23/06/06 21:47:39.09 KCWvLat4d0606.net
監督という事で質問です。
2コマ打ち3コマ打ちというのを聞いたのですが
どういう意味なのでしょうか?
サルでもわかる感じでお願いします!
284:名も無き被検体774号+
23/06/06 22:43:02.65 ukDDXwxr0.net
原作をよりよくするための変更だったり、このシーンは外せないよなみたいな、暗黙の了解で作画に力が入ったりってのはあると思うんですけど、作品自体の部分ではなくて
「視聴者ファン人気に忖度したアニオリ調整」を委員会プロデューサー側から要望されることってありますか?
あと、担当作品の円盤が貰えるのってどのポジションまでですか?さすがに全スタッフはきついですよね
285:名も無き被検体774号+
23/06/06 22:52:42.92 mXXvrY2j0.net
>>283
横レス失礼。
1スレ目の979に類似の回答があるので参考になるかもしれません。
286:名も無き被検体774号+
23/06/07 02:05:25.97 AD3dbflhp.net
このスレを読んで制作会社のみでクオリティを判断するのはナンセンスということは理解したのですが、作画に関しては内容によらず会社ごとにクオリティが一定しているように感じます(作画がいい会社の作品は一様に作画が良い、微妙な会社はずっと微妙)
これは何故なんでしょうか?
287:1
23/06/07 02:32:42.64 HtMTJ4yC0.net
>>282
好きメガ、
PV1の時点ですごい挑戦してるなと思って>>155で触れたんだけど
今回のPV2はその異質さを判りやすくしたって感じのカット選びになってたね
めちゃめちゃ”攻めて”るのは間違いない。
ただ違和感があるというのは良いことかもしれない
違和感がない=想像通りってことでしょ
あの原作から、素人や凡才がみな想像するふわふわ青春ラブコメのテンプレみたいな
クソつまんねぇありふれた画面を作るという安牌で手堅い選択肢もあったと思う
俺がもし監督したらそう作っちゃうと思う。
それが客がに望んでいる注文であることは間違いないわけだし。
そんなことはおそらくわかりきった上で、Gohandsの連中はあえて賭けに出たわけよ。
そしておそらく勝算はある。きちんと時間を掛けて計算された画面になってるとPVを見て感じた。
言語化は難しいけど、
”近いところ”に好きな人が居て、それが”クリア”に見えるという”質感”そのものの表現のために、
3Dアセットのともすれば安っぽい背景の上に、主人公とヒロインがいて、これ以上無いほどに近くにクリアに居る…
その表現のためにこういう画面が必要なんだよなって判るよ。
こういう「○○さん系」のラブコメのなかでも、この画面である理由がいちばん説明の付く原作だと思う。
これはかなりの挑戦だと思う。
これがもし上手くいけば、現代ラブコメの画面作りにおける文法をぶっ壊して、
次世代のラブコメのスタンダードにすらなり得るポテンシャルはあると思う。
なので来期の注目作として>>148でも挙げさせてもらってる。
本編始まってみないとわからないけど、PVの時点でここまで演出コンセプトが定まってると感じる作品は珍しい。
俺はかなり期待してる。
288:1
23/06/07 02:37:12.41 HtMTJ4yC0.net
>>280
正直俺がアニメを見始めた20年前の時点で2chでアニメ語る連中がたくさん居たし、
その時点で「2chが無ければ知らなかった作品」もあれば、「人気になっている話題作にばかり人が集まる」傾向もあったから
時代の流れで何かトレンドが変化した…という前提が間違ってる気がしていて
ネット時代以降のオタクの消費活動傾向って言うほど変わってないのでは?と思ってる
人気作に人が集中するのはこれ当然のことで、あらゆるエンタメで同じ現象が起きると思うので。
ただアニメ全体としては、やはりネットで感想を共有するという活動自体がコンテンツの楽しみ方の一端を担ってるのは間違いないので
ネット社会との相性は良いんじゃないだろうか。
289:1
23/06/07 02:43:13.16 HtMTJ4yC0.net
>>283
285が言ってる通り
スレリンク(news4viptasu板:979番)
ここで詳しく答えてるけど、「サルでもわかる」かどうか微妙なところだな
大前提わかりやすく答えるけど
フレームレートって言葉があって
これは1秒間に何枚の絵が画面に映るか…という数値のことを表してる
これが多いほど絵の枚数が多くて、動きが滑らかに見える
アニメの場合、フレームレートの上限が24枚と決まっているんだが
その中で
2枚続けて同じ絵を表示して、1秒間に12枚の絵を使う「2コマ打ち」や、
3枚続けて同じ絵を使って、1秒間に8枚だけ絵を使う「3コマ打ち」というテクニックがある
逆に、上限の24枚めいっぱい絵を使えば「フルコマ打ち」って言ったりするね。
このように上限「24」の範囲内であれば、映像の内容に合わせて自由に使う絵の表示枚数を切り替えることが出来るので
アニメーターは日々この「コマ打ち」テクニックを駆使して、コストパフォーマンスとクオリティのバランスを取りながら映像を作ってるのよ
290:1
23/06/07 03:02:38.52 HtMTJ4yC0.net
>>284
>「視聴者ファン人気に忖度したアニオリ調整」を委員会プロデューサー側から要望されることってありますか
必ず原作から改変しろ!みたいに強く言われることはまあ無いけど、全く無いというと嘘になるかな
というのも委員会プロデューサー側としては、当然「商品として」の作品のプロデュースがお仕事なので
やっぱキャラ人気とかで「売れる」要素があるなら、そこを推して欲しいってのは当然言ってきますよ
とはいえ、それを飲むことで「作品として」台無しになってしまうのであれば当然脚本家や監督が拒否るし
そこを押してまでプロデューサーが好き放題するってことまではならないかな
これってどっちかというと役割分担として必要なことで
「作品として」理想を目指すのは監督や脚本家の仕事
そこに「商品として、ビジネスとして」はこうしてほしいという別軸からの意見を入れて、
全体のバランスを取っていくのがプロデューサーの仕事なので。
>円盤が貰えるの
作品にもよるんだよなー
ぶっちゃけサンプルの円盤て全体で20~30枚くらいとかだったりするんで
貰えるとして、監督とかのメインスタッフが最優先で、
あとは各話数の責任職(演出家、作画監督、制作進行)あたり、余裕があれば色指定さん、動画検査さんとかにも渡すかな…くらい
責任職じゃない、一般の原画マンとかにまでにはぜんぜん数が足りなくて配れない。
ケチな作品だちマジで監督とキャラデザしか貰ってないみたいなこともあるし。
まあどうせ見ることもないので棚に飾るだけなんだけどさ…。
>>286
制作Pが同じ場合(ライン、チームが同じ場合)は、同じ連中が作ってるので似るケースが多いかな。
当然、同じ人間が作れば同じ感じになるからね
なので会社単位ではなくP単位で見ましょうって話だね。
大手だと、トムスとかA-1とかって、けっこうラインごとに使ってる人間もクオリティラインもバラバラじゃない?
逆に同じ会社のラベルがついてても、Pが違えば(ラインが違えば)、作ってる連中が違うので当然似ない。
あくまで会社名じゃなくてPで判断すべしって感じ。
291:名も無き被検体774号+
23/06/07 03:16:22.63 OriE8Uh+0.net
>>287
横レス失礼。
好きメガPV3の20秒まで。キャラの動きがヌルヌルすぎて作風と合ってるのか疑問に感じました。主はどのように感じますか? (他のシーンだと、見た事あるような2Dの動きなのに、20秒の場面をヌルヌルにする意図が分からなかった)
292:名も無き被検体774号+
23/06/07 12:52:47.27 Ru1gsSFid.net
>>289
2枚続けて同じ絵を1秒に12枚使うってどういうこと?
293:1
23/06/07 12:56:45.02 HtMTJ4yC0.net
>>291
あーごめ287はPV2だけじゃなくてPV3まで見た上でのレスですね
その上でPV3の冒頭部分、確かに普通のアニメではまあ見ないようなカットだよね
動きそのものというより、ポイントはカメラの近さだと思う
普通のアニメではあり得ないほどのワイドレンズでキャラに寄ってるので、
アニメを普段見慣れてる人ほど新鮮に感じるんじゃないだろうか
なので”違和感を感じる”という状態で正しいと思う
本編から切り抜かれてるPVだけを見て演出意図を語ることは出来ないが
俺としては正直PV1、PV2の時点で大概攻めた内容だなと思ってたので
むしろあのカットの存在のおかげで、PV3の20秒目以降が「見たことあるような」印象に見えるのなら作り手の意図通りなんじゃない
もともと賛否わかれる作り方だとは思うので
僚作の「デキる猫は今日も憂鬱」共々、評価がどう転ぶか判らない部分はあるが
期待が高まりますね
294:名も無き被検体774号+
23/06/08 01:38:08.70 q5OfRZy70.net
>>293
同社制作のデキ猫PV2も見て来ました。主はこちらのPVはどう思われましたか?
私は、以下の4点が気になりました。
・好きメガのような寄りのカメラ
・POV視点での移動
・君の名は以降で見られるタイムラプス
・主人公及び猫のコミカルな動き
何れにせよ日常系ではあまり見ない雰囲気の意欲的なフィルムでワクワクしました(懸念点は、PV1,2で同じ画が使い回されているので見せ場コレだけなのかなと不安)
295:名も無き被検体774号+
23/06/08 22:43:52.87 DF9YRYei0.net
PVの話に関連して
色んなシーンが流れたあとに突如BGM消えて決めセリフ流れて直後爆音主題歌ドーンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwみたいな文法
これ正直見飽きて辟易してるんだけどどう思う?
PVあんま見ないから分からないけど印象としてはここ数年でアニメに輸入されて急増してる気もする
296:名も無き被検体774号+
23/06/08 23:52:09.80 fK+ld7j+0.net
>>290
やっぱり、あることにはあるんですねー
本編とは別の(基本現場関わらなそうな)グッズ展開はそこいらへん結構露骨ですよねw
売りに来てんなーっていうw
アニメの解釈で怒ってるファン「解釈違い」って騒いでる人とかもいたりするけど、原作と違う印象だった場合、
より多くの人に正しく意図を届けるための変更で(全員が意図通り受け取るとは限らないけど)
「アニメの印象が『作品としての解』」だと思って受け取っていい感じですかね…?
自分はそういうスタンスだったんですけど、
アニメは別物!っていう人もいるじゃないですか。
制作陣的にはどうですか?
それぞれの作品事情もあるから、全ての作品に当てはまるかと言えば、そうじゃないとは思うんですけど、どれくらいの割合で受け取ったらいいのかな…と。
297:1
23/06/09 15:32:33.31 TzNq6Aob0.net
>>294
俺も全く同意見で、狙いが明瞭で優れた画面作りだと思う
好きメガと同タイミングで放送ということで重要なクールになりそうだ
カメラがグリグリ動く見せ場カットが大事なんじゃなくて、あの雰囲気を最後まで貫けるかのほうが大事だと思う。
>>295
PVや予告編がテンプレ化してるっていう意見はまあわかるっちゃわかるけど
あれはあれで『様式美』的な、「お約束」的なものだからねー…
俺の印象だと別にここ数年に限った話ではないと思うよ。もう大分前から予告PVってこんな感じだと思う
逆にもっと面白い・おしゃれなPVの作り方思いついてるなら、今すぐPV系の会社入ってエディターやったほうがいいよ
みんなテンプレに勝てないからテンプレに阿ってるだけだと思うので…w
298:名も無き被検体774号+
23/06/09 17:14:00.84 95JYxsZH0.net
今季で売れそうだと思うアニメはどれ
299:名も無き被検体774号+
23/06/09 17:56:46.82 fFOuwsx90.net
>>297
テンプレが面白くない・おしゃれじゃないってよりは単にまたこれかよって萎えちゃうんだよな
あと映像とかお話がダイナミックに盛り上がる作品ならまだしも、落ち着いた作風だったり時間をゆっくり使って表現するアニメ作品だとなおさら短時間で過剰に盛り上げる演出は合ってない気がして、テンプレに呑まれてる印象を受けてしまう
300:名も無き被検体774号+
23/06/09 18:21:07.42 fFOuwsx90.net
>>299の続き
アニメって映画と違って何ヶ月も付き合っていくもんだし、作為的な盛り上げでキャッチしようとするよりもキャラクターの人となりとかお話の魅力により目が行くほうが良いんじゃないかと思うんだがそうでもないかな
CMで受動的に見る事が多い映画PVとは違って、アニメPVは能動的に見に行ってると思うし
301:名も無き被検体774号+
23/06/10 09:21:32.59 XmIKl3aj0.net
半年ほど前から陰ながら見させていただいてます。いつも本当にありがとうございます…!
恐縮ながら、監督にいくつか質問があります(超長文ですみません…)。
1. 最近クレジットされる総作画監督や作画監督の数がかなり多い作品をよく目にしますが(最近だとスパイ教室とか)、どんな状況でそうなってしまうんでしょうか?
作監が多くてかつパース諸々慢性的に破綻してるような作品もありますが(特に手塚プロ…)、スパイ教室の例だと作監がめっちゃ多い割にはしっかりリッチなフィルムになっていたり、同じ作監の多い作品間でも差があるように感じます。
このスレでの監督のレスやほかでの情報などから、素人目には
1. フリーランスアニメーターが争奪戦で、かつスケジュールがギリギリにつき原画フェーズで上手いアニメーターさんを多く呼べなかった
2. 一旦そこまで上手くないアニメーターさんにとりあえず原画を作らせて一度形にする
3. 作監であれば上手い人に入ってもらいやすい上にアテンドする人数も原画よりかは少なくできるので、動きは出来ているが絵が微妙な原画を作監フェーズで人海戦術で大量修正
4. 結果的に視聴者に見せられるフィルムが出来上がる
という感じかなと予想してます。
…その一方で以前「ガスバーナーでボーボー🔥」状態だと仰っていた水星の魔女では、クレジットを見る限り原画が尋常じゃないほどに多くて驚きました。
原画マンが多ければ多くなるほど(人によってどうしても癖が出る)絵柄の統一のために作監が大量に必要になると認識してます。
一方、水星の魔女の作監数は(超カロリー高そうなロボ作画もあることを鑑みると)かなり少なく抑えられていて、スケジュールが極めてカツカツらしいことを鑑みると不思議です。
水星の魔女はガンダムのネームバリューと潤沢な予算があるでしょうし、作監フェーズで大量修正ではなく、
作監修正せずともそのまま使える上がりを出せるような上手い業界各所のアニメーターさんを大量に札束とネームバリューで殴って拘束契約してるのかなと勝手に想像しているのですが、実際このあたりがどうなっているのか教えていただきたいです。
302:名も無き被検体774号+
23/06/10 09:28:27.14 XmIKl3aj0.net
2. テレビアニメの放送枠と、放送局と製作委員会の力関係についてです。
私はアニメを毎日テレビでリアタイ視聴していますが、世間一般には昨今はもっぱら配信視聴が主流です。
その一方で、リアルタイムで視聴され Twitter などの SNS で実況や感想戦が盛り上がることによる話題醸成効果や、
「テレビで放送した」という箔がついて海外配信が売れやすくなることから、依然テレビでのアニメ放送も継続して行われていると認識してます(アニメ産業レポートのサマリーに書いてあった)。
東洋経済の記事でもテレビ局がアニメの制作ビジネスに続々参加している旨が書かれていましたが、
これも自社が持つ「テレビチャンネル」という強力なチャネルで放送・宣伝できることによるビジネスへのシナジーを見込んでのものなのでしょうか。
放送枠について、”製”作会社によっても方針の違いを感じます。
例えばアニプレックスはキンヨル〜ドヨルあたりの MX + BS11 の枠を長期にわたってコンスタントにキープし続けているようですし、アニプレックス作品は MX と BS11 同時で放送されることが多い印象です。
一方アニメイズム枠など大手民放の枠は局側が製作委員会に入っててテレビ側を主導してるケースもあるようですが(まちカドまぞくなど)、一方で単に枠を買っているだけっぽい作品もあります。
あとは今季の江戸前エルフがそうですが、大手民放で放送される分放送エリアを広く取れるものの放送時間帯が遅くなってしまったりと、宣伝の面ではデメリットになりうるとも感じます。
また、昨今では地上波もそうですが、BS局の中でのアニメ枠争奪戦が激しくなっているように見えます。
数年前までは BS11 がアニメの BS 放送をほぼ独占してた印象ですが、数年前からは BS 日テレが BS11 が放送してた分の枠の 1/3 〜 1/2 くらいを持っていったり、最近だと BS 朝日が再放送から始めたアニメ枠で新作を続々放映するようになったりしています。
あとは今季だと僕ヤバのテレ朝系での初回放送の30分前に前の話数を BS 朝日でノンスポンサー再放送したりなどの連携も取れていて驚きました。
さらに不思議な現象も起きていて、例えば今季の「私の百合はお仕事です!」では BS フジが先行なものの同じ週に BS 日テレでも放送したり、ポプテピピック第2クールは MX と BS11 の同時放送だったにも関わらず BS 日テレでもノンスポンサーで放送されたりと、
BS という同じ全国放送の宣伝チャネルにも関わらず、日付をずらして同じ週に複数の放送局で放送するケースが増えてきています。
あと特に2期やるとかでもなくアニメ公式側からのタイアップを見込んでのものではなさそうな、番組購入っぽいノンスポンサー再放送を BS 日テレが積極的に行っていたり、
放送枠競争の激化で BS11 とそのほか放送局の放送時間帯がダブる現象が発生していたりと、かなりカオスな印象です。
303:名も無き被検体774号+
23/06/10 09:39:31.55 XmIKl3aj0.net
…コンテキストの説明がかなり長くなってしまいましたが、以下を質問させていただきます。
公開情報もいろいろ調べたのですが、なかなか表に情報が出てこなくて、放送局と製作委員会の力関係がはっきり掴めておらず…
・テレビアニメの放送枠 (時間帯/放送チャンネル/地上波をどこまで網羅するか) は、どのような方針や判断を経て選定されているのでしょうか?
・テレビ放映はマーケ上は宣伝費みたいなものだと思います。枠を買う場合放映料は大手民放より MX などの方が安いらしいですが、どの枠を買うかはその作品がどれだけ売れそうかの期待度や予算によって変わるんですか?
・放映料は(どこまで地上波展開するかにもよるでしょうけど)1クールアニメ全体でどれくらいかかるんですか?
・放送局が製作委員会に出資しているケースでは、その局での放映料が割引orチャラになったり、逆に出資しているからと高くなったりするんですか?
・放映料とは別に CM のスポンサー料も取られるんですか?
・今季だと江戸前エルフなど、初回放送なのに製作会社や原作の円盤 CM が少ないか皆無で CM 枠がスポット CM で埋まっているようなケースもありますが、この場合「放送枠だけ確保して CM は放送しないことで放送用予算をケチっている」ってことなんですか…?
・主に BS で行われている過去の著名アニメのノンスポンサー再放送では、通常とは逆に BS 局側が製作委員会側から放送権を買っているのだと推測しています。しかし単に番組購入で放送するだけでは赤字になりそうです。スポット CM もチューリッヒか老人向けサプリばかりで視聴層にあってるとは思えませんし、何の目的でやっていると思いますか?
・複数の BS 局での放送は製作委員会的には余計な出費が増えるだけのはずですが、これは先行放送する方の局だけにお金を払っていて、遅れ放送する方は逆に放送権を買ってもらっているとかなんでしょうか?それとも製作委員会に参加してるのでそのおまけだとか、あるいは製作委員会側の意図的な施策…?
・放送枠を確保する際、「作品の宣伝/周知」が最大の目的なことを鑑みると、別チャンネル同士でアニメが被る放送枠を確保するのはマイナス要因のはずです。こうした枠被りは意図的(他作品と被ること覚悟で良い時間帯を確保するとか)なんですか?それともお互い放送枠被ってることを知らずに事故ってるとか…
・放送局が製作委員会に参加するケースがよくみられますが、深夜アニメである以上視聴率目的ではないはずで、放送局側がどのような役回りで、何を期待してアニメに投資しているのか気になります (特に MX・BS11 は単に枠を売ってるだけに見えるだけに…) 。
・テレビ放映の狙いの多くは「アニメをリアルタイムで Twitter で話題に(あわよくばトレンド入り)させて、普段積極的にアニメを見ない層に自作品の存在を認知させるため」だという認識です。私は毎日 Twitter でアニメをリアタイ実況していますが、アニメのハッシュタグを付けたオタクの実況ツイートが、製作委員会・制作陣にどのような存在として映っているのか気になります。やはりガッツリエゴサされたり反応に一喜一憂してたりするものなんですか?
・放送されるアニメをリアタイ実況し、その話数のキャプチャや場面切り抜き動画/GIFをつけてツイートしている実況民についてです(私もその一人ですが…)。厳密には著作権侵害なものの(出典が示されてたとしても引用というには厳しいような…)実態はほぼ完全に黙認されている印象ですし、実際に実況民のキャプチャ付きツイートそのものやそこからネットに大量供給されたアニメの場面写が話題作りの一端を担っているとも思うのですが、こうしたキャプチャ付き実況ツイートやその供給元である実況民の存在について、製作委員会側・制作陣が内心どう感じているのか気になります。
おそらくこういう話は製作委員会の範囲で監督が知ってる情報はそこまで多くないとは思いますが、知っている範囲で教えていただければと…
304:1
23/06/10 14:46:47.45 Hv4snrh20.net
>>296
>より多くの人に正しく意図を届けるための変更で
>「アニメの印象が『作品としての解』」だと思って受け取っていい感じですかね…?
いやー、これははっきり違うと言わせてもらおうかな
『アニメと原作は作品として別物』がやっぱり大前提にあると思ってもらったほうがいい。
いくつか理由はあるんだけど、たとえば…
・アニメのほうが意思決定に関わるスタッフの数が遙かに多い
→作者一人(と、あとはせいぜい担当編集者)の意思が強く反映される小説や漫画といった原作と、
プロデューサー陣、監督、脚本チームと何人もの合議制で話を決めていくアニメとでは
作品の奥深いところの解釈が変わってくることが多々ある
・アニメと原作とではメディアとしての特性の違いがある
→アニメの尺や、映像というメディアの特性から、原作とは表現できることが違う場合もある
原作では出来なかったことが表現できるようになることもあるし、また逆に尺の関係で描ききれずオミットする要素もある
・アニメと原作とではビジネスの特性に違いがある
→比較的単純にコンテンツの質で勝負できる原作と違って(これもちょっと乱暴な言い方だが)、
アニメの場合は関連商品やタイアップ音楽、イベント企画や海外番販など複合的な商売になるので
関係各所にも満足いただくための調整が必要になる
あとは重要なポイントだが
原作者とアニメの監督は、どこまでいっても別人なので
別の人が作る以上、どれだけ意思をすり合わせたところで、目指す先は自ずと変わってくるのよ
更にいうと、仮にスラムダンクみたいに原作者が監督したとしても
原作を書いた瞬間の原作者と、アニメを作ってるときの原作者は、やっぱり別人なんだよね
時間が経てば考え方も多少なり変わってくるし
原作が先にある場合のアニメ化って、『後出しじゃんけん』になる、つまり原作の行く末を見届けた上で
「やっぱりこうしておけばもっと良かったな」とか、「原作だとこうしたけどやっぱり変えたいな」とかが、何かしらかならず発生する
つまり作品を取り巻いているあらゆる条件が、原作と異なってる中でアニメってのは作られている
その中で、アニメとしてベストを尽くして作るわけなので、
自ずと目標地点も原作と違うところになってくる場合が多々ある。
さすがに作品に通底するメインテーマみたいな部分は、お互い大事にしましょうということで一致させていく場合が多いけど
細かなキャラ解釈とかは全然別物になることのほうが多いと思う。
そこは「アニメとしてベストな見せ方がこう」というものをアニメで作ってるだけなので
原作では違った楽しみ方が出来るし、あくまで別物ですよという前提で考えて貰うほうが良いと思うな。
305:1
23/06/10 15:04:56.83 Hv4snrh20.net
>>298
今季? 来期じゃなくて?
今季だと推しの子と水星あたりじゃない? あとは地獄楽が意外と売れてそう。
いやでもアニメ監督としての意見というよりはネットで話題になってるなぁってだけの感想です。
>>299-300
そもそもキャラとか話の魅力を最大限伝えるための最小限度の秒数が『1話をまるまる見せる』なのよ
(だから最近は1話をyoutubeとかで無料配信したりしてるよね)
本編を短く切り刻んでるPVはどうしても最初っから作品としての魅力を毀損するので
それを補うために、テンプレ構成に乗せて
「他の面白い作品と似てるんですよ」という記号的表現に則ることで
他作品の魅力を間接的に引用してきてるんだわな
それが「っぽい」感じのPVの本質なんですよ
わかりやすく言うと、視聴者はかつて見たことある面白い作品のPVと「似てる」と感じるから、
じゃあこれも面白いんだなって勘違いする、という効果を狙ってる
なのでPVっていろんな作品で似てて当然で、あえてそう作ってるってわけ。
1分とか3分とかで魅力を伝えるにはそういう姑息な手法を使うのが一番効果的なんだと思う。
結果的に似たようなものばっかりになって辟易するっていう意見、これ大いにわかるんだけど、
作品ごとに知恵を絞って工夫したPVを作っても、よほど頑張って作らないと
『テンプレ構成を使うPV』は要するに魅力を作品の外側から引用するズルをしてるわけなので
それと比べてどうしても火力に欠ける、視聴者の反応の良くないPVになってしまう。
まああとこれは業界の問題だけど
PV作ってる人達ってそれ専門の外注業者なので
どうしても作品理解が浅い状態で作るってのはあるかもね。そこは改善の余地ありだとは思うが
限りある宣伝費の中で外注さんを使ってる以上、作品内容を深く理解して拘って作ってくれと言ってもこれが限界なんだよなー。
PVの編集業者ごとに腕の良し悪しはあるんだけど、
視聴者からしたら、本編が悪いのか、PVの編集業者が悪いのかの区別は付かないので
結果的にPV屋さんへのフィードバックってあんまり無い業界なんだよね。
テンプレ構成にハメることしか出来ない腕の悪い人でも仕事が続いちゃうってのはある。
俺も監督作でカスみたいなPV作られて悲しんだ経験あるよ…。なんでこんなシーン選ぶねんってなったことある。
306:名も無き被検体774号+
23/06/10 17:26:03.44 m5VMm3YV0.net
たまに、この素晴らしい作品に何でこんなセンスの無いPVが、、と思うことはあったけど、監督のチェック範囲外で勝手に出来上がってくる代物だったのですね
307:1
23/06/10 17:52:05.50 Hv4snrh20.net
>>301
>作監の多さ
これね、本当にいろんな要素があって一概には言えないんだよね
実を言うと、一昔前(10年以上前)から作画とかに興味あって見てる人ほど先入観があって誤解があると思う
実は10年くらい前あたりから、アニメの作り方(制作の回し方)に変化が生まれてきていて…
・従来型の少人数作監で制作する方針
or
・近年主流になりつつある、最初から多人数でぶん回す方針
どちらをチョイスするか、現場ごとに違って来てるというのが現状なのよ
これはクオリティ面、スケジュール面、制作マネジメント面、そして業界トレンドの面いろいろな事情が組み合わさって、
最終的には半ば無意識的に選択されているので、「○○という理由があって作監が多いんだよ」みたいな、総論的な言い方はし難いというのが前提になる。
つまり何が言いたいかというと
人数が多いからといって、スケジュールが無くてばら撒いている…とは限らないということだね。
たとえば、まとめて200カットやってくれるけどすげー雑な人に頼むより
50カットしかやってくれないけど腕の良い人4人に頼む…という選択肢を敢えて取る場合も増えてきたという感じ。
ただ、管理先の人数が増えると、制作進行の負荷も大幅に高まるので、
近年の作品は制作進行が2人以上連名でクレジットされたり、
デスクと進行以外に進行チーフや進行補といったヘルプがクレジットされてたりもするでしょ。
クリエイターをすぐ増やすってのは難しいので、管理コストをかけることで間接的にクリエイターの品質を向上させるという戦略だと思って貰えれば。
逆に言うと、一人のクリエイターに全幅の信頼を寄せて、その人に寄りかかった作り方をする…というのが難しくなってきてるのは事実だね。
現代では総作監も4~5人居たりするでしょ。
一昔前までは、1話はAさん、2話はBさん、3話はCさん…という風に振り分けてたのが、
いま全ての話数にAさん、Bさん、Cさんをまとめて投入して、毎週わんこそば状態で次の話数へと進んでいく方針をとってる現場が増えちゃった。
それは制作側がアニメーターを信用できなくなってしまってるということなんだが、
制作側がスケジュールに責任を取ろうと思うとそういう方法を採らざるをえない事情もあって…。難しいね。
水星の魔女に関してはご案内の通り、純粋にスケジュールが短いのは事実。
まあ話数によってはすごく少人数でいけちゃってる話数はあるけど、全体を見れば作監が少ないとはあんまり思わないけど…
まあそれはさておき、お察しの通り上手い人を大量に拘束して進めてるのは確かだね。
スケジュールが短いってことは、修正する時間が取れない、つまり一発で決めなきゃいけないってことなので、
あの現場、実はすごい投入する人を選んでるよ。
原画マンも演出も、たぶん埋めるだけならもっと楽にやれると思うんだけど、
ちゃんと使える人だけを選択して投入してる。すげー贅沢な作り方してると思う。
水星って、サンライズ…というか、BNF、BNPグループ全体にとって目玉タイトルであり、
かつ一番スケジュールが崩壊してるのが明らかな状況なので、
全社・全スタジオに対して水星を終わらせるために協力するよう大号令がかかってる状態なのよ。
なので、本来他作品のために拘束したスタッフを、隙あらば人身御供として水星班に差し出す…というと言い過ぎかもだが、
まあそれに近い「ご協力」が求められてるって聞いてるね。
テロップ厨の人が見たら「この原画さんは○スタから…この演出さんは○スタから供出された人だな」ってテロップ見て楽しめると思うw
ある意味そうやって、各スタジオからお墨付きのあるちゃんとした人だけを使ってるので、
短期間でもそれを感じさせないフィルムに出来てるんだと思うわ。
308:名も無き被検体774号+
23/06/10 19:28:54.99 PxKJ3eOl0.net
水星の魔女ただ見てるだけだと普通にクオリティ維持しててスケジュール厳しいなんて噂程度にしか信じられないだけにこうやって現場に近い人の話見ると凄い無茶な進行でやってるんだと驚くなぁ
309:名も無き被検体774号+
23/06/10 22:08:59.99 shUHP1Yx0.net
夏アニメで有名アニメーターが集まっていそうなアニメはありますか?
天国大魔境みたいな
310:名も無き被検体774号+
23/06/10 22:46:14.46 kxOdUOqi0.net
>>309
横レス失礼。
このスレの130で類似質問に返答しているので参考になれば
311:名も無き被検体774号+
23/06/10 23:09:39.33 KJBhyfcDa.net
最近は明らかにここのスレ民だろうツイートもTLによく流れてくるよ
ヤマやDIYとかアニメーター見本市ツイには諸悪の元凶と例の新井さんが大喜びで食いついてた
312:名も無き被検体774号+
23/06/11 01:44:12.15 lXYITajb0.net
>>305
あーPV外注なんだ、それは確かにテンプレ祭りになりそうだね
作品のこと良く分かってる制作陣が作るのが最善な気がするけどやっぱ売るための技術は全然別物なのかな
良ければその辺の業界構造とか完成までの流れも教えてほしい
313:名も無き被検体774号+
23/06/11 08:18:59.06 k6Hi1UQa0.net
>>308
素人目で見てもデスクや進行が何人も居て、そのデスクや進行の所属先が
全部違うスタジオみたいな事になってるからな、1期中盤くらいから
本当サンライズとBNP全スタジオの総力戦ってのは分かるよ
314:名も無き被検体774号+
23/06/11 16:43:39.41 bIixIFyq0.net
>>304
>『アニメと原作は作品として別物』がやっぱり大前提にあると思ってもらったほうがいい。
これは良いね!めっちゃ勉強になる!
当たり前だけど、アニメは原作の範囲は超えないから、原作は観ない派だけどね
あれれ、時として原作を超えるアニメもあるのかな???
315:名も無き被検体774号+
23/06/11 17:47:06.68 IiHGVszhM.net
「超える」の定義が謎すぎる。
原作(小説?漫画?ゲーム?)とアニメとで表現できることは違うし、
それぞれに長所があるってことは散々このスレで語られてたでしょ
316:名も無き被検体774号+
23/06/11 19:09:30.14 ThnMBWZY0.net
>>314
(>>304の質問したものだけど、表現として原作より良かったかも、好きかもって思うアニメがたまにあるから、そこんとこどうなんだろうと思って質問してみた)
>なるほど、あくまで「漫画の解釈の正解」と言うより、
「漫画での題材を『アニメでのベスト』で『その時点の考え』が反映されたもの」だ
から、原作漫画として書いたものとは「別物」ってことか。言われるまでその意識が薄かったです。
「漫画で書かれた解釈」を分かりやすく伝えている
ではなくて
「アニメという形でその時ベストな解釈/表現」で作り直されている
っていう方が正しいんですかね。
当然アニメの方が後だから、(失敗したかもって所を)より多くの人に響きやすい表現を選ぶこともできるから「アニメの方がいい」って場合があって
逆に
アニメの場合はどうしてもクールの尺の問題があるから「シーンの構成、カット」だったり
(漫画だと読者各自イメージするような)テンポ感、トーンだったりが気に食わなくて『漫画の方が~』ってなることがある。
アニメ化で
「○○が良くなったー悪くなった~」とかではなくて『2つ作品があってどっちが好きか?』って話なんだな……
ありがとうございます
(文章おかしくなってしまったかもしれないけど、めちゃくちゃ納得しました)
317:1
23/06/11 19:50:59.93 emxWeWTM0.net
>>302-303
申し訳ないが、自分はあくまでクリエイター側であってプロデューサーではないので、
具体的にお金がどう動いてるかまでは答えられないな。すまん。
ただ俺の知る限りという話で言うと
テレビ局が主体となってアニメを作るパターンってたしかにけっこうあって、
アニメを企画している部署ってのは、テレビ局内においても、「コンテンツ事業部」とか、「アニメ・映画事業部」みたいな名前のついてる部署がやるのよ
(子会社化して完全に本体と切り離されてる場合もある)
ここは番組編成のための部署というわけじゃなくて、
あくまで作ったコンテンツ全体で利益を上げようという部署で、テレビ本放送の編成の意思とかとはある程度独立して動いていて、
外部のビデオメーカーや配給会社みたいなところと同じで、あくまでアニメコンテンツ全体で商売しようという部署
なのでテレビ局が委員会幹事をやってるパターンの場合でも、
通常の外部の委員会と同じで、放送自体でテレビ局が利益を得ようとしてるわけではなく、
関連商品や放映権が売れてナンボなんだよね。
放映権買ってくれるなら、別に他局に卸したってぜんぜん構わないわけよ。
BSや配信なんかが、ライバルグループの放送局から放映されるケースけっこうあるのはそういう事情だと思う。
これより詳しい話となると、それこそ数土さんとかに聞いてもらわないと、ちょっと俺では答えづらいなー。
SNSでの実況については意外とみんなエゴサしてるよ。
キャプチャや、数秒単位の切り抜きくらいは、単純なキャプを実況として貼るだけなら弊害が無いので引用の範囲として黙認されてる感じだね。
別にこっちとしては全く実害ないから、静止画でのキャプチャや、1カット単位のgifについてはやめてほしいと思ってる関係者はほぼ居ないと思う。
ただ1分を超えるような、シーン単位での切り抜きとかってなってくると、それはちょっとやめてくれって感じになるんじゃないだろうか。
318:名も無き被検体774号+
23/06/12 00:01:42.24 I4u+5G070.net
止まっている人間の瞳を微動させることがありますが、あれって生きている感じを表現する為なんですか?
319:1
23/06/12 13:31:20.00 +QRk6OUo0.net
>>306,312
アニPの取り回し次第だけど、
監督のほうでチェック入れたりすることが出来る場合も一応あるけどね。
ただ宣伝素材は監督の所掌範囲じゃないって扱いで、全くチェックなく謎のPVやらプロモ素材やらが世に出ることもままある。
PVをどういう内容にするかとかは委員会の意思と宣伝Pの裁量、あとはPV業者の腕によるところが大きいので
監督のほうからはたとえば「これだけはネタバレになるから止めてくれ」みたいなピンポイントでの修正を依頼することくらいはできても
全般的に作りこみを監修するっていうのは現実的には厳しいんじゃないかな
そこまでやらせてくれって言ったこともないからわからんけど
PVですって上がってきた時点でもう作りこまれちゃってるものだから、よほどの大問題でなければ文句言えない感じ。
あと、PV作ってるタイミングって本編作業が佳境に差し掛かってるタイミングなので、
本隊のほうが宣伝のことまで面倒みてられないってのも正直ある
だからこそ宣伝Pが必要な素材を全部リストアップして、
「これとこれの素材だけ用意してくれればあとはこっちで全部やりますよ」みたいに段取りを整えてくれるのよ
こっちは映像のプロではあるが宣伝戦略に関しては素人なので、そういうプロに頼らざるを得ないんだよね。
>>309
天国大魔境クラスの作品は俺は聞いてないなぁ
320:1
23/06/12 13:51:29.97 +QRk6OUo0.net
>>308,313
もう少し時間があればもっと良く出来たんじゃないかとふと思っちゃうけどね
作画的には十分だけど、演出やストーリーを練り込む時間が果たして足りてるのかどうかわからない
あと半年監督に時間を与えてたらもっと傑作になってたのではとも思う。まあないものねだりしてもしょうがないんだけど。
>>316
そうそう。言いたかったことはそんな感じ。
そもそもアニメにしろ漫画にしろ工業製品じゃないので、狙った定格通りの面白さが出せるというものではなくて
仮に、同じ人が同じ作品を作ろうとしたとしても、
作るたびに微妙に違うものが出来上がっちゃうものなんよ
出来ることは、その時々で作り手が発揮できる100パーセントの力で作品に向き合うことだけなんだよね
そういう意味でも原作とアニメはやっぱり別物だと思って楽しんでほしいな
>>318
瞳ブレってやつね
シチュエーション次第で演出意図もいろいろ考えられるんだけど、
よくあるパターンとしては、「心の中の動きを表現する」ための演出だね。
つまり、そのキャラが心の中で何か考えてたり、何かを感じ取ったりしていて、胸の中がグルグルしている状態を
微妙な視線の揺れに託して表現しているってわけ。
表情や台詞には出さないけど、心の中で何かが動いている…それが視線に現れてる。
ポジティブ・ネガティブな感情どちらでも使える表現だね。
なので、今後アニメを見て瞳が微動してたら、いまこのキャラ心の中で何かが動いてるんだな…
もしくは何か強い情動を感じてるんだな…って解釈して見てみると良いよ
ちなみに単純に『生きてる感じ』の表現としては、
そもそも目にハイライト(白く光ってる部分)が入ってること自体が『生きている』という表現になってるんだよね。
なので死んだキャラや心が崩壊してしまったキャラなんかだと目のハイライトを消したりする。
(これがいわゆるレイプ目とか死んだ魚のような目って言われるやつ)
上記はあくまで『よく使われるシチュエーションでは』って話なので、演出意図次第で違うパターンの場合もあるかもだけど。
321:1
23/06/12 13:56:22.11 +QRk6OUo0.net
>>318
余談だけど
瞳微動だけだと、ポジティブ・ネガティブ両方で使えるんだけど
類似する表現で、瞳だけではなく眉毛まで微動させている場合は
基本的にネガティブな情動の表現になる。
連続で微動させる場合と比べて、
間欠的に「ピクピク、…ピクピク」みたいに動かすと、「怒り」のニュアンスが上がる。
また瞳微動の場合も、
「瞳Hiブレ」と呼ばれる、瞳そのものは止めのまま、
目に映りこんでいるハイライトだけが微動する表現もあって、
この場合は情動とかってよりは、より動きが小さい「思案」「情感」の表現になるかな。
瞳ブレひとつとってもいろいろバリエーションがあって面白いよ。
322:名も無き被検体774号+
23/06/12 21:28:21.66 MrNVdjj80.net
中山ドラゴンをどう思う?
323:名も無き被検体774号+
23/06/12 21:59:28.21 DeswegISp.net
演出は分かりやすいものから芸コマなものまで多様だと思いますが、どれくらい視聴者に伝わるように意識してやってるんでしょうか?
ボーッと流し見してる人でも演出が凝っていれば刷り込み的に良い作品だと印象付けられるものなんでしょうか?
324:名も無き被検体774号+
23/06/12 22:21:06.20 I4u+5G070.net
>>322
横レス失礼。
中山氏の話題は2スレ目bナ結構でたので試Q考になるかもbオれません
325:末シも無き被検体774号+
23/06/12 23:29:51.04 Q0eiBjQO0.net
瞳と言えば竹内哲也さんが開発(?)したハイライトが回転する奴がめちゃすこだわ
326:名も無き被検体774号+
23/06/12 23:37:22.79 0EJQa4300.net
AIでアニメ作る時代がもうすぐ来たら監督業は捗りそうだな
327:1
23/06/13 03:31:46.95 oeYae6mI0.net
>>322
力のあるクリエイターだと思うよ。
直接ご一緒したことはないけど業界内でニアミスはしてて、実力ある人だな~とは思ってる。
>>323
あくまで俺個人の考え方だけど…
演出というか、アニメ作りって、
足し算で「演出技巧を10個繰り出せば10ポイント」って感じのものじゃなくて
むしろ技術的に失敗している部分があるとそこが減点されていく…みたいな要素のほうが多いんだよね
なので客に伝わるとか伝わらないとか関係無く、
なんなら、「客のほとんどが気にしないであろうポイント」まで拘って作ることこそが
細部まで血肉の通った演出に仕上げる唯一の方法なのよ
そういう意味で、視聴者への伝わりやすさってのはあんまり気にしてない。
一人でも気付く人がいるならやる意味のある演出だと思ってるし、
逆に一人にでも気付かれちゃうなら、それはもう手を抜いてはいけないことって判断になる。
>>325
わかる~
ただ繰り出しどころが難しいんよ
記号化が強い表現なので、絵柄とか作風にもよって、たとえばリアル系作品とかだと「やり過ぎ」になっちゃうから。
328:1
23/06/13 03:51:29.34 oeYae6mI0.net
>>326
いま話題になってるstable diffusionとかchatGPTみたいなタイプの
膨大なデータセットを薄めて再利用するタイプのAIは、
正直あんまりクリエイティブ業界のあり方までは変えないかなというのが俺のここまでの印象だけどね…
やっぱりあくまで道具の一種に過ぎないので。
たとえば初音ミクが出ても歌手が居なくなったりしてないでしょ。そういうイメージかな。
小説や絵画、アニメみたいな、
人間が作れてるものと同じことをAIにやらせてるうちは、AIは単なる道具に過ぎないんだけど…
「空間生成」みたいな、もともと人間にはかなり(物量的にも技術的にも)難しいことをやらせるってなると話は変わってくる。
いまそっち方面の研究も着々と進んでて
プロンプトから空間を生成するとか、静止画像から立体をモデリングするとか、そういう技術が実用化寸前まで来てるでしょ
まだ未来の話ではあるけど
昨今話題のApple vision proみたいなVR・MR機器のためのコンテンツとかで
既存の映像とかのフォーマットとは全く違う新しいエンタメが生み出されたとき
それはもうAIの力なしでは作れないものになってる気がするね。
329:名も無き被検体774号+
23/06/13 03:58:06.66 0ZYvY8/y0.net
瞳ブレの返答有難う御座います。
春番の『私の百合はお仕事です!』で見る機会が多かったので質問しました。また、返答と照らし合わせると「動揺」等の気持ちの揺れで利用されているように感じました。
監督や演出など役割によって違うと思いますが、アニメの仕事でどんな時に達成感や感動を感じますか?
330:1
23/06/13 07:13:43.02 oeYae6mI0.net
>>329
ピンポイントで「この瞬間」に達成感!って感じにはあんまならない
完パケした瞬間とか、放送されてるタイミングとかは確かにひとつ区切りになるので、達成感や感動が無いかというと嘘になるけど
そこまでの長い作業期間でいろいろ手を尽くした結果なので、納得や安堵のほうが大きいからなー。
達成感というよりはむしろ「やってよかった」と思う瞬間になっちゃうけど
同じプロデューサーや制作さんから、また仕事の依頼が来たときは、
自分の仕事の答え合わせが出来た気持ちになるのでやっぱり嬉しいね。
出来たモノだけではなく、仕事の進め方みたいなプロセスも含めて自分を見てくれてた人からの評価だからね。
331:1
23/06/13 07:17:33.84 oeYae6mI0.net
>>329
ちなみにお客さんの反応とかでは感動しないのかというと、それはもちろんありがたく読んでるし嬉しいんだけど
アニメって一人で作ってるわけじゃ無くて、
原作や、アニメーター等々、参加スタッフの力があって、共同で作ってるものなので
視聴者から高評価をいただけたときは、まず関係者への感謝の気持ちのほうが大きいんだよね。
みんなの力あってこそ作れたものなので、そこで俺が喜んだり達成感感じるのもおこがましい気がしてしまってさw
それと比べて、プロデューサーや制作さんから次の仕事の依頼が来るってのは、
あくまで俺個人の仕事に対する評価なのは間違いないので
だからこそ一番素直に嬉しく思えるんだよね。
332:名も無き被検体774号+
23/06/13 15:34:16.02 j3ByKVCl0.net
原作が漫画か小説かでやりやすさの違いってありますか?
333:1
23/06/13 18:29:40.49 oeYae6mI0.net
>>332
このスレの116や150で言った通り
ビジュアル面で参考に出来る資料が純粋に多いので、まあ漫画のほうが楽に作れるっちゃ作れるよね
ただ逆に言うと漫画に「引っ張られる」のが悪い影響になることもあるので、一概に良し悪しは言いにくいけど。
まあどっちでもいいかな
334:名も無き被検体774号+
23/06/13 22:37:49.80 912b8lpHM.net
三浦貴博氏ってもしかして、ufotableから移籍されたのですか?
最近Cloverの作品ばかり参加されている印象です。
335:名も無き被検体774号+
23/06/14 01:37:14.73 JhHs+fdS0.net
すごく謙虚なのが伝わってきました。確かに多人数が関わる仕事だと、個人より皆の力というのは納得ですね。
KVやPVの時点で表情や作画が怪しいと「事前の一枚絵や、数分の映像でさえこれという事は···」と見る前から残念に感じてしまいます。こういう場合って、やはり本編もお察しのケースが多いのでしょうか?
336:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/14 10:55:19.85 TD96lPe/0.net
>>334
知らん
>>335
お察しって…
それはもうあなたの見てる通り好きに「察っ」すればいいんじゃないの
ただまあこっちの立場として一言言うと
PVについてはちょい上でも書いたとおり、外注業者が作ってるものなので、
なんでこんな感じになっちゃったんだ? もっと作画良いとこや見せ場があっただろってなるような
不本意なPV出されちゃった経験が俺にもあるからな。
逆に宣伝側も、本編の素材を全部貰ってるわけじゃなかったりもするし
現場の温度感を知ってるわけじゃないから、お互い様の部分もあるだろうし。
KVについては、KVの時点で作画が怪しいってのはまずあり得んと思うから何をいいたいのかよくわからん。
キャラデザインが好みじゃ無いってだけなら、それは普通「作画怪しい」とは言わないのよ
ただこれも見た人の感想として「デザインが好みじゃ無い」とか、「制作側のセンスとズレがある」ことは判断できるかもしれんから
それで見る見ない判断するのはお好きにどうぞって感じじゃないか
337:名も無き被検体774号+
23/06/14 19:31:02.94 bZt8HizZ0.net
アニメ制作業界の伝統や風習でこれおかしいでしょって思っている事はありますか?
338:名も無き被検体774号+
23/06/14 19:40:13.56 Z48FPf420.net
水星とかが露骨にSNSバズを狙ってるワードとか使ってる気がするんですが、実際そういうのを意識して作る傾向とか出てきてますか?
339:名も無き被検体774号+
23/06/15 00:01:32.40 RJXjwgXZ0.net
声優の給料について
新人とベテランじゃ違うらしいけどいくらくらい違うのか?
サザエさんやコナンなどに出てるレジェンド声優も高いギャラだったりするのか?
高いギャラの声優は素晴らしい演技するのか?
340:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/15 16:33:51.80 OYnfwDv30.net
>>337
会社単位でヤベー所の噂を聞くことはチラホラあるんだけど
業界全体としては比較的クリーンで公平な環境なんじゃないかと思うよ
ただ普通のお仕事と雰囲気が違うんじゃないかと思ってる部分で、これはこの業界の良さでもあると思ってるんだが
「会社員」みたいな意識で、会社に守って貰えると思って業界に来ると痛い目を見るかも
アニメーターや監督だけじゃなく、制作進行ですらそうなんだけど
個人プレイヤーがお互いのスキルとコネで勝負する上で、その瞬間だけ寄り集まってるのが制作会社って感じで
隙あらばお互いを踏み台にして高みを目指そうとしてる連中しか居ないのよ
なので必要なのは情報収集と自己防衛
情弱だとカモにされて搾取されたりするケースもあるが、この業界においては自己責任だからね。
あとは才能無いやつ、描けないやつには人権無い業界なので
SNSとかで定期的に「若手アニメーター支援」みたいな話が持ち上がるけど、
ああいうのは「描けるやつ」「才能あるやつ」を支援しましょうっていうのが暗に前提になってるんよ
描けないやつは業界人から「え?なんでまだいるの」みたいな扱いを受ける。
それに耐えて「描ける側」に回るまで頑張れる根性のあるやつか、最初から描ける一部の天才のための業界だね。
昔からそういう実力に対してドライな業界で、
今居るベテランもみんなそういう扱いのなかサバイバルしてきた人達ばかりだからね。
ある種SNSで横の繋がり作って情報収集とかってのは、周囲を圧倒するほどの才能が無くてもサバイバルするための基本技の一つ
ただ業界人の和に入れて貰うためにもそもそも最低限の才能が必要というジレンマもあるw
俺はこれをしょうがないというか、当たり前のことだと思ってて
仮に人権無くても頑張れるくらい頭のネジ飛んでるやつじゃないと来ちゃだめな業界だと思っているので
別におかしな風習だとは思ってはいないんだけど
ただ世間一般の労働の価値観とは違う部分だなーとは思うよ。
こういう業界の怖さって中の人はみんな多かれ少なかれ感じてると思うんだけど
みんな実名SNSとかでは表に出さないんだよね。
でもこれ本当にそうなんだけど、実力有るアニメーターや演出家ほど
同じスタジオ内でも「人間認定」してるクリエイターと「それ以外の雑魚」認定してるクリエイターを明確に区別してて
人間認定してる相手にしか挨拶返さないとかザラにあるよ
でも当たり前だよね、悔しかったら人間認定されるくらい上手くならないといけない。
これをおかしいと思うならこんな業界来ちゃいけない。
341:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/15 16:46:13.28 OYnfwDv30.net
>>337
まああと強いて「おかしい」と言うなら
制作進行という仕事自体が「おかしい」とは思う
入って1年目の素人にいきなり1000万円単位の権限渡して
何十工程もの進捗管理と、それを発注する数十の下請け先を探してきて選定するところからぜんぶ任せるって
かなり乱暴だし危険なことやらせてるよなと思うわ
当然、新人だと上手にやれないことも多々あるわけで
コネもノウハウもないなかでなんとか下請け先を探してきても、
他工程から「なんでこんなレベルの低いところに頼んだんだ」って苦情がくるし
スケジュール管理もどうしたって予想外の連続で遅れていくので
そうなるとあらゆる管理先から問い合わせと称した苦情やクレームが殺到することになる
それをくぐり抜けたヤツだけが業界で生きていっていい人権を手にするシステムになってる
ちょっとこれは可哀想だなと思う部分もある
他の工程、たとえばアニメーターとかのセクションでは
なんだかんだ新人は簡単な下働きから入って、先輩の指導監督のもとでちょっとずつ担当範囲を引き上げていく会社が多いんだが(例外あり)
制作進行についてはそういう仕事の切り分けが難しいこともあって、いきなり最前線に突っ込まれる会社が今でも多い気がするね。
とはいえ、仮に慎重に研修を重ねたところで
最終的にはどこかで苦情とクレームの十字砲火を食らう仕事なので、耐性がなければそこで辞めちゃうんよ
なので早めに見極めといた方が本人のためにも良いっていう現実もある…。
342:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/15 16:59:59.00 OYnfwDv30.net
>>338
SNSが出る前から、流行に乗っかろうみたいな作り方する人いたとは思う
ただやり方が下手だとスベっちゃうので、上手く乗っかれてる水星とかはセンスがいいよね
>>339
テレビアニメ本編のアフレコのギャラは
日俳連っていう組合が定めてる「ランク制」に基づいて支払われてるので
新人のジュニアランクだと1話あたり15000円
ベテランの最高ランクでも1話あたり45000円で固定。
(ただし二次使用料金込みの包括契約など個々の契約条件次第で、実際に払われる金額はこれより増えるケースあり)
ただしごく一部のレジェンド声優は「ノーランク」といって言い値でギャラを決めることができるようになるほか
日俳連に所属していない俳優などは都度条件を相談するので、
いずれもランク制度より大幅に高額なギャラでの出演となることはある
それはキャスティングする側が、それだけの価値を見いだしてるということになるね
「声優 ランク制」とかでググったら詳しく出てくるよ
343:名も無き被検体774号+
23/06/15 17:43:58.74 Z6eJWsS00.net
アニメ業界への異業種からの転職って
元の業種とか、どんなのありますか?
344:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/15 17:51:26.09 OYnfwDv30.net
>>343
いろいろ居るよ
ぱっと思いつく知り合いだけでも不動産営業とか自衛隊とか電機製品工場勤務とかから業界来てる人いるし
看護師の資格持ちとか保育士からアニメに来た人も知ってる
エンタメ業界に近いところで言えば、ミュージシャン崩れとかデザイン業界から来る人もいるし、実写業界から来る人も居る
マジで来る者拒まずの業界なので、どんな経歴でも入るだけなら簡単
難しいのは生き残るほう
345:名も無き被検体774号+
23/06/15 18:27:27.95 Z6eJWsS00.net
>>344
即レス感謝です
んでアニメ業界に転職後はどんな役職がある訳で?
さすがに監督や脚本家とか演出家になるのは
は難しいのかな…
転職組の有名アニメ関係者ってあんま思いつかんです
声優は結構いるんだけどねw
それと、来月でいよいよ1カット目から一年経過しますな
ほんとスレの継続運営にかんしゃです
346:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/15 19:00:18.46 OYnfwDv30.net
>>345
逆に言うと、アニメ業界において前職の経験はほぼ意味ないので
業界外からの転職なら、何歳からだろうが
高卒18歳のド新人と肩を並べて動画マンや制作進行からやってもらうだけの話よ
そこでもちろん生き残れれば、ちゃんと監督や演出になれるよ
高卒と東大卒と中途のオッサンが同じ給料で肩を並べて仕事してるのがアニメ業界の良い所。
(ただし業界に適応できなければどんなに経歴が良くても人権を得られない)
347:名も無き被検体774号+
23/06/15 20:45:50.59 Z6eJWsS00.net
>>346
前々から思ってたけど、アニメ業界って参入や働き方とか
日本の業界の中でも何気に合理的で公平ですよね
ところで、水星は度々このスレで話題になるけど
BSで最近Vガンダムを、セレクション放映してたの観て
アニメ監督としては、あの作品どう評価するのか意見を聞きたいです
もう30年も前の作品だけど、個人的には今でも色褪せない完成度の高さをやはり感じる
特に最終回の、監督作詞の挿入歌が流れて戦いの終わったヒロインと宿敵のやり取りの演出や
その解釈は視聴者にお任せ、ってことなんですよね…?
348:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/16 03:46:28.54 tLINUi770.net
>>347
>アニメ業界って参入や働き方とか日本の業界の中でも何気に合理的で公平ですよね
これはほんとそう思う。
これが欧米型実力社会と言われるものそのものだと思うよ。
ただ欠点も欧米型実力社会と同じで、末端労働者の権利が全くと言っていいほど保証されてない。
実力が不適と判断されれば容赦なく首を切られるんだよね。
なので、本来であれば労働組合とかがしっかり組織されてきっちり会社側や業界側と交渉できないといけないんだが
日本人はそういうのが下手クソなので今のところまったく出来てない。
(Janicaはそれを目指したけど事実上失敗して、健康保険の受け入れ事務窓口としての機能しか果たしてないw)
亜細亜堂に労組が出来たとかの話題もあるが、
最終的には業界全体にこの流れが広がらないと意味ないと思う。
Vガンダムについては俺も好き。
面白いよね
逆シャアまでとVガンダム以降で富野作品の雰囲気変わった気がするんだよな
いまちょうどFebriが「山本裕介に聞いた 『機動戦士Vガンダム』30年目の真実」っていう連載をネットに出してるんでぜひ。面白い。
349:名も無き被検体774号+
23/06/16 19:57:18.85 C1viYyit0.net
新井さんが言っていたように時間労働制になったらどうなりますか?
350:名も無き被検体774号+
23/06/16 21:57:00.91 Ve+TyLTs0.net
>>348
ただ新卒採用時に要求される能力水準に関しては
もっと明確に公表しておいた方がいいと
このスレ読んでたら思います…
351:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/17 00:41:09.53 QDDQNpZg0.net
>>349
個人的には、創作活動って時給換算できるもんじゃないと思うので
新井さんの言う最低賃金論法もいろいろ乱暴すぎるなと思う
裾野の部分の待遇を引き上げましょうというのはもちろんお題目としてはぜんぜん良いと思うんだけど
それを何らかの規制とかの形で実現してしまうと、むしろ結果として採算ラインに「のる」人と「のらない」人を
今以上に残酷に選別せざるを得ない地獄のような業界になってしまうと思う…。
その結果、たとえばたくさん時間をかけることでクオリティを高めるタイプのクリエイターとかが仕事にならなくなっちゃったりもするだろうし、
なぁなぁで「安い」からこそ、本来採算ラインに「のらない」レベルの駆け出しにもチャンスが多数あるのがいまのアニメ業界なので
ただなんども言うように
俺自身は飯を「食えてしまってる」側なので
食えなくて困ってる側の言い分をわかってあげられてないから
そこは難しいところだね
>>350
能力水準つっても、
何度も言うように余所での経験や実力ってアニメ業界ではほとんど当てにならないので
入ってみないとわかんないからなぁ
それは企業にとっても同じで、入れてみないとわかんないんだよね…
なので募集要項にもなんとも書きづらいのよ
352:名も無き被検体774号+
23/06/17 05:41:19.02 qUC2ZNPH0.net
声優みたいに5年目まではジュニア枠にして
その間は原画単価4000円にするとかどうですかね
353:名も無き被検体774号+
23/06/17 12:40:31.27 QoEuW3kh0.net
アフレコ関係に関しての質問
絵の演技の関係もあるから、監督は基本立ち会うとのことだったけど
「ここはこんな感じで~」みたいな作品に対するピンポイントなディレクション(収録中?)以外で、声優さんと作品についてどれくらい話すんですか?
作品観、キャラ観とかを腰据えて、あえて時間を設けて……みたいな。
オリジナルならあるだろうなと思うんですけど、原作付きの場合ってどうなんですか?
354:名も無き被検体774号+
23/06/17 13:25:11.96 Noaave+l0.net
>>351
普通に入社試験でいい気もするけど
やはり外野には分かり辛い事情もあるんですかね…
もう一つ質問なんですが、アニメ業界のwiki記事の正確性ってどんなもんです?
人物とか用語とか、間違ってはいないけどなんか的外れとか
355:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/17 17:12:10.54 QDDQNpZg0.net
>>352
ある種の最低賃金保障という意味では面白いアイデアだとは思うが、現実的に難しい理由がぱっと二つほど思い浮かぶ。
まず一つは、作品によってあまりにも仕事の難易度やカロリーが違うということ
たとえばドラえもん見たいな子供向けアニメと、うたプリみたいな女性向けアイドルアニメだと
同じ1枚の絵でも、引かなきゃいけない線の数が5倍とか10倍とか違ってくる
なので同じ基準で単価設定すること自体が難しい。
声優の場合は、もちろん作品やキャラによって多少の差はあるだろうが、
いうても「セリフを読む」「演技する」みたいな仕事自体の難易度やかかる労力はどんな作品でも変わらないし
共通基準で「30分アニメのアフレコなら○円」っていう設定にも、ある程度納得感があるわけ。
あと、もともと声優のギャラって全体の予算からすれば微々たるものなので
制作側としても、多少多めに払ってもほとんど影響がない。
なので「セリフ一言」であってもきちんと1回分の報酬を払うということも可能。
ただ一方で、作画とかに関して言えば、
簡単な内容の作品にもハイカロリー前提の単価を払わなきゃいけなくなってしまうと、
爆発的に必要な予算が増加して、子供向けアニメなんてもう二度と作れなくなってしまう。
これは制作会社側も受け入れられないでしょう。
とはいえ、作品の難易度によって単価は適宜調整…なんて話になったら、現状と何も変わらない。
という現実的な金銭面での問題が一つ。
あとは、5年目までは~みたいな年次によってランクを設定することの問題点もある。
たとえばいま動画工房とかでバリバリキャラデザ総作監やってる平山寛菜って
たしか2年目で総作監、3年目でキャラデザに昇格してるでしょ
他にも勝又聖人とか油布京子とかも5年以内に人気作品のキャラデザに昇格してるし、
こういう他人を蹴飛ばして追い越せるような天才型の人達は、年功序列のランク制に当てはめられるのを本人達が拒否するだろうね。
なのでそのランク制が、優秀な人たちは拒否して、
一人で飯を食う実力の無い有象無象だけがしがみついてる状態になってしまえば、有名無実化するのは明らかだし
逆に優秀な天才タイプに寄り添った制度設計をしてしまえば、結局飯の食えてない弱者にとっては何の意味も無い制度になってしまう…。
圧倒的な弱肉強食、実力主義社会のアニメ業界において、
みんなを一律で救う報酬システムってのは設計不能じゃないかと思うんだよな。
356:名も無き被検体774号+
23/06/17 17:59:01.50 VwkPTwz50.net
書いている内容を見ていると、十分な制作費の確保、クリエイタ数に応じた制作本数のコントロールで、適切な報酬が支払われる流れを作る方が現実的だと感じました。また、動画の報酬を底上げする事が、結果的に下積み期間を支えて、救済に繋がると思ったのですが如何でしょうか?
357:名も無き被検体774号+
23/06/17 18:56:52.07 NHhva3yBa.net
SNSやクレジットをみてると特に若手の優秀なアニメーター達は結束力が強く作品への相互勧誘とか独自のコミュニティを形成してる感もあります
変な報酬システムとかにしてこの若手集団に拒否されたら少なからず影響でそうですが主からはこの若手ネットワークはどうみえてますか?
最近だと話題の平山さんを筆頭にチェンソーキャラデザの杉山さん他がCloverWorksに集まり推しの子リアタイして梅原Pにお前達仲が良いなと言われてるのが印象的でした
358:名も無き被検体774号+
23/06/17 18:57:24.19 N+vjEYQv0.net
アニメで食える人の席って限られていて決まってる感じ?
359:名も無き被検体774号+
23/06/17 19:51:39.22 yszB5/y90.net
丁度、油布京子さんの名前が出てきたからというわけでもないですが、プリキュアのキャラデザは毎年コンペで決まると聞きます
水星の魔女のキャラ原案もコンペで決まったとのことですが、こういったクリエイター同士が競い合ってポジションをつかみ取る様な戦いは他の役職などでもあったりするのでしょうか
360:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/17 23:06:35.13 QDDQNpZg0.net
>>353
監督によってはアフレコスタート前に直接声優さんと話す人も居るっちゃ居るけど、
俺自身はあんまりそれに意味を感じないのでやってない。
通常の工程通り、まずは一回、声優さんが家で作ってきた演技や解釈を聞かせて貰って、
イメージと違ったりした部分だけ、音響監督を通じて指摘して変えて貰う…
というやり方で基本的には事足りる。
ただ確かにオリジナル作品は、原作モノと違ってキャラ解釈の情報が少ないから
あらかじめ申し送りをしたり、場合によっては稽古日を設けたりするという話も聞いたことはある。
>>354
いやまあそれでいうと入社試験はちゃんとやってるのよ
各社とも「こいつは続かなそうだな」ってぱっと見で判断できる子は先に落としてるよ
ただ画力とかセンス、あるいはアニメ業界への適正って数値化できるものじゃないし
これまでの学歴や経歴もなんの参考にもならないから
客観的に公表できる基準が作れない
実際会って話をしてみて、
それからそいつの絵を見て、それで「こいつならいけそうだな」って判断するしかないのよ…
wikiってのは
Wikipediaのアニメ関係項目のこと?
それとも作画wikiや演出wiki、アニメ@wikiみたいな私設wikiのこと?
いずれもそれなりに業界マニアが書いてるから有益な情報がたくさんあるけど
当然、書いてる人の個人的な考えが混ざってたり、最新の情報じゃなかったりすることは多々ある
361:名も無き被検体774号+
23/06/17 23:30:55.91 qUC2ZNPH0.net
>>355
>簡単な内容の作品にもハイカロリー前提の単価を払わなきゃいけなくなってしまうと、
>爆発的に必要な予算が増加して、子供向けアニメなんてもう二度と作れなくなってしまう。
ああ・・・確かに作画のカロリーに比例した単価じゃないと駄目か
362:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/18 00:06:10.60 ue7RHs4U0.net
>>356
反論ばかりで申し訳なくなってくるんだが、大事な話だと思うんで聞いて欲しい
このスレ初めてから一貫して、俺は制作本数のコントロールには強く反対のスタンスを取ってる
そもそも、この話って、製作本数が半分になれば1本当たりの予算が倍になる…みたいな
制作本数を絞れば残った作品に予算が集中するというのが大前提として語られてるわけだが
なぜ、制作本数=商品の販売数が減っても、売り上げが下がらないと思ってるのかを逆に聞きたい
製作本数が半分になれば、売り上げも半分になって、ただ業界が衰退するっていうだけの、
誰も得しない結果になる可能性もあるわけじゃん。
アニメに出資する側って、アニメというギャンブルでうまく当てて儲けを出したいからお金を出してるわけよ
そのギャンブルのクジの数が作品数だと思ってくれ
クジの数自体を絞ってしまうと、そもそもクジを引く=出資すること自体が出来なくて、
出資自体を諦めるプレイヤーが続出する可能性が高い。
そもそも制作費を確保する=製品の製造コストが上がるってことなので
採算ラインの上昇に伴って、アニメというビジネスが成功する可能性が下がるわけよ
製品の仕入れ価格なんて安けりゃ安い方がいいんだから
下手に国内のクリエイターやスタジオがカルテル結んで制作費を高止まりさせれば
中国や韓国をはじめ、安くで制作できる海外製アニメにあっという間に駆逐されるだろうね
製造業が平成の間、円高で皆殺しに合ったのはみんな知ってるでしょ
逆に言えば、海外アニメがほとんど3Dに置き換わったいまもなお、
日本の手描きアニメが何故生き残れているかというと、それはもう「安いから」だと思うのよ
この価格競争力という最大のメリットを、自らドブに捨てることはないと思うんだよね。
なので俺の結論としては
>十分な制作費の確保、クリエイタ数に応じた制作本数のコントロール
これとは真逆の発想が必要だと思う。
つまり1本当たりの予算は現状維持で十分、製作本数はできるだけ多いほうが良い。
その上で、より少人数で低コスト高効率で制作するノウハウを高めることで
クリエイターの待遇不足や人数不足を補う方向に進化すべきだと思う。
近視眼的な賃金改善なんかよりも、業界やアニメ文化の将来を見据えるならこっちだと思う。
363:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/18 00:20:16.92 ue7RHs4U0.net
>>356
動画工程の報酬不足はこれまでもネットでさんざん叫ばれてるわけだが
俺も現状の動画単価は仕事内容から鑑みれば安すぎるとは思う。
ただ、じゃあなんでこんなに安いのかというと
これも何度かこのスレで語ってきたことだが、完全にこれは中国の無錫との価格競争になっているからなのよ。
ほとんどのアニメは、文化庁からの補助金とか無しで
きちんと民営の営利プロジェクトとして自立している。
数多の伝統芸能が国の補助金なしには業界存続すら危うくなる中、これは誇るべきことだと思う。
ただし、それと引き換えに、コストを削減できる部分では削減しなくてはならない。
(でなければ儲けを出すことが出来なくなり、事業として存続できなくなる)
その結果、我々日本人は、海を越えた中国人のバイトの人と価格競争に陥ってるってわけ。
今の動画の単価設定の理由はそこにある。
俺自身の考えとしては、正直、この戦いに勝ち目はないと思っていて
AIによる全自動化とかが実現するまでは、動画工程はこれから先も中国人に任せるほかないと思ってる。
なので単価を引き上げるのもムリだという結論。
現状通り、新人には別途補助金という形で資金補助をする形が経営判断としてはベストだと思う。
364:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/18 00:31:33.21 ue7RHs4U0.net
>>357
上でも書いたけど、
上手い人って自動的に人権が付与されて、上手い人同士で交流する権利が得られる雰囲気があるのよ
その結果どんどん上手い人同士の繋がりが増えていくスパイラルになる
ちなみに俺はぜんぜん横の繋がり無い陰キャ側の人間なんだけど
やっぱ並以下の実力だと人権がないので、業界内でも交流するの肩身が狭いんよな…
>>358
それが決まってないのがアニメ業界のいいところ。
いまは作品が多いし、新しい会社がどんどん出てきてるでしょ
つまり固定化した老害による既得権益みたいなものの影響が少なくて、どんどん若手が実力次第で上に登れる状況。
ただしチャンスが無数に有る反動として、蹴落とされた側への同情や救済措置が無いって感じ。
>>359
キャラデは多くの作品で一応コンペという形を取るのが一般的だね。
ただコンペといっても大々的に募集をかけるわけじゃなくて、
プロデューサーが候補者3人くらいに声を掛けてそれぞれ何枚か描いて貰って
それを委員会側が見て判断するという、クローズドなものだよ。
なので「競い合う」というよりは、プロデューサーから「コンペ用にイラスト描いて」「はーい、通ればいいなぁ」くらいの温度感。
コンペになるのは何故かキャラデだけだね。
他の役職はプロデューサーによる決め打ち指名がほとんど。
ただ近年の集英社作品なんかで発生するのが
制作スタジオどころか、製作委員会をコンペで選ぶ(この場合ショートムービーを作らせたりする)場合があって、
これは相当熾烈な争いになる。
365:名も無き被検体774号+
23/06/18 00:37:33.35 YVMFi0Tn0.net
>>362
確かに、作品数の減少をギャンブルのクジで例えるとわかり易いですね。私の考えが浅かったです。
追って質問です。
結論で語られた『少人数・低コストによる高効率での作品制作』はどの様にすれば実現すると考えますか?
・スケジュールを効率化して拘束費を抑える
・少人数化は、現状の作監いっぱい現象みたいなのをスリム化 (これは、上でデメリットだけでは無いと言ってたし違う気がする)
とかになってくるんですかね?
366:名も無き被検体774号+
23/06/18 16:28:31.39 WcteJqmH0.net
作画を描いてる人は作画中ラジオなどのBGMを流し、脚本など書いてる人は静かな環境を好む、という想像なのですが気を散らせたり集中する時は集中したりなどのアニメ業界あるあるはありますか?
367:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/18 19:39:50.99 ue7RHs4U0.net
>>365
>『少人数・低コストによる高効率での作品制作』はどの様にすれば実現すると考えますか
いやーそんな方法があるならみんなやってるだろうからな…
個人的な考えだが
アニメ制作って、
ビジネスとしての会社側の低コスト主義と、アートとして無限にコストを掛けたいクリエイター側との
立場の違う両者の綱引き結果だと思うので
仮にコスト削減を目指すなら、必然的にある程度クオリティ面での妥協も強いられると思う。
たとえば極端な例としては、「動画マン」を国内で育成する必要性の有無を考えた方が良い
つまり「動画」工程は、中国人バイトにコストで勝てる可能性が無いので、
もう中国の人に任せてしまって、
日本のスタジオでは競争力のある原画工程以降だけに特化して人材育成したほうが良いのではという考え方なんかがアリなんじゃないかと思う。
あとは、「作監がいっぱい現象」なんかも、
少しでもクオリティを高めたいからそうなってる部分が大きいので
作画クオリティを妥協して少人数の作監に任せてしまう…とかね。
たとえば…
いま総作監制ってほとんど全ての現場で取られてる方式だけど
すげー単純な計算だけど、作監とは別に総作監の給料も払ってるわけだから、コスト2倍かかってるわけ
だけど絵が2倍良くなってるかというとそんなことはなくて、
下手すりゃ無駄に作監と総作監に同じ絵を描かせてるだけになってると思うんだよね
そりゃ当然総作監を入れることで少しだけ作画は綺麗になるかもしれないが
払ってる資金やスケジュールなどのコストに対して、効果の効率が悪いと思う。
管理側は、とにかくチェック工程を増やせばクオリティが上がると思ってる節もある…というか
チェック工程を増やすことくらいしか、管理側に打てる手が無いんだが
同じことを何回もチェックしたところでクオリティ向上への寄与は薄いと思うんだよ。
これがたとえば運輸会社とかで、安全確認のためだっていうなら
複数の役職を置いて、何度でも安全性はチェックしたほうが良いとは思うんだが
別にアニメ会社って、究極論作画がちょっと微妙でも人が死ぬわけじゃないんだし、
どうしても失敗したらあとから修正すればいいんだからと俺は思う。
単純に総作監みたいなダブルチェック役職を外せば良いかというとそういう問題でもなくて、
1回のチェックで十分なクオリティが出せるような意識改革が必要になるとは思うけどね。
どちらにせよいま提案してるような内容は「劇薬」に近いし、
確実にクオリティに妥協が必要になる選択なので、今日明日で選べるオプションではないと思う。
ただ長期的に見て、どの工程が本当に必要な工程で、どの工程の人材を育てるべきか…みたいな話をしていかないといけない時期に来てると思うわ。
368:名も無き被検体774号+
23/06/18 20:18:27.79 L/kv/ZKx0.net
URLリンク(i.imgur.com)
URLリンク(i.imgur.com)
URLリンク(i.imgur.com)
URLリンク(i.imgur.com)
URLリンク(i.imgur.com)
TVアニメ版SLAM DUNKのアニメーターで、そもそとTVアニメ版の企画を立てた佐藤正樹さんが△(東映アニメーション)を介して原作者サイドからイラストの削除要請を受けています
それも、法的措置を匂わせながら…
こういうトラブルはアニメ業界ではよくあることなんでしょうか?
アニメーターは非営利活動のイラスト投稿で作品を応援してはいけないのでしょうか?
369:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/19 03:29:07.35 32vsQLZi0.net
>>366
脚本家たちはみんな自宅で書いてきて、スタジオに来るのは会議の時だけなので普段どういう仕事スタイルなのかはぜんぜんわからん
スタジオで作画してる人は、
確かに多くの人がBGM的な何かを流しっぱなしにしてる光景を見る
何を流してるかはマジで人によるが、
最近はやっぱりスマホかPCでyoutubeって人が多い
他には無限にアニメを流してる人もいるし、
ベテランの中にはすげー古そうなポータブルDVDプレイヤーで外画を無限に流してる人なんかもいる
あとは普通に地上波のテレビをつけっぱなしにしてる人もいるし
毎日のようにラジオで競馬を聞いてるオッサンもいる。
若手は基本的にはみんなイヤホンで聴いてるんだけど
ベテランおじいちゃんしかいない老舗スタジオとかいくと、普通にテレビついてたりラジオの音が聞こえてきたりして驚くことがあるね。
たぶん平成初期くらいまではそういうスタイルが当たり前だったんだろうね…
ちなみに俺自身はというと、演出家なのでいろいろ頭で考えることが多いので
思考にノイズが混ざるのが嫌で、あんまりBGM的なものは流さないタイプだな…集中できないんだよね。
ただ、絵をひたすら清書する段階とかだと、あまり思考はせずひたすら手を動かす必要があるので
そういう作業時は、多少BGM的なものがあったほうがむしろ集中できる。
そういうときはyoutubeでニュースとか報道特集的な番組を流しっぱなしにしてる。
370:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/19 09:27:40.02 32vsQLZi0.net
>>368
いやーこれ元のイラストが描かれた経緯とかにもよるからなぁ…
単純な「非営利活動のイラスト投稿」じたいが問題になることは、通常のTVアニメではあまり問題にならないんだが
過去『版元から許可を得てイベント用に描いた』イラストを、
個人の活動のために好き放題に利用可能かというとちょっとそれは話変わってくる気がするね
まあましてや、『TV版のキャラクターデザインを担当した』人間、
つまり限りなく「オフィシャル」な絵だと世間に認知される責任有る立場の人間なら
なおのこと言動には気をつけてもらわないといけない
オフィシャルな活動の一環だと誤解されてしまう可能性があるからね。
あと完全に邪推になるが
この一連のTwitterの書き込みだけでも、
「俺がいなかったらスラムダンクというコンテンツはなかったんだぞ」という肥大化した自己意識や、
今回の映画版では最序盤は関わっていたものの、降りた or 降ろされた 経緯があることもわかるので
劇場版制作にあたって、原作側や劇場版制作側と、何らかのトラブルを抱えていたような雰囲気が漂ってるよね。
ちょっとそのへんの事情を両者から公平に聞き取らないと、この件に関してはなんとも言えないと思う。
他の例でいうと、たとえばポケモンやコナンといった人気作品では
「お願い」という形ではあるものの、参加スタッフが二次創作をSNSに上げたり同人活動をしたりするのを制限しているケースもあるね。
トラブル避けの意図が大きいので、これはやむを得ない部分があると思う。
あとちょっと話ずれるけど
ほぼ全てのパチスロ関係、一部のソシャゲやCM案件では、
作品制作に関わったことすら発言することを禁じているケースもある。
こういう規制は、仮に両者の合意のもととはいえ、
やはり著作者人格権(著作者の氏名表示権)を毀損しているので俺は反対。改善する必要があると思う。
ただパチスロ業界やCM業界はクリエイターのことをただの作業員と思っているので
高い金払ってるんだからいいだろうというスタンスだし
金さえ貰えればなんでもええわっていう人が集まって仕事してるので、なかなか自浄作用が働かないんだよねー…。
371:名も無き被検体774号+
23/06/19 11:30:20.00 xUDLp4LJ0.net
中村亮介監督がグリムガルの時にレイアウト描けるアニメーターにレイアウト(この時点でラフ原は描かない)描いて貰って
そのレイアウトをキャラデ総作監の細居さんが全カットチェックしたら背景さんに早めに作業して貰う、
ちゃんとしたレイアウトを元にラフ原やって貰えば演出や作監も大直しせずに済むので効率が上がる、
みたいな事をやったらしい(ただし前半で時間が無くなって後半は普通の作り方に戻した)けど
>>367見てると何かしらやり方を変える必要性はあると思ってる人はそれなりに居るのかな
372:名も無き被検体774号+
23/06/19 14:49:19.01 R3awckwv0.net
>>360
無印Wikipediaのアニメ関係項目の方です
ところで今期は最終回が早い気がしますな…
4月1日が土曜だったからとか関係あるかな?
373:名も無き被検体774号+
23/06/19 15:24:47.45 R3awckwv0.net
連投になって申し訳ないが、2020年から設けられた
テレ朝のNUMAnimationって、制作側としては
他局の既存の放送枠と比べてどんな印象をお持ちですか?
やはり新参扱いされてて、やっぱ地上波なら
この局の深夜枠が格が高いよな!
とか、そんな認識はやはりあったりする?
「僕の心のヤバイやつ」が今期のダークホースの気がしてきたんで
こんな質問させて貰いました
374:名も無き被検体774号+
23/06/19 16:00:30.49 ZE4+lCQ90.net
>>364
遅くなりましたがありがとうございます
あまり気合いれて競ってる感じではないのですね
キャラクターデザインやるとアニメーターとして箔がつくイメージだったので、そこは意外でした
375:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/20 05:18:23.93 Id3NTwEl0.net
>>371
まずレイアウトのみでチェックする…という方法を試行する現場は実はチラホラあって
最近だとヒーラーガールも序盤はそうだったんだけど
まあ上手くいってる現場を見たことがないね…。
結局上手くいかず、途中で通常の作り方に戻してる。
仰るとおり「やり方を変えて効率化」を図りたいって考えてる人は業界にももちろん居て
まさに
「ラフ原を描くよりもまずレイアウトだけで出して貰うことで、レイアウト作業にかかる時間を短縮できる」
「ちゃんとしたレイアウトを元にラフ原やって貰えば演出や作監も大直しせずに済むので効率が上がる」
という理由で効率化が図れると思って試してるんだよね。
だけど冷静に考えてみてほしい
これで本当に効率化されるんだったら、「時間が無くなって通常の作り方に戻した」のはおかしいよね
むしろ時間が無い現場ほどこうならないとおかしい
これ業界人すら気付いてない落とし穴があって
むしろ最初からレイアウトラフでチェックするってのは、
「初回チェック時に動きまで含めてチェックを終わらせる」っていう効率化の結果なのよ
それを従前の非効率な方法である「レイアウトのみでチェックする」に戻すと
現代のアニメに求められる精度やクオリティでは、再度動きがついた後に大直しが発生するのを避けられない。
そもそも制作スケジュール上のボトルネックって、考えたら当たり前なんだけど、
スループットがどうやっても少なくなる、「人数の少ない工程」
つまりグリムガルで言えば中村監督や細居さんのところなのよ
本来であればいかにここで「チェックしないか」、
つまり他のスタッフを信用してどれだけ任せられるかがスケジュール改善やワークフロー効率化に繋がるんだが
ここではレイアウトシステムを「細居さんにチェックさせる方法」として捉えてしまってる。逆なんだよね。
結果、グリムガルの制作スケジュールが崩壊寸前になってたのはご案内の通り。
テレビシリーズの物量感を全てチェックしきって、全てを自分色に染め上げたいというスタンスは
俺はちょっと反対…というよりも、現実的に無理だと思うんだよね。
ものすごい手の早い監督でも、任せるところはしっかり各話数の担当者に任せるっていう切り分けをやってる人が
結局は良いフィルムを作るし、現場も崩壊せずにすむように思う。
なんか話が逸れたな。
376:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/20 05:25:14.81 Id3NTwEl0.net
>>372
>無印Wikipediaのアニメ関係項目
上で回答したとおり、業界関係者そのものというよりは、
業界に詳しいマニアが書いてる感じの記事が多い気がする。
書いてあることは参考にはなるんだけど、
内部事情とかは網羅的に書かれているわけではなく
あくまで表に出てきている情報が散文的に書かれてるだけってのは知っておいたほうがいいね。
たとえば「スタジオが設立された経緯」として何かエピソードが書かれてたとして
実は設立時から複数の作品の制作が決まっていたとしても
その中の「A作品」のライナーノーツに、営業トーク的に書かれた
「A作品のためにスタジオを作ったんですよ」ってな感じのエピソードが拾われて
「スタジオはA作品のために設立された」って書かれちゃう…みたいなことはよくある。
間違いではないんだけど、本当の経緯を知ってると、それだけじゃないんだよなーって感じ。
まあそもそもWikipedia自体は、公開されてる情報を元に書くという原則があるので
守秘義務的にもWikipediaのルール的にも、内部事情を知ってるからといって赤裸々にそれを書けるわけじゃないしね。
そのへんは差し引いて読んでくれ。
今期の最終回早いか? 気のせいじゃない?
次クールとの間が1~2週あいたりするのはよくあることだし。
377:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/20 05:33:04.56 Id3NTwEl0.net
>>373
「格が高い」とは思わんが…
ギリギリ知名度がある枠といえば、日曜5時MBS枠か、あとはせいぜい「ノイタミナ」枠くらいだろうけど
だからといって特別感はぜんぜんないしな。
結局は作品によるので、放送枠にブランドなんかぜんぜん無いよ。
結局同じ枠でも、担当プロデューサーがローテーションだったりするので
企画傾向すらバラバラだしね。
ずーっと同じ感じの作品やってればブランドが育ったりもするんだろうけど
「日5」ですらそれが出来てるかというと怪しいし。
枠で見てる客なんか居るの?って感じ。
僕ヤバ自体はめっちゃ良かったしあの枠としても一番のヒットじゃないか?
ただ正直全体的にNUMAnimationにしろその後のANIMAZINGにしろ
なんかパッとしない番組が続く印象が俺としては大きいかも。
TBSとかもそうだけど、テレビ局主導の番組って、
売り方は上手なんだけど、クオリティ自体はイマイチなこと多くない?
放送枠ありきで制作するから、クオリティアップのために放送を待つみたいなことしないからなんだろうけど。
378:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/20 05:36:26.98 Id3NTwEl0.net
>>374
コンペつったら企画固まってない段階で、ヒッソリ、コッソリやるもんだから
あんまり気合い入れてやるぞとはならん雰囲気があるのよ
当然キャラクターデザインはアニメーターとしての花形なのでやりたがる人も多いんだけど
プロデューサーに、自分の絵を気に入ってもらえるかどうかは運次第みたいなところもあるからね。
まあでもやっぱ数枚書いた絵から気合いを感じてその人に決まるみたいな例もあるから
出せるなら出した方が良いかな、気合い。
379:名も無き被検体774号+
23/06/20 07:24:53.94 tRfcKEmv0.net
絵が書けない(商業レベルで)監督についてどう思いますか?
380:名も無き被検体774号+
23/06/20 11:48:08.73 hkfasY3L0.net
>>375
中村監督の話を見る限りだと1工程増える(レイアウトラフ原をレイアウトとラフ原に分けるので)分の
制作側の負担が大きいのがボトルネックなのかなと思ってましたが
なるほどレイアウトのみのチェックが寧ろ非効率だというのはそうかもしれないですね
美術にとってはレイアウトが早く上がる方がいいのかもしれないけど
ていうかヒーラーガールって序盤ほぼ一人で原画やってる話数が続いたはずだけど
それでも上手く行かなかったんですね
381:名も無き被検体774号+
23/06/20 19:34:55.76 /WK+aTkm0.net
>>376
ウィキに関しては、元々解説付きのリンク集という程度に割り切ってたけど
やはり外野の人間が書いてる記事だし、引用される業界内の人の意見も
本音と建前は使い分けてる、ということですね
>>377
確かに局ごとのアニメ放送枠に、テレビ局個別の個性ってのは特に感じないですな…
局の社内人事で、特にアニメに詳しくもなければ造詣も深くない担当者が就任したりで
ただ単に放送枠を売ってるだけで、特色を発揮するというところまで行かないのかな?
ところで、売り方が上手ってのは、宣伝とかCM集めという意味ですかね・・・?
話変わって、シティーハンター劇場版は完結編までこぎ着けて一安心です
前作から引き続きテレビ時代の声優陣というのもねw
382:名も無き被検体774号+
23/06/21 03:43:50.83 F6FWh3cl0.net
監督に質問です。
何回か AI 関連の話が出ていますが、私は現行の Stable Diffusion 系の画像生成 AI はポージングなどの参考にできるかなというくらいで、アニメーションを作る上では直接キャラクターの絵に活用できるほどではないと見ています。
現状の画像生成 AI はアニメーションならではの「動き」を学習していないので、安定して動かそうと思ったら 3D でモデリング→アニメーションした映像のレンダリング的な形で使うことになりますが(最近ちょっと話題になったようなやつ)、それは「3Dアニメの新しい表現技法」であって、いい意味で画面にごまかしというかハッタリの効いた 2D アニメとは異なるものになるんじゃないかとも感じています。
その一方で、たとえばラフなイラスト(原画)をしっかり線が閉じた線画まで清書したり(第二原画?)、線画に着色したり(仕上げ?)…といった作業の AI での自動化は、かなり技術的に実現可能なレベルまで近づいていると感じます。
そもそも学習用データセットが(当然ながら)公にないこともあってか、知る限り著名な AI アルゴリズムとしてはまだリリースされていませんが、この指数関数的な AI 技術の進歩の速さを鑑みると、遅くとも3年以内には技術的に実現できるようになっているはずです。
さて、監督はもし制作工程の中でも第二原画や仕上げといった、比較的単純作業に近く動きの絡まないプロセスを AI で自動化できるようになったとしたら、アニメ製作の効率化や予算的な部分、あるいはスケジュール的なところでどれくらいの改善や影響があると思いますか?
また、監督はこのような AI が出たとしたら、実際に採用してみたいと思いますか?(もちろん精度による部分もあるでしょうけど…)
最後に、こうした AI が実用に足りるものになったとして、コンプラ面や内部の反発(第二原画や仕上げマンの仕事がなくなる、など)から採用を躊躇するといったことは考えられますか?
個人的には(コンプラや製作委員会などの立場上難しいとは思いますが)数年前の古い作品でもいいので、作業に利用したレイアウト→原画→清書した線画→動画・仕上げなど、同カット単位でまとまっている、各データの作業変遷や差分がわかるデータセットをどこかの製作委員会が機械学習研究者向けに公開してくれると、アニメ製作支援技術としての AI の発展が大きく進むんじゃないかと思っています。
私も機械学習は専門ではないので疎いのですが、機械学習はとにかくデータセットが肝で、たとえばラフ原と清書された線画の画像がペアになってるデータセットが大量にあると、その差分の対応関係をディープラーニングで学習することで、ラフ原を線画に変換する AI モデルの精度を大幅に向上させられるはずです。
383:名も無き被検体774号+
23/06/21 08:25:49.61 54qTMr/i0.net
20億ほどキャッシュがあるので、全体的なあらすじや重要なところは自分が口を挟み、他全体的な面倒をみてほしい場合のアニメ制作・放映は現実的ですか
384:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/22 02:12:03.84 cokv0IOH0.net
>>379
本来的な話でいえば、絵の上手さは演出の上手さとは関係ないし
もっというと演出の上手い下手と、監督業への向き不向きも別のパラメーター
ミートと守備と走塁って感じ
ただ現実的に、守備だけプロレベルだけど走塁は小学生に負けるみたいな奴はあんまり居ないように
真面目にやってたら自然とどのパラメーターも一定レベルまでは上がっちゃうってのと
演出としての経験値が浅いうちは画力でそれを補うしかないみたいな部分もあるので
若手演出家はだいたいみんなそこらのアニメーターレベルには描けるけどね
>>380
レイアウト自体が早く上がっても
結局、監督とか総作監がチェックするのを延々待ち続けるみたいなことになればあんまり意味無いってのがデカい
本当はそこの負荷を分散しなきゃいけない
ヒーラーガールも入江さんが中盤まで全話数演出してたけど
つまり入江さんのところで数百カット滞留したってことなので。
どんなに手が早くても、一人でさばける物量には限界ある。
劇場作品ならまあそれでも可能だろうけど、テレビシリーズではそこは妥協しなきゃダメだと思うわ。
>>381
>売り方が上手
意外と配信とか
385:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/22 02:47:59.61 cokv0IOH0.net
失礼途中送信しちゃったわ
>>381
>売り方が上手
意外と配信とか関連商品展開とか積極的じゃない? テレビ局主導作品って
テレビ局のコンテンツ事業部って、むしろ地上波本放送に寄りかからない収益構造を構築するための部署だから
横展開が積極的な印象がある
プロデューサーの考え方次第だろうけど
シティハンターの次の劇場って前作とスタッフ全然違うんでしょ? って聞いたけどどうなんだろうね
386:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/22 02:48:14.95 cokv0IOH0.net
>>382
> 「3Dアニメの新しい表現技法」であって、 2D アニメとは異なるものになるんじゃないか
このくだりは完全同意
むしろどっちかというと、3DCGにおける「トゥーンレンダリング」の立ち位置を置き換えるものになりそう
作画工程におけるAI開発で、データセットが必要という認識もその通りで同意見
特に動画工程についてはAI開発の有効性が高いという感覚は業界人も持ってる部分ではある
その一方で、やはり既存のモデルの改造では特殊すぎて通用しないので、
アニメ特有のデータセットを作らないといけないというのも仰る通り
ただ実現にはかなりのハードルがある
>同カット単位でまとまっている、各データの作業変遷や差分がわかるデータセット
これを機械学習に使えるように一定のルールに基づいて
として成立するよう、データを整理・タグ付けして用意するとなるとかなりの手間・コストがかかると思う
アニメの素材って、熟練のプロが見て判断できれば良いので
デジタル的に考えたら本当にグッチャグチャの状態が当たり前なのよ
その現場に最初から携わってる制作進行や演出家が、絵コンテの内容や打ち合わせの内容、そこまでの作業経緯や
関わってる関係者の手癖やローカルルールみたいなものまで熟知していて初めて
「その画像がどの工程の誰が発出した何を指してる指示なのか」が判別できる程度のもの
それを整理せずデータセットに適当に放り込んでも使えるAIになるとは思えないので
まずデータとして入力できる状態に整えるってだけで膨大なコストがかかると思う
海外のディープラーニングAI開発企業とかであっても、
データセット整備には莫大なコストをかけているようなので
これを日本の現場スタジオ風情が実現するのはすぐには不可能だと思う
あとは、これはなかなか外の人にはわかってもらえない感覚だとは思うんだけど
アニメ制作の中間素材って、まず「著作物」としての側面があるので、
AI開発に適当に利用すると目的外利用となってもめる可能性がある
原画や動画などの中間素材ってあくまで外部には公開されない前提で描かれてるものなので
他人や他社に利用されたくない細かなノウハウなども多分に含まれるし。
あと、修正課程などを含むデータは名誉棄損に当たると考えるクリエイターも多いだろうな。
他人に絵を否定されたり、否定したりして修正しあっている残酷な顛末が赤裸々に残っているので。
本来、他人の著作物を修正するなんて、人格否定すれすれなのよ。
性格、考え方、生き様、好みみたいなものを否定してるんだから。
これを良い作品を作るためにはしょうがないとして受け入れてるのがアニメ業界の感覚なんだけど、
これを途中経過含めて公開しますとか、AI開発に二次利用しますってなると、話変わってきちゃうよ。
クローズドで開発に流用されることさえ揉めるのが予想できるので、
ましてやオープンなデータセットとして公開されるってのはまずないだろうね。
なので日本国内でコレ系の開発が急速に進むということは当面ない気がする
あくまで既存の、通常の写真やイラストのデータセットを流用した生成AIを
背景や着彩などに使用していこうという動きから入っていくというのが俺の予想。
動画や原画などの工程を置き換える目的のAIは、悲観的な予想だけど、
日本国内ではなくおそらく中国で開発されると思う。
業界的に、動画工程の大半を中国に委託しているというのはご案内の通りで
先方には日本側のクリエイター保護の感覚もなければ、著作権保護のモラルも無いだろうし、
原画や動画の素材は大量に持ってるってわけ。
中国のスタジオにとっては、アニメ絵はクリエイティブなものではなく、大量生産される製品にすぎないので
AIを流用してより低コストで生産したいというインセンティブは中国にこそある。
そこに目を付ける投資家が出てくれば、
あっという間に日本の業界には真似できないような高品質なAIを作り上げてしまうだろうなという予想。