23/05/23 12:50:53.84 +FlghF0N0.net
暗闇の中のバトルシーンがディスプレイの輝度を最大まで上げても何やってるか分からないくらい暗かったり、
全体的に暗いシリアスなシーンに挟まるギャグカットが明るすぎて不自然に浮いてるというか目が痛いくらいだったり、
ということが最近アニメを見ていて何度かあったのですが、そのへんの調整ってやっぱり難しいものですか?
175:名も無き被検体774号+
23/05/23 19:28:24.54 Gk/hXSdQ0.net
>>170
代表理事の植田益朗氏も、「現場は貧困を覚悟しなければ飛び込めない場所であり続けてよいのか。」
と語ってるんで、てっきりいつも低賃金や長時間労働の話題かと思ってしまった…
URLリンク(news.yahoo.co.jp)
ところで、完パケと白箱も別モノなの?
176:名も無き被検体774号+
23/05/23 20:17:06.55 fgDh14hE0.net
流れと関係のない質問ですみません。
演出から監督に成るのに、どの程度時間がかかりましたか?
また、30歳から業界に入り直し監督に成るのは、現実的だと思いますか?
177:名も無き被検体774号+
23/05/23 20:40:34.74 weT/fI5C0.net
重要ポジの脚本家が99%コネの世界というのも悲しい話ですね
脚本家の席が少ないとは言っても、小説家やゲームのシナリオライターがアニメの脚本に挑戦しているのもそれなりに見かけます
脚本家の人材不足で、アニメ業界側から声をかけているのかなと思っていましたが、そうでもないのでしょうか
178:名も無き被検体774号+
23/05/23 22:00:40.54 tTZ3rbt90.net
脚本家はほんと色んな人がやってるんよな
有名どころだと賀東招二は自分の作品に脚本家として参加してたらその実績で他の作品にも脚本家として関わってたり、異色だと歌手だった三重野瞳が赤尾でこ名義で売れっ子脚本家になってたりするし、ほんと文章が書けて業界関係者のコネがある意味誰でもなれてしまう職業なんだよな
179:1
23/05/23 22:30:47.87 xpwZpZqS0.net
>>172
アフレコ会場で見たことはある
>>174
まず制作側をフォローしておくと
そもそも「ディスプレイの輝度を最大まで上げても何やってるか分からないくらい暗い」シーンって
要するに「何やってるか判らないくらい暗いシーン」を作りたくて作ってるのではなかろうか
考察とかしたとなったら別だけど、普通に見る分にはとりあえず何やらよくわからんが話が進んだ…
くらいの認識で見てくれるのが正解ってこともある
そもそも、アニメというかテレビ番組って
炎天下の中スマホで見てる人もいれば、真っ暗な部屋で布団被ってテレビで見てる人も居るだろうし
あまりにも視聴環境がバラバラ過ぎるので、厳密なカラーマネジメントは最初っから無理なんだよね。
ぶっちゃけ、昔のブラウン管でしか見られなかった時代と比較しても、状況が大幅に悪化してて、
「意図通りの色や明るさでお客さんに届ける」こと自体、不可能として放棄されかかってる。
今の時代はお客さんの方で自分の好みに設定を変えて視聴してくださいね、というスタンスで行くしかない。
ただまあここまではしょうがないことの範疇ではあるんだけど
良く言われるのが、スタジオで色味や明るさを決定している部屋が部屋が薄暗いことが多いんだよね
部屋が明るいとそもそもモニター表面に光が反射して正確な色を視認できなくなるという理由から
カラーマネジメントの規格なんかでも、ディスプレイ周辺の明るさは暗くするよう規定されてるという事情もある。
ただ、この暗い部屋でモニター確認して、ちょうど良く見えた映像が、
明るい部屋で見るとなんだかちょっと薄暗いってことは実際ある。
たとえば過日、FF16公式がTwitterに上げたゲーム映像が暗すぎるって叩かれて炎上しちゃってたけど
これ多分スタジオのモニターで見てるときはちゃんと見えてたと思うんだよね…。
我々作り手側は、それも踏まえた上で
どんな視聴環境でもある程度しっかり見えるように、あまり暗すぎたりしないよう調節しながら画面を作らなきゃいけないんだけど
正直そこまでは気が回ってないというのが実情で、
目の前のモニターの見え方を信じて明るさを調整してしまってる。
あと、残念だけどアニメ業界は、実写や印刷の業界と比べても、
カラーマネジメントの意識が非常に希薄で知識も乏しいというのも実際ある。
(個人個人の知識レベルの話ではなく業界全体の風潮として)
180:名も無き被検体774号+
23/05/23 22:48:36.39 tDywND2L0.net
>>179
すみません、「アフレコ現場」じゃなくて「アフレコ会場」って言い方をするんですね
ぶっちゃけ「アフレコ会場」って言い方は素人くさいのでびっくりしました
181:1
23/05/23 22:54:07.25 xpwZpZqS0.net
>>175
俺が代弁することでもないんだが
現場の新人さんのスキルレベルを客観的に評価する仕組みがなにも無いので
それぞれスタジオに入ってから、イチから教育しなおす以外方法がなかったのがこれまでのあり方
そのため、入社してすぐの新人って会社からするとただのお荷物でしかなく、
現場スタッフの時間を割いて教えてやってるんだから、
低賃金低待遇でもしょうがないよね…みたいな扱いをされてたわけよ
これを、専門学校等でしっかり現場で通用するスキルを仕込んどいて貰って
一流レベルとまではいかなくても、入社後すぐ戦力になりますよという感じであれば
待遇の改善も見込めますよね、というのがこの団体の目指すあり方だね。
ただ現状だと、俺が1スレ目あたりでこっぴどく専門学校批判したけど
正直なところ学校によって講師の質も指導内容もピンキリだし、現場で通用する授業内容でない場合も多い。
なので現場側からも、専門学校あがりの新人には何も期待してなくて、むしろちょっと知識があるだけで驚かれるレベルだったりする。
そこを、客観的な全国統一の技能試験を作って、
うちの卒業生は○級ですよ…という基準を作れれば、
学生、スタジオ、学校それぞれにメリットがありますよねってのがやりたいことだね。
実際試験内容のロードマップでも、3級取得を専門学校卒業の目安にしませんかという提案になっている。
こういう事情って、実際に業界を知らない人にはピンとこない話ではあるので
趣旨がズレて伝わってしまってる気がするね。
ただ上でも書いたように、俺自身はこの試験内容をかなり懐疑的に捉えている部分もあって。
今の時代、業界全体がデジタル作画に以降しつつあるのにも関わらず
前時代的な、紙作画による動画工程の試験で実施するとしているのが一番大きい。
これって自動車でいうところのMT免許みたいなもので、AT車が普及していて自動運転車が出てきている昨今、
わざわざ新人さんにマニュアル車の運転技能で級分けする必要があるのだろうか?というのが正直ある。
当然、運転をプロとしてやっていきたいならMT運転経験あったほうがいいよねというのは大いにその通りなんだが
実際の現場がAT車だらけになっていく中、MTに拘っていると、そもそも若い世代の受験者や専学校に賛同が広がらないリスクがある気がするんだよね…。
>完パケと白箱
うん、これも別物だね
完パケって名詞としては「完成して納品するためのデータ一式」みたいなものを指してるイメージだけど
転じて、動詞として完成・納品できたことを「完パケた」と言うケースが多い感じ。
マスターデータをかっこよく言ってるイメージかな。
白箱は上でも書いたように、「完成した映像の、スタッフ用・関係者用の確認サンプルデータ」みたいなものを指して言う
182:1
23/05/23 23:05:39.97 xpwZpZqS0.net
>>176
演出から監督になるまでのスパンは俺の場合は5~10年の間だったかな。
いろんな人いるけどね、2~3年で監督になっちゃう人もいるし、20年たっても監督経験ない人もいるし。
演出まではやりたいと言ってればなんだかんだなれちゃうんだけど
監督になれるかどうかは運や実力によって大きな差がある。
30歳からならまあなんとかなるんじゃない?
40代、50代から業界入りはけっこうキツいと思うけど、30代までならそこから業界入りしてる人ちらほら居るし。
>>180
あ、面白い質問だね
業界人もどっちも言うよ。
そこまで厳密に使い分けられてるわけじゃなけど、これなんとなくニュアンスに違いがあって…
あくまでアフレコをするスタジオ(箱と言う)の物理的な場所そのものを指す場合は「アフレコ会場」だね。
一方、「アフレコ現場」ってのは場所そのものじゃなくて、
そこにスタッフやキャストが来て、アフレコを実施している行為全体をさして「現場」って言う感じ。
なので、たとえば「明日のアフレコのスタジオはこちらです」って案内メールが来るときは
あくまで場所を指してるので「アフレコ会場へのご案内」って言い方をすることが多いよ。
逆に、「明日のアフレコのタイミングでスタッフに確認を取ろう」って話をする場合は
「現場で確認しましょう」って言い方をする。
まあどっちでも意味は通じるけどね。
183:名も無き被検体774号+
23/05/23 23:06:27.09 iHUaE2Cg0.net
監督は万策尽きた経験はありますか?
184:1
23/05/23 23:17:36.71 xpwZpZqS0.net
>>177-178
>小説家やゲームのシナリオライターがアニメの脚本に挑戦しているのもそれなりに見かけます
つまりこれこそがコネ社会である証拠なんだよね…。
脚本一筋で修行してる人よりも、コネのある未経験者のほうに椅子が回ってくる可能性があるってことで。
もちろんこの人なら面白くしてくれそう、あるいは原作を上手くまとめてくれそう、みたいな
成果物に対しての期待値が高いのは大前提として必要なんだけど…
良くも悪くも、小説家やゲームのライターでも、同じ物書きなら畑違いとはいってもなんとか務まるでしょ…と思われてるってのが正直あるし
まあ実際務まっちゃうケースも多いし…。
業界人の意識的には
アニメの場合、絵コンテが神格化されてる工程なので
脚本軽視の雰囲気は正直あるんだよね。
俺は良くない作り方だと思うんだけど、脚本の出来はそこそこでとりあえず決定稿にしちゃって
絵コンテの時に細部は詰める…みたいなやり方もまかり通ってるので。
あと、脚本会議中がいちばん時間掛けられるし素人でも口出ししやすいってのもあって
プロデュース側や原作側へのパフォーマンス工程としての意味あいもちょっとあったりして…。
なので政治力や交渉力ないと職業脚本家にはなれないし、なっても辛いだけだと思う。
そー考えるとかなり闇深いですよ、脚本工程。
185:1
23/05/23 23:19:15.18 xpwZpZqS0.net
>>183
俺自身が監督した作品で放送落としたことはないし、
演出としても俺の話数が落ちたってことはないかな。
ちなみにコンテを締め切りまでに上げられずにアフレコ落としてもらったりしたことは何度かある…w
186:名も無き被検体774号+
23/05/23 23:31:05.14 k3LdMw0E0.net
川上哲也さんってどんなクリエーターですか?
187:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/05/23 23:47:07.29 xpwZpZqS0.net
>>186
めっちゃ上手くて早いスーパー作画さん。
ラノベっぽい感じの絵描かせたら激うまだと思う。
今後もA-1で活躍されていく予定だと思うよ
188:名も無き被検体774号+
23/05/24 00:34:33.28 eKw32MRjM.net
アニメ脚本家ですが、質問いいでしょうか。
>>1監督個人として脚本家や本読みシステムに委ねてる、もしくは委ねたい部分ってどこでしょうか?
189:名も無き被検体774号+
23/05/24 00:46:09.36 cSDq4nRn0.net
>>182
ありがとうございます
アフレコ現場、アフレコ会場
本当に使ってるからこそ生まれてくる呼称なんすね
190:名も無き被検体774号+
23/05/24 01:48:59.93 .net
>>185
中国でコロナで制作遅れましたとか言ってるのはなんなん
遅れてないとこは遅れてないやん
191:名も無き被検体774号+
23/05/24 01:59:22.08 hpQM1JDZ0.net
>>181
NAFCA公式の記者会見動画を見てきたけど
アニメータースキル検定を導入して、技能研修にも結びつけよう
というのが本来の趣旨のようですね
確かに記事だけでは、趣旨がどうも判り難かった……
ただ正直言うと、もういっその事アニメ業界側で専門学校の格付けでもして
その上位ランキング校からの採用を優先するのが手っ取り早いとも思うんだが?
それと、鉛筆で紙に描くスキルそのものが不要になる
とまでは、さすがにいかないんじゃないかな?
1も以前にスタッフ間の意思伝達のツールとして
紙と鉛筆はなんだかんだ必要って述べてたし…
なにより、こういうローテクでアナログな道具は
故障や破損のリスクも少ないし、なにより電源がいらないというのが大きいと思う
それに東映アニの不正アクセス事件みたいなことが、今後もあるかもしれないし
完パケと白箱については混同してました、すいません
192:名も無き被検体774号+
23/05/24 02:04:42.16 .net
デジタル作画の資格試験やればええやん
193:174
23/05/24 10:30:47.40 ev4hyEpq0.net
>>179
明るさについて回答ありがとうございます。
「何やってるか分からない、と受け取るのが制作側の意図どおり」というのは目からウロコでした。
視聴環境の多様化を考えると確かに色を厳密に再現するのは不可能ですよね、
チェック環境との差異についても納得です。
(FF16の見てきましたが暗いは暗いけど炎上するほどかなぁ……)
追加で伺いたいのですが、その「薄暗い部屋で調整」してるのは具体的には撮影チームでしょうか?
あるいはさらに後ろの工程でも調整されうる?
それと、そもそも「そのシーンをどういう明るさにするか」の設計をしているのは誰なんでしょうか?
(クレジットでたまに見るカラースクリプトというのを調べたらそれっぽかったのですが、置かない場合がほとんどですよね)
194:1
23/05/24 12:00:45.08 tBzUZDj50.net
>>188
いつもお世話になっております。
正直、脚本家の役割って、作品や現場によって全然違ってくると思うので
一言で総括できるような感じでは無いのだけれど
まあ強いて一例を挙げるならというレベルで好き放題言わせてもらうと
本読みシステムにおいて脚本家に求められてる役割って、「意見の集約と調整」みたいな部分が大きいと思うんだよね
実際本読みに参加してるならご存知だと思うけど、
監督やプロデューサー陣、原作側編集者とかが
それぞれ各々自分の立場から好き勝手言ってくるので
それをコリジョンしないようにしつつも、最大値で入れていくのが求められてる気がするね。
これ別に悪いことだとは全然思って無くて、
逆にメーカーも監督もあんまり意見しないタイプの本読みだと、
誤字脱字指摘会みたくなって、それはそれでわざわざ集まってやる意味あるのかって感じもあるんだよね。
理想論で言えば、各々反論するというよりは
お互いフラッシュアイデアでもいいからバンバン出し合って、なるべく脚本段階では「足し算」的な作り方をしておきたい、というのが俺の考え。
というのも、どうしても現実的にアニメの制作工程では
絵コンテ以降、作画や音響に進むにつれて、脚本に入れてたアイデアのうちいくつかは表現しきれず取りこぼしていく感じになってしまう。
脚本段階で100アイデアが入ってたら、完成する頃には80とか70になってしまうことが普通なんだよね。
こういうアイデアの「足し算」は絵コンテでも出来るんだけど、
絵コンテだと何か失敗したなと思っても取り返しが付かない場合も多いので、
試行錯誤や取捨選択が出来るのは脚本だけといっても良い。
なので、個人的には、ノイジーで粗削りであっても、とにかく脚本の段階では盛りだくさんであってほしいと思っていて
結果的にそのほうがフィルムが良くなるという確信がある。
なので、ベテラン脚本家のさらっとしたシンプルでおしゃれな脚本よりも、
個人的にはト書き盛り盛りのゴリゴリ系の脚本の方が好きだし
せっかく本読みという形で複数人で議論するなら、それを有効に活用できる形で進めたいなと思ってるよ。
逆に言うと、本読みシステムの危険なところとして常日頃思うのは
基本的に、多人数で脚本に意見すると、悪い意味で「普通」になっていく、角が取れて丸くなっちゃうんだよね
判りにくい部分を整理したり、脚本内の矛盾を是正する過程で
面白かったところ、意外性のあったところも削り取られて、凡百の既視感溢れるシナリオに変容していく。
例えばだけど、「この描写は伝わらないので必要無いと思います」って指摘が入って、
「本筋には影響無いので」ってカットしてしまうこととかよくあるじゃない。
気を悪くしないで欲しいんだが、脚本っていってもそれはあくまで中間素材であって、
あくまで最終的に完成するフィルムのための下書きだと思うのよ
それは絵コンテや原画とかも一緒なんだけど、最終的にフィルムになったときの完成度や面白さが大事なのであって
中間素材の時点で小綺麗にまとまっている必要は無いと思うんだよね。
ただ、どうしても本読みの現場では、目の前の脚本のまとまり感とかに目が行ってしまって
この段階で機能してないアイデアは、仮に育てれば芽が出そうでも摘んでしまうケースが散見されるなと思ってる。
なので、「このシーンの心情が判りにくいかも」という指摘に対しても
「判りにくくて何が悪い」「どうしても伝わらないなら編集の時に諦めたらええやん」の精神ではね除けてほしいw
とにかく足し算方向、アイデアを加える方向の提案は盛り込んで、
逆に引き算、角を削る方向の提案はハネていく、という進め方をするべきなんじゃないか、というのが俺の考え方。
…長文書いて思ったけど、これは俺の好みの話であって
監督によって求めてることは全然違いそうだな、とは思う。
195:1
23/05/24 12:44:14.17 tBzUZDj50.net
>>190
前スレでリアルタイムで話題になった件なんだけど、要点かいつまんで説明すると
今年前半のコロナ騒動は実際に業界に大打撃があったのは事実
アニメって、何ヶ月も前に制作が終わってることもあれば、
放送ギリギリで納品してるような番組もあって、番組次第でぜんぜん状況は異なっていて…
作画の良いアニメがスケジュールが長いということはなく、
むしろやる気の無い低予算ぽい作品のほうが、早々とクオリティアップのための努力を打ち切って納品してしまっているケースも多い。
毎月の固定費もかかってくるので、時間を掛ければ掛けるほどお金も掛かるからね。
なので、多くのスタジオが、クオリティを高めるために放送ギリギリまで使ってブラッシュアップしようとする綱渡りをやってるんだが
実はアニメ業界って現状、最終工程のひとつ手前である「動画・仕上げ」という工程を、
生産量の7割くらいを中国の無錫市という都市にある業者に下請け発注しているのよ。
なんでこうなったかはいろいろまた事情があるんだけど、
通常この無錫に「動画・仕上げ」の仕事を依頼して原画のデータを送りつけると、
長くても24~36時間程度の作業時間があれば、納品物が上がってくるシステムになってる。
つまり、ギリギリの綱渡りのスケジュールを組むと、「動画・仕上げ」工程のために確保されているスケジュールって、1~2日程度しかなくなってしまう。
ところが、昨年末からの中国におけるコロナのパンデミックで、無錫でも感染が広がって、
現地のスタジオの殆どの人が感染してしまったり、都市機能が低下して仕事どころではなくなってしまうような事態になって、
無錫市内にある動画・仕上げの業者が軒並み受注ストップしてしまったんだよね。
この場合、仕方が無いので日本国内の業者や、無錫以外の海外の業者に依頼することになるんだけど
なにせ業界中の依頼が殺到するので、どこもキャパシティを大幅にオーバーしている状態になってしまい、
通常24時間で終わっていた工程に、短くても1週間~2週間待たされる感じになってしまった。
これで、ギリギリの綱渡りをやっていた番組のスケジュールが完全にショートして、放送不能に陥ってしまった、という感じ。
ちなみに副次的な要因だけれども
元々、中国は2月頭にある旧正月期間ってのが日本で言う正月休みにあたるんで
そこで1~2週間くらい作業量が激減するタイミングがあるのよ
これはあらかじめカレンダーで判ってることなので、例年は準備をして
1月のうちに巻きで進行して終わらせておく…といった調整をするんだけれども
昨年末からのパンデミックの影響が収まらないまま旧正月に突入してしまって、
調整のもクソも無い状況になってしまったというダブルパンチを食らったってのもあるね。
旧正月開けて、3月~4月くらいからは無錫のキャパが正常化してきたので、
今現在作ってる7月番以降では影響はほとんど無いと思う。
196:名も無き被検体774号+
23/05/24 13:14:33.70 7L7r6nHj0.net
長谷川さんと川上さんで某アニメを思い出してたのですが,
cg会社にそのまますべて外注することもあるのですか?
197:1
23/05/24 13:15:55.31 tBzUZDj50.net
>>191
>アニメ業界側で専門学校の格付けでもして
興味深いご提案ではあるけれども、ちょっと問題の多い発想だと思う。
専門学校の格付けをするとして、その格付けの根拠が必要になるよね
たとえば高校や大学とかって、入試の偏差値とかで学校のランクが現れるわけだけど
この「偏差値」にあたるような、共通のテストで客観的にレベルを比較する方法って、アニメの世界にはこれまで無かったわけよ
なので、ある意味専門学校側のレベルを見る上でも、
共通学力テスト的な意味あいで、スキル検定を創設して、この学校の卒業生は○級持ってるから優秀…
みたいに可視化できるようにするのが目的の一つだね。
そもそもアニメーターって、個人の適性や素質に依るところが非常に大きくて、
どこの学校出てるから安心とかってぜんぜん言えないのよ
どんなに良い指導者付けても才能無い人は才能無いままなので。
スタジオ側としても有名学校出身のボンクラが欲しいわけでは無く、
独学でもいいからスキルのある人が欲しいわけなので、やっぱり個人個人のスキルを見る方法を求めてるだろうね。
あとはそもそも、一般社会の就活でも、大学名で足切り食らうとかってのが問題視されることもあるので
学校をランク付けするっていう発想自体が社会的に受け入れられるとは到底思えない。
学校に入った時点で本人の努力やスキル関係なく不合格が決まる、みたいなシステムをみんなが支持するかな?
>鉛筆で紙に描くスキルそのものが不要になる
うーん、これは不要だと思うが。
すでに令和の今、業界入り以降一度も鉛筆を握ってないアニメーターも大多数居て、何の問題も無くみんな仕事してるし…。
世間を見ても、紙原稿の経験の無い漫画家やイラストレーターも多数居て、なにか問題が起こってる(スキル低下が叫ばれてる)とはやはり到底思えない。
これがたとえば、「3DCGやAIの時代だから手描きは不要」とかの論になると完全に暴論で、
普通に手描きの魅力は今後も求められると思うんだけど…
同じ手描きをするなら、持つものが鉛筆なのかペンタブなのかってほんと些末な違いでしかなくて、
だったら便利なペンタブ使えばいいじゃんって思うんだよね。
言うならば、電卓があるのにソロバンで計算します、みたいな感じが近いかも。
あるいは上でも喩えたように、いまどきAT限定では受験不能な運転試験を実施します、みたいな感じ。
そもそも、紙で絵をトレスするって、ソロバンで計算したり、MTスポーツカーを運転するみたいな、
どっちかというと趣味性の強い特殊技能みたいな感覚に近い。
かなり難しくて長期間の修練が要る職人芸なのよ。
もちろん出来るに超したことはないし、出来るようになるメリットも多々あるのは間違いないんだけど
しかしこれから先の時代、若い人全般に等しく求めるスキルではないと思うんだよね。
そして重要なことだけど、この団体の目指す検定のビジョンとしては
上でも言ってるように、採用活動や新人教育における活用を目指してるわけでしょ
なので趣味性・職人性の強い、一部の好事家だけが持ってるスキルの検定を創設するんじゃ意味がなくて
裾野を広く取って、なるべく多くの新人さんに受験して貰う必要があると思うんだよね。
その中で、紙と鉛筆に拘った検定を創設してしまったのは、時代の潮流が読めてないベテランによるミスなんじゃないかと個人的には思うって話。
なにも紙や鉛筆によるスキル検定はやっちゃいけないとまでは思わないんだけど
あくまでそれはオプション扱い、特殊グレードの検定にして
通常の検定はデジタルで実施すべきだと俺は思うな。
198:1
23/05/24 13:26:37.82 tBzUZDj50.net
>>191
>なにより、こういうローテクでアナログな道具は
そもそもアニメーターってトレス台に電気ないと紙でも書けないので
電気止まったら全く絵描けないんやで。
そもそも電気が来なくなるレベルの事態が起きたら、災害か戦争かわからんけど、アニメの仕事どころじゃないと思うので、想定するだけ無駄だと思う。
紙で絵描ける状況ならパソコンの電源だって入るでしょ…。
あと20年以上昔から、仕上げ工程以降が完全デジタル化されてるわけで
原画工程までが紙だった今までの方が異常とも言える。
つまりパソコンが付かなくなってしまったら仕上げ以降の工程に進めなくなるのでどっちみちアニメは作れなくなる。
あと、A/D変換といえばどうしても100%の効率を出すのは無理で、必ず何かしら劣化や問題が起きるのよ。
最終納品物がデジタルなら、最初からデジタルで作るほうが良いのでは?という発想のほうが正しく感じるけどね。
繰り返しになるけど、紙に鉛筆で絵を描くって、ものすごく難しくて特殊な技能なので
それを若い頃に身につけざるを得なかったベテラン勢は、俺と同じ苦労をしろ!と若い人にも同じ修行を求める傾向にあるんだけど
正直、今の若い人に押しつけるのは違うと思う。
そこは時代と共に変わっていくことなのかなと思ってます。
>>192
俺もそう思う。というか端的に言えば、デジタルでの作画検定をベーシックな検定級として、
EX級みたいな扱いで紙での受験を別途認めるような形が理想なのではないかと思う。
199:1
23/05/24 13:47:52.04 tBzUZDj50.net
>>193
色や明るさについては、アニメならではの複雑な過程を経て決めてるのよ。
順に説明すると
・作品全体のメイン美術ボード作成
美術監督の手でノーマル状態(順光・昼間)の背景画のサンプルを作成し、この時点で背景の色や明るさも含めた雰囲気を決める。
・ノーマル色作成
色彩設計の手によって、ノーマル状態のキャラクターの色(通称ノーマル色)を作成する。
・撮影処理テスト
ノーマル状態で、撮影によって最終的な画面のトーンなどをどうまとめ上げるかのテストを行う
・美設ボード作成
美術監督の手によって、確定したノーマル状態の色を踏まえて、
夕方や夜など、頻出するであろうシーンの背景画の色や、いろんな場所の背景画を着彩して、色味や雰囲気を検討する。
・色背打ち
監督、美術監督、色彩設計、各話数の色指定担当者、演出家などが参加する打ち合わせを実施する。
各話数のシーン内容や演出意図に応じて、どんな色味や明るさにしたいのか、その話数の演出家から説明がある。
これを受けて、具体的にどの美術ボードの色を使用するかや、
場合によってはそのシーン用に新規で美術ボードを作成するなどの対応を決める。
・色替え作成
各シーンごとに、美術ボードの色味や照明条件に合わせて、背景とマッチするように
色彩設計さんの手によってキャラクターの色味などを調整してもらう
・撮影打ち
監督、撮影監督、演出家による打ち合わせで、
演出家から各シーンに対してどういう画面を目指すかの説明がある
これを受けて撮影監督が、美術・色彩両者から最終的に上がってきた素材を組み合わせた上で、
最終的な画面のトーンを作成する
・ラッシュ
撮影済みのムービーデータを監督・演出家が確認する
(ここでもし演出意図と違えば、撮影、あるいは美術や色彩に遡って調整を依頼することもある)
多数の工程で協力し合って最終画面を作っていく必要があるので、
各工程でそれぞれ監督や演出家によるチェックが入って、そこで方向性がズレていないか都度確認しながら進めていく感じだね。
なので実際に手を動かしてるのは色彩設計さんだったり美術監督だったり、撮影監督だったりするけど
方向性を決めて指揮しているのは監督や演出家なのよ。
「暗い部屋で調整」ってのは、この監督や演出家による各工程ごとのチェックを行ってる場所の話だね。
(スタジオごとにぜんぜん雰囲気違うけどね)
最終工程は撮影になるので、そこで画面としては完成。
カラースクリプトはぜんぜん違う役職だね
あれは上記のアニメ的な下から積み上げる制作工程だと、どうしてもシーンごとに色合いをシステマティックに決めていくので
たとえばOPとかMVみたいなタイプの作品で、1カットごとに色合いをぜんぜん変えたい…とかってなると、ものすごく手間がかかる。
なのでいったん、カットごとにカラーサンプル、イメージボードを先に作ってしまって、
それを元に各工程に逆算して目指して貰う…という作り方をすることがあって、
そのサンプルを作るのがカラースクリプトのお仕事かな。
本編を作る上ではデメリットも多い(統一が取れなくなったりする)ので、あくまで短編用の作り方って印象。
どの程度具体的にやるかは作品やクリエイターによって変わってくるけども。
200:1
23/05/24 13:53:36.73 tBzUZDj50.net
>>196
すべて…というのがどこまでのことを指して言ってるのかわからないけど、
そもそもサンジゲンとか白組みたいな大手CG会社って、元請け能力もあるので
(条件さえ合えば)頼もうと思えばなんでも頼めるよ
201:名も無き被検体774号+
23/05/24 14:02:18.56 .net
>>195
もはや中国に頼まないと作れない状態に近いんですね…
ありがとうございます
202:名も無き被検体774号+
23/05/24 14:13:59.29 cxsTiI8z0.net
推しの子とか東リベとか(捉え方云々ではなく)ストーリーライン自体が割と荒れ気味な原作の場合って、原作側が「上手くいかなかったので調整したい…」みたいな感じじゃなくても、アニメ作品として良くするために、ストーリー自体に関わる提案をすることありますか?
それともそこまでは思ってても言わないですか
203:1
23/05/24 14:52:36.10 tBzUZDj50.net
>>202
全然ある。
前にも言ったとおりアニメは後出しじゃんけんに近いので
原作の良いところ、上手くいってるところはそのまま引きつぎつつ、
仮に原作でごちゃついてる部分や、フォロー不足の部分があれば、そこは調整して、原作よりも完璧なモノに出来るよう
必要な提案はどんな作品でも適宜行われてる。
ここ微妙だなって思いながら黙ってるほうが罪深いでしょ。
てか世の中で「原作通り」扱いされてる作品も
よくよく見るとアニメ側の手でめっちゃ調整されてたりするのよね。
たとえば「メイドインアビス」とかって、すごく原作ファンからの評価も高い忠実なアニメ化とされてるけど
よくよく原作と比較すると、出来事の流れや提示順なんかを入れ替えたりとかって調整をしてるのよ
あれだけ完成度の高い原作であっても、アニメ化するにあたって調整を行う必要はあるし
その上で上手くいってれば、別に原作改編とかって言われることもない。
改編が叩かれるのって要するにその調整に失敗してクソアニメになっちゃった場合の話なんだよね。
それはもう当然叩かれてしょうがないんだけど、原作を改編したのが悪いんじゃなくて、クソアニメを作った罪で叩かれてるんだと思ってるよ。
204:名も無き被検体774号+
23/05/24 14:52:55.35 cxsTiI8z0.net
あ、名前をあげてしまったけど、読者側の捉え方を変えれば、飲み込めるよな(セリフ調整だけでいける)って言うのと、明らかに展開に関わる部分で荒れてるって言うのがあるじゃないですか。
原作者ははっきり意図して(描きたいことがあった上で)その展開を書いてるというか。
読者が期待してたものと原作者の描きたかったもののズレの場合というか
205:名も無き被検体774号+
23/05/24 14:54:59.61 .net
>>203
やはりヴエコのえっちシーンがないのは良くないと思います!
206:名も無き被検体774号+
23/05/24 14:56:09.14 .net
>>204
クソアニメにならないように原作者のチェックは入らないものなの?
チェックされるならクソアニメは生まれないはず
207:1
23/05/24 15:05:45.91 tBzUZDj50.net
>>204
あー荒れるってのは読者からの評価がってこと?
つまり荒れてでも当初の理念を貫くべきか、無難なものに調整しちゃうかって話か。
それはもう個別の事例ごとに変わってくるよね
お金を出すプロデューサーの意見とかのほうが重要かもしれん。
ただもちろん、ナアナァでやるというよりは、ちゃんとそれぞれの意見を表明した上でどこを目指すか決める形が理想なので
話し合いをするかなぁと思う。
ただ感情論とかも混じり出すと、理知的な解決が望めない場合もあるからね。難しい。
>>205
具体的な描写こそ無くても、性○隷にされてた設定が死んでるわけじゃないので
想像させるようには作ってあったと思うよ。
直接描写は作品自体の風格を貶めるリスクもあるのでそのバランスを取ったんじゃない?
>>206
当然入ってるよ。
特に脚本に関しては、俺の知ってる全てのアニメで原作側チェックを通してる。
原作者が見た上でクソアニメになってるんよ…。
原作者って小説や漫画についてはプロフェッショナルだと思うんだが、どうしてもアニメに関しては素人なので、
大抵の場合、原作者が意見を言えば言うほどアニメとしてはクソ化が進むんよ。
ネバランとか見たら判るでしょ…。
人によって違いはあるけどね。
小説家の人は比較的アニメの脚本読むのも上手な印象で、鴨志田さんとか賀東さんとかみたく
アニメ適正高くてそのままアニメ脚本家になっちゃうような原作者ももちろん居るので。
漫画家さんの場合は根本的な話作りの回路が違うのか、すげー変なこと言ってくる人も居る…。
208:名も無き被検体774号+
23/05/24 15:07:24.92 .net
>>207
原作者の意見が通らなくてアレなのではなくて
通した結果がアレなのですね…
どうにもならんわこれw
209:名も無き被検体774号+
23/05/24 16:23:50.09 7L7r6nHj0.net
めちゃ人増えてて草
210:名も無き被検体774号+
23/05/24 17:46:55.19 .net
漫画原作者が脚本渡されてもよくわかんないのかもね
絵コンテ渡されたらちゃんと理解できそうだけどそこまで進んでからやり直しはキツそう
211:名も無き被検体774号+
23/05/24 19:02:16.36 tN5NkEsP0.net
よく本になって売ってる脚本が乗ってる本とかみてもト書きが無いとほんとストーリーがざっと分かるだけだったりするしな
あれを完成形の映像まで想像するのは労力いるし経験も必要だろうから畑違いの原作者に読ませても難しいとは思う
212:名も無き被検体774号+
23/05/24 19:38:01.15 y3v754UJM.net
> 原作の良いところ、上手くいってるところはそのまま引きつぎつつ、
> 仮に原作でごちゃついてる部分や、フォロー不足の部分があれば、そこは調整して、原作よりも完璧なモノに出来るよう
必要な提案はどんな作品でも適宜行われてる
あるゲームのアニメ化作品で、原作だと冗長な描写や反感を買いそうな描写が綺麗に整理されてて感心したけど、やはりそういうものなんだ……
213:名も無き被検体774号+
23/05/24 19:57:38.48 GZyq4lWn0.net
>>197
格付けに関しては、これまでの卒業生の能力から判断して
ここのアニ専学校出身は全般的に基礎的な知識や技術が豊富だ!
ってな感じに、業界全体で評価が定着していってる気がしてたんだが…
勿論個人差もあるんだろうが、なんだかんだで最後はOJT鍛えていくしかないのかな?
以前、アナログとデジタルの比率は半々程度と聞いてたが
若手に限ると、デジタル比は一気に高いということか…
>>198
確かに最初から最後までデジタルの方が効率良いよな
なんかオレの認識が古かったようだ…
でも導入費用とか予備も含めれば高そうだけど、中小・零細のスタジオにも既に普及してるの?
214:174
23/05/24 20:00:36.20 ev4hyEpq0.net
>>199
基本的なところから解説していただきたすかります。
監督や演出家が方向決めとチェックをしていることがよくわかりました。
(色彩という要素ひとつをとっても、改めてアニメの作り方ってすごい複雑ですね)
色々検索していたらWebアニメスタイルに撮影(泉津井陽一さん)と色彩設計(辻田邦夫さん)の
コラムがあるのを見つけたのでつまみ読みしてみようと思います。
カラースクリプトはそういう位置づけになるんですね。
推しの子とか話数ごとにクレジットされてるのも見るので
本編でも使われるようになる流れがあるのかなーとか思ってました。
他の方とのやりとりも興味深く読ませていただいています。
本業もお忙しいでしょうが無理のない範囲でこれからもよろしくお願いします。
215:名も無き被検体774号+
23/05/24 20:16:42.05 tN5NkEsP0.net
しかし匿名だから本当かわからんが現役のアニメ脚本家の人が質問に来るのはなんか凄く面白いw
216:名も無き被検体774号+
23/05/24 21:53:04.08 OFPZe2IDd.net
プロップデザインて暇で儲かるんですか?
近所のエロ漫画家出身プロップデザイナーが24h某位置ゲーでうろうろしてるので
217:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/05/24 23:27:43.60 tBzUZDj50.net
>>208
アニメ作りって、関わってるスタッフが何十人~何百人も居て、
何社ものスタジオやプロダクションが合同で同じプロジェクトに従事していく関係上
ものすごく各工程が細分化されていて、工程の逆流が出来ないため
今決めていることをミスると、何ヶ月も先に何工程も先で意図通りにならずに失敗することがある
作者ひとりと、あとはせいぜい編集者やアシが居る程度の小説や漫画原作とは、
各工程の重みや後戻りの出来なさが全然違ってくるので
同じ感覚で口を出されると滅茶苦茶になってしまうんだよね。
ターン制ストラテジーゲームと、リアルタイム格闘ゲームの違いみたいな感じで
根本の部分で作り方が違うんよ。
昔からアニメ化失敗で原作を殺すアニメがある度に指摘される、原作を大事にせず謎改変するアニメスタッフという問題点は
それはもうアニメ側のスタッフの実力不足としか言いようが無く、お恥ずかしい限りなんだが
一方で、小説や漫画で高いパフォーマンスを誇る原作者も
アニメで同じことをやっても上手くはいかないので、そこはご承知置き頂きたいところ…。
この原作側・アニメ側論争でもう一つ大事な視点として
アニメは作るのに長期間かかるせいで、同時並行で何タイトルも仕事を掛け持ちしているのが当たり前なんだけど
たとえば同じ時期に4タイトル動かしてるプロデューサーからすれば、
かけられる情熱は1/4になるわけよね
その作品に1/1全力を投球してる原作者側からすると、
あの人1/4しか力を入れてくれてない!って不満に思うケースも多いだろうなと思う。
アニメスタッフからすれば何十本もやってるルーチンワークの仕事のうちの1本に過ぎないけど
その原作者にとっては一生に一度のアニメ化のチャンスかもしれないので
その気持ちをきちんと汲んで、真摯に作品に向き合わないといけないとは常々思う。
>>210
そう、アニメの場合は関わってる人数が多いので
一度決めたことを遡って訂正するのには多大な迷惑をかけることになってしまう
そこが難しいところ
>>211
そうだね。
なので、ミスマッチを防ぐための工夫として、
ご多忙な原作者本人は難しいとしても、脚本会議に原作側の編集者には出席して貰うケースが多くて
そこであらかじめ意図を編集さんに伝えておいて、アニメ側と原作者の橋渡し役になってもらうんだけどね。
ここがポンコツで不信感持たれちゃうケースも稀によくあるのが難しいところ。
>>213
いやいや、1スレ目から繰り返し何度も言ってるつもりなんだが
専門学校って現状だと何の役にも立ってない無駄な教育機関と化してるのよ
その前提があるからこその検定創設でしょう
デジタル機材の導入についても、ここ数年で一気に普及率が上がったね
中小スタジオのほうがむしろ人数が少ないから導入しやすいという側面もある
いまも確かに半分くらいは、新人は紙で教育するのに拘ってるスタジオもあるんだが
それは要するに指導者のベテランが、紙でしか教えられないからそうなってるだけなんだよね
デジタルが出来る指導者がいるところは、弱小スタジオも含め凄い勢いでデジタル化していってるまさにその最中。
例の検定も、これがあと5年早ければ紙でやるのも違和感なかったんだけど
明らかにこの5年で潮目が変わったのを現場で体感しているので
今、紙に拘るのか?という違和感が凄い。
(逆に、紙でずっとやってきたベテランからすると、このままでは紙で作業する文化が滅んでしまうという危機感があるのかもしれないが…)
218:1
23/05/24 23:56:12.23 tBzUZDj50.net
>>214
アニメスタイルのコラムはめっちゃ面白いと思う
色も撮影も深掘りするとすげー興味深い仕事なので、俺からも是非読んでみてほしいな
>>215
実際、ねらーの業界人も結構いると思うので
そういう人からの質問も大歓迎っすよ
普段スタジオではやりにくい演出論議や技術論議も匿名ならやりやすいだろうし。
>>216
儲かるかは知らん(たぶん儲からない)けど、
プロップデザインしかやってないなら、暇な時期はとことん暇だとは思うよ
だってプロップをデザインし終わったら仕事終了だからね…
219:名も無き被検体774号+
23/05/25 01:21:24.77 GpagC2qfd.net
巷で話題の東洋経済アニメ特集をどう思われましたか? 某監督曰く、今の業界を知るにはもってこいだとか。私的には、アニメ業界が本格的な経営にシフトして、成熟していく過渡期なのかなと感じました
220:1
23/05/25 01:59:02.79 1DGynLwx0.net
>>219
話題になってるヤツね
予算だのスタジオランクだのがTwitterで一人歩きしてるけど、元雑誌を読めてない。
近々読むつもりではあるので、そこで改めてコメントしようかと思います。
221:名も無き被検体774号+
23/05/25 18:29:01.84 l5qCvOgg0.net
好きな劇伴作曲家っていますか?
222:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/05/25 18:44:30.94 1DGynLwx0.net
>>219
東洋経済買ってきて軽く目を通した
まだ全部は読めてないけど話題になってるページは読んだよw
総じて感想としてはよくまとまってるな、という感じで
ビジネスとして、あるいは業界としてのアニメを知る上でちょうど良い一冊だと思うわ
委員会システムの仕組みについての解説もそうだし、
ソニーグループが帝国化してる件や、ネトフリの投資失敗の件なんかもそれぞれ経緯が解説されてて、
一般の人がアニメ業界を知るためにはもうこの一冊で十分だと思うw
クリエイターサイドではなく、委員会Pサイドがいま何を考えて仕事をしているのかって表に出てくることはあまりないので
まあもちろん雑誌向けにきれい事を並べてるのは前提としても、
それでも作品では無く業界について興味があるって人は買って読んだほうが良いだろうね。後悔しないと思う。
今Twitterだと、記事内のサンプル予算表についていろいろ言われていて
1話当たりの予算として、脚本・絵コンテが25万円なのに対して、
演出が180万円、監督が300万円、作画監督も300万円が計上されているんだが
こんな予算表あり得んだろ、と叩かれたりしてるのよ。
これは実際その通りで、たとえば俺の前回作品の予算表(1話当たり2000万円程度)を見ると
1話あたりの予算として、絵コンテ、演出はともに35万円、監督が45万円、作画監督が60万円で組まれていて
(これスタジオ側の利益分込みの値段なので、実際にクリエイターが貰えるのは30万、40万、50万くらい)
一見、実態とはズレたアンリアルな数字に見える。
ただ、演出家、監督、作画監督の人達って、
これとは別に「予備費」「拘束費」といった名目で、いわゆる「拘束」を別途受けているので
毎話数あたり数百万円、単価とは別に余分にコストがかかっているのが当たり前なんだよね。
東洋経済での予算表は、「拘束費」の名目がないので、
かかっている拘束費を演出、監督、作監それぞれの項目に割り振っている表なんだと思う。
そう解釈すれば(だとしても一部疑問は残る数字ではあるけれど)、それなりに十分「あり得そう」な予算表として見ることが出来ると思う。
具体例を挙げると
たとえば演出の単価って上でも言ったように30万くらいなので
180万ていう数字だけ見ると嘘にしか見えないんだが
単価とは別に、毎月20万円の半拘束を半年貰えば120万になって、単価を合わせると150万円くらいの仕事になるってことは実際ある
これにスタジオ側の利益を30万乗せて180万円で予算組みすることはぜんぜんあり得るのよ。
目の前の「演出費180万円」という数字だけを見て、Twitterで「こんな数字おかしい!」って吹き上がってる人達は
リテラシー無いのを世間様に晒してる恥ずかしい人達なので生暖かく見守ってあげましょう。
223:1
23/05/25 19:48:01.81 1DGynLwx0.net
>>219
3度目のレスですまんw
言葉尻を捕まえて話を広げちゃうんだけど
「アニメ業界が経営にシフト」と言うとちょっと違うかなーとは思う。
東洋経済でもインタビューを受けていたTMSなんかはその代表例で、
近年中抜きだけして下請けに丸投げしてるタイトルが爆増していて、
これって経営にシフトしたんじゃなくて、
現場稼業を捨てて搾取する側に転身しようとしているという、ただそれだけの動きとして考えた方が良い
いかにも自分はアニメスタジオでございって顔をして、現場クリエイターの代弁者みたいな顔でインタビュー答えてるけどね
こういう巨大資本に現場労働者が搾取される構造って、なにも今始まった話でもなければアニメ以外でも同じだと思う
そのやり方の一端が今の製作委員会方式だったり、広告代理店だったりするというだけで、
昔はこれがオモチャ会社だったりテレビ局だったりしたというだけ
何も本質は変わっちゃいないと思う。
東洋経済のP40~41を見て欲しいんだが
業界縮図の中にばつーんと線が引かれていて、「資本家(制作委員会)」「労働者(下請け制作会社)」で切り分けられてるでしょ
これ、「下請け制作会社」って見出しのすぐ下に『元請け制作会社』って書いてあるのが皮肉なもので
つまり元請けスタジオって、アニメビジネスの中では「下請け」に過ぎない、搾取される側の会社なんだよ。
そして、この搾取する側とされる側の間に横たわる壁を乗り越えたければ、
自分でアニメを作ることを諦める必要がある(事業としては儲からないため)。
この構造を受け入れた上で、勝ち組側に回りたくて足掻いている会社があるという現状を
「経営にシフトしている」とか「業界が成熟している」と評価するのはなんだか違う気がしてしまうな。
もちろん言いたいことは判るんだけどね。
>>221
居ないんだなぁこれが…。
ああでも監督作品で組んでくれた作曲家さん達はみんな凄腕の人達だったので、強いて言えばその人達かな
224:名も無き被検体774号+
23/05/25 20:50:23.37 Rs1QWspe0.net
>>217
1がアニ専学校を酷評してるのは重々承知してたが
なんだかんだで、業界への人材供給源としては最大規模という認識で
それなりに持ちつ持たれつの関係が、成立してた気がしてたんだが…
なんか下手したら、そのうち社会問題レベルに発展しそうな気がしてきたw
アニ専学校の経営陣ってのは、アニメ業界とは完全な別系統なんかね…?
東洋経済は先ほど帰り道で買ってきて、これから精読するんだが
この問題には触れてないよね…
それと1って演出とかで既にタブレットとか使ってるの?
225:名も無き被検体774号+
23/05/26 00:21:59.87 8jPfaHd40.net
好きな電撃文庫の作品は?
226:名も無き被検体774号+
23/05/26 02:24:32.26 5BYQswEb0.net
>>223
成程。確かにTMSの例だと、現状の”製作/制作”関係から変化は無く、根本の解決に至りませんね。では、ツイン製作/子会社制作(ジェノやコロリド等)の場合だとこの問題は解決しないのでしょうか?
以下は素人意見なのですが、制作スタジオの乱立も問題なのかなと思うのですが如何でしょうか?
227:名も無き被検体774号+
23/05/26 16:18:32.86 4mF8gYOb0.net
>>207
元レス(204)したものです。ありがとうございます。(原作展開を変える)大がかりなものでなければ、割と頻繁に行われてるんですね。
いい意味で忖度ない意見出しが多い作品ほどよりいいものになるのかな…と、思ったけど原作者(漫画家)とかの場合だと一概に言えないですね。
読者的には「原作者構成脚本」みたいな謳い文句を見ると安心してたけど、アニメスタッフからすると頭抱えてる場合もあるって言うのが、びっくりでした。
それでコケて「原作者ガー」ってこぼしても、事情を知らなければ「そんなわけあるか、責任転嫁だ」って言われそうだし、現に約ネバはそんな感じだったしなぁ……
(ちょっと話は変わるけど)
このスレで前々から
「批判は読解力、知識が足らなくても(理解できてなくても)できてしまうもの」
ってのは言われてるけど、そういった認識の差とか読解力の差とかで歯がゆい思いをしてる制作陣もいるのかなぁ…とか……
(例えば演出なら)そういう作風でもないのに、なんでもかんでも分かりやすく演出するのも違うし。
難しい所をどう演出するかが腕の見せどころで、楽しい所だと思うけど「受け取り手の問題」の可能性もあるわけじゃないですか。
そこを嘆いたら批判されそうだし……
上である通り、ある程度は割り切って楽しんでる人に目を向けるっていう人がやっぱり多いんですかね?
228:1
23/05/26 16:21:09.25 7ykk4fof0.net
予算の件は
>>222で言いたかったことを
森田宏幸氏がTwitterで具体的に代弁してくれてるので、気になってる人はそれを見に行くのもいいかも
>>224
専門学校が人材供給源として最大規模ってのは、もうまさに仰るとおりなんですよ
そして、そこがむしろ最大の問題を生んでる
つまり、専門学校や、専門学校ですらない代アニみたいな私塾が
詐欺とまでは言わなくとも、実効性の薄い教育で学費を搾取しているのだとしても
アニメ業界を志望する若い人がそこに集まっている以上、
アニメ会社側としては専門学校に求人を出さなくちゃ新人を集めることができないでしょ
で、アニメ会社としては直接専門学校から金銭的な被害を被ってるわけじゃ無いから
敢えて声を上げてまで「専門学校に入っちゃ駄目だ」とわざわざ言うことも無いわけ。
これ、たとえば声優の専門学校とか
最近だとeスポーツやyoutuberを目指す専門学校とかまで出てきてて
そういう学校って、実際にプロになれる確率なんて限りなく低いのに、
無知な学生さんを「プロになれるよ」と騙して学費をむしり取る悪徳業者がたくさんある
実際問題になってるし、定期的にネットでも話題になってると思う。
ただ、実際にシラバス通りのカリキュラムで授業が行われている以上、詐欺として訴えることは出来ない。
若い子の時間とお金、下手すると人生をも奪う、良心があったら出来ない商売ですよ。
ただアニメーターとか制作進行の場合って
それなりに就業人数が多くて、プロ入りすることだけならばどこかしらのスタジオには引っかかるようになってる
その後生き残れる確率が1割以下だとしても、卒業時点での業界就業率ってすげー高いのね。
なので、ぱっと見ではそれなりに就職実績を出してるように見えるので、なかなか問題視されない現状があると思う。
社会問題になってもぜんぜんおかしくないと思うけど、
本質的に学校が提供するサービスって、授業や講義を実施することであって
その後の人生でそれが生かせることを保証してくれるサービスではないので
じゃあどんな授業は無駄で、どんな授業だったら有効なのかなんて線引きすることも難しいわけじゃん。
やはりあくまで基本的には、業界内の自浄作用でもって有効な教育方法を見つけていくしかないんだと思うし
言うならば、今回のNAFCA設立はその一環だと思う。
ちなみに業界人からはササユリとカニバるのではという意見が多いんだが
個人的には、ササユリは業界の会社への研修制度への提供などのアプローチが主体に見えるので
専門学生やこれから業界入りする新人へのアプローチを主とするNAFCAとは狙いが違う気がする
ただもちろんやりたいことは被る部分も大きいので、今後どうなっていくかだね。
演出作業に関しては俺は9割方デジタル作業だね
コロナ以前までは紙だったけど、そのあたりで液晶タブレットがだいぶ安くなってきて、デジタルに切り替えた
>>225
先輩とぼく
229:1
23/05/26 17:17:52.20 7ykk4fof0.net
>>226
そもそも何を持って解決すると言うのかですよね
資本家と労働者の格差なんて、アニメ業界だけでどうこう出来る問題ではないので、
ある程度受け入れてやっていくしかない部分もあって
少なくともいち労働者であるアニメーターや演出家がぼろ儲けできる未来なんてそうそう来ないと思う
その代わりに、先人達が勝ち取ってくれた権利である著作者人格権や氏名表示権だけでも守り抜く方向で考えた方が良い気もするし…。
ツインエンジングループについても、あれって結局
ツインエンジンっていう資本家側と、そこが出資するのと引き換えてにがんじがらめに権利が縛られてる弱小スタジオたち…
っていう、哀れな奴隷関係そのものでしかない。
むしろスタジオ側からすれば、資本が入っているせいで、委員会側に楯突くことが一切許されないので
より問題のある支配構造が強化されてるとさえ言えるでしょ。
たとえどんなに理不尽な要求でも、資本抜いて会社潰すよと脅されたら終わりだからね。
あれが理想型とはとても思えないけど…。
だからそういう支配構造みたいなものから抜け出したくて、みんな独立してスタジオ作るんすよ。
大きいスタジオやグループほど、強固な支配構造があって、
クリエイターや作品を守りたくても、会社としてそれを許されないことも多々あるからね
そこを独立して独自資金で回して
いくつかのメーカーから平行して仕事請けられるようになれば、理不尽な支配を受けずに済むようになる。
俺としては健全な業界のあり方ってむしろ
どこか巨大資本があらゆる現場を支配するようなあり方よりも
小さめの独立系のスタジオが、作品に合わせて是々非々でやっていく方法のほうが、文化の発展のためにも良いと思う。
スタジオ乱立というと聞こえは悪いけど、選択肢は多いほうが良いに決まってるじゃん。
230:名も無き被検体774号+
23/05/26 21:53:17.49 VKL7txPZ0.net
>>228
長文の丁寧なご回答に感謝です
なんか抜本的な打開策って、ちょっと思いつかんな…
こういう場合は、海外を参考にするのが多いんだがあちらの実態はどうなんだろう?
声優学校の場合は、大物ベテラン声優を講師に招聘してるし
作画の方も、同じ様な事はしてないんだろうか…
ササユリ動画研修所の存在は正直よく知らんかった
結局のところ、未熟は承知の上で入社後に鍛え上げていくしかないのかな
NAFCAも一定の効果はありそうですね
ところでタブレットの研修とかはどうしてるの?
自分たちで取説読むだけとか、外部から講師を招いたりとか?
231:名も無き被検体774号+
23/05/26 22:18:52.82 5BYQswEb0.net
>>229
◾︎ツインの件
グループ内で資金をやり繰りして、各スタジオがやりたい事を実現する狙いかと思いましたが実態は黒めなんですね。つまり、レヴォルトは主が仰ってる独立の例?
◾︎スタジオの数や改善等
ゲームのような、"パブリッシャー/デペロッパー"の関係がアニメでも実現すればと思うのですが、前提として製作は絵を描く側では無かったり、役割や業界構造も違うので難しいですよね···
◾︎その他
『タイバニ2』が例に挙がっていましたが、ネトフリは主が1~2カットで書いていた通りやはり失敗なんですね。
私自身、dアニメやアマプラなら見ようかなと思いますが、ネトフリは尻込みしてしまいますね(12月だけ入会して一気見してる)。
最近だと、アマプラが強めのタイトルを独占配信したり、アニメ公式垢を開設したりと勢いが強い気がしますね
232:名も無き被検体774号+
23/05/26 22:35:30.33 VKL7txPZ0.net
割り込みになって申し訳ないが
どこの業界も大規模事業者による寡占よりも
中規模複数の群雄割拠の方が面白いよなw
自動車とか電機業界も、昔は各社個性豊かな製品展開で
ガラパゴスどころかカンブリアだったが、それがまたよかったよ
今は尖がった製品は僅かで、いかに安く部品調達するかで
似たようなモノばかりが多くなってしまったわ…
アニメの場合は、ソコまで効率至上主義に陥る事はないと思うけど
233:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/05/27 03:07:56.94 HmecQZhG0.net
>>227
そもそもさ
創作物が面白い・面白くないって、本当に奇跡のバランスで成り立ってることで
アニメ側のスタッフだろうが、原作者だろうが、必ず100%の確率でヒットを飛ばせるなんて人はそもそも居ないし
一度ヒット作を生んで、それと同じスタッフが同じ論法で作っても、何故か失敗することだってある…という、そういうものなんだよね
なので原作者が関わろうが何しようが、何故か失敗するときは失敗するってもんなので
そこが創作の難しいところ。
批判の件、みんながどう受け止めてるかなんてほんと人それぞれだからなぁ
そもそも人によって、自分の作品がどう評価されたがってるかすら全然違ってたりするのよ
たとえばヒットしたい、有名になりたいと思ってアニメ作ってたら
「爆死」「ブルーレイの枚数出ず」とか煽られたらショック受けるかもしれないけど
あくまで「俺は作画を極めるんだ!」ってつもりでアニメ作ってる人からしたら
売れるとか売れないとか知らんがな…って感じで一切ショック受けないわけ
その代わり、どんだけ売れてようが、「作画がイマイチ」って書かれたらそれだけでめっちゃショック受けたりもするだろうし。
実際どんなこと書かれちゃうか次第ってのもあるし
人それぞれ、受け止め方はいろいろだと思うよ。
>>230
声優学校の大物ベテラン声優なんかも完全に客寄せパンダで
年に1回イベントで来るだけの大物を大々的に宣伝してるだけとかもあるしね
そもそも大物が教育者として優秀かはぜんぜん別モンだし…。
あと、すっげー残酷なこと言うんだけど
こういうクリエイティブ系の業界の宿命として
どうしても、才能が不足していて、適正の足りない子も居るのよ、残念ながら
業界のプロの立場からすると、正直そういう子はさっさと諦めて、別の道を選び直した方が良いと思うんだけど
専門学校の立場からすると、そういう子であっても、自分の才能のなさに気付くこと無く、
卒業まで学費を払い続けてくれるほうが良いわけじゃん
なので、自然と授業内容とか学校内の課題ってすげーヌルくなっちゃうのよ。
いまの専門学校のカリキュラムがなんでダメかって、この構造的問題が根本にあるんだよね。
234:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/05/27 03:19:02.55 HmecQZhG0.net
>>230
タブレットって別に難しくないので独学っすよ。
極論、紙でやってることと同じことをPCでやればいいだけだし、
データの仕様とかは各社それぞれ注意事項とかデータテンプレートみたいなの用意してくれるからそれに従えば良いし。
>>231
レヴォルトが実際どういう事情でああなったかまではわからんけど、そういうことなんじゃない
ツイングループにしても、資金を出す側、貰う側のヒエラルキーをグループ内に作り上げてるだけで、
スタジオが自主的に作品を企画制作できているわけじゃなくて
美味しいところは山本P率いるツイン本体が巻き上げて、
各スタジオはそこからもらったお小遣いで制作をやりくりしている状況には変わらないので
そういう意味では従来と何も変わらないと思うよ。
ゲームのパブリッシャー/デベロッパーの関係と、アニメのメーカー/スタジオの関係ってすっごく似てると思うけどね
実際、ゲームも中小のわけわからん制作会社乱立してるじゃん。淘汰も早いけど…
アマプラはやっぱり天下のamazon様だからそこが強いよね、
実際、日本においては有料サブスクサービスとして他を圧倒する数字を持ってるから。
本当は日本国内資本のサブスクサービスがあればいいんだけど…。
そういう意味ではクランチロールを買ったソニーは英断だと思う
>>232
俺もそう思う
なんでか新しいスタジオが出来ると「乱立」「乱造」みたいな言われ方されちゃうけど
スタジオなんか多けりゃ多いほど競争も生まれるし、良いことだと思うけどね。
235:名も無き被検体774号+
23/05/27 11:50:29.54 .net
URLリンク(i.imgur.com)
これマジすかwwww
236:名も無き被検体774号+
23/05/27 12:13:07.70 .net
制作会社は普通にやってるのに音響制作と来たら…w
「背景には、声優業界特有の事情があります。あまり知られていませんが、声優の世界には音響制作という存在がいます。これは声優事務所とアニメ制作会社をつなぐ役割を果たす会社で、キャスティング権やギャラの決定権を持っています。なので、声優よりもかなり強い立場にあるんですよ。音響制作会社の幹部が声優に枕営業を強要するのは、最近でもよく聞く話です」(アニメ業界関係者)
声優ブームが後押しし、声優志望者は増え続けているが、活躍できるのはほんの一握りの選ばれた人だけ。厳しい競争に晒されながら、少しでも出番を増やしたいと思う若い女性の熱意に付け込んだ、非道な行いが横行しているというのだ。ある関係者が、知人の声優Aさんが迫られた実態を語る。Aさんは、世界的な人気アニメでも活躍し、映画化されたアニメの声優もしている人気声優だ。
「あるテレビ局のアニメが決まった際に、音響制作会社の社長さんから『○○(ほかの声優名)は体の関係込みでやってるよ』『奴隷にもならないで他人の金で仕事もらうって、調子に乗ってない?』と露骨な連絡が来ていたそうで、戸惑いながらも、なんとかやり過ごしたと言っていました。Aさんに声をかけた人物のほかにも、仕事を発注したら体の関係になれるのが当たり前と思っている音響制作の人は珍しくありません」
URLリンク(www.news-postseven.com)
237:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/05/27 13:10:04.35 HmecQZhG0.net
>>235-236
音響業界については正直こっちもお客さん・取引先でしかないのでわかんない
セクハラ『必須』はさすがに尾ひれはひれ付いてるのではという印象だけど
体は触らせないまでも、プロデューサー陣と飲みに行って接待くらいまでは当然やってるだろうから
それがエスカレートする形でのセクハラくらいぜんぜんあってもおかしくないだろうね。
なので個々のエピソードとしては事実ベースだとも思う。
新人声優の待遇が悪いことなんかは当たり前過ぎて逆にみんな知らないの?って感じ
238:名も無き被検体774号+
23/05/28 09:39:29.66 qNd9uMYe0.net
撮影監督についての質問です。
主さん的にMADBOXとa1本社はどっちが当たり確率高いですか?
239:1
23/05/28 13:52:46.72 CF2OpkV/0.net
>>238
これまた難しい質問だなw
どっちも優秀なので比較は難しいと思う
撮監さん次第って部分もあるし。
240:名も無き被検体774号+
23/05/28 19:00:38.90 qNd9uMYe0.net
2つ質問いいですか?
主さんは京アニの石立さんをどんな監督だと思っていますか?
主さんはOPディレクターで滅茶苦茶優秀なアニメーターさんは誰だと思いますか?
241:1
23/05/28 22:47:07.94 CF2OpkV/0.net
>>240
石立さんかぁ…
画面作りは間違いなくお上手で、アニメーターとしてはたいへん優れてる方なんだと思うんだけど…。
ただまあ忖度無く言ってしまうけど
申し訳ないけど京アニの他のレジェンド監督陣(武本さん・石原さん・山田さん・高雄さん)と比べてしまうと
ストーリーテリングのセンスや、純粋な演出能力に関しては、1ランク劣る印象が強いかな…。
まあ他の方が凄すぎるだけってのはあるけど。
OPディレクターねぇ
これはもう完全に好みの問題なんだけど
OPって、作品のことを一番良く理解してる監督か、せめて本編にローテで入ってる演出さんが描いてるものが
結局いちばん良いなって思うんよね
本編関わってないのにOPだけぱっとやってオサレなMV作ってる人達たくさん居るけど、
結局オサレなだけで、作品理解が浅くて、本編の顔としての魅力が足りないと感じてしまう。
なので、所謂「OPディレクター」「OP職人」的な感じの人で好きな人ってぜんぜん思い浮かばないなぁ。
今期だと「江戸前」「ワンキル」「スキロー」とかは監督コンテ故に
キャラの魅力とか世界観の魅力を引き出せてるような気がするしね。
なんで監督がOPやってほしい派です。
あとモーショングラフィックス畑から来た連中はマジでロクなのいないと思ってる。
それでも誰か一人OPクリエイター挙げろって?
じゃあ大畑清隆さんで。
242:名も無き被検体774号+
23/05/28 23:19:24.59 qNd9uMYe0.net
>>241
ありがとうございます。
では山村卓也さんについてはどう思いますか?
243:名も無き被検体774号+
23/05/28 23:25:27.69 ULn9Go620.net
>>241
横レス失礼。
大畑氏のムービーコンテ良いですよね!
あずまんからのシルエットや影付けを筆頭に、近年だと蔵六,ラスピリ,ハイスコア1期のopコンテ何かが好みです。あとは、EDですがシスプリの何故かずっと眺めちゃう和む雰囲気も好きです
244:名も無き被検体774号+
23/05/29 02:16:17.93 Q/AQgj9l0.net
OPはそれをちょっと見ただけで作品のイメージがブワッと出てきて
すべてが封じ込められてるようなのが理想だな
だからオサレに別ものとして作るとイメージの依代としてはどうしても剥離を感じてしまう
てのはあるかもしれない
245:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/05/29 17:55:14.51 Y8Op0ILa0NIKU.net
>>242
ごめんツルネ見てないから特に印象無い
>>243
アイデア豊富でほんまおもしろいオッサンやでパタ様は…
ただし暴走特急な人なんで、嫌いな業界人も少なからず居るだろうなぁ
アイデア却下されてモメて降りたりとかあるみたいだし。
>>244
逆に言うと
模様やキャラが、エフェクトでごちゃごちゃ盛り付けられて、”それっぽい”だけの映像で埋められても
そこに意味や意図がないと、ぜんぜんワクワクしないと思うんだよな
生きてるキャラが画面に居ないなーって思う
わざわざアニメでそんなん見せられてもね。
246:名も無き被検体774号+
23/05/29 23:20:55.63 /pPwvTNN0NIKU.net
森大貴ってどんなクリエーターですか?
247:名も無き被検体774号+
23/05/30 02:13:23.30 PWaCOJ8W0.net
OPディレクターの話題が出たので便乗で質問なのですが、
その人選って誰がどのくらいのタイミングでやってるんでしょうか?
(委員会PとアニPあたりで決められちゃうのか、あるいは監督が「自分がやりたい」って言えたりするものなのか)
248:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/05/30 13:51:58.53 0zWQliiF0.net
>>246
ごめん詳しくは知らない
>>247
これも現場ごとにいろいろなパターンがあって、これという決め方は無いんだけども…
仰るとおり、委員会PやアニPに作風イメージとか使いたいクリエイターの希望がある場合もあるし、
特に拘りはなくて監督の希望でどうするか決める場合もある
Pのほうで頼みたい先があるとしても、
やはり監督の意に反する内容でOPEDを作ってしまうってのは、
作品的にも監督のモチベ的にもマズい結果になるのでまあ基本的に監督にまず相談はあるね。
こういうクリエイターに頼もうと思いますがいいですか?という相談がPからあって、
監督が了承して発注が行われる感じ。
あと、情けない話ではあるんだが
本編の制作状況が切迫してると、台所事情的に、本編スタッフをOPEDの制作に充当したくないというシチュエーションもしばしばある
OPEDくらいの尺だったらまるごと請けてくれる外注も見つけやすいので、
さっさと頼んでしまってメインスタッフは本編に注力させるという作戦を取ることもあるね
249:247
23/05/31 02:07:40.64 WVRq7uMj0.net
>>248
なるほど、ありがとうございます。
250:1
23/05/31 09:00:02.25 kjVpTMHY0.net
>>249
おしゃれなOP作ろうとすると、デザインとか撮影とかも大変になったりするケースがあるんだけど
アニメ撮れるモーショングラフィックス会社(10gaugeとか)にまるごとグロスで振っちゃえれば
そのへん先方が勝手に手配してやってくれるので、そういう意味でも楽だったりするんだよね
251:名も無き被検体774号+
23/05/31 20:52:49.31 RN27DR3l0.net
OPEDの曲ってどんな曲にして欲しいとか誰々に歌って欲しいとかってどの程度タッチできるものなの?
曲できて聞いてイメージ固めてからOPEDって作り始めるものだと思うけど、聞いてもさっぱり聞き取れない曲もあるししっかり伝わると曲もある、でもOPEDみてると筋は通ってるような力作であっても空回ってないよなとか不思議な感想あるんだよ
毎週OPED見てて本編に負けてないと気分良く観れるからどんどんいいもの作って欲しいって思うけど、アニソンの曲って基本聴くことに力入れてるだろうしOPEDがおまけのつもりで曲作ってねとか思うこともあるんだよ
曲作る以上売るつもりで作ってるだろうけど基本的にどんな力関係なのかな?
252:名も無き被検体774号+
23/05/31 22:23:27.56 BnCATbKz0.net
>>251
横から失礼しますー
2スレ目であった、似たような質問の回答はこんな感じ↓
508 1 ◆hEpdoZ.tHU 2023/02/12(日) 02:18:29.12 ID:oTnewzdd0
作品によってぜんぜん違ってて
比較的自由に出来る(希望を言える)作品だと、
「監督はどんなアーティストがいいとかどんな曲が良いとか好みありますか?」って聞かれる感じ
ただ、多くの場合は委員会に主題歌タイアップ前提の音楽会社みたいなところが参加してて
もうその会社のプロデューサーが「主題歌は○○というアーティストです」みたいに言ってきて拒否権無いことがある
その場合も、「どんな曲がいいですか or どんな曲だとマズいとかありますか」みたいには聞かれて
一応その方向性に沿って選曲してもらえはする
曲の作り方もいろいろあるみたいで
先に歌詞のついてないインストだけの状態で3曲くらい候補が出てきて
その中から「これで」って選ぶと、そこから曲に歌詞をつけて歌って貰う、みたいな経験があるけど
ちょっと実際に音楽業界でどういうシステムで曲を作ってるのかは正直おれもわかんない
いつも音楽プロデューサーのほうから「こんな感じでどうでしょう」とか「なにか希望ありますか」とか聞かれたときに答えてればなんかいつの間にか出来上がってる感じだなー…
253:名も無き被検体774号+
23/05/31 22:55:43.58 RN27DR3l0.net
>>252
あざーす
254:1
23/05/31 23:09:36.47 kjVpTMHY0.net
>>251
252で書いた通りなんだけど、せっかくなので補足すると
そもそも歌手(アーティスト)の選定の段からの前提として
その歌手の事務所の気持ちになって考えてみるとわかりやすいんだが
日本でリリースされる新曲の数>アニメ番組の数 である以上、
OPEDのタイアップ枠って、歌手側のプロデュースサイドにとって価値のある枠ということになる
事務所として売り出したいアーティストとかがいる場合、
その新曲をただシングルとして発売するよりも、アニメのOPEDに採用させて発売するほうが、
大幅に露出や認知度が上がるし、アニメが跳ねればその分売り上げも伸びるよね
なので、音楽事務所側は毎クールなにかしらアニメに出資して、見返りにOPED枠の割り当てを買うわけですよ
なのでアニメ側としては、音楽事務所側って、「OPED枠を買ってくれてるお客様」…という側面もある
お金を払って頂いてる以上、気に入らないから変えてくれ…みたいなことは基本言えない。
そんな事情なので、アニメ側としては、基本的にOPED曲については、
「○○というアーティストに決まりました」「こんな曲になりました」と言われて
「はいわかりました」と答える以外にない感じで、振ってきたモノに対して受け入れるってのが基本なんだわ。
ただそうは言っても、アニメの内容ととうまく噛み合った曲のほうが結果的に評判が良くなるのは言うまでも無いので
音楽アーティスト側が、現実的に出来る範囲でアニメ側に寄り添って作ろうとしてくれるケースも多い感覚があるね
俺自身の経験としても、「アニメ?知らんけど」 みたいな謎タイアップはいまはほとんどなくて
必ず何かしらの形で音楽側から作風や世界観についてのヒアリングがあった
ただどこまで寄り添ってくれるかや、進め方については、音楽プロデューサーがどう切り盛りするか次第って感じだったかな。
255:名も無き被検体774号+
23/05/31 23:59:08.43 RN27DR3l0.net
>>254
出資者だったのか…
OPEDないアニメってかなり無いよなって思ってたらそりゃそうだな、大切すぎる
256:名も無き被検体774号+
23/06/01 00:18:07.09 VqycORHV0.net
安藤良さんってどんなクリエーターですか?
257:1
23/06/01 00:57:18.77 uznLoeKY0.net
>>255
あえて極端な言い方すると
一番確実に売れる”CM枠”がOPEDなのかもしれんね
>>256
さぁ…どんな人かまでは存じてない
この種の質問何度も頂いてるけど、ただ人名だけポンと言われてもちょっと答えづらいことが多いなー
出来たらなんでその人に興味持ったかも合わせて教えてよ
258:名も無き被検体774号+
23/06/01 02:58:06.58 ue9S3W/+0.net
アニメの海賊版被害ってどれくらいダメージ与えてるのでしょうか? 近年は、良質で安価な配信プラットホームも出てきたので、あまり聞かない印象なのですけど
259:名も無き被検体774号+
23/06/01 03:39:04.37 J4tJLDslp.net
00年代初めくらいのGONZOサンライズAIC辺りの尖ったオリジナルアニメが好きなんですけど(原作付きでもバンバン改変してた記憶)、今のトレンドが原作あり・知名度高い・大衆向けで真逆なのが寂しい
純粋な中身勝負でオリジナルアニメ量産のターンってもう来ないんですかね?
260:名も無き被検体774号+
23/06/01 03:44:27.21 ue9S3W/+0.net
主から見て、中村亮介氏ってどんな方でしょうか? 『ねらわれた学園』や『灰と幻想のグリムガル』を見ると、
・画面密度はあまり高くなく、情報量のコントロールが巧い(DIYのようなイメージ)
・感情表現がアニメ特有でオーバー
(トムジェリのようなイメージ)
・等身大の少年少女
(時に間違えるのも子供である)
・世界観を表現する、背景や芝居は特にこだわる
のような印象を受けました。
あと、この方の監督作好きなので、新作来て欲しいなと思ってます (近年のクレジット見るに、マッパ辺りで黙々とやってるのかなと妄想したり。自分で音響監督迄やる人で、こだわり強そうだし合ってそう)
261:名も無き被検体774号+
23/06/01 22:34:05.95 VqycORHV0.net
>>257
すみません、水星の魔女の副監督が僕の好きなアニメの回の絵コンテ演出を務めた人だったので。
タイアップ曲についてのレスがありましたが、SawanoHiroyuki[nZk]:って最高ですね?
262:1
23/06/02 00:45:58.22 gPzVXBIg0.net
>>258
うーん、具体的な数字までは俺もわからないなぁ…
仰るとおり公式の配信プラットフォームが整備されてきたことなんかもあって、
公式で配信を見るスタイルが広がって、以前ほど滅茶苦茶な状況じゃなくなったよね。
こんなこと言っちゃあれだけど
昔はテレビ放送したっきり、あとは何ヶ月も先にレンタルビデオ店に入るのを祈りましょうって感じだったから
見たいアニメはP2Pで落としてきて見るのが一番便利で楽だった時代もあるんよな
つまり純粋に利便性で海賊版に公式が負けてたんよ
そういう状況は脱してきて、
違法アップロードサイトと化してたyoutubeやニコニコ動画、クランチロールなんかも
どんどん公式側が巻き込む形で整備されてきたので、だいぶ良い時代になってきたとは思う
それでも海外とかではかなりの量の海賊版は出回ってると思うけど、具体的にいくら被害が出てるかまでは集計不能なんじゃないかなあ。
中国やロシアとかの海賊版サイトの実態とかまでは誰にも把握できてない部分がありそう。
調べたら推計とかでてくるんかな
263:1
23/06/02 01:04:22.56 gPzVXBIg0.net
>>259
ネトフリとかに期待してたのはそこだよね
やっぱりオリジナル作品って大博打なので
ずっと博打を張り続けたAICやGONZOがどうなったかその後を見ると判るでしょ
もう少し手堅くいかないとダメだなという雰囲気は確かにある
とはいえ、じゃあ一切オリジナル作品が出なくなったかというとそんなことはなくて
今でも少ないながらも気骨の入ったオリジナル作品てちゃんと定期的に出てるとは思う
言ったらたとえばサンライズの、ガンダムシリーズとかラブライブシリーズとかのやり方って
オリジナルをやるっていう目標と、シリーズの人気を引用して大コケしないようにするリスクヘッジとを両立させてるやり方だと思う
だからこそ上げてもらった3社の中で唯一会社が堅調なんだよね
それよか問題は、作風の流行廃りのほうかもしれんね
今はあんまり暗い雰囲気のセカイ系とかが受けないとかの影響のほうが大きいかも
平成中期くらいまでのOVAとかって濃厚な大人のエンタメって感じの作風多かったよね
あのへんの時代の作品が好きな人にとっては今の流行ってちょっと物足りない感覚があるだろうなとは思う
俺もセルからデジタルに切り替わったくらいのタイミングの作品群とかすげー好きなんで、またああいう作品が流行らないかなーとは思っては居る
まあ俺自身は、
今後作品数が極端に減ることがなければ、いずれまた骨太な作品が出てくるチャンスはあると楽観的に考えてるよ
>>260
あいうら、ねらわれた学園、グリムガルは見たんだけど
ほんと画面作りというか、演出の鬼って感じですげー人だなとは思った
なんか天才型、芸術型ってイメージ
ただいつもやりたいこと優先で、話がすっと頭に入ってこないんよな…w
これ一般受けするのか…?って毎回疑問符だらけになりながら見ることになる。
まあ凄い才能をお持ちなのは間違いないので、いつも組んでる細居さん共々いろいろ作り続けて欲しいとは思う
264:名も無き被検体774号+
23/06/02 11:30:15.87 tqbYGCLo0.net
>>262
中国はbilibiliのお陰でかなりましになったって話も聞くけど実際どうなんでしょうね
ロシアは全然情報入ってこないのもあるけど今でもかなり酷そうなイメージ
265:名も無き被検体774号+
23/06/02 13:17:24.79 UbF/oyv00.net
海賊版が普及したおかげで世界的にアニメブームが起こっているわけで
闇雲に海賊版を一斉摘発するのではなくその人気を有料版に転嫁させないと意味がないわけで
転嫁させるプラットフォームが無いうちは海賊版はむしろ潰すべきではないんだよね
そのタイミングやバランスは簡単ではないと思うが
文化庁が進めてる海賊版対策はその辺ちゃんとやってくれてんのかなと不安になる
266:名も無き被検体774号+
23/06/02 23:33:12.91 m2aaNHu40.net
田中宏紀の仕事の仕方について
267:名も無き被検体774号+
23/06/02 23:49:08.06 PtCkBZOhp.net
>>263
回答ありがとうございます!
会社がどうというより僕もあの感じの作風が最近見なくて寂しいなという感想です
最近だとワンダーエッグ、ちょっと前だとフリップフラッパーズとか一応はありますがまたちょっと違う気もするんですよね…
他に攻めた感じのオリアニだと、オッドタクシーみたいなアニメ畑じゃないところから企画を引っ張ってきたのは面白いなって思いました
268:1
23/06/03 02:41:04.65 PyB6f5iW0.net
>>261
澤野さん気付いたら劇伴の大家になってたよね。
一昔前の菅野よう子ポジションて感じ。
>>264
そのビリビリも当局と上手くやれてなくて雲行き怪しいしね…
あの国は政府方針次第だから…
>>265
これを言っちゃおしまいなんだけど
どうせ文化庁がガチったところで海賊版を撲滅するような力は無いでしょ
やってますっていう建前くらいは出してても良いと思うんで、その役割だけでも担ってくれてれば…。
知的財産て、民間側が本気出さないと政治も行政も動いちゃくれないジャンルの財産だと思う。
>>266
仕事の仕方がなんだって? 何が聞きたい?
269:名も無き被検体774号+
23/06/03 06:12:53.75 57Q4UiMr0.net
今期の「神無き世界のカミサマ活動」が色々はっちゃけてて面白いんですが
現場は疲弊してるようで 再放送を挟んだあとの最新話に
「第一・五原画」というクレジットがありました
第二原画の意味を考えればだいたい推測はできるんですが
「第三原画」になるよりそっちの方が的確なんでしょうか
また今後「第三原画」のクレジットが出てくる可能性はあるでしょうか
表に出ていないだけでもう現場にはあるのかもしれませんが
270:1 ◆hEpdoZ.tHU
23/06/03 21:15:56.92 PyB6f5iW0.net
>>267
せやなー
作風って、アニメ業界だけじゃなくて時代ごとの世間の雰囲気とかもあるから
さんざっぱら言われてることではあるけど、90年代末期とかの”世紀末感”みたいな雰囲気の中からじゃないと
エヴァとかlainとかエイリアン9みたいな鬱々とした雰囲気の作品って出て来づらい部分はあると思うんだよね
たとえば、今大スベリしてるマジデスとかって
これがもし世紀末とか00年代初頭とかに出てたら、今よりはもうちょっとウケたのでは?とかも思うんよ。
キャラや絵柄みたいな体裁はポップだけど、描きたい雰囲気ってどっちかというと世紀末感なのかなーとか思ったんだよね。
>>269
第3原画…って言葉は、まああんまり出てくることはないんじゃないかな。
言葉の成り立ちから考えると…
最初は原画に第1も第2も無かったんだけど、
原画を「ラフ」と「完成させた状態」に切り分けて、それぞれ第1と第2に呼び分けるケースが出てきた
その結果、「第二原画」=「原画としての完成系(次工程である動画へ進める状態)」という意味が定着したのよ
なので、第二原画の次の工程は「動画」工程になる、という共通認識が業界人の中にある。
いま「0.5原」「1.5原」と言われるものが出てきてるのは
原画の完成系である「第二原画」に至るまでの工程の中で、
本来1工程でやっていた作業を、さまざまな事情から細分化したいというケースから生まれてきてるものなんだよね
なので、第二原画までの間が細かく刻まれることはあるけど、第3とか第4原画が出てくることはまずないと思うよ。
これ別に今発明された工程ではなくて
こういうクレジットすると、現場が混乱してて良い作り方が出来てない証拠になっちゃうので、
恥ずかしいから普通はこんなクレジットはしないもんなんだよ
(『原画』クレジットの中に入れてしまうケースが多いと思う)
studioぱれっとさんは老舗じゃないからあんまりそういう感覚が薄くてバカ正直に書いちゃっただけって感じじゃないかなぁ…。
育ちの悪さが出ちゃうから、俺の作品だったらこんなクレジットさせたくないな…w
271:名も無き被検体774号+
23/06/03 23:25:06.73 I1vzrQA70.net
>>263
芸術肌は分かるかもです。個人的にグリムガルは、原作付なのもあり上手く纏まってたかなと感じました
272:名も無き被検体774号+
23/06/03 23:27:12.09 I1vzrQA70.net
>>270
横レス失礼。
確かに、鬱屈した空気を纏ってたり、私小説的な作品は減ったような気がします。それも相まって、まぼろし工場はPVから”感情とセカイが共鳴”してる雰囲気があり、とてもワクワクしてます(青春,葛藤,成長とか大好物)。
あと、近年のTVアニメだと「バビロン,ID,サニーボーイ」が比較的尖ってた印象です
273:名も無き被検体774号+
23/06/04 08:30:02.88 oU+NufFm0.net
五十嵐海さんがコンテ演出も担当することが増えてきました
今後監督やることもありそうですかね?
274:名も無き被検体774号+
23/06/04 17:12:04.34 n0W4x2Qg0.net
エイティシックスで知ったんすけど、
石井俊匡さんってどんな人でしょうか?
275:1
23/06/05 14:40:40.15 P302Ozau0.net
>>271
まああと、あいうらやねら学は、やりたいことに対して尺が圧倒的に不足してた感もあったからね
ひょっとするとテレビシリーズとかでちゃんと長い尺を与えて貰ってやるほうが向いてる監督なのかもね。
>>272
岡田麿里でいうと、『さよ朝』が普通に傑作だったと思うんだよね。
若いアニメファンにはちょっとテーマが大人すぎたのかもしれないけど…
なので俺もまぼろし工場楽しみにしてる
青春テーマのオリジナル作品は数は減りつつも一定の支持を得てると思うんだが
最近なかなか当たらないのはハードボイルド系なんだよな
00年代前半くらいまではいろいろあったんだけど
これもまったくゼロってわけではなく、今だとマージナルサービスとか、まあ近いことを今風に解釈してやってる作品はあるんだけど
なかなか上手くいかない感じ
>>273
あるかもね
MV系にいくか本編演出系にいくかは本人次第だけど。
>>274
A-1生え抜きの演出さんて印象
詳しくは存じ上げない
276:名も無き被検体774号+
23/06/06 00:37:47.47 fpED9J+l0.net
普段アニメをどのくらい見てるんでしょうか?
3話切りとかそういうのはよくしますか?
277:1
23/06/06 01:34:18.21 MDMjxU//0.net
>>276
実際業界入り前と比べちゃうと見てる数はだいぶ減っちゃったねー…
最近はPVとか評判とか見てピンと来たやつを見るって感じになってる。
見たほうがぜったいに良いんだけどね。
3話切りとかって、どこかで見切り付けるみたいなのはあんまない…というよりむしろ1話から見ることのほうが少ないわw
なんとなくdアニメストア眺めて、適当にそのときの最新話とか、知り合いのやった話数とか見て
刺さったらそこから遡って3話あたりから見直したりとかそんな感じ
1話ってなんか説明や導入が多いから、そのアニメ本来の味がしてくるのって中盤からじゃない?
278:名も無き被検体774号+
23/06/06 01:35:52.02 mXXvrY2j0.net
>>275
ハードボイルドだと、カウボーイビバップが思い浮かびますが、BLACK LAGOONも該当しますかね?
近年だと、ノーガンズライフ、ルパン6期の押井守コンテ回がハードボイルドな雰囲気を感じました(マージナルはキャラに魅力感じないんだよな···)
279:名も無き被検体774号+
23/06/06 01:37:48.28 mXXvrY2j0.net
部屋に居ても新鮮なネタは転がってないから、クリエイタは外出するべしという考えがあると聞きます。
主はこの考えをどう思いますか?
280:名も無き被検体774号+
23/06/06 02:04:43.77 7W2CfQoAp.net
ハードボイルドではないですがああいうガンアクションはリコリコみたいな作風じゃないとなかなか見てくれないのかなーなんて思ったりしてます
ところで今は配信全盛でSNSが発達して口コミの力も大きいと思いますが、>>1的には「知名度が低い・とっつきにくい作品でもちゃんと満遍なく見てくれる人が増えた」と「もともと知名度がある作品にばかり過剰に視聴者が集まっている」と二分するならどちらの方が実感することが多いでしょうか?
281:1
23/06/06 02:32:50.52 MDMjxU//0.net
>>278
ブラクラよかったよねー
あれも結構前になっちゃったよなぁ
>>279
面白いアウトプットのためにはその何倍ものインプットが必要なのは間違いないと思う
ただ、アウトプットする(何かを創作する)のが苦しいのと同様に
刺激を伴う新しいもののインプットって、これもまたある程度苦しみを伴う行為なんだよね
その結果、知ってる快楽…
例えばだけど、競馬とかソシャゲとかパチンコとかみたいな、厳しくフォーマット化された娯楽を求めるようになる
そうすると、脳内麻薬は分泌されるけど、新しい種類の刺激ではなく、知ってる種類の刺激だけで快楽を得ることになる
一般人であればそれでも別に不都合は無いと思うんだが
クリエイターをやりたいなら、それに抗ってインプットの質を高めないといけないと思う
部屋を出ろってのはそういうこと全部を喩えて言ってる言葉であって
物理的に外出しろという話では無いかなと思いますよ。
たとえばどっかで読んだけど
庵野秀明はエヴァの企画書を書く前、年単位で家に閉じこもってひたすらいろんな本読みあさってた…みたいな話があるらしいし
それはまあ尾ひれがついた話かもしれんけど
家に居たとして良質なインプットが可能ならそれはそれでアリだと思う
ただ、家に居るとどうしてもぼーっとしてしまったり
ルーチンワークで代わり映えの無い生活を送ってしまうのが普通なので
そういう人は強制的に場所の力で何かインプットできる経験を探すために、予定を入れていこうよって話はわかる
282:名も無き被検体774号+
23/06/06 13:20:23.46 F3m9B4D900606.net
好きな子がめがねを忘れたの新しいPV出たんですけどどう思いますか?
個人的には違和感が凄いあります
283:名も無き被検体774号+
23/06/06 21:47:39.09 KCWvLat4d0606.net
監督という事で質問です。
2コマ打ち3コマ打ちというのを聞いたのですが
どういう意味なのでしょうか?
サルでもわかる感じでお願いします!
284:名も無き被検体774号+
23/06/06 22:43:02.65 ukDDXwxr0.net
原作をよりよくするための変更だったり、このシーンは外せないよなみたいな、暗黙の了解で作画に力が入ったりってのはあると思うんですけど、作品自体の部分ではなくて
「視聴者ファン人気に忖度したアニオリ調整」を委員会プロデューサー側から要望されることってありますか?
あと、担当作品の円盤が貰えるのってどのポジションまでですか?さすがに全スタッフはきついですよね
285:名も無き被検体774号+
23/06/06 22:52:42.92 mXXvrY2j0.net
>>283
横レス失礼。
1スレ目の979に類似の回答があるので参考になるかもしれません。
286:名も無き被検体774号+
23/06/07 02:05:25.97 AD3dbflhp.net
このスレを読んで制作会社のみでクオリティを判断するのはナンセンスということは理解したのですが、作画に関しては内容によらず会社ごとにクオリティが一定しているように感じます(作画がいい会社の作品は一様に作画が良い、微妙な会社はずっと微妙)
これは何故なんでしょうか?
287:1
23/06/07 02:32:42.64 HtMTJ4yC0.net
>>282
好きメガ、
PV1の時点ですごい挑戦してるなと思って>>155で触れたんだけど
今回のPV2はその異質さを判りやすくしたって感じのカット選びになってたね
めちゃめちゃ”攻めて”るのは間違いない。
ただ違和感があるというのは良いことかもしれない
違和感がない=想像通りってことでしょ
あの原作から、素人や凡才がみな想像するふわふわ青春ラブコメのテンプレみたいな
クソつまんねぇありふれた画面を作るという安牌で手堅い選択肢もあったと思う
俺がもし監督したらそう作っちゃうと思う。
それが客がに望んでいる注文であることは間違いないわけだし。
そんなことはおそらくわかりきった上で、Gohandsの連中はあえて賭けに出たわけよ。
そしておそらく勝算はある。きちんと時間を掛けて計算された画面になってるとPVを見て感じた。
言語化は難しいけど、
”近いところ”に好きな人が居て、それが”クリア”に見えるという”質感”そのものの表現のために、
3Dアセットのともすれば安っぽい背景の上に、主人公とヒロインがいて、これ以上無いほどに近くにクリアに居る…
その表現のためにこういう画面が必要なんだよなって判るよ。
こういう「○○さん系」のラブコメのなかでも、この画面である理由がいちばん説明の付く原作だと思う。
これはかなりの挑戦だと思う。
これがもし上手くいけば、現代ラブコメの画面作りにおける文法をぶっ壊して、
次世代のラブコメのスタンダードにすらなり得るポテンシャルはあると思う。
なので来期の注目作として>>148でも挙げさせてもらってる。
本編始まってみないとわからないけど、PVの時点でここまで演出コンセプトが定まってると感じる作品は珍しい。
俺はかなり期待してる。
288:1
23/06/07 02:37:12.41 HtMTJ4yC0.net
>>280
正直俺がアニメを見始めた20年前の時点で2chでアニメ語る連中がたくさん居たし、
その時点で「2chが無ければ知らなかった作品」もあれば、「人気になっている話題作にばかり人が集まる」傾向もあったから
時代の流れで何かトレンドが変化した…という前提が間違ってる気がしていて
ネット時代以降のオタクの消費活動傾向って言うほど変わってないのでは?と思ってる
人気作に人が集中するのはこれ当然のことで、あらゆるエンタメで同じ現象が起きると思うので。
ただアニメ全体としては、やはりネットで感想を共有するという活動自体がコンテンツの楽しみ方の一端を担ってるのは間違いないので
ネット社会との相性は良いんじゃないだろうか。
289:1
23/06/07 02:43:13.16 HtMTJ4yC0.net
>>283
285が言ってる通り
スレリンク(news4viptasu板:979番)
ここで詳しく答えてるけど、「サルでもわかる」かどうか微妙なところだな
大前提わかりやすく答えるけど
フレームレートって言葉があって
これは1秒間に何枚の絵が画面に映るか…という数値のことを表してる
これが多いほど絵の枚数が多くて、動きが滑らかに見える
アニメの場合、フレームレートの上限が24枚と決まっているんだが
その中で
2枚続けて同じ絵を表示して、1秒間に12枚の絵を使う「2コマ打ち」や、
3枚続けて同じ絵を使って、1秒間に8枚だけ絵を使う「3コマ打ち」というテクニックがある
逆に、上限の24枚めいっぱい絵を使えば「フルコマ打ち」って言ったりするね。
このように上限「24」の範囲内であれば、映像の内容に合わせて自由に使う絵の表示枚数を切り替えることが出来るので
アニメーターは日々この「コマ打ち」テクニックを駆使して、コストパフォーマンスとクオリティのバランスを取りながら映像を作ってるのよ
290:1
23/06/07 03:02:38.52 HtMTJ4yC0.net
>>284
>「視聴者ファン人気に忖度したアニオリ調整」を委員会プロデューサー側から要望されることってありますか
必ず原作から改変しろ!みたいに強く言われることはまあ無いけど、全く無いというと嘘になるかな
というのも委員会プロデューサー側としては、当然「商品として」の作品のプロデュースがお仕事なので
やっぱキャラ人気とかで「売れる」要素があるなら、そこを推して欲しいってのは当然言ってきますよ
とはいえ、それを飲むことで「作品として」台無しになってしまうのであれば当然脚本家や監督が拒否るし
そこを押してまでプロデューサーが好き放題するってことまではならないかな
これってどっちかというと役割分担として必要なことで
「作品として」理想を目指すのは監督や脚本家の仕事
そこに「商品として、ビジネスとして」はこうしてほしいという別軸からの意見を入れて、
全体のバランスを取っていくのがプロデューサーの仕事なので。
>円盤が貰えるの
作品にもよるんだよなー
ぶっちゃけサンプルの円盤て全体で20~30枚くらいとかだったりするんで
貰えるとして、監督とかのメインスタッフが最優先で、
あとは各話数の責任職(演出家、作画監督、制作進行)あたり、余裕があれば色指定さん、動画検査さんとかにも渡すかな…くらい
責任職じゃない、一般の原画マンとかにまでにはぜんぜん数が足りなくて配れない。
ケチな作品だちマジで監督とキャラデザしか貰ってないみたいなこともあるし。
まあどうせ見ることもないので棚に飾るだけなんだけどさ…。
>>286
制作Pが同じ場合(ライン、チームが同じ場合)は、同じ連中が作ってるので似るケースが多いかな。
当然、同じ人間が作れば同じ感じになるからね
なので会社単位ではなくP単位で見ましょうって話だね。
大手だと、トムスとかA-1とかって、けっこうラインごとに使ってる人間もクオリティラインもバラバラじゃない?
逆に同じ会社のラベルがついてても、Pが違えば(ラインが違えば)、作ってる連中が違うので当然似ない。
あくまで会社名じゃなくてPで判断すべしって感じ。