だけ寄り集まってるのが制作会社って感じで
隙あらばお互いを踏み台にして高みを目指そうとしてる連中しか居ないのよ
なので必要なのは情報収集と自己防衛
情弱だとカモにされて搾取されたりするケースもあるが、この業界においては自己責任だからね。
あとは才能無いやつ、描けないやつには人権無い業界なので
SNSとかで定期的に「若手アニメーター支援」みたいな話が持ち上がるけど、
ああいうのは「描けるやつ」「才能あるやつ」を支援しましょうっていうのが暗に前提になってるんよ
描けないやつは業界人から「え?なんでまだいるの」みたいな扱いを受ける。
それに耐えて「描ける側」に回るまで頑張れる根性のあるやつか、最初から描ける一部の天才のための業界だね。
昔からそういう実力に対してドライな業界で、
今居るベテランもみんなそういう扱いのなかサバイバルしてきた人達ばかりだからね。
ある種SNSで横の繋がり作って情報収集とかってのは、周囲を圧倒するほどの才能が無くてもサバイバルするための基本技の一つ
ただ業界人の和に入れて貰うためにもそもそも最低限の才能が必要というジレンマもあるw
俺はこれをしょうがないというか、当たり前のことだと思ってて
仮に人権無くても頑張れるくらい頭のネジ飛んでるやつじゃないと来ちゃだめな業界だと思っているので
別におかしな風習だとは思ってはいないんだけど
ただ世間一般の労働の価値観とは違う部分だなーとは思うよ。

こういう業界の怖さって中の人はみんな多かれ少なかれ感じてると思うんだけど
みんな実名SNSとかでは表に出さないんだよね。
でもこれ本当にそうなんだけど、実力有るアニメーターや演出家ほど
同じスタジオ内でも「人間認定」してるクリエイターと「それ以外の雑魚」認定してるクリエイターを明確に区別してて
人間認定してる相手にしか挨拶返さないとかザラにあるよ
でも当たり前だよね、悔しかったら人間認定されるくらい上手くならないといけない。
これをおかしいと思うならこんな業界来ちゃいけない。

341:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/15 16:46:13.28 OYnfwDv30.net
>>337
まああと強いて「おかしい」と言うなら
制作進行という仕事自体が「おかしい」とは思う
入って1年目の素人にいきなり1000万円単位の権限渡して
何十工程もの進捗管理と、それを発注する数十の下請け先を探してきて選定するところからぜんぶ任せるって
かなり乱暴だし危険なことやらせてるよなと思うわ
当然、新人だと上手にやれないことも多々あるわけで
コネもノウハウもないなかでなんとか下請け先を探してきても、
他工程から「なんでこんなレベルの低いところに頼んだんだ」って苦情がくるし
スケジュール管理もどうしたって予想外の連続で遅れていくので
そうなるとあらゆる管理先から問い合わせと称した苦情やクレームが殺到することになる
それをくぐり抜けたヤツだけが業界で生きていっていい人権を手にするシステムになってる
ちょっとこれは可哀想だなと思う部分もある
他の工程、たとえばアニメーターとかのセクションでは
なんだかんだ新人は簡単な下働きから入って、先輩の指導監督のもとでちょっとずつ担当範囲を引き上げていく会社が多いんだが(例外あり)
制作進行についてはそういう仕事の切り分けが難しいこともあって、いきなり最前線に突っ込まれる会社が今でも多い気がするね。
とはいえ、仮に慎重に研修を重ねたところで
最終的にはどこかで苦情とクレームの十字砲火を食らう仕事なので、耐性がなければそこで辞めちゃうんよ
なので早めに見極めといた方が本人のためにも良いっていう現実もある…。

342:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/15 16:59:59.00 OYnfwDv30.net
>>338
SNSが出る前から、流行に乗っかろうみたいな作り方する人いたとは思う
ただやり方が下手だとスベっちゃうので、上手く乗っかれてる水星とかはセンスがいいよね
>>339
テレビアニメ本編のアフレコのギャラは
日俳連っていう組合が定めてる「ランク制」に基づいて支払われてるので
新人のジュニアランクだと1話あたり15000円
ベテランの最高ランクでも1話あたり45000円で固定。
(ただし二次使用料金込みの包括契約など個々の契約条件次第で、実際に払われる金額はこれより増えるケースあり)
ただしごく一部のレジェンド声優は「ノーランク」といって言い値でギャラを決めることができるようになるほか
日俳連に所属していない俳優などは都度条件を相談するので、
いずれもランク制度より大幅に高額なギャラでの出演となることはある
それはキャスティングする側が、それだけの価値を見いだしてるということになるね
「声優 ランク制」とかでググったら詳しく出てくるよ

343:名も無き被検体774号+
23/06/15 17:43:58.74 Z6eJWsS00.net
アニメ業界への異業種からの転職って
元の業種とか、どんなのありますか?

344:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/15 17:51:26.09 OYnfwDv30.net
>>343
いろいろ居るよ
ぱっと思いつく知り合いだけでも不動産営業とか自衛隊とか電機製品工場勤務とかから業界来てる人いるし
看護師の資格持ちとか保育士からアニメに来た人も知ってる
エンタメ業界に近いところで言えば、ミュージシャン崩れとかデザイン業界から来る人もいるし、実写業界から来る人も居る
マジで来る者拒まずの業界なので、どんな経歴でも入るだけなら簡単
難しいのは生き残るほう

345:名も無き被検体774号+
23/06/15 18:27:27.95 Z6eJWsS00.net
>>344
即レス感謝です
んでアニメ業界に転職後はどんな役職がある訳で?
さすがに監督や脚本家とか演出家になるのは
は難しいのかな…
転職組の有名アニメ関係者ってあんま思いつかんです
声優は結構いるんだけどねw

それと、来月でいよいよ1カット目から一年経過しますな
ほんとスレの継続運営にかんしゃです

346:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/15 19:00:18.46 OYnfwDv30.net
>>345
逆に言うと、アニメ業界において前職の経験はほぼ意味ないので
業界外からの転職なら、何歳からだろうが
高卒18歳のド新人と肩を並べて動画マンや制作進行からやってもらうだけの話よ
そこでもちろん生き残れれば、ちゃんと監督や演出になれるよ
高卒と東大卒と中途のオッサンが同じ給料で肩を並べて仕事してるのがアニメ業界の良い所。
(ただし業界に適応できなければどんなに経歴が良くても人権を得られない)

347:名も無き被検体774号+
23/06/15 20:45:50.59 Z6eJWsS00.net
>>346
前々から思ってたけど、アニメ業界って参入や働き方とか
日本の業界の中でも何気に合理的で公平ですよね
ところで、水星は度々このスレで話題になるけど
BSで最近Vガンダムを、セレクション放映してたの観て
アニメ監督としては、あの作品どう評価するのか意見を聞きたいです
もう30年も前の作品だけど、個人的には今でも色褪せない完成度の高さをやはり感じる
特に最終回の、監督作詞の挿入歌が流れて戦いの終わったヒロインと宿敵のやり取りの演出や
その解釈は視聴者にお任せ、ってことなんですよね…?

348:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/16 03:46:28.54 tLINUi770.net
>>347
>アニメ業界って参入や働き方とか日本の業界の中でも何気に合理的で公平ですよね
これはほんとそう思う。
これが欧米型実力社会と言われるものそのものだと思うよ。
ただ欠点も欧米型実力社会と同じで、末端労働者の権利が全くと言っていいほど保証されてない。
実力が不適と判断されれば容赦なく首を切られるんだよね。
なので、本来であれば労働組合とかがしっかり組織されてきっちり会社側や業界側と交渉できないといけないんだが
日本人はそういうのが下手クソなので今のところまったく出来てない。
(Janicaはそれを目指したけど事実上失敗して、健康保険の受け入れ事務窓口としての機能しか果たしてないw)
亜細亜堂に労組が出来たとかの話題もあるが、
最終的には業界全体にこの流れが広がらないと意味ないと思う。

Vガンダムについては俺も好き。
面白いよね
逆シャアまでとVガンダム以降で富野作品の雰囲気変わった気がするんだよな
いまちょうどFebriが「山本裕介に聞いた 『機動戦士Vガンダム』30年目の真実」っていう連載をネットに出してるんでぜひ。面白い。

349:名も無き被検体774号+
23/06/16 19:57:18.85 C1viYyit0.net
新井さんが言っていたように時間労働制になったらどうなりますか?

350:名も無き被検体774号+
23/06/16 21:57:00.91 Ve+TyLTs0.net
>>348
ただ新卒採用時に要求される能力水準に関しては
もっと明確に公表しておいた方がいいと
このスレ読んでたら思います…

351:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/17 00:41:09.53 QDDQNpZg0.net
>>349
個人的には、創作活動って時給換算できるもんじゃないと思うので
新井さんの言う最低賃金論法もいろいろ乱暴すぎるなと思う
裾野の部分の待遇を引き上げましょうというのはもちろんお題目としてはぜんぜん良いと思うんだけど
それを何らかの規制とかの形で実現してしまうと、むしろ結果として採算ラインに「のる」人と「のらない」人を
今以上に残酷に選別せざるを得ない地獄のような業界になってしまうと思う…。
その結果、たとえばたくさん時間をかけることでクオリティを高めるタイプのクリエイターとかが仕事にならなくなっちゃったりもするだろうし、
なぁなぁで「安い」からこそ、本来採算ラインに「のらない」レベルの駆け出しにもチャンスが多数あるのがいまのアニメ業界なので
ただなんども言うように
俺自身は飯を「食えてしまってる」側なので
食えなくて困ってる側の言い分をわかってあげられてないから
そこは難しいところだね
>>350
能力水準つっても、
何度も言うように余所での経験や実力ってアニメ業界ではほとんど当てにならないので
入ってみないとわかんないからなぁ
それは企業にとっても同じで、入れてみないとわかんないんだよね…
なので募集要項にもなんとも書きづらいのよ

352:名も無き被検体774号+
23/06/17 05:41:19.02 qUC2ZNPH0.net
声優みたいに5年目まではジュニア枠にして
その間は原画単価4000円にするとかどうですかね

353:名も無き被検体774号+
23/06/17 12:40:31.27 QoEuW3kh0.net
アフレコ関係に関しての質問
絵の演技の関係もあるから、監督は基本立ち会うとのことだったけど
「ここはこんな感じで~」みたいな作品に対するピンポイントなディレクション(収録中?)以外で、声優さんと作品についてどれくらい話すんですか?

作品観、キャラ観とかを腰据えて、あえて時間を設けて……みたいな。
オリジナルならあるだろうなと思うんですけど、原作付きの場合ってどうなんですか?

354:名も無き被検体774号+
23/06/17 13:25:11.96 Noaave+l0.net
>>351
普通に入社試験でいい気もするけど
やはり外野には分かり辛い事情もあるんですかね…



もう一つ質問なんですが、アニメ業界のwiki記事の正確性ってどんなもんです?
人物とか用語とか、間違ってはいないけどなんか的外れとか

355:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/17 17:12:10.54 QDDQNpZg0.net
>>352
ある種の最低賃金保障という意味では面白いアイデアだとは思うが、現実的に難しい理由がぱっと二つほど思い浮かぶ。

まず一つは、作品によってあまりにも仕事の難易度やカロリーが違うということ
たとえばドラえもん見たいな子供向けアニメと、うたプリみたいな女性向けアイドルアニメだと
同じ1枚の絵でも、引かなきゃいけない線の数が5倍とか10倍とか違ってくる
なので同じ基準で単価設定すること自体が難しい。

声優の場合は、もちろん作品やキャラによって多少の差はあるだろうが、
いうても「セリフを読む」「演技する」みたいな仕事自体の難易度やかかる労力はどんな作品でも変わらないし
共通基準で「30分アニメのアフレコなら○円」っていう設定にも、ある程度納得感があるわけ。

あと、もともと声優のギャラって全体の予算からすれば微々たるものなので
制作側としても、多少多めに払ってもほとんど影響がない。
なので「セリフ一言」であってもきちんと1回分の報酬を払うということも可能。

ただ一方で、作画とかに関して言えば、
簡単な内容の作品にもハイカロリー前提の単価を払わなきゃいけなくなってしまうと、
爆発的に必要な予算が増加して、子供向けアニメなんてもう二度と作れなくなってしまう。
これは制作会社側も受け入れられないでしょう。
とはいえ、作品の難易度によって単価は適宜調整…なんて話になったら、現状と何も変わらない。

という現実的な金銭面での問題が一つ。


あとは、5年目までは~みたいな年次によってランクを設定することの問題点もある。

たとえばいま動画工房とかでバリバリキャラデザ総作監やってる平山寛菜って
たしか2年目で総作監、3年目でキャラデザに昇格してるでしょ
他にも勝又聖人とか油布京子とかも5年以内に人気作品のキャラデザに昇格してるし、
こういう他人を蹴飛ばして追い越せるような天才型の人達は、年功序列のランク制に当てはめられるのを本人達が拒否するだろうね。

なのでそのランク制が、優秀な人たちは拒否して、
一人で飯を食う実力の無い有象無象だけがしがみついてる状態になってしまえば、有名無実化するのは明らかだし
逆に優秀な天才タイプに寄り添った制度設計をしてしまえば、結局飯の食えてない弱者にとっては何の意味も無い制度になってしまう…。


圧倒的な弱肉強食、実力主義社会のアニメ業界において、
みんなを一律で救う報酬システムってのは設計不能じゃないかと思うんだよな。

356:名も無き被検体774号+
23/06/17 17:59:01.50 VwkPTwz50.net
書いている内容を見ていると、十分な制作費の確保、クリエイタ数に応じた制作本数のコントロールで、適切な報酬が支払われる流れを作る方が現実的だと感じました。また、動画の報酬を底上げする事が、結果的に下積み期間を支えて、救済に繋がると思ったのですが如何でしょうか?

357:名も無き被検体774号+
23/06/17 18:56:52.07 NHhva3yBa.net
SNSやクレジットをみてると特に若手の優秀なアニメーター達は結束力が強く作品への相互勧誘とか独自のコミュニティを形成してる感もあります
変な報酬システムとかにしてこの若手集団に拒否されたら少なからず影響でそうですが主からはこの若手ネットワークはどうみえてますか?

最近だと話題の平山さんを筆頭にチェンソーキャラデザの杉山さん他がCloverWorksに集まり推しの子リアタイして梅原Pにお前達仲が良いなと言われてるのが印象的でした

358:名も無き被検体774号+
23/06/17 18:57:24.19 N+vjEYQv0.net
アニメで食える人の席って限られていて決まってる感じ?

359:名も無き被検体774号+
23/06/17 19:51:39.22 yszB5/y90.net
丁度、油布京子さんの名前が出てきたからというわけでもないですが、プリキュアのキャラデザは毎年コンペで決まると聞きます
水星の魔女のキャラ原案もコンペで決まったとのことですが、こういったクリエイター同士が競い合ってポジションをつかみ取る様な戦いは他の役職などでもあったりするのでしょうか

360:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/17 23:06:35.13 QDDQNpZg0.net
>>353
監督によってはアフレコスタート前に直接声優さんと話す人も居るっちゃ居るけど、
俺自身はあんまりそれに意味を感じないのでやってない。

通常の工程通り、まずは一回、声優さんが家で作ってきた演技や解釈を聞かせて貰って、
イメージと違ったりした部分だけ、音響監督を通じて指摘して変えて貰う…
というやり方で基本的には事足りる。

ただ確かにオリジナル作品は、原作モノと違ってキャラ解釈の情報が少ないから
あらかじめ申し送りをしたり、場合によっては稽古日を設けたりするという話も聞いたことはある。

>>354
いやまあそれでいうと入社試験はちゃんとやってるのよ
各社とも「こいつは続かなそうだな」ってぱっと見で判断できる子は先に落としてるよ
ただ画力とかセンス、あるいはアニメ業界への適正って数値化できるものじゃないし
これまでの学歴や経歴もなんの参考にもならないから
客観的に公表できる基準が作れない
実際会って話をしてみて、
それからそいつの絵を見て、それで「こいつならいけそうだな」って判断するしかないのよ…


wikiってのは
Wikipediaのアニメ関係項目のこと?
それとも作画wikiや演出wiki、アニメ@wikiみたいな私設wikiのこと?

いずれもそれなりに業界マニアが書いてるから有益な情報がたくさんあるけど
当然、書いてる人の個人的な考えが混ざってたり、最新の情報じゃなかったりすることは多々ある

361:名も無き被検体774号+
23/06/17 23:30:55.91 qUC2ZNPH0.net
>>355
>簡単な内容の作品にもハイカロリー前提の単価を払わなきゃいけなくなってしまうと、
>爆発的に必要な予算が増加して、子供向けアニメなんてもう二度と作れなくなってしまう。

ああ・・・確かに作画のカロリーに比例した単価じゃないと駄目か

362:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/18 00:06:10.60 ue7RHs4U0.net
>>356
反論ばかりで申し訳なくなってくるんだが、大事な話だと思うんで聞いて欲しい
このスレ初めてから一貫して、俺は制作本数のコントロールには強く反対のスタンスを取ってる

そもそも、この話って、製作本数が半分になれば1本当たりの予算が倍になる…みたいな
制作本数を絞れば残った作品に予算が集中するというのが大前提として語られてるわけだが
なぜ、制作本数=商品の販売数が減っても、売り上げが下がらないと思ってるのかを逆に聞きたい

製作本数が半分になれば、売り上げも半分になって、ただ業界が衰退するっていうだけの、
誰も得しない結果になる可能性もあるわけじゃん。

アニメに出資する側って、アニメというギャンブルでうまく当てて儲けを出したいからお金を出してるわけよ
そのギャンブルのクジの数が作品数だと思ってくれ
クジの数自体を絞ってしまうと、そもそもクジを引く=出資すること自体が出来なくて、
出資自体を諦めるプレイヤーが続出する可能性が高い。


そもそも制作費を確保する=製品の製造コストが上がるってことなので
採算ラインの上昇に伴って、アニメというビジネスが成功する可能性が下がるわけよ
製品の仕入れ価格なんて安けりゃ安い方がいいんだから
下手に国内のクリエイターやスタジオがカルテル結んで制作費を高止まりさせれば
中国や韓国をはじめ、安くで制作できる海外製アニメにあっという間に駆逐されるだろうね
製造業が平成の間、円高で皆殺しに合ったのはみんな知ってるでしょ

逆に言えば、海外アニメがほとんど3Dに置き換わったいまもなお、
日本の手描きアニメが何故生き残れているかというと、それはもう「安いから」だと思うのよ
この価格競争力という最大のメリットを、自らドブに捨てることはないと思うんだよね。


なので俺の結論としては
>十分な制作費の確保、クリエイタ数に応じた制作本数のコントロール
これとは真逆の発想が必要だと思う。

つまり1本当たりの予算は現状維持で十分、製作本数はできるだけ多いほうが良い。

その上で、より少人数で低コスト高効率で制作するノウハウを高めることで
クリエイターの待遇不足や人数不足を補う方向に進化すべきだと思う。
近視眼的な賃金改善なんかよりも、業界やアニメ文化の将来を見据えるならこっちだと思う。

363:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/18 00:20:16.92 ue7RHs4U0.net
>>356
動画工程の報酬不足はこれまでもネットでさんざん叫ばれてるわけだが
俺も現状の動画単価は仕事内容から鑑みれば安すぎるとは思う。
ただ、じゃあなんでこんなに安いのかというと
これも何度かこのスレで語ってきたことだが、完全にこれは中国の無錫との価格競争になっているからなのよ。
ほとんどのアニメは、文化庁からの補助金とか無しで
きちんと民営の営利プロジェクトとして自立している。
数多の伝統芸能が国の補助金なしには業界存続すら危うくなる中、これは誇るべきことだと思う。
ただし、それと引き換えに、コストを削減できる部分では削減しなくてはならない。
(でなければ儲けを出すことが出来なくなり、事業として存続できなくなる)
その結果、我々日本人は、海を越えた中国人のバイトの人と価格競争に陥ってるってわけ。
今の動画の単価設定の理由はそこにある。

俺自身の考えとしては、正直、この戦いに勝ち目はないと思っていて
AIによる全自動化とかが実現するまでは、動画工程はこれから先も中国人に任せるほかないと思ってる。
なので単価を引き上げるのもムリだという結論。
現状通り、新人には別途補助金という形で資金補助をする形が経営判断としてはベストだと思う。

364:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/18 00:31:33.21 ue7RHs4U0.net
>>357
上でも書いたけど、
上手い人って自動的に人権が付与されて、上手い人同士で交流する権利が得られる雰囲気があるのよ
その結果どんどん上手い人同士の繋がりが増えていくスパイラルになる
ちなみに俺はぜんぜん横の繋がり無い陰キャ側の人間なんだけど
やっぱ並以下の実力だと人権がないので、業界内でも交流するの肩身が狭いんよな…
>>358
それが決まってないのがアニメ業界のいいところ。
いまは作品が多いし、新しい会社がどんどん出てきてるでしょ
つまり固定化した老害による既得権益みたいなものの影響が少なくて、どんどん若手が実力次第で上に登れる状況。
ただしチャンスが無数に有る反動として、蹴落とされた側への同情や救済措置が無いって感じ。
>>359
キャラデは多くの作品で一応コンペという形を取るのが一般的だね。
ただコンペといっても大々的に募集をかけるわけじゃなくて、
プロデューサーが候補者3人くらいに声を掛けてそれぞれ何枚か描いて貰って
それを委員会側が見て判断するという、クローズドなものだよ。
なので「競い合う」というよりは、プロデューサーから「コンペ用にイラスト描いて」「はーい、通ればいいなぁ」くらいの温度感。
コンペになるのは何故かキャラデだけだね。
他の役職はプロデューサーによる決め打ち指名がほとんど。
ただ近年の集英社作品なんかで発生するのが
制作スタジオどころか、製作委員会をコンペで選ぶ(この場合ショートムービーを作らせたりする)場合があって、
これは相当熾烈な争いになる。

365:名も無き被検体774号+
23/06/18 00:37:33.35 YVMFi0Tn0.net
>>362
確かに、作品数の減少をギャンブルのクジで例えるとわかり易いですね。私の考えが浅かったです。
追って質問です。
結論で語られた『少人数・低コストによる高効率での作品制作』はどの様にすれば実現すると考えますか?
・スケジュールを効率化して拘束費を抑える
・少人数化は、現状の作監いっぱい現象みたいなのをスリム化 (これは、上でデメリットだけでは無いと言ってたし違う気がする)
とかになってくるんですかね?

366:名も無き被検体774号+
23/06/18 16:28:31.39 WcteJqmH0.net
作画を描いてる人は作画中ラジオなどのBGMを流し、脚本など書いてる人は静かな環境を好む、という想像なのですが気を散らせたり集中する時は集中したりなどのアニメ業界あるあるはありますか?

367:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/18 19:39:50.99 ue7RHs4U0.net
>>365
>『少人数・低コストによる高効率での作品制作』はどの様にすれば実現すると考えますか
いやーそんな方法があるならみんなやってるだろうからな…

個人的な考えだが
アニメ制作って、
ビジネスとしての会社側の低コスト主義と、アートとして無限にコストを掛けたいクリエイター側との
立場の違う両者の綱引き結果だと思うので
仮にコスト削減を目指すなら、必然的にある程度クオリティ面での妥協も強いられると思う。

たとえば極端な例としては、「動画マン」を国内で育成する必要性の有無を考えた方が良い
つまり「動画」工程は、中国人バイトにコストで勝てる可能性が無いので、
もう中国の人に任せてしまって、
日本のスタジオでは競争力のある原画工程以降だけに特化して人材育成したほうが良いのではという考え方なんかがアリなんじゃないかと思う。

あとは、「作監がいっぱい現象」なんかも、
少しでもクオリティを高めたいからそうなってる部分が大きいので
作画クオリティを妥協して少人数の作監に任せてしまう…とかね。

たとえば…
いま総作監制ってほとんど全ての現場で取られてる方式だけど
すげー単純な計算だけど、作監とは別に総作監の給料も払ってるわけだから、コスト2倍かかってるわけ
だけど絵が2倍良くなってるかというとそんなことはなくて、
下手すりゃ無駄に作監と総作監に同じ絵を描かせてるだけになってると思うんだよね

そりゃ当然総作監を入れることで少しだけ作画は綺麗になるかもしれないが
払ってる資金やスケジュールなどのコストに対して、効果の効率が悪いと思う。

管理側は、とにかくチェック工程を増やせばクオリティが上がると思ってる節もある…というか
チェック工程を増やすことくらいしか、管理側に打てる手が無いんだが
同じことを何回もチェックしたところでクオリティ向上への寄与は薄いと思うんだよ。

これがたとえば運輸会社とかで、安全確認のためだっていうなら
複数の役職を置いて、何度でも安全性はチェックしたほうが良いとは思うんだが
別にアニメ会社って、究極論作画がちょっと微妙でも人が死ぬわけじゃないんだし、
どうしても失敗したらあとから修正すればいいんだからと俺は思う。

単純に総作監みたいなダブルチェック役職を外せば良いかというとそういう問題でもなくて、
1回のチェックで十分なクオリティが出せるような意識改革が必要になるとは思うけどね。

どちらにせよいま提案してるような内容は「劇薬」に近いし、
確実にクオリティに妥協が必要になる選択なので、今日明日で選べるオプションではないと思う。
ただ長期的に見て、どの工程が本当に必要な工程で、どの工程の人材を育てるべきか…みたいな話をしていかないといけない時期に来てると思うわ。

368:名も無き被検体774号+
23/06/18 20:18:27.79 L/kv/ZKx0.net
URLリンク(i.imgur.com)
URLリンク(i.imgur.com)
URLリンク(i.imgur.com)
URLリンク(i.imgur.com)

URLリンク(i.imgur.com)

TVアニメ版SLAM DUNKのアニメーターで、そもそとTVアニメ版の企画を立てた佐藤正樹さんが△(東映アニメーション)を介して原作者サイドからイラストの削除要請を受けています
それも、法的措置を匂わせながら…

こういうトラブルはアニメ業界ではよくあることなんでしょうか?
アニメーターは非営利活動のイラスト投稿で作品を応援してはいけないのでしょうか?

369:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/19 03:29:07.35 32vsQLZi0.net
>>366
脚本家たちはみんな自宅で書いてきて、スタジオに来るのは会議の時だけなので普段どういう仕事スタイルなのかはぜんぜんわからん

スタジオで作画してる人は、
確かに多くの人がBGM的な何かを流しっぱなしにしてる光景を見る

何を流してるかはマジで人によるが、
最近はやっぱりスマホかPCでyoutubeって人が多い
他には無限にアニメを流してる人もいるし、
ベテランの中にはすげー古そうなポータブルDVDプレイヤーで外画を無限に流してる人なんかもいる
あとは普通に地上波のテレビをつけっぱなしにしてる人もいるし
毎日のようにラジオで競馬を聞いてるオッサンもいる。

若手は基本的にはみんなイヤホンで聴いてるんだけど
ベテランおじいちゃんしかいない老舗スタジオとかいくと、普通にテレビついてたりラジオの音が聞こえてきたりして驚くことがあるね。
たぶん平成初期くらいまではそういうスタイルが当たり前だったんだろうね…

ちなみに俺自身はというと、演出家なのでいろいろ頭で考えることが多いので
思考にノイズが混ざるのが嫌で、あんまりBGM的なものは流さないタイプだな…集中できないんだよね。
ただ、絵をひたすら清書する段階とかだと、あまり思考はせずひたすら手を動かす必要があるので
そういう作業時は、多少BGM的なものがあったほうがむしろ集中できる。
そういうときはyoutubeでニュースとか報道特集的な番組を流しっぱなしにしてる。

370:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/19 09:27:40.02 32vsQLZi0.net
>>368
いやーこれ元のイラストが描かれた経緯とかにもよるからなぁ…

単純な「非営利活動のイラスト投稿」じたいが問題になることは、通常のTVアニメではあまり問題にならないんだが
過去『版元から許可を得てイベント用に描いた』イラストを、
個人の活動のために好き放題に利用可能かというとちょっとそれは話変わってくる気がするね

まあましてや、『TV版のキャラクターデザインを担当した』人間、
つまり限りなく「オフィシャル」な絵だと世間に認知される責任有る立場の人間なら
なおのこと言動には気をつけてもらわないといけない
オフィシャルな活動の一環だと誤解されてしまう可能性があるからね。

あと完全に邪推になるが
この一連のTwitterの書き込みだけでも、
「俺がいなかったらスラムダンクというコンテンツはなかったんだぞ」という肥大化した自己意識や、
今回の映画版では最序盤は関わっていたものの、降りた or 降ろされた 経緯があることもわかるので
劇場版制作にあたって、原作側や劇場版制作側と、何らかのトラブルを抱えていたような雰囲気が漂ってるよね。

ちょっとそのへんの事情を両者から公平に聞き取らないと、この件に関してはなんとも言えないと思う。

他の例でいうと、たとえばポケモンやコナンといった人気作品では
「お願い」という形ではあるものの、参加スタッフが二次創作をSNSに上げたり同人活動をしたりするのを制限しているケースもあるね。
トラブル避けの意図が大きいので、これはやむを得ない部分があると思う。


あとちょっと話ずれるけど
ほぼ全てのパチスロ関係、一部のソシャゲやCM案件では、
作品制作に関わったことすら発言することを禁じているケースもある。
こういう規制は、仮に両者の合意のもととはいえ、
やはり著作者人格権(著作者の氏名表示権)を毀損しているので俺は反対。改善する必要があると思う。
ただパチスロ業界やCM業界はクリエイターのことをただの作業員と思っているので
高い金払ってるんだからいいだろうというスタンスだし
金さえ貰えればなんでもええわっていう人が集まって仕事してるので、なかなか自浄作用が働かないんだよねー…。

371:名も無き被検体774号+
23/06/19 11:30:20.00 xUDLp4LJ0.net
中村亮介監督がグリムガルの時にレイアウト描けるアニメーターにレイアウト(この時点でラフ原は描かない)描いて貰って
そのレイアウトをキャラデ総作監の細居さんが全カットチェックしたら背景さんに早めに作業して貰う、
ちゃんとしたレイアウトを元にラフ原やって貰えば演出や作監も大直しせずに済むので効率が上がる、
みたいな事をやったらしい(ただし前半で時間が無くなって後半は普通の作り方に戻した)けど
>>367見てると何かしらやり方を変える必要性はあると思ってる人はそれなりに居るのかな

372:名も無き被検体774号+
23/06/19 14:49:19.01 R3awckwv0.net
>>360
無印Wikipediaのアニメ関係項目の方です


ところで今期は最終回が早い気がしますな…
4月1日が土曜だったからとか関係あるかな?

373:名も無き被検体774号+
23/06/19 15:24:47.45 R3awckwv0.net
連投になって申し訳ないが、2020年から設けられた
テレ朝のNUMAnimationって、制作側としては
他局の既存の放送枠と比べてどんな印象をお持ちですか?

やはり新参扱いされてて、やっぱ地上波なら
この局の深夜枠が格が高いよな!
とか、そんな認識はやはりあったりする?


「僕の心のヤバイやつ」が今期のダークホースの気がしてきたんで
こんな質問させて貰いました

374:名も無き被検体774号+
23/06/19 16:00:30.49 ZE4+lCQ90.net
>>364
遅くなりましたがありがとうございます
あまり気合いれて競ってる感じではないのですね
キャラクターデザインやるとアニメーターとして箔がつくイメージだったので、そこは意外でした

375:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/20 05:18:23.93 Id3NTwEl0.net
>>371
まずレイアウトのみでチェックする…という方法を試行する現場は実はチラホラあって
最近だとヒーラーガールも序盤はそうだったんだけど
まあ上手くいってる現場を見たことがないね…。
結局上手くいかず、途中で通常の作り方に戻してる。

仰るとおり「やり方を変えて効率化」を図りたいって考えてる人は業界にももちろん居て
まさに
「ラフ原を描くよりもまずレイアウトだけで出して貰うことで、レイアウト作業にかかる時間を短縮できる」
「ちゃんとしたレイアウトを元にラフ原やって貰えば演出や作監も大直しせずに済むので効率が上がる」
という理由で効率化が図れると思って試してるんだよね。

だけど冷静に考えてみてほしい
これで本当に効率化されるんだったら、「時間が無くなって通常の作り方に戻した」のはおかしいよね
むしろ時間が無い現場ほどこうならないとおかしい

これ業界人すら気付いてない落とし穴があって
むしろ最初からレイアウトラフでチェックするってのは、
「初回チェック時に動きまで含めてチェックを終わらせる」っていう効率化の結果なのよ
それを従前の非効率な方法である「レイアウトのみでチェックする」に戻すと
現代のアニメに求められる精度やクオリティでは、再度動きがついた後に大直しが発生するのを避けられない。

そもそも制作スケジュール上のボトルネックって、考えたら当たり前なんだけど、
スループットがどうやっても少なくなる、「人数の少ない工程」
つまりグリムガルで言えば中村監督や細居さんのところなのよ

本来であればいかにここで「チェックしないか」、
つまり他のスタッフを信用してどれだけ任せられるかがスケジュール改善やワークフロー効率化に繋がるんだが
ここではレイアウトシステムを「細居さんにチェックさせる方法」として捉えてしまってる。逆なんだよね。
結果、グリムガルの制作スケジュールが崩壊寸前になってたのはご案内の通り。

テレビシリーズの物量感を全てチェックしきって、全てを自分色に染め上げたいというスタンスは
俺はちょっと反対…というよりも、現実的に無理だと思うんだよね。
ものすごい手の早い監督でも、任せるところはしっかり各話数の担当者に任せるっていう切り分けをやってる人が
結局は良いフィルムを作るし、現場も崩壊せずにすむように思う。

なんか話が逸れたな。

376:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/20 05:25:14.81 Id3NTwEl0.net
>>372
>無印Wikipediaのアニメ関係項目
上で回答したとおり、業界関係者そのものというよりは、
業界に詳しいマニアが書いてる感じの記事が多い気がする。

書いてあることは参考にはなるんだけど、
内部事情とかは網羅的に書かれているわけではなく
あくまで表に出てきている情報が散文的に書かれてるだけってのは知っておいたほうがいいね。

たとえば「スタジオが設立された経緯」として何かエピソードが書かれてたとして
実は設立時から複数の作品の制作が決まっていたとしても
その中の「A作品」のライナーノーツに、営業トーク的に書かれた
「A作品のためにスタジオを作ったんですよ」ってな感じのエピソードが拾われて
「スタジオはA作品のために設立された」って書かれちゃう…みたいなことはよくある。
間違いではないんだけど、本当の経緯を知ってると、それだけじゃないんだよなーって感じ。

まあそもそもWikipedia自体は、公開されてる情報を元に書くという原則があるので
守秘義務的にもWikipediaのルール的にも、内部事情を知ってるからといって赤裸々にそれを書けるわけじゃないしね。
そのへんは差し引いて読んでくれ。


今期の最終回早いか? 気のせいじゃない?
次クールとの間が1~2週あいたりするのはよくあることだし。

377:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/20 05:33:04.56 Id3NTwEl0.net
>>373
「格が高い」とは思わんが…

ギリギリ知名度がある枠といえば、日曜5時MBS枠か、あとはせいぜい「ノイタミナ」枠くらいだろうけど
だからといって特別感はぜんぜんないしな。
結局は作品によるので、放送枠にブランドなんかぜんぜん無いよ。

結局同じ枠でも、担当プロデューサーがローテーションだったりするので
企画傾向すらバラバラだしね。
ずーっと同じ感じの作品やってればブランドが育ったりもするんだろうけど
「日5」ですらそれが出来てるかというと怪しいし。
枠で見てる客なんか居るの?って感じ。


僕ヤバ自体はめっちゃ良かったしあの枠としても一番のヒットじゃないか?
ただ正直全体的にNUMAnimationにしろその後のANIMAZINGにしろ
なんかパッとしない番組が続く印象が俺としては大きいかも。

TBSとかもそうだけど、テレビ局主導の番組って、
売り方は上手なんだけど、クオリティ自体はイマイチなこと多くない?
放送枠ありきで制作するから、クオリティアップのために放送を待つみたいなことしないからなんだろうけど。

378:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/20 05:36:26.98 Id3NTwEl0.net
>>374
コンペつったら企画固まってない段階で、ヒッソリ、コッソリやるもんだから
あんまり気合い入れてやるぞとはならん雰囲気があるのよ

当然キャラクターデザインはアニメーターとしての花形なのでやりたがる人も多いんだけど
プロデューサーに、自分の絵を気に入ってもらえるかどうかは運次第みたいなところもあるからね。

まあでもやっぱ数枚書いた絵から気合いを感じてその人に決まるみたいな例もあるから
出せるなら出した方が良いかな、気合い。

379:名も無き被検体774号+
23/06/20 07:24:53.94 tRfcKEmv0.net
絵が書けない(商業レベルで)監督についてどう思いますか?

380:名も無き被検体774号+
23/06/20 11:48:08.73 hkfasY3L0.net
>>375
中村監督の話を見る限りだと1工程増える(レイアウトラフ原をレイアウトとラフ原に分けるので)分の
制作側の負担が大きいのがボトルネックなのかなと思ってましたが
なるほどレイアウトのみのチェックが寧ろ非効率だというのはそうかもしれないですね
美術にとってはレイアウトが早く上がる方がいいのかもしれないけど
ていうかヒーラーガールって序盤ほぼ一人で原画やってる話数が続いたはずだけど
それでも上手く行かなかったんですね

381:名も無き被検体774号+
23/06/20 19:34:55.76 /WK+aTkm0.net
>>376
ウィキに関しては、元々解説付きのリンク集という程度に割り切ってたけど
やはり外野の人間が書いてる記事だし、引用される業界内の人の意見も
本音と建前は使い分けてる、ということですね
>>377
確かに局ごとのアニメ放送枠に、テレビ局個別の個性ってのは特に感じないですな…
局の社内人事で、特にアニメに詳しくもなければ造詣も深くない担当者が就任したりで
ただ単に放送枠を売ってるだけで、特色を発揮するというところまで行かないのかな?
ところで、売り方が上手ってのは、宣伝とかCM集めという意味ですかね・・・?

話変わって、シティーハンター劇場版は完結編までこぎ着けて一安心です
前作から引き続きテレビ時代の声優陣というのもねw

382:名も無き被検体774号+
23/06/21 03:43:50.83 F6FWh3cl0.net
監督に質問です。
何回か AI 関連の話が出ていますが、私は現行の Stable Diffusion 系の画像生成 AI はポージングなどの参考にできるかなというくらいで、アニメーションを作る上では直接キャラクターの絵に活用できるほどではないと見ています。
現状の画像生成 AI はアニメーションならではの「動き」を学習していないので、安定して動かそうと思ったら 3D でモデリング→アニメーションした映像のレンダリング的な形で使うことになりますが(最近ちょっと話題になったようなやつ)、それは「3Dアニメの新しい表現技法」であって、いい意味で画面にごまかしというかハッタリの効いた 2D アニメとは異なるものになるんじゃないかとも感じています。
その一方で、たとえばラフなイラスト(原画)をしっかり線が閉じた線画まで清書したり(第二原画?)、線画に着色したり(仕上げ?)…といった作業の AI での自動化は、かなり技術的に実現可能なレベルまで近づいていると感じます。
そもそも学習用データセットが(当然ながら)公にないこともあってか、知る限り著名な AI アルゴリズムとしてはまだリリースされていませんが、この指数関数的な AI 技術の進歩の速さを鑑みると、遅くとも3年以内には技術的に実現できるようになっているはずです。
さて、監督はもし制作工程の中でも第二原画や仕上げといった、比較的単純作業に近く動きの絡まないプロセスを AI で自動化できるようになったとしたら、アニメ製作の効率化や予算的な部分、あるいはスケジュール的なところでどれくらいの改善や影響があると思いますか?
また、監督はこのような AI が出たとしたら、実際に採用してみたいと思いますか?(もちろん精度による部分もあるでしょうけど…)
最後に、こうした AI が実用に足りるものになったとして、コンプラ面や内部の反発(第二原画や仕上げマンの仕事がなくなる、など)から採用を躊躇するといったことは考えられますか?
個人的には(コンプラや製作委員会などの立場上難しいとは思いますが)数年前の古い作品でもいいので、作業に利用したレイアウト→原画→清書した線画→動画・仕上げなど、同カット単位でまとまっている、各データの作業変遷や差分がわかるデータセットをどこかの製作委員会が機械学習研究者向けに公開してくれると、アニメ製作支援技術としての AI の発展が大きく進むんじゃないかと思っています。
私も機械学習は専門ではないので疎いのですが、機械学習はとにかくデータセットが肝で、たとえばラフ原と清書された線画の画像がペアになってるデータセットが大量にあると、その差分の対応関係をディープラーニングで学習することで、ラフ原を線画に変換する AI モデルの精度を大幅に向上させられるはずです。

383:名も無き被検体774号+
23/06/21 08:25:49.61 54qTMr/i0.net
20億ほどキャッシュがあるので、全体的なあらすじや重要なところは自分が口を挟み、他全体的な面倒をみてほしい場合のアニメ制作・放映は現実的ですか

384:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/22 02:12:03.84 cokv0IOH0.net
>>379
本来的な話でいえば、絵の上手さは演出の上手さとは関係ないし
もっというと演出の上手い下手と、監督業への向き不向きも別のパラメーター
ミートと守備と走塁って感じ
ただ現実的に、守備だけプロレベルだけど走塁は小学生に負けるみたいな奴はあんまり居ないように
真面目にやってたら自然とどのパラメーターも一定レベルまでは上がっちゃうってのと
演出としての経験値が浅いうちは画力でそれを補うしかないみたいな部分もあるので
若手演出家はだいたいみんなそこらのアニメーターレベルには描けるけどね

>>380
レイアウト自体が早く上がっても
結局、監督とか総作監がチェックするのを延々待ち続けるみたいなことになればあんまり意味無いってのがデカい
本当はそこの負荷を分散しなきゃいけない
ヒーラーガールも入江さんが中盤まで全話数演出してたけど
つまり入江さんのところで数百カット滞留したってことなので。
どんなに手が早くても、一人でさばける物量には限界ある。
劇場作品ならまあそれでも可能だろうけど、テレビシリーズではそこは妥協しなきゃダメだと思うわ。

>>381
>売り方が上手
意外と配信とか

385:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/22 02:47:59.61 cokv0IOH0.net
失礼途中送信しちゃったわ
>>381
>売り方が上手
意外と配信とか関連商品展開とか積極的じゃない? テレビ局主導作品って
テレビ局のコンテンツ事業部って、むしろ地上波本放送に寄りかからない収益構造を構築するための部署だから
横展開が積極的な印象がある
プロデューサーの考え方次第だろうけど
シティハンターの次の劇場って前作とスタッフ全然違うんでしょ? って聞いたけどどうなんだろうね

386:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/22 02:48:14.95 cokv0IOH0.net
>>382
> 「3Dアニメの新しい表現技法」であって、 2D アニメとは異なるものになるんじゃないか
このくだりは完全同意
むしろどっちかというと、3DCGにおける「トゥーンレンダリング」の立ち位置を置き換えるものになりそう
作画工程におけるAI開発で、データセットが必要という認識もその通りで同意見
特に動画工程についてはAI開発の有効性が高いという感覚は業界人も持ってる部分ではある
その一方で、やはり既存のモデルの改造では特殊すぎて通用しないので、
アニメ特有のデータセットを作らないといけないというのも仰る通り
ただ実現にはかなりのハードルがある
>同カット単位でまとまっている、各データの作業変遷や差分がわかるデータセット
これを機械学習に使えるように一定のルールに基づいて
として成立するよう、データを整理・タグ付けして用意するとなるとかなりの手間・コストがかかると思う
アニメの素材って、熟練のプロが見て判断できれば良いので
デジタル的に考えたら本当にグッチャグチャの状態が当たり前なのよ
その現場に最初から携わってる制作進行や演出家が、絵コンテの内容や打ち合わせの内容、そこまでの作業経緯や
関わってる関係者の手癖やローカルルールみたいなものまで熟知していて初めて
「その画像がどの工程の誰が発出した何を指してる指示なのか」が判別できる程度のもの
それを整理せずデータセットに適当に放り込んでも使えるAIになるとは思えないので
まずデータとして入力できる状態に整えるってだけで膨大なコストがかかると思う
海外のディープラーニングAI開発企業とかであっても、
データセット整備には莫大なコストをかけているようなので
これを日本の現場スタジオ風情が実現するのはすぐには不可能だと思う

あとは、これはなかなか外の人にはわかってもらえない感覚だとは思うんだけど
アニメ制作の中間素材って、まず「著作物」としての側面があるので、
AI開発に適当に利用すると目的外利用となってもめる可能性がある
原画や動画などの中間素材ってあくまで外部には公開されない前提で描かれてるものなので
他人や他社に利用されたくない細かなノウハウなども多分に含まれるし。
あと、修正課程などを含むデータは名誉棄損に当たると考えるクリエイターも多いだろうな。
他人に絵を否定されたり、否定したりして修正しあっている残酷な顛末が赤裸々に残っているので。
本来、他人の著作物を修正するなんて、人格否定すれすれなのよ。
性格、考え方、生き様、好みみたいなものを否定してるんだから。
これを良い作品を作るためにはしょうがないとして受け入れてるのがアニメ業界の感覚なんだけど、
これを途中経過含めて公開しますとか、AI開発に二次利用しますってなると、話変わってきちゃうよ。
クローズドで開発に流用されることさえ揉めるのが予想できるので、
ましてやオープンなデータセットとして公開されるってのはまずないだろうね。
なので日本国内でコレ系の開発が急速に進むということは当面ない気がする
あくまで既存の、通常の写真やイラストのデータセットを流用した生成AIを
背景や着彩などに使用していこうという動きから入っていくというのが俺の予想。

動画や原画などの工程を置き換える目的のAIは、悲観的な予想だけど、
日本国内ではなくおそらく中国で開発されると思う。
業界的に、動画工程の大半を中国に委託しているというのはご案内の通りで
先方には日本側のクリエイター保護の感覚もなければ、著作権保護のモラルも無いだろうし、
原画や動画の素材は大量に持ってるってわけ。
中国のスタジオにとっては、アニメ絵はクリエイティブなものではなく、大量生産される製品にすぎないので
AIを流用してより低コストで生産したいというインセンティブは中国にこそある。
そこに目を付ける投資家が出てくれば、
あっという間に日本の業界には真似できないような高品質なAIを作り上げてしまうだろうなという予想。

387:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/22 03:18:43.04 cokv0IOH0.net
>>383
それ自体は可能だよ
望み次第だけど、たとえば普通のテレビアニメ1クールを作るとかなら20億円も要らん
いまのテレビアニメの予算て1話あたり2000~3000万円、高予算作品でも5000万くらいなので
それくらい用意できれば単独出資で全く問題なく制作を依頼できる。
(よっぽど社会的に全く受け入れられないインモラルな企画とかだとハードルは上がるが…)

ただし懸念点がいくつかある。
結論から言うと、「優秀な(腕のある)スタッフほど、作品を選ぶ」ということ。
面白いもの、良いものを作れるスタッフほど、ビジネスではなく作家活動としてアニメを作ってるので
そういうクリエイターはどんなにギャラを積まれても、面白くないと思った企画には参加してくれないのよ。
逆に、金さえ積まれればどんなカスみたいな作品でも参加するっていう人たちもそれなりに居る
富豪や勘違い君のアニメ作りごっこみたいな企画は、そういうハイエナみたいな連中しか付き合ってくれないんだが
そういう人たちって作品に対する愛情を一切持ってなくて、虚無状態で仕事してるから
ぱっと見はまあそれなりに仕上がっても、魂の抜けたスカスカのつまんねー作品に仕上がる。
この実例でぱっと思い浮かぶのが、「君は彼方」と「ジビエート」だな。
アニメ業界ではほぼ実績のなかった素人が、金だけ用意して自分の言う通り作らせた実例がまさにこの2本。
低予算作品と勘違いされてたりするけど、これどっちも制作費自体はそれなりにかかってる(少なくとも他の商業作品と比較して著しく安いということはない)。
>全体的なあらすじや重要なところは自分が口を挟み
ここって要はアニメの面白さのキモになる部分でしょ。
ここを自分の力だけで面白くできるというなら是非やればいいんだが
「君は彼方」も「ジビエート」も、「俺が口を挟めば面白くなるはず!」と何故か勘違いした素人さんが大暴れしたらどうなるか
これを見たらわかるでしょ。
いや、勘違いしてほしくないんだけど、これ何も素人は口を出すなと言いたいわけじゃなくて
「単独出資で、一人で主導権を握って作る危険性」が予想以上に大きいんだと思う
通常のアニメは、原作者や監督、プロデューサー陣、脚本家といった複数人が
それぞれ対等な関係で、作品をより良くするために意見を出し合ってストーリーを決めていくわけですよ
その一方で、「キャッシュで一括、俺が製作総指揮だ」で現場を支配しようとすると
誰もその人に逆らえなくなるから、各スタッフは「ただ早く現場を終えて解散したい」という気持ちになってしまって、
製作総指揮が言い出したどう考えても間違ってるような判断でも、誰もそれを指摘してくれなくなる
宮崎駿にとっての鈴木敏夫とか、新海誠にとっての川村元気みたいに
あのレベルの巨匠ですら、プロデューサーの客観的な意見に真摯に耳を傾けながらバランスを取りつつ進めてるので
そういう、きちんとブレーキをかけてくれる、客観的意見をくれる人と共同で作っていかないと
なかなか良いものにはできないよ
ただそういう関係値の人は、金だけではなかなか手に入れられないってのが正直なところ。
なので、金があってアニメが作りたいというなら
まずはこいつとなら腹割って作品のことを話せそうだっていう業界関係者を見つけるところからだろうな

388:名も無き被検体774号+
23/06/22 04:54:41.67 Nz09lggZ0.net
>>384
ああ、そういえばヒラガは入江監督が序盤演出やりまくってたっけ
確かにそれじゃ駄目ですね

389:名も無き被検体774号+
23/06/22 04:58:28.49 Nz09lggZ0.net
>>385
シティーハンターはこだまさんが総監督で竹内一義さんが監督だったかな?
アンサースタジオ制作なので前作とは大分違うはず

390:名も無き被検体774号+
23/06/22 06:07:35.95 9ddMgSh+0.net
>>386
回答ありがとうございます!外野からはなかなか見えない視点で大変興味深いです。
> 他人に絵を否定されたり、否定したりして修正しあっている残酷な顛末が赤裸々に残っているので。
・原画マンはいくら動きバリバリ描ける人でも、必ずしもキャラ寄せが上手いとは限らない
・だからキャラ寄せが得意な人や、そもそもキャラデザを描いた本人が「(総)作画監督」として上がってきた原画を修正する
・作監によって修正された原画は元の原画を描いた本人か、第二原画担当の人が修正する
という認識でいますが、やはり自分の意図を込めて描いた原画を修正される事へのわだかまりはあるんですね……
完全実力主義の世界かつ、良いフィルムを作ることが共通認識になってるからこそ、他人の画を下手だと否定したりが「仕方ないこと」と受け入れられているんだと思います。
ただ、やはり作監をやってる人本人は修正することに対して引け目を感じていたり、あるいはその逆はあるものなんでしょうか。
Twitter で「(総)作監修正です」と宣伝も兼ねてアニメーターさんが修正原画をツイートされてるのをよく見かけますが、修正後とはいえ原画マンが描いた絵がベースになってるわけですし、いろいろ微妙な感情になりそうだよなと…
> クローズドで開発に流用されることさえ揉めるのが予想できるので、ましてやオープンなデータセットとして公開されるってのはまずないだろうね。
> 動画や原画などの工程を置き換える目的のAIは、悲観的な予想だけど、日本国内ではなくおそらく中国で開発されると思う。
ここまでの監督の話を踏まえると、私もかなり正確な予想のように感じます。
元々中国は母数の多さもあってか AI 技術に強く、現に昨今話題の RVC などの音声合成系 AI は、同じ漢字圏かつ日本のアニメに興味を持つエンジニアが多いからか、もっぱら中国で開発された技術が GitHub でオープンソースで無料公開され、暫く経ってからたまたま日本人が発見して輸入/ローカライズされる形で広まっています。
さらに著作権やモラルもお察しですから、中国の動仕会社から流出した原画や動画をデータセットにして AI が開発されるというのは、かなり現実味あるシナリオと感じました。
特にその開発プロセスが非公式/イリーガルだったり、開発主体が個人エンジニア集団寄りであればあるほど、学習済みモデルがオープンソースで一般公開される可能性は高くなるでしょう。
時流の流れや技術革新のスピードを鑑みると、私は遅かれ早かれ最終的には AI がアニメ制作に利用される時代が来るのは間違いないと思っていますが、監督はどのように予想しますか?
また、業界内では AI 技術をどのように捉えているのでしょうか?
脚本・絵コンテ/演出・原画などクリエイティブで高度な作家性が求められる工程(以下便宜上「上流工程」と呼称)は今後も人間が担い続けるでしょうけど、第二原画・動画・仕上げなどの比較的単純作業に近い工程(以下便宜上「下流工程」と呼称)は、コスト上もスケジュール上も AI で自動化するメリットが大きいはずです。
ただ昨今は中国動仕が多いとはいえ、そうした下流工程を職としている方々の仕事を奪うことにもなります。
イラスト界隈での反発を見るに、アニメ業界でも(権利・コンプラ面も含めて)反発が大きそうに思いますが、監督はどう思われますか?
過去にもセルアニメからデジタル作画・仕上げにしたり、撮影技術で AE を使うようになったりと、以前から技術革新をうまく取り入れて作業効率化やクオリティアップを進めてきた業界だと思いますし、既に海外動仕丸投げが日常茶飯事だったり、上流工程だけになることで人手不足解消やコストダウンできるだろうことを鑑みると、意外とポジティブに捉えてたりするのかもですが…

391:名も無き被検体774号+
23/06/22 07:07:51.77 epETPw7M0.net
>>384
じゃあ江越みたいなタイプの人も居るということですか?

392:名も無き被検体774号+
23/06/22 12:10:24.70 MGhrAMv0p.net
そういう金に物を言わせたような地雷っぽい企画って案件がきた時点で察せるものなんですか?

393:名も無き被検体774号+
23/06/22 21:39:00.93 xfGGwnfR0.net
>>385
配信というと海外向きとかのことで?
関連商品ってのはCMによるグッズの販促のことですかね…
そういや、ドラマ「王様に捧ぐ薬指」で、水星のグエルが出てたアレもかなw
CHについては、声優陣のみに注目してて正直制作陣はあんま意識してないです
過去に神谷さんの一件もあったんで……

>>387
割り込みになって申し訳ないが、某・焼糞のナントカランドなんか
原作者が直接介入してアレだもんな…
製作総指揮って素人にはなんとなく憧れがあるが、大ゴケ大爆死したら
なんJとかのまとめサイトで、葬儀会場を開催されると思うとやはり怖いわ・・・w

394:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/23 05:51:21.79 EjfoKwm30.net
>>383
387でちょっと説教臭い感じのレスをしてしまったんだが
実際どうやって頼むねんって話を補足しておくと
割とマジでスタジオに直接電話凸って方法がある。
スタジオの代表番号に電話して
「オリジナル企画のアニメーションで、お仕事のご相談が出来ればと思ってご連絡させていただきました。担当の方いらっしゃいますでしょうか」
これでOK。
うまく行けば、ここでいきなりプロデューサーが電話に出てくる。
ちなみに、大手のスタジオは担当部署が複雑に分かれていて、現場担当のプロデューサーまでたどり着くのが遠いので
コネ無しでいきなり電話してもなかなかたらい回しにあって話が進まないと思うので、
自分が依頼したいと思ってるスタジオの中ではなるべく小さめの、プロデューサーの人数の少ない会社にかけるほうが話が早い。
ただ、実はプロデューサーも人気クリエイターと同じで
人気のある腕利きプロデューサーはなかなか捕まらないことが多い。
ここは申し訳ないけど、最初に電話したスタジオに100パーセント依頼できるとは期待せず、
うまく話を聞いてくれそうなプロデューサーに当たるまで何件か電話する覚悟が必要だね。
さてうまく現場権限のありそうなプロデューサーを捕まえたら、
超ざっくりした企画概要や、希望する時期や規模などを口頭で説明する。
もしキャッシュがあるというのが強みなら、すでに100パーセント出資のめどが経っていることや、超ざっくりの予算規模を伝えるのもあり。
で、線がありそうなら一度会って詳しい話をしましょうか…という流れになるので、
そこでスタジオにこちらから出向くなどして、詳しい打ち合わせをして、見積りを出してもらうとかって流れになる。
スタジオ側も、いちど受託してしまうと年単位でその作品に掛かり切りになるので
お金さえ出せばホイホイ請けてくれるとは限らなくて、
スタジオの方向性や作品の将来性、所属クリエイターとの相性などさまざまな要素を考慮して
受託する作品を決める。
ただここがアンマッチだと無理に頼んでも良い結果にはならないので、
なにか希望があるならプロデューサーとしっかり話し合って相談したほうがいいね。
こちらが口を出したい範囲とお任せしたい範囲をしっかり整理してから話し合いに臨んだほうが良いだろうな。
メインスタッフに関しては、基本的にはスタジオ側が候補を提示してきて、その中から選んでくださいという流れになるが、
もし希望のクリエイターが居たりするならこちらから提案して紹介してもらうことも可能っちゃ可能。
ただ、スケジュールや本人の嗜好の問題などもあるので必ず請けてもらえるとは限らないが…
実は、声優については有名声優も含め、比較的自由に選んでキャスティングすることが可能だよ。
ここは存分に出資者権限で好きな声優をキャスティングしてもらって楽しんでほしい。

放送やビデオグラム化、宣伝など各専門のプロデューサーは、メインとなるプロデューサーに頼めばすべて用意してくれるので
こちらで変に動かず、プロデューサーに任せたほうが良い。

395:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/23 06:20:06.17 EjfoKwm30.net
>>390
>遅かれ早かれ最終的には AI がアニメ制作に利用される時代が来るのは間違いないと思っていますが、監督はどのように予想しますか?
仰る通り、利用されるのは間違いないだろうね。
386で書いた通り「既存の、通常の写真やイラストのデータセットを流用した生成AIを背景や着彩などに使用していこうという動きから入っていく」
のが第1段階で
その次の段階として中国製などのより直接的に動画工程などを置き換えるAIが導入されていく気がする。

ご指摘の「下流工程を職としている方々の仕事を奪うことにもなる」「反発があるのではないか」という件についてだが
これは当然、抵抗感があるのは事実だとは思う。
しかし、これもあなたのご指摘の通り、セルアニメがデジタル化されたときの大変革では
仕上げ、撮影、編集、現像など、ものすごい数の会社やスタッフが、廃業を含む業態転換を迫られたことがあり、
正直、いま騒がれてるAI技術なんかよりもよっぽど業界全体に大きな衝撃を与えたと思う。
それでも10年もしないうちにものの見事に置き換わってしまったのを考えると、
技術そのものに立脚している映像産業に携わっている以上、技術の進歩という環境変化には逆らえない…というのが我々の業界なのだと思うよ。
映像産業においてはこういう恐竜絶滅みたいな大変革って何度か起こっていて
たとえば、映画がサイレントからトーキー(音付き)に切り替わったタイミングで
活動弁士と呼ばれる、劇場で無声映画に生でナレーションをあてる仕事をしていた人たちが大量に廃業することになったりした
現場から反発があろうがなかろうが、この業界においては技術こそが「生きる世界」そのものなので
受け入れて適応し、自分の居場所を見つけていくしかない。
ただこれも俺の私見なんだが
アニメって、「多人数が莫大な予算と手間をかけて制作している」ことがアニメであるというアイデンティティなのよ。
ここを勘違いしてはいけない。
パソコン1台あれば作曲できる昨今においてもオーケストラ隊やプロミュージシャンが絶滅していないように
「多人数を制作のために動員している」こと自体が作品の魅力なので
おそらくAIによって業務負担が軽減されたとしても、その分求められるクオリティや手数が高まって、
結果的に必要なスタッフ数や予算規模は変わらない…という進化を遂げる気がするんだよね。
これはセルからデジタルになったり、CGが使えるようになったりした際も
業務負担が軽くなり、制作自体が楽になると言われてたんだが
結果的にはその分より複雑な処理やハイクオリティを
当たり前に求められるようになって、結局必要なスタッフは減らなかった(むしろ増加傾向にある)。
おそらく今回のAIに関してもそれは同様なのではないかと思っている。

396:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/23 06:27:35.66 EjfoKwm30.net
>>391
いるいる、ぜんぜん居る。
画力と、構成力や想像力、現場調整力やコミュニケーション能力、タイミング能力など
それぞれぜんぜん違う能力だと思うよ。

ってか、それこそ絵とか以前に、演出力に疑問符つくような人であっても
何一つ文句を言わない性格故に、難有り原作者や難有りプロデューサーのサンドバックとして優秀…とされて
敗戦処理担当として監督席に座らされるケースすらある
でもそれもある意味では役割をちゃんと果たしてるわけで。

まあそれは極端な例にしても
演出家やアニメーターという職業名はいっしょでも、それぞれクリエイターごとに
かなり個性もパラメーターも違うので
そこをうまく采配するのがプロデューサーの腕の見せ所やね…

>>392
わかることもあるし、わからんこともある…w
なので、俺自身は最近は
ちゃんと相手を熟知してるプロデューサーの紹介の仕事じゃないと請けないことにしてる。
ただ作品選ぶタイプの演出家って
地雷案件もってくるようなプロデューサーからするとうっとおしいのよ
金さえもらえればなんでもいいタイプのプロデューサーは、
同類の、ギャラさえよければ二つ返事で請けてくれるタイプのクリエイターに仕事をもっていくので
普段から仕事に対してどういうスタンスかってのをはっきりさせておけば、
自然とフィルタリングされる部分はあるけどね。

397:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/23 06:30:56.87 EjfoKwm30.net
>>393
そもそも製作総指揮をやたら前面に押し出して宣伝されてる作品は
①実質なにもやってないけど宣伝の都合で製作総指揮ということにされてるか
②製作総指揮の人の自己顕示欲が爆発してるか
の2パターンだから
ってここまで書いたところで
スレリンク(news4viptasu板:681番)
半年前にそう書いたのを思い出したわ
ほんとマジでこれ

398:名も無き被検体774号+
23/06/23 18:05:31.28 Eox2xMyC0.net
>>387,394
383 だけどどうもありがとう。説教臭いだなんて、業界人から細かく教えて頂けたので感謝です
予算感もわかりました。出せるキャッシュに自分にとっては全く問題は無さそうですが、仰った内容は確かにその通りです
ジビエートは自分もみてましたよ。池田秀一の使い方がもったいない気がしたナ… なるほど、あれはその筋の作品でしたか
口を挟むとはいいましたけども、全て自分でコントロールできる・したいとは当然思ってないので、
よきパートナーやスタジオにあたるところからになりますね
本当に動き出して、もし、監督のとこにあたりましたら、どうかお手柔らかに。

399:名も無き被検体774号+
23/06/23 18:14:13.45 Eox2xMyC0.net
どうかお手柔らかに、ってかくとこちらが偉いようにきこえちゃいますね。スンマセン。そんなつもりはなくw
レスは印字していつでも見返せるようにしました。重ねて御礼を。

400:名も無き被検体774号+
23/06/23 21:16:22.15 2Q7uj3tb0.net
>>397
1カット目の398は、他ならぬワタクシですw
それと56もです…
ジビエートは設定に色々盛り込み過ぎてたのが拙かったかな?
宇宙人とタイムとラベルは、どちらか一つに絞るべきだったと思う
でも脚本なしでも落とさずに最終回を迎えられたのは
不幸中の幸いと言うべきか

401:名も無き被検体774号+
23/06/23 22:31:05.90 8wnXAesN0.net
URLリンク(youtu.be)
アフィリエイトに見つかっちゃいましたけど、どうしますか?

402:名も無き被検体774号+
23/06/23 22:47:46.20 mqIBWWCuM.net
原作者がアニメのキャラデザになる場合ってどういうふうに決まるのですか?

403:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/26 01:30:44.10 9goHKQN70.net
>>398
参考になったならよかった
アニメってメディアの特殊性として、
莫大な作業量が要求されるので、一人二人では到底作れなくて、チームプレーが必ず要求されるもので
これは金がいくらあろうが、宮崎駿レベルの天才だろうが、ここからは逃れられないんだよね
最終的には参加スタッフ全員で一丸となって同じゴール地点を目指せるかがカギになる
信頼できるチームと巡り合って、良きアニメが作れるといいね。
>>400
ジビエート、別に設定が盛りこみすぎってわけじゃなくて
単純に世界観設定が稚拙でチグハグだったのと、明らかにシナリオというかドラマの密度が足りてなかった印象だったけどな
同じ要素でもちゃんと構成してれば、もうすこしちゃんとドラマとして成立してたと思うんだけど…。
あの作品、CGクオリティの低さとか、作画の粗さみたいなのもあったけど、それでも現場はまだ頑張ってたと思うんだが
シナリオ以外で言うと、編集が本当に酷かった
あの作品、池田秀一を筆頭に、みんなやたらとゆっくり喋ってテンポが変だったし。
編集が悪い(素人レベル)の作品をテレビで見られる機会ってあんまり無いから、そういう意味でもいいサンプルだよあれは。
あとは今期のカミカツも編集がガチで素人だと思う
酷すぎる

404:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/26 01:43:57.13 9goHKQN70.net
>>401
1スレ目からまとめブログとかにも転載されてるみたいだけど、
ほかの住民の意思はわからないが、俺自身としては別に構わないよ
ネットに放言してしまってる以上、転載されたりすることはあって当たり前だと思ってるので。
むしろこうして現役のスレなので
こういうまとめブログやまとめ動画からこのスレの存在に気付いた人が直接ここに質問に来てくれる導線があるといいよね。
質問が切れたらこのスレ終わっちゃうので…
まあそれにしてもこの動画45分もあるのか、長ぇなw
俺のまどろっこしい文章を45分も聞かされたらうんざりしそうだが、最後まで再生してる奴居るんだろうかw

>>402
そもそも原作者がアニメのキャラデザをやる場合って、ほっとんど無いと思うんだが…
アニメのキャラデザの人って、膨大な枚数の設定資料を描かないといけないので
純粋に作業量の面だけでいっても、原作者にやらせることって滅多にない
あるパターンとしては
・小説原作の場合で、原作イラスト描いたのがアニメーターだった場合
 →エロマンガ先生パターン
・原作の連載が終了して時間がたっており、原作者が比較的暇になってる場合
 →スラムダンクパターン
あとは原作者というわけじゃないが
・アニメの企画が先にあって、あとからキャラデザの人がコミカライズを出すパターン
 →エヴァ、ガンダムパターン
みたいなケースはないこともないが…。

あとは世界観統一のために、アニメオリジナルキャラのデザインを
原作者にラフだけ起こしてもらう…みたいなケースも無いことはない。
ただその場合は、もらったラフをもとにアニメ側のキャラデザイナーがちゃんとデザインし直すので。

405:名も無き被検体774号+
23/06/26 02:04:43.24 q865BZQTa.net
エヴァの貞本さんはテレビより先行して漫画版をやってますね
初回なんてタイトルロゴが決定してませんでした

406:名も無き被検体774号+
23/06/26 12:27:03.88 ZUgxYEN10.net
VIPらじゃなくってVIPっぽく質問する
1って何歳?業界歴は?
男?女?
恋人いたりする?独身?既婚?お子さんは?
髪ある?ハゲ?
身長?体重?
年収は?

407:名も無き被検体774号+
23/06/26 12:53:33.12 eN0rS6+J0.net
カミカツは個人的に楽しんで見ていて、編集が酷いという点には気づいていませんでした
よろしければもう少し具体的に教えていただけませんか?
逆にこれは編集が素晴らしい!という実例は何かありますか?

408:名も無き被検体774号+
23/06/26 13:13:53.82 wggTbYNz0.net
カミカツのスタッフ見たらオフライン編集:studioぱれっとって出てるな

409:名も無き被検体774号+
23/06/26 14:43:59.16 9GzigWJZ0.net
>>403
ジビエートはあの二つの設定っを盛り込んでおかないと
ストーリーの成立が難しいか…
でも全12話で、上手く構成と脚本を落とし込むのは
あの制作陣では、どっちにしろ無理だったでしょw
ところで、1が編集の悪さに言及するのは初めてだと思うが
つまり作画は一応及第点ということで、その後が拙いという事?
そこら辺をもう少し詳しく解説してもらえると有難いんだが

410:名も無き被検体774号+
23/06/26 20:05:10.71 9U+HUS2z0.net
エロマンガ先生異常にかわいいと思ってたけどそういうことだったんだ

411:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/26 21:34:33.94 9goHKQN70.net
>>405
公開時期的にはフライングしてたとはいえあくまでアニメの企画ありきでそのコミカライズという体だったと思うので
貞本さんを「原作者」と言ってしまうのはこの場合なんか違う気がするけどね
いずれにしても、貞本さんもコミカライズの執筆があるから、それ以降エヴァ本編にはほとんど関わってないしね。

漫画にせよアニメにせよ、一般の人が思ってる以上に作るのに時間と手間が掛かるので
二足の草鞋を履こうってのは、なかなか出来ることではない
中途半端にやるよりも、原作者は原作に、アニメスタッフはアニメに全力で取り組んだほうが結果的に作品クオリティも高まるので
やはり普通はそこを分ける

なのでむしろ、>>402が、どの作品を想定して「原作者がアニメのキャラデザになる場合」を挙げたのか気になるな
なにか脳裏にあった作品名が具体的にあるなら教えほしい

>>406
>1って何歳?業界歴は?
30代~、10年以上
>男?女?

>髪ある?ハゲ?
辛うじてある
>恋人いたりする?独身?既婚?お子さんは?
>身長?体重?
特定回避のためパス
>年収は?
1000万以下

412:名も無き被検体774号+
23/06/26 21:42:16.07 LU2moYl7a.net
エヴァはテレビより先行してのコミカライズですね。
貞本さんは原作者ではない。
あの頃の角川は他の作品でもちょくちょくやってました。

413:名も無き被検体774号+
23/06/26 21:42:48.64 LU2moYl7a.net
というかコミックボンボンなどでも、テレビに先行してのコミカライズはよくありました。

414:名も無き被検体774号+
23/06/26 22:31:41.39 wggTbYNz0.net
>>410
エロマンガ先生は総作監の岡勇一さんや小林真平さん、
紗霧アニメーターの小林恵祐さん達を筆頭にアニメスタッフも優秀な人が多かった

415:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/26 23:12:50.84 9goHKQN70.net
そもそも「編集」が何か…ってところから軽く触れておきたいんだが
一般的な実写動画作品の場合、
素材を撮影する際は、なるべく長時間カメラを回しておいて、なるべく素材を豊富に作成しておいて
それを持ち帰ってきた後に、「編集」工程で使いどころを切り出してきて並べていくという作り方をする
番組にもよるだろうが、台本のあるドラマでさえ、基本的には撮ってきた素材の半分以上は使わないのが当たり前で、
取れた映像の『美味しい』ところだけを使っていくことでクオリティを高めていく。
編集マンは演出家と共同で、映像を逐次確認しながら、
素材の並べ方(カットの組み立て方)みたいな根本的な部分から演出を構築していく作業といっていい

ではアニメにおける編集が何かというと
素材を時間軸に並べていって映像を構成するという作業をやってるという意味では一緒なんだが
アニメの場合は、素材を余分に作成して編集で取捨選択するというコストがもったいないので、
先に絵コンテでカットの順番や長さまで決めてしまっている。
つまり実写では編集でやるような部分まで、絵コンテの時点である程度決め込んでしまってるってわけ。
とはいっても、あくまで絵コンテは「演出プラン(計画)」でしかない。
まずは絵コンテに基づいて素材作成を進めるわけだが、
実際にこれを時間軸に当てはめて映像に起こしてみてはじめて判る不良点、違和感などもある。
これはどんなに熟練プロといえど、100%絵コンテの段階で予測するというのは難しい。
たとえば、絵コンテの段階では、「このカットは4秒あれば十分かな」と想定していたのが
実際に映像にしてみると「3秒半がベスト」だったことがわかるケースとか
「このセリフは2.75秒で喋ることにしよう」と計画していたのが
映像にしてみると、「感情を込めて喋るセリフなので、喋る時間が3.5秒は欲しい」とか
そういう微妙なニュアンスは、実際に映像にして流してみないと判らない部分があるんだよね。
このセリフ尺管理ってのが編集時すごく大切で
あらかじめアニメーターや演出家がタイムシートにひとつひとつのセリフを何秒間かけて喋るのか詳細に指示入れしてはいるものの
どうしても作業時はそのカット単体を見て作業しているので、
やはり映像にして、前後カットと繋げて視聴すると、印象が変わってくる場合がある。
このあたりの繊細な微調整を行っているのがまさに編集という工程で、
実写のように素材を取捨選択するというほどの大鉈は振るえないという制約のなかで、
絵コンテという全体の演出プランの下敷きを踏まえつつ、1コマ単位でそのカットやセリフの長さなどを微調整していき
最終的に、『流れるような』違和感の無い映像に仕上げていくという作業をしている。
更に、テレビ作品の場合は、放送フォーマットというのが厳密に決まっていて
番組によって微妙に違うんだが、本編で使用して良い時間が1230秒とか、1245秒とか、まあだいたいそのくらいの時間で事前に決められていて、
1秒でも長かったり短かったりするわけにはいかない。
編集では、全体のカットをこの目標秒数に向けて少しずつ調整していって、最終的に耳を揃えてぴったりの秒数に当てはめる(定尺出し)。
加えて、通常のアニメ番組はアバン・Aパート・Bパートとかってパートが別れていて、間にCMが挟まってるのはご存知だと思うが
各パートの長さの配分自体は自由に決めて大丈夫なんだが、端数が出ないように調整しないといけない。
(たとえば、600.25秒になっちゃいましたって場合は、600秒に収めるか、601秒に伸ばすかして編集しておかないといけない)
これをクリエイティブ上の要求である『演出上最適な秒数』と両立させながら最終調整していく作業が編集という作業になる。
前述の通り、実写と違いアニメの場合は素材にほぼ余白が無い一方で
タイムシートを演出家が再調整して撮影し直すことで、カットの尺を後から変更すること自体は可能なので
編集時に素材の秒数が不足していると判断された場合は、
編集マンから「カット○○に○秒○コマ足し」といった指示が貰えるので、これを基にタイムシートを再調整する。
とまあこれがアニメにおいての編集なんだが
基本的に繊細な作業であることや、あくまでベースの演出プランは絵コンテに基づいてること、
そして何より、「上手な仕事」ほど、違和感が無くなって、その「存在を感じさせない」仕事になってしまうのが編集という役職

416:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/26 23:38:42.28 9goHKQN70.net
>>407
カミカツ自体は、狙ってること、やってること自体は俺も面白いとは思ってるんだが…

上記の編集の仕事内容を踏まえてカミカツを見てみると
シーン終わりの唐突な場面転換や、セリフが終わってから次のカットに変遷~セリフスタートまでの間などに微妙に違和感がある箇所が多い。
カミカツの場合、もともとかなりトンチキな作品なので
一見変なところがあってもミスなのか意図的な演出なのか区別がつかない箇所も多いんだが、
ちょっと最近の話数はいくらなんでも酷いね。

あと、セリフと口パクが合ってない箇所が散見されると思うんだが
口パク合わせも本来は編集の大事な仕事のひとつ。

アニメの編集は1回きりではなく、
まずアフレコ前に「カッティング」という、音のまったく無い状態で編集を行うんだが
アフレコ後にあらためて「マーキング」という、声だけ付いている状態で微調整を演出家立ち会いの下で再度行う
さらに、完成直前に「オールラッシュ」という音と映像を合わせて確認し齟齬がないかチェックする作業を行い、
最終的に「原版組み」という作業を行って作業完了となるんだが
この間、音と映像のズレを有機的に確認して調整できるのは編集マンしかいないので
各工程時に的確に音と合わせるための指示・情報を演出に提供するのが仕事なんだわ

まあなので最終的には演出側・映像制作側との協調作業になってくるので
必ずしも編集マンだけの責任というわけではないんだが
カミカツの場合は>>408でも言われてるように、制作会社自ら…おそらく監督など身内スタッフで編集してしまってる。
実はジビエートもそうで、ランチボックスって制作会社が、自社の社員(素人)に担当させている。

編集できるスキルのある監督が自分で編集するのは別に構わないというか、クオリティ面でもメリットはあるんだろうが
素材に対する客観的な視点が欠如しがちなことや、
制作後半、仕事が詰まってきた状況下で編集作業自体に割けるリソースの低下などが発生すると
普通の作品では編集さんが頑張って下支えしてくれてる「違和感の無い映像」を成立させることすらままならなくなる。

ジビエートでも池田秀一がやたらとゆっくり喋ってヘンテコになってるのは
あれ演出やディレクションのせいに加えて、編集がテンポを全くフォローできてないからだと思うよ。

417:名も無き被検体774号+
23/06/26 23:44:04.44 9GzigWJZ0.net
>>415
詳細かつ丁寧な解説に感謝です!

要するに、ジビエートは台詞も含めた演出が
尺の時間制限内に、上手く納められずにテンポがおかしくなってた
という解釈でいいのかな…?

418:名も無き被検体774号+
23/06/27 00:13:46.13 RWRaTPGg0.net
そういや健康状態とか体調管理とかは大丈夫なのかな?

明らかに夜型みたいだし、加えてプライベートな時間にも
こういう質問スレの運営までされてるんで少し心配……

419:名も無き被検体774号+
23/06/27 00:34:22.04 QmXqtXp3p.net
ワルブレとかダイナミックコードみたいにたくさんアニメがある中でチェンジアップ的にウケたアニメって業界人なら白い目で見てる感じですか?
カミカツとか前期の冰剣なんかもそれに類する作品だと思うのですが

420:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/27 04:25:22.04 KyfFboxf0.net
>>417
まあそんな感じなんだけど、

もっとわかりやすく言うと
ひとくくりに世間で演出と呼ばれてるものの要素を分解すると
大枠は絵コンテで決まってる部分が大きくて
中間素材アニメーターや演出家で決まる
そして最後、微細な部分の調整、最終的な完成度の追い込みが編集で決まるって感じだね

なので粗削りで大丈夫な部分の面白さは確かに編集がグチャグチャでもちゃんと面白いんだけど
仕上げ磨きの部分にプロの仕事が必要って感じ。
カミカツもジビエートも仕上げ磨きされてない、金ヤスリで乱暴に削った感じが節々にあるのが感じません?

まあこれが本当に必須なのかというと微妙なところで
別に仕上げ磨きされてなくても、カミカツみたいにちゃんと面白い場合もあるし
世間では素人編集のyoutubeだってバズることもあるから、本当は要らんこだわりなのかもしれんが
それでもやっぱ同業者としては、この仕上げ磨きを軽視すること無くきっちり仕上げて欲しいと思ってしまうんだなー。


>>418
制作さんから上がりが来るのってだいたい夕方以降だし
この業界、打ち合わせも基本夕方以降にしか組まれないので
自然と夜型になっちゃうんだよねー。

このスレはマジで暇なときに答えてるだけだからぜんぜん負担にはなってないよw
忙しいときは仕事優先なので、常に即レスできてるわけじゃないし。
それでもよければお付き合いくださいな。

>>419
いや別に白い目では見ないよw
変化球だろうがローカロリーだろうが、最終的に面白くなってりゃそれで正解なんだから

ただし、職人的な立場からイラッとくることがあることはあって、
見てくれてるファンとか、仕事の完成度自体をナメてるなっていう部分を思うことがあるんだよね

前者は、「この程度どうせ視聴者は気にしねえだろう」とか、「こういうテンプレやってればどうせ客は喜ぶんだろ」みたいなナメかたで
作品を見ててそういうのが透けてくると興ざめしちゃうよね。
後者は今挙げたような「編集工程の軽視」みたいな、細部の工程へのリスペクトの足りない作り方をしてる場合で、
これもひょっとしたら同業者にしか違いはわからない程度なのかもしれないけど、
プロなんだったらどんなゆるいクソアニメでも、細部はきっちり磨き込んでほしいと思う。

そういう意味ではあなたの挙げてる4タイトル、俺にとってはそれぞれ微妙に評価が違ってて
・ワルブレとか冰剣は別にナメてないと思うので無問題
・ダイナミックコードは視聴者をナメてる
(どうせ客はキャラの顔面しか見ねえからアニメとしての出来はどうだっていいだろという製作側の声が聞こえてくるような内容)
・カミカツは編集をナメてる

みたいなイメージがちょっとある。

421:名も無き被検体774号+
23/06/27 08:11:19.84 AzPHZtsV0.net
ダイナミックコードは好きっちゃ好きだけど
笑わせてるタイプじゃなくて笑われてるタイプだと思う

カブトボーグに例えられることがあるけど
あっちはちゃんと意図したギャグで笑わせてるから
どっちかっていうとチャー研とかGUN道に近いと思う

そういえばGUN道の木下ゆうき監督って
アニメーターとしてはすごく優秀なんでしたっけ

422:407
23/06/27 10:38:08.13 pvHWodT50.net
>>416
詳細にありがとうございます!
時間軸方向で完成度を高める作業ということがよくわかりました
延期も入ってるしそういう人員配置だとしわ寄せがいきそうですよね……
口パクは見返してみたら全然合ってないところがけっこうあって、逆に初見で気にならなかったのが不思議なくらいでした

423:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/27 12:10:42.52 KyfFboxf0.net
>>421
木下ゆうき氏が「すごく優秀」かどうかは知らないが、まあ普通のアニメーターさんの印象だけどね

ただGUN道については木下さん含め関わった人達も被害者みたいなもんだから。

近年だと「いもいも」もそうなんだけど
俺に言わせりゃ視聴者をナメてるとかナメてないとかよりも遙かに手前の問題で、
「最初っからちゃんとアニメを作るつもりすら無かった」のが明らか
徹底的に安く作って、ゴミでもなんでも納品さえしてしまえば残った制作費丸儲けっていう詐欺

喩えるならグルーポンのスカスカおせちと同じだね
粗悪品詐欺


監督などの主要スタッフがどこまでそれを判って参加してたかまでは定かじゃ無いけど
何も聞かされず、いざ現場に入ってみたら
ほぼ海外外注丸投げでクオリティコントロールさせてもらえなかったというのが実情じゃなかろうか


>>422
まあ正直細かい部分に粗があったところで別にいいじゃんかって話なんだけどさ
そこは日本っぽい職人芸としてキッチリ仕上げてほしいよなぁと思うわけ
そういう細かい部分の磨き上げを積み重ねてきたからこそ、いまのアニメブームがあるんだと思うので

424:名も無き被検体774号+
23/06/27 13:55:33.75 b5SRdx+20.net
>>423
門外漢で申し訳ないけど
元ゲームクリエイターの端くれの身からしてみたら

>近年だと「いもいも」もそうなんだけど
>俺に言わせりゃ視聴者をナメてるとかナメてないとかよりも遙かに手前の問題で、
>「最初っからちゃんとアニメを作るつもりすら無かった」のが明らか
>徹底的に安く作って、ゴミでもなんでも納品さえしてしまえば残った制作費丸儲けっていう詐欺

これ
ゲーム業界ももう10年以上前には確実にあったし、なんならもしかしたら黎明期からもう既にそういう作品はあったのかもしれない
っていう
ある種の業界あるあるはやっぱりいつの時代でもあるんだな

って思ったので思わず書き込んでしまった

KOTYの選出作品もそうだけど、近年は特にデバッグもまともにできてなくても
アップデートで改善!なんていう悪徳商法があるくらいだから
より良い作品作りをしたいって人は絶対数で言っても減ってるとは思うな

425:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/27 23:22:29.08 KyfFboxf0.net
>>424
あー、確かにゲーム業界のほうがこういうの無法地帯なイメージは正直あるな
これ別に関係者の問題とかではなくて、
「どこまでやってあれば合格」みたいなクオリティラインが、アニメの場合はある程度共通認識が醸成されてる部分があるけど
ゲームの場合、その性質上、作品ごとにクオリティラインってかなり自由なので、一本線が引けるようなもんじゃないから
悪意ある or 極度に無能なプロデューサーにぶち当たってしまったとき、トコトン崩壊してしまうイメージだわ


もう一歩踏み込んだことを考えてみると
そもそも映像コンテンツって、デジタル化だのCGだのといったテクノロジー進歩はあれど
やってることの本質なんて、それこそチャップリンの頃から変わってないから
ある程度クオリティラインの共通認識が出来上がってきてるし
ちゃんと仕事すればそれなりのものが出来るノウハウも共有されてる

でもゲームって企画自体がマジで千差万別で
めまぐるしい技術進歩やトレンド変化の荒波でぐちゃぐちゃに揉まれてる業界なので
何をどこまでやってあれば合格なのか、業界の人もわかってない部分が大きいんじゃないだろうか

とはいえ保守的な、「かつて成功した旧作に倣った作り方」を繰り返してしまって結果縮小再生産が進んで衰退してるのが日本のゲーム業界だし
横からぱっと出のインディーズが作った、バグだらけのアーリーアクセスゲームが爆発的な指示を得てしまったりもする

なのでメディアとしての特性とか、エンタメとしての特色みたいなものを抜きにして
ただ単純に出資する側のプロデューサーの立場から考えてみたとき
アニメは投資に近くて、ゲームはハイリスクハイリターンな投機に近い…って感じがするよね。
そのせいで変なヤマ師みたいなのが映像産業以上にうろうろしてる業界って感じ。

426:名も無き被検体774号+
23/06/28 23:21:33.63 oqwaiPpb0.net
素朴な疑問なんですが、令和版のうる星やつらで、忌野清志郎&坂本龍一のい・け・な・い ルージュマジックが使われてました。

この場合、ライセンス料が発生すると思うのですけど、誰に対しどういう基準で料金がどれぐらい発生するもんなんでしょう??

勝手に使ってはいけないでしょうから許可を得る必要があるとおもうのですが、業界全体としてどこか共通の窓口があったりするんですか?(悪名高きJASRACかなw)

たとえば、OP・EDや劇中シーンで過去ヒットソングの曲調や歌詞がそのシーンには合致してて、どうしても使いたいが他番組で使われていりアーティストや事務所がNGを出すなど複雑な事情が絡んでたりもするのでしょうか。

427:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/29 00:29:58.01 JC6pJYS90.net
>>426
自分で言ってるじゃん、JASRACだよ。

逆に煽りみたいになっちゃうけど、JASRACを何の組織だと思ってるんだ?
まさにそういう時のために作られてる組織じゃんか…って思うんだが
一般の人の中には、ただお金をせびりに来る悪の組織だと勘違いしてる人も居るってことか…w


楽曲の著作権って、適当に個人が持ってるだけだと
過去の楽曲が交渉先不明・条件不明で再利用できなくなっていったり、
あるいは無断使用されたりしてても誰も止められなくなっちゃうでしょ
なのでJASRACが窓口になって条件を定めてくれてるので
音楽を使いたい人はJASRACと契約してお金を払えばOK、使われた分アーティスト側にはJASRACからお金を分配しますよっていうシステムなのよ。

で、テレビとかラジオ局については、BGMも含めると膨大な数の音楽を毎日使うので
1曲ごとに支払ってるとキリが無い
そこで放送局が局ごとにJASRACと包括契約ってのを結んでいて、
かなりの金額をあらかじめ支払う代わりに、全曲使い放題ですよっていう契約になってるのよ

ただしこれは放送に関する契約なので、配信やブルーレイ収録などのいわゆる二次利用に関してはまた別
この場合は製作委員会が直接JASRACに1曲ごとの使用料金を支払うことになる。
この都合で、追加料金の支払いを避けるために、テレビ放送版とDVD版で劇中曲が違う作品なんかもたまにあるでしょ。

JASRACが間に入ってくれてるので
>アーティストや事務所がNGを出すなど複雑な事情が絡んでたり
といった面倒な事情の考慮も不要で、JASRACに言われたお金を払えばすべてOKってなワケ。
この金額については事業者や使用目的などによってかなりピンキリみたいなので、具体的においくらなのかまでは俺も知らない。


ただしちょっと難しい話をするけど、著作権っていろいろ複雑で
JASRACが管理してるのは楽曲の使用権に関する話であって
著作権のなかでも、著作者人格権と呼ばれる部分や、原盤権と呼ばれる音源データそのものの保有権なんかはまた別扱いになって、
これに抵触するような使用方法であれば、アーティストやレコード会社との直接交渉が必要になる。断られる場合も当然出てくる。
たとえば「替え歌などのアレンジ」を行う場合は「同一性保持権」を侵害するので、原作者の許諾を得なければいけないし
原音源をそのまんまかける場合は別途原盤使用料を支払わないといけない。

そのため、既存楽曲を使用する場合は、「替え歌などの改変は行わない」形で、
新たにカバーしたバージョンを改めて作成して使用するケースが多いんじゃないかな。
新しくカバー版を作るのもタダではないんで、音源買ったほうが安い場合もあるとは思うんだけど
権利関係でいちばんゴチャゴチャ言われずに済むのがこの形って感じ。


さてそう考えると、JASRACってか、音楽業界って太っ腹な連中に思えません?
自分の著作物、金さえ払えば知らんところで使ってて良いよってのを大々的にやってるわけで。

JASRACの目的って音楽の演奏を萎縮させるのが目的じゃなくて
むしろこういう、わかりやすいルールで自由に使って良くすることで音楽を振興しようっていう組織なので
だからこそ今でも大多数の業界人から支持を受けて存続しているってわけ。

ただ、結果的に警察的な役割も兼ねることになってしまい、
ルール違反と知らずに、勝手に音楽を無料で使おうとしてる連中に警告を出すことも多いから、よく嫌われてたりするとか
使用料金の再分配が公平じゃ無い(大手優遇)とかっていう業界内での問題、
著作権管理団体が事実上ここしかないという独占状態になってる問題なんかもあっていろいろ問題のある組織でもあるんだけどね。
ただまあルールを受け入れてる限りは滅茶苦茶便利な団体だよ。


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